- 2万円前後で一番遊べて楽しめる完全ワイヤレスイヤホンだ!
- 見た目は地味だけどパワフルサウンドと強力ノイキャンが唸る!
- リモコン機能が地味に使いづらいのと不安定なペアリングがネック!
派手さは欠けるけど質実剛健。
完全ワイヤレスイヤホン、JBL『JBL CLUB PRO+ TWS』をレビュー。ノイズキャンセリングと外音取り込みに対応。しかも、Qiワイヤレス充電も対応。DJチューンのEQも面白い“遊べる”デバイスでした。
地味子はできる子ですなっ!
JBLが本気を出してきましたわね。
目次
本日のレビュー:JBL CLUB PRO+ TWS
JBL CLUB PRO+ TWSってなに?
ノイズキャンセリング・ヒアスルー・専用アプリ・Qi充電…が全部盛りになった、JBL至極の完全ワイヤレスイヤホン。トップDJチューンのEQ機能が面白い。
- バランスの良い音質
- 充実したEQ機能
- Qiワイヤレス充電対応
- モダンな機能全部盛り
- 微妙なキーアサイン
- 多いペアリングミス
JBL CLUB PRO+ TWS | ||
---|---|---|
型番 | JBLCLUBPROPTWSBLK | |
メーカー | JBL | |
オーディオ性能 | ドライバー | ダイナミック(φ6.8mm) |
再生周波数帯域 | 10Hz–20,000Hz | |
インピーダンス | 16Ω | |
ケーブル長 | - | |
プラグ | - | |
Bluetooth性能 | Ver. | Bluetooth 5.1 |
コーデック | SBC AAC |
|
プロファイル | A2DP AVRCP HFP |
|
バッテリー | イヤホン単体 | 最大8時間(ANC OFF) 最大6時間(ANC ON) |
イヤホン+充電ケース | 最大32時間(ANC OFF) 最大24時間(ANC ON) |
|
インターフェース | イヤホン | - |
充電ケース | USB Type-C | |
サイズ | イヤホン | 20×23×26mm*1 |
充電ケース | 52×30×54mm*1 | |
質量 | イヤホン | 7g |
充電ケース | 55.4g | |
備考 | ノイズキャンセリング | ○ |
ヒアスルー | ○ | |
コンパニオンアプリ | ○ (My JBL Headphones) |
|
防水防塵 | IPX4 | |
左右独立受信方式 | ○ (不明) |
|
その他 | 近接センサー搭載 Qiワイヤレス充電対応 急速充電対応(10分充電 → 1時間駆動) |
JBL CLUB PRO+ TWSのスペック
*1実測値。
2万円ぐらいで機能も音質もハイレベルな完全ワイヤレスイヤホンが欲しい!
…そう思ってるなら、JBL CLUB PRO+ TWSが選択肢に入ってくるはず!
デザインビュー
本体:普通すぎるほどに普通
■インターフェース
- リモコンボタン
JBL CLUB PRO+ TWSのイヤホン本体のサイズは 20×23×26mm (実測値)で、重さは7g。シェルのサイズ感も重さも、いたってノーマル。ただ、女性にはちょっとゴツく感じるかも。
イヤホン前面には、タッチセンサータイプのリモコンボタンを搭載。リモコンボタンは、ちょうど“JBL”というロゴタイプの部分一体にセンサーが搭載されています。
■インターフェース
- LEDインジケーター
- 近接センサー
- Pogo pinコネクター
イヤホン後面には、ペアリング状態を示すLEDインジケーター、近接センサー、充電用のPogo pin(コネクター)、が搭載されています。
この搭載されている『近接センサー』は、イヤホンの着脱に応じて、音楽が再生・停止するというもの。近年は採用されている完全ワイヤレスイヤホンも増えてきましたが、このJBL CLUB PRO+ TWSも“モダン”な完全ワイヤレスイヤホンと言えるでしょう。
イヤホン上面から見ると、ステムが少し斜めにオフセットされているタイプということが分かります。なので、イヤーピース次第では、かなりしっかりとホールドできそう。
JBL CLUB PRO+ TWSの充電ケースのサイズは 52×30×54mm (実測値)で、重さは55.4g。少し重さはあるものの、充電ケースのサイズ自体は比較的コンパクトな作りになっている。
■インターフェース
- Qi
充電ケース後面には特に何もありません。ただ、この面にQi規格のワイヤレス充電モジュールが組み込まれています。そう、JBL CLUB PRO+ TWSはワイヤレス充電対応。
なお、充電ケースの蓋はマグネットラッチになっており、凹凸がしっかりと噛み合うように作られています。ヒンジの剛性感も高く、非常にビルドクオリティは高い。
充電ケース上面もシンプル。
■インターフェース
- LEDインジケーター
- USB Type-C
- リセットボタン
充電ケース下面には、バッテリー残量や受電状態を示すLEDインジケーター(バッテリーインジケーター)、有線充電に用いるUSB Type-Cポート、本体の再起動やペアリングに利用するリセットボタン、を搭載。
充電ケース左右面もシンプルで、特に変わったところはありません。
■インターフェース
- LEDインジケーター
- Pogo pinプラグ
充電ケース内面には、Bluetoothペアリング状態を示すLEDインジケーター(Bluetoothインジケーター)、イヤホン本体充電用のPogo pin(プラグ)、を搭載。
イヤーピースが収納される部分のクリアランスが十分に確保されているため、サードパーティ製のイヤーピースでも使える場合が多そうです。なお、イヤホン自体の取り出しやすさは“並”といった感じ。
左 | 右 | |
1回押し | ノイズキャンセリング機能切替 外音取り込み機能切替 |
再生・停止 |
2回押し | トークスルー機能切替 | 曲送り |
3回押し | - | 曲戻し |
長押し | 音声アシスタント起動 | 音声アシスタント起動 |
JBL CLUB PRO+ TWSのリモコン機能
※デフォルトの状態。
JBL CLUB PRO+ TWSのリモコン機能は、再生・停止、選曲、ノイズキャンセリング/外音取り込み機能切替、トークスルー機能切替、音声アシスタント起動…という感じ。デフォルトの状態では、選曲には対応しているものの音量調節はできない仕様。
なお、JBL CLUB PRO+ TWSは専用のコンパニオンアプリ『My JBL Headphones』に対応しています。このMy JBL Headphones内には、リモコンボタンのキーアサイン変更機能があり、そこで4種類のプリセットから選択することが可能。なお、プリセットを変更すれば音量調節もイヤホン側で操作できるようになります。
イヤホン側で音量調節したかったら、アプリ必須ってことやね。
全長 | 2.8mm |
直径 | φ6mm |
JBL CLUB PRO+ TWSのステム(ノズル)サイズ
JBL CLUB PRO+ TWSのステム(ノズル)部分を測定してみたところ、全長2.8mm、直径φ6mm、というサイズ結果でした。
前述のとおり、充電ケース側のクリアランスは十分確保されているので、このステムサイズが適合すれば…というところ。ちょっとステムの直径が太いので、そこだけ注意してイヤーピース選びをする必要がありそうです。
『TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様』のような、比較的軟質なイヤーピースなら普通に装着できるって感じ!
付属品:冊子類は豊富だがいたって普通
■付属品一覧
- イヤーピース(S・M・L)
- USB Type-A to USB Type-Cケーブル
- 取扱説明書
JBL CLUB PRO+ TWSの付属品は、S・M・Lという3サイズのイヤーピース(Mサイズはイヤホンに装着済)、充電用のUSBケーブル(USB Type-A to USB Type-C)、取扱説明書を含めた冊子類、という合計3つ。
冊子類がかなり同梱されていて驚きますが、My JBL Headphonesアプリがチュートリアルとしても活躍してくれるので、実際に目を通すことはほぼないはず。
注目ポイント
■JBL CLUB PRO+ TWSのポイント
- ノイズキャンセリング:ハイブリッド方式の強力ANC
- ヒアスルー:アンビエントウェア + トークスルー
- 防水性能:IPX4等級準拠で雨でも安心
- ワイヤレス充電:Qi対応でシームレス
ノイズキャンセリング:ハイブリッド方式の強力ANC
完全ワイヤレスイヤホンに、アクティブノイズキャンセリング機能が搭載されていることは、2021年にもなると“あって当然”の域にまで到達しつつある。
これもQualcommのBluetooth SoCのおかげやね!
しかし、ひとくちにノイズキャンセリングと言っても、その効き具合や性能差はさまざま。ゴリゴリに無音空間寸前までノイキャンしてくれるものもあれば、効いているのか判断できないレベルの薄いノイキャン効果のものだってある。
そのノイズキャンセリング性能のひとつの指標となるのが、『ハイブリッド方式』を採用しているか否か。このハイブリッド方式とは、フィードフォワードマイクとフィードバックマイクという、2種類のマイクを用いたノイズキャンセリング方式のこと。この方式を採用しているノイズキャンセリング機能は、製品による性能差はあるにしても、比較的満足度の高いノイズキャンセリング効果を得ることができる。
そんな玉石混淆なノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホンですが、このJBL CLUB PRO+ TWSは、しっかりと『ハイブリッド方式』を採用。実際に試してみると分かるのですが、かなり強力なノイズキャンセリング性能を持っています。
ヒアスルー:アンビエントウェア + トークスルー
ノイズキャンセリングとセットで求められる機能として、『ヒアスルー(外音取り込み)』があるが、JBL CLUB PRO+ TWSにも当然のように搭載されている。
JBL CLUB PRO+ TWSには、
- アンビエントウェア
- トークスルー
という、2種類のヒアスルー機能が設けられている。
『アンビエントウェア』にすると、一般的な外音取り込みモードのように、音楽を聞きながら周囲の環境音を集音することができる。
『トークスルー』にすると、より人の声を集音することにフォーカスされた外音取り込み機能を利用することができる。
このように、JBL CLUB PRO+ TWSでは、目的に応じたヒアスルーが可能。ヒアスルー機能は搭載されていても1種類だけ、という完全ワイヤレスイヤホンが多い中、このJBL CLUB PRO+ TWSが集音することにも注力していることが伺える。
集音性能はなかなか優秀かも!
防水性能:IPX4等級準拠で雨でも安心
JBL CLUB PRO+ TWSは防水性能も確保されており、IP規格の『IPX4』に対応している。
このIPX4という防水等級は、『防まつ型』というレベルになる。IP規格での防水等級は、0〜8(Xは省略の意)の9段階で設定されている。つまり、防滴よりは強いけれども、水没はご法度…というのが、このJBL CLUB PRO+ TWSの防水レベルになります。
なので、JBL CLUB PRO+ TWSをお風呂やプールでは利用することができませんが、ちょっとした雨なら大丈夫なので、普段使いや軽いワークアウトぐらいなら問題なく使える仕様になっています。
ワイヤレス充電:Qi対応でシームレス
JBL CLUB PRO+ TWSの充電ケースは『Qi』のワイヤレス充電規格に対応しています。なので、わざわざUSBケーブルでワイヤード充電をする必要性はナシ。Qi充電パッドに置くだけで、サクっとワイヤレス充電が可能。
Qiに対応しているか否かは地味なポイントではあるのですが、対応しているとイヤホン利用のQOLが向上するので、購入時にはぜひ抑えておきたいポイントだったりします。
Qi信者のねこちゃんも大喜びあーるっ!
はいはい……。
音質チェック
音質評価:★★★★☆
高音域:★★★☆☆
中音域:★★★★☆
低音域:★★★★☆
※音質評価は販売価格を考慮した相対評価。
JBL CLUB PRO+ TWSの音質を端的に言うと、シャープでキレとノリの良い力強さが自慢のパワフル系サウンド、という感じ。
全体の音質の傾向としては、フラット傾向だけど中音域〜低音域に少し寄っている印象。この2万円前半の完全ワイヤレスイヤホンとしては、解像感や分離感は良好。ただ、音場感はそこまで広くなく、空間表現よりも臨場感を持って聞くのに向いている。全体的に音圧が強く出る印象なので、ゆったりと聞くよりもノリ重視。
楽しくかつ高音質に聞けるイメージなんよね。でも、長時間リスニングすると、音圧が強くて聞き疲れするかも!?
高音域は瞬間的なノビが得意な印象。
超高音域が出るような青天井的ノビ感はないものの、ちゃんと解像されたクリアな音が出ている。なので、低音域が強く出るイヤホンにありがちな、高音域が曇った感じではありません。エッジーなキレ感はないものの、電子音楽のような瞬間的に伸びる音を鳴らすは得意な印象を受けました。
中音域は癖が少なく明瞭度が高い音。
スっと筋の通った音、それがJBL CLUB PRO+ TWSの中音域というイメージ。ボーカルが他の音に邪魔されている感じが少なく、男性ボーカルも女性ボーカルもどっちも聞きやすい。ただ、ここの解像感が足りない感じがするので、もう少しシャキっと引き締まった音が出てくれると個人的にはより好ましくなる。
低音域はスピード感とパンチ力が凄い。
ただ強い低音域が出ているというわけでなく、とにかく瞬発力のある力強い音、これがJBL CLUB PRO+ TWSの良い点。ズドンと落とすところはしっかり落としつつも、非常にシャープかつスピード感あふれるローの出し方は、この価格帯としては素晴らしい。人によっては、低音域が力強すぎると感じる人もいそうな音質なので、その場合はアプリからEQを調整するのがおすすめ。
とにかく元気が一番!…っていう、全体的に疾走感がありつつも、力強い音が出るイメージやね。
JBL CLUB PRO+ TWSに合いそうな曲
■こんな楽曲が合いそう!
- メロウ系EDM
- ソロボーカル系CCM
- 妖艶レトロ系Pop
JBL CLUB PRO+ TWSと一緒に聞いてほしい楽曲の1曲めは、Tritonal, Dylan Matthew, Au5の『Happy Where We Are』をセレクト。
一聴して感じたのが、JBL CLUB PRO+ TWSと電子楽器の相性の良さ。ソリッドかつパンチ力のある低音域が特徴的なEDM系の音を、余すことなく余裕で鳴らしきってくれる。この曲はボーカルにエフェクトがかかっているのですが、この絶妙なノイジーさが楽しめるのも嬉しい。
JBL CLUB PRO+ TWSと一緒に聞いてほしい楽曲の2曲めは、大貫妙子の『4:00A.M.』をセレクト。
2曲めはガラっと雰囲気を変えて、レトロで妖しい曲を。クラブ系のゴリゴリな曲ばかり聞きたくなる衝動に駆られてしまうJBL CLUB PRO+ TWSですが、こういった曲もアリ。癖の少ない中音域を鳴らしてくれるので、ボーカルがダイレクトに届く感じが気持ちいい。
JBL CLUB PRO+ TWSと一緒に聞いてほしい楽曲の3曲めは、Koryn Hawthorneの『Speak to Me』をセレクト。
この『Speak to Me』を聞いて感じるのは、JBL CLUB PRO+ TWSのアタックの強さとシャープさのバランスの良さ。押し出すところはしっかりと。でも、引くときはスっと。このシャキシャキとした小気味よくクリアに音を鳴らすポテンシャルは優秀。
JBL CLUB PRO+ TWSと一緒に聞いてほしい楽曲の4曲めは、Danny Avilaの『Beautiful Girls』をセレクト。
ボーカルのセクシーさ、フィンガースナップの響き、この2つで開幕から心を持っていかれる。そして、そこからの低音のゴリゴリ感と疾走感。そんな“静”と“動”をしっかりと鳴らし分けてくれるJBL CLUB PRO+ TWSのポテンシャルは高いと感じた。
まずはクラブ系の曲を楽しんで、そこから違うジャンルの曲に手を伸ばす。そうしたら、より楽しめるかもやね!…あ、でも、ジャズやクラシックは合わないかも。
ここがすき!
強力なノイズキャンセリング性能
ハイブリッド方式のノイズキャンセリングを採用しているといってもピンキリなので、あまり期待していなかったのですが、JBL CLUB PRO+ TWSのノイズキャンセリング性能は結構強力。しっかりと耳にフィットするように装着してあげれば、かなり満足度の高いノイズキャンセリング性能を得ることができました。
さすがに、『AirPods Pro』や『Bose QuietComfort Earbuds』のノイズキャンセリング性能には劣るものの、『EAH-AZ70W』や『MOMENTUM True Wireless 2』よりは効果的なノイズキャンセリング性能と感じた。
人によって、「これくらい欲しい」というノイズキャンセリングのボーダーラインはまちまちですが、多くの人が納得できるレベルのノイズキャンセリング性能になっていると言えるはずです。AirPods Proを10とした10段階評価だと、JBL CLUB PRO+ TWSは7くらいの効きはあるでしょう。
遊べるイコライザー機能
JBL CLUB PRO+ TWSは『My JBL Headphones』という、専用のコンパニオンアプリに対応しているのですが、このアプリのイコライザー機能がとにかく素敵。そして、遊べるイコライザー。
『DJシグネチャー』という、有名DJがチューニングしたイコライザープリセットが選べるという点が、他製品にない発想でまず面白い。そして、自分でイコライジングできる『カスタムEQ』の出来も良い。軟派なイコライザーではなく、しっかりと周波数特性ごとのイコライジングが可能で、かつ作ったものをユーザープリセットとして登録可能。
この遊べるガジェット感。これこそ、完全ワイヤレスイヤホンのお手本のような作り込みと言える。あとは、アプリのUIをもう少し洗練してくれれば、さらに評価が上がってくるはずです。
せっかくアプリ対応なら、これくらいEQで遊べるほうが楽しいに決まってるやんね!使う使わないは別として!!
ここがうーん?
リモコンのキーアサインが微妙
ちょっと残念なのが、せっかくアプリでリモコンのキーアサインを変更できるのに、そのプリセットの選択肢が微妙ということ。
そもそも、JBL CLUB PRO+ TWSのキーアサイン変更は、すでにあるプリセットの中から選択するというもの。ですので、ユーザーが自由にリモコン機能を割り当てることはできません。これ自体は気にならないのですが、その選択肢がちょっといただけない。
イヤホン側で音量調節をしたいのであれば、ノイズキャンセリング/ヒアスルー機能を捨てるか、再生停止と選曲を捨てる必要があるのです。しかも、どちらも長押しで音声アシスタントが起動してしまう設定。個人的には、長押しに音量調節を割り当てられるようにしてほしかったところ。
仕方ないから、『アンビエントサウンドの操作』の割り当てを捨てることになる感じやね……。
ペアリングミスが多い
これは利用環境にも依存するので一概に言えないのですが、ちょっとペアリングが片側だけ失敗してしまう現象が多いイメージ。
JBL CLUB PRO+ TWS自体、左右独立受信方式に対応しているので、片側だけで利用はできるのですが、一度ペアリングミスすると充電ケースに戻さないと上手く音楽が鳴ってくれません。片側だけのペアリングミスは最近の完全ワイヤレスイヤホンでは珍しいので、この不安定さはファームウェアアップデートで改善してもらいたい。
ちなみに、左右独立受信方式の種類なのですが、少なくとも『TWS Plus』ではありません。BluetoothコーデックがaptX非対応なので、もしかするとAirohaあたりのチップかも(QualcommのSoCだけど、aptXをライセンシーしてないという可能性もある)。JBL CLUB PRO+ TWSは『Fast Pair』対応なので、ある程度は搭載されているSoCに目星はつくのですが、これといった情報がないので“不明”としか言えません。
まとめ「2万円で買えるモダンTWSの最有力候補」
そういうわけで、JBL『JBL CLUB PRO+ TWS』のレビューを総括すると…
- モダンな完全ワイヤレスイヤホン全部盛り
- ノイズキャンセリング性能が強力
- ヒアスルーが2種類あるのは気が利いてる
- DJチューンのEQという提案が面白い
- リモコン機能のプリセットが残念
という感じ。
このJBL CLUB PRO+ TWSは、登場時から海外でも評価が高く、実際に使ってみると、そのポテンシャルを確かに感じることができます。機能性も高いので、かなり遊べるところも高評価。
ただ、リモコン機能のプリセットがイマイチ…など、神格化するほどまでは至ってない感じ。コストパフォーマンスの優れる音質というのも事実ですが、3万円〜4万円クラスを普段使っているユーザーからすると、このまとまり感が逆に中途半端と思ってしまうかもしれません。でも、おすすめなのはおすすめ。
イヤホンマニア向けよりは、イヤホンは1つでいいから、その1つにベストなものを選びたいっていう人向けのバランス機って感じやね!
おまけ
デザインが地味すぎるのがもったいないくらいやね!
うーん、確かに“映える”感じはないよねー。
それは言い換えれば、質実剛健ということですわ。
おわり
トレンド機能全部盛りなのとバランスの取れた音質が良い感じ!
リモコンが微妙なのとペアリングミスが気になる……。
…そんな感じの感想やね!