- 5G Sub6エリア内でpovoとUQの速度比較を実施!
- 同じ場所と環境でも通信速度に結構な差が出た!
- povoかUQ mobileかはサービスとアプリで選ぼう!
“実測の実食”
au系の携帯回線、『povo(povo2.0)』『UQ mobile(くりこしプラン +5G)』『UQ WiMAX(ギガ放題プラス)』の通信速度を実測で比較してみました。
時間帯、端末、場所…さまざまなファクターがありますものね。
…気にしすぎたらダメなやつやね。
予備知識
ただ単に、『povo』『UQ mobile』『UQ WiMAX』における、通信速度の実測結果を垂れ流しても面白くないので、これらのau系携帯回線を利用する上での予備知識を紹介しておきます。
通信速度に関わるファクターですわね?
ですな!
いわゆる“面倒くさいやつ”あーる。
端末別の通信速度の差異
| Galaxy Note20 Ultra 5G Galaxy Z Fold3 5G Xperia 1 III |
iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max iPhone 13 iPhone 13 mini iPad mini 6 |
iPhone 12 Pro iPhone 12 Pro Max iPhone 12 iPhone 12 mini iPad Pro(2021) |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi |
送信 | 最大481Mbps | 最大218Mbps | 最大183Mbps | 最大183Mbps |
受信 | 最大4.1Gbps | 最大3.4Gbps | 最大3.4Gbps | 最大2.2Gbps |
端末別の最高通信速度(5G)
※Source:au
利用する端末によって、最大通信速度が変化してきます。
同じ5G対応の端末だとしても、上表のように最大通信速度に差が生じてくるため、シビアに速度を気にする場合には注意が必要。なお、同じiPhone 13だとしても、auは下り最大3.4Gbpsですが、SoftBankだと最大2.4Gbps、docomoだと最大4.2Gbps、と異なります。
当然、これらは技術規格上の最大通信速度なので、実行速度はこれよりも低下します。また、後述するエリアの問題もあるので、“最高の条件だとこうなる”くらいに思っておくほうが無難です。
基地局との位置関係、端末内のリソース消費量、いろいろ考えないとですからなー。
エリア別の通信速度の差異
| 東京都 | 神奈川県 | 愛知県 | 大阪府 | 京都府 | 広島県 | 福岡県 | |
送信 | 最大481Mbps | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
最大218Mbps | ○ | - | - | - | - | - | - | |
最大183Mbps | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ | |
受信 | 最大4.1Gbps | - | - | - | - | - | ○ | - |
最大3.4Gbps | - | - | - | - | - | ○ | - | |
最大2.7Gbps | - | - | - | - | - | ○ | - | |
最大2.2Gbps | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
最大2.1Gbps | ○ | - | - | - | - | ○ | - | |
最大1.9Gbps | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
都道府県別の最高通信速度(5G)
※Source:au
モバイル通信を行うエリアによっても、最大通信速度が変化してきます。
もちろん、東京都が下り最大2.2Gbpsの5Gに対応しているといっても、現時点では全域ではなく、一部エリアに限られます。ですので、具体的な対応エリアに関しては、au公式サイトの『5Gエリアマップ』で確認することをおすすめします。
…大変ですわね。
うーん…そう考えると、通信インフラに膨大なコストがかかるのも納得だよねー。
通信速度の実測比較結果
利用端末 | iPhone 13 Pro Galaxy 5G Mobile Wi-Fi |
利用アプリ | Speedtest by Ookla |
測定場所 | 大阪府Sub6エリア内 |
通信速度の測定環境
『povo(povo2.0)』『UQ mobile(くりこしプラン +5G)』『UQ WiMAX(ギガ放題プラス)』、いずれにおいても、大阪府内のSub6対応エリアにて実測を行います。
UQ WiMAXに関しては、iPhoneにSIMを挿しても通信不可なので、 Galaxy 5G Mobile Wi-Fi → (5GHz/W52) → iPhone 13 Pro というWi-Fi接続にて実測。端末による最高通信速度もiPhone 13 Proと異なるので、あくまでオマケ程度にどうぞ。また、5GHz帯を利用するため、通信速度の測定は屋内にて実施しています(電波法遵守)。
平均値
上り
- povo
- 39.9Mbps
- UQ mobile
- 31.9Mbps
- UQ WiMAX
- 28.2Mbps
実測値比較(平均値・上り)
※小数点第二位で四捨五入
※試行回数は合計16回(12時–19時に各時間2回ずつ)
下り
- povo
- 301.4Mbps
- UQ mobile
- 303.6Mbps
- UQ WiMAX
- 283.8Mbps
実測値比較(平均値・下り)
※小数点第二位で四捨五入
※試行回数は合計16回(12時–19時に各時間2回ずつ)
最速値
上り
- povo
- 78.7Mbps
- UQ mobile
- 43.7Mbps
- UQ WiMAX
- 63.2Mbps
実測値比較(最速値・上り)
※小数点第二位で四捨五入
※試行回数は合計16回(12時–19時に各時間2回ずつ)
下り
- povo
- 564Mbps
- UQ mobile
- 450Mbps
- UQ WiMAX
- 409Mbps
実測値比較(最速値・下り)
※小数点第二位で四捨五入
※試行回数は合計16回(12時–19時に各時間2回ずつ)
最遅値
上り
- povo
- 26.7Mbps
- UQ mobile
- 20.1Mbps
- UQ WiMAX
- 9.53Mbps
実測値比較(最遅値・上り)
※小数点第二位で四捨五入
※試行回数は合計16回(12時–19時に各時間2回ずつ)
下り
- povo
- 86.8Mbps
- UQ mobile
- 61.4Mbps
- UQ WiMAX
- 118Mbps
実測値比較(最遅値・下り)
※小数点第二位で四捨五入
※試行回数は合計16回(12時–19時に各時間2回ずつ)
平均Ping値
- povo
- 21.6ms
- UQ mobile
- 25.9ms
- UQ WiMAX
- 31.8ms
実測値比較(平均Ping値)
※小数点第二位で四捨五入
※試行回数は合計16回(12時–19時に各時間2回ずつ)
実測後の考察
iPhoneを媒介とした速度測定となったUQ WiMAXは別として、あくまで数値上の結果だと、povoもUQ mobileも似たような感じになりました。なので、試行回数をさらに増やしていけば、同じような数値に収束する可能性が高そうです。もちろん、“今回の環境では”、ですが。
ただ、povoよりもUQ mobileのほうが(体感上)安定して使える感じも。ピクトアンテナの表示も異なるので、内部的な仕様から差が出ているのかもしれません。
とどのつまり、povoとUQ mobileのどちらにすべきかという問題に関しては、通信速度を気にするよりも、サービスやアプリの使い勝手の差異を注視すべきでしょう。
つまりは…povoとUQ mobileを両方契約する必要はないですなっ!
でしょうね。
まとめ「povoとUQはお好みで」
環境によりけりなので一概に言えないですが、5G Sub6下では『povo』と『UQ mobile』も似たような通信速度でした。
ま、povoとUQ mobileに対して、KDDIは同じくらい力を入れているのかもですなっ!
おまけ
Y!mobileとLINEMOの実測比較もしようかなー!?
…まだやるのですね。
なーんか、そっちは差が出そうな気もするんやけどね。
うむむ、じゃあ“続く”ということでっ!
おわり
高速通信は難しいっ!