- ついに楽天モバイルに『プラチナバンド』の割り当てが決定
- 楽天モバイルのプラチナバンドは“700MHz帯の上下3MHz幅ずつ”
- プラチナバンドは 2023年12月 〜 2024年初 に電波発射開始
楽天モバイルのプラチナバンド割り当てが、正式に決定しました。
総務省および楽天モバイルの発表によると、楽天モバイルのプラチナバンドについては、700MHz帯を利用するとのこと。なお、同社は800MHz帯と900MHz帯のプラチナバンドについても、割り当てされるように働きかけていくそうです。
まずは第一歩、というところですわね。
総務省のタスクフォースが開催されてから約1年で悲願達成、というわけやね!
楽天モバイルへのプラチナバンド割り当てが決定
総務省は2023年10月23日、『700MHz帯における移動通信システムの普及のための特定基地局の開設に関する指針』に基づき、新たに楽天モバイルへプラチナバンドを割り当てることを発表しました。
今回、楽天モバイルに割り当てられるプラチナバンドは、700MHz帯のうち3MHz幅。
端末が使用する帯域は 715MHz 〜 718MHz で、基地局が使用する帯域は 770MHz 〜 773MHz となっています。
また、楽天モバイルによると、今回割り当てられたプラチナバンドについては 2023年12月 〜 2024年初 に電波発射開始予定とのこと。
思っていたよりも、プラチナバンド開始が早かったですわね。
それだけ、喉から手が出るほど欲しかったわけですな。
楽天モバイルのプラチナバンドは“まだ狭い”
| LTE/4G | 5G | ||||||||||
700MHz帯 | 800MHz帯 | 900MHz帯 | 1.5GHz帯 | 1.7GHz帯 | 2GHz帯 | 2.5GHz帯 | 3.4GHz帯 | 3.5GHz帯 | 3.7GHz帯 | 4.5GHz帯 | 28GHz帯 | |
NTTドコモ | 20 | 30 | | 30 | 40 | 40 | | 40 | 40 | 100 | 100 | 400 |
KDDI | 20 | 30 | | 20 | 40 | 40 | 50 | | 40 | 200 | | 400 |
SoftBank | 20 | | 30 | 20 | 30 | 40 | 30 | 40 | 40 | 100 | | 400 |
楽天モバイル | 6 | | | | 40 | | | | | 100 | | 400 |
※セル内の斜線部分がプラチナバンド
これで楽天モバイルに、700MHz帯のうち3MHz幅が『プラチナバンド』として割り当てられました。しかしながら、上表で示したとおり、ほかの3キャリア(NTTドコモ・KDDI・SoftBank)と比べると圧倒的にプラチナバンドの帯域幅が狭いことが分かります。
ですので、楽天モバイルにプラチナバンドが割り当てられたからといって、ほかの3キャリアと通信品質が並んだことにはまだなりません。
そのことについては楽天モバイル側も把握しており、今回割り当てられた700MHz帯とは別に、800MHz帯と900MHz帯のプラチナバンドについても、継続して割り当てられるように働きかけていくようです。
ただし、800MHz帯と900MHz帯のプラチナバンドについては、ほかの3キャリアにとって不利な条件が多く、3キャリアとも反発および難色を示しております。なので、一筋縄ではいかないでしょう。おそらく、こちらのプラチナバンドの再割り当てについては、数年単位の時間を要すると筆者は予測しております。
楽天モバイルからすれば、ここからが正念場ですな。
プラチナバンドを割り当てられたとはいっても、上下で3MHz幅ずつやもんね。
今後の動きに注目ですわね。
まとめ「悲願達成もここからが正念場」
700MHz帯のうち上下3MHz幅ずつが、楽天モバイルにプラチナバンドとして割り当てられることになった。
電波発射開始予定は 2023年12月 〜 2024年初 とのこと。
ほかの3キャリア(NTTドコモ・KDDI・SoftBank)と比べると、圧倒的にプラチナバンドの帯域幅が狭いので、800MHz帯と900MHz帯についても、プラチナバンドの獲得を目指す必要がある。
ついに、楽天モバイルもプラチナバンドを獲得しました。
とはいえ、まだまだ帯域幅は狭い。なので、ここからが同社の正念場と言えるでしょう。
引き続き、注目なのであーるっ!
おまけ
800MHz帯と900MHz帯については、そう甘くはないだろうけどねー。
ほかの大手携帯キャリアが断固拒否、という感じですものね。
ほんと、これからって感じやね。
おわり
ついに、楽天モバイルにも念願のプラチナバンドが!!