- Galaxy初の5G対応モバイルルーターは超使いやすいのだ!
- ミリ波非対応だけど価格が約2万円と安価なので全然アリ!
- OSにAndroidを採用してるのでスマホといえばスマホである!
Galaxy信者のマストアイテム!
5G対応モバイルルーター、Samsung『Galaxy 5G Mobile Wi-Fi』をレビュー。UQ WiMAXで販売されているモバイルルーターですが、これが実に使いやすい。5G対応のわりに安価なので良きですぞ。
Android OS採用、というわけですね。
完全に『One UI』やもんね。
目次
本日のレビュー:Galaxy 5G Mobile Wi-Fi
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiってなに?
Galaxyブランド初、5G通信(WiMAX +5G)に対応したモバイルルーター。最大通信速度は、上りで183Mbps、下りで2.2Gbps。
- 使いやすいUI
- 軽快な操作性
- 安価な価格設定
- 過充電防止機能搭載
- 大きなサイズ感
- mmWave非対応
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi | ||
---|---|---|
型番 | SCR01 | |
メーカー | Samsung | |
無線LAN | Wi-Fi規格 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
Cellular規格 | 5G Sub6 4G FDD/TD-LTE WiMAX 2 |
|
最大通信速度 | 送信:183Mbps 受信:2.2Gbps |
|
最大接続台数 | 10台 | |
バッテリー | 5,000mAh | |
インターフェース | nanoSIM ×1 USB Type-C ×1 |
|
サイズ | 147×76×10.9mm | |
質量 | 203g | |
備考 | USBテザリング対応 |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiのスペック
5G対応モバイルルーターとしては、約2万円と安価な価格も魅力的!
WiMAX +5Gとのコンビネーションで、ガンガン使えるのも魅力なのであーるっ!!
みいる
本体
サイズ | 147×76×10.9mm |
質量 | 203g |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiのサイズと質量
このGalaxy 5G Mobile Wi-Fiは、モバイルルーターとしてはかなり大きい。サイズ感のイメージとしては、ちょうどiPhone 12と同じくらい。そう考えると、かなり存在感のある(良くも悪くも)モバイルルーターだということが伝わるはず。
搭載ディスプレイが5.3インチと、これまたモバイルルーターとしては異例の大画面。この5.3インチというディスプレイサイズは、モバイルルーターとしては最大級だそう。かなりの大画面なので、一見するとスマートフォンのようにも見えてきます。
表面には、ディスプレイ、を搭載。
搭載されているディスプレイは、モバイルルーターとしてはかなり大きい5.3インチ。また、静電容量方式のタッチパネル採用で、スマートフォンライクなタッチ操作が可能になっています。
裏面には、キックスタンド、を搭載。
スタンドは折りたたみ式になっており、使わないときはフラットにすることが可能。本機は、縦横の両方でインフォメーション表示できるため、このスタンド機構が非常に役立ちます。
上面には、SIMスロット、を搭載。
スロットはSIMピンでイジェクトするタイプ。対応SIMは『nanoSIM』で、シングルSIM構成。eSIMには対応していません。
下面には、USB Type-C、を搭載。
このUSB Type-Cポートから本機へ充電を行います。試してみたのですが、Galaxy 5G Mobile Wi-Fi側をモバイルバッテリー的に扱う、リバース充電のような機構は搭載されていませんでした。
そういえば、SIMロックはどうなってるのですか?
SIMロックはかかってないっぽい!
普通にMVNOのSIMでも通信できたからねー。でも、対応バンド的にdocomoやSoftBank回線で使う旨味はないあーる。
右面には、サイドキー、を搭載。
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiはモバイルルーターなので当たり前ですが、スピーカーの類は搭載されていません。スマートフォンっぽい見た目なので、ついついボリュームボタンを探したくなりますが、当然そんなものはありませんのです。うんうん。
ちなみに、内部をゴニョゴニョすると…Android OSで動いてることが分かるのであーる。面白いですなー。
こうなると、電話とメールとウェブブラウジングができないスマートフォンですわね。
それって、もはやスマートフォンって言わないんじゃ……。
付属品
■付属品一覧
- SIMピン
- 取扱説明書
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiの付属品は、SIMピン、取扱説明書、の合計2つ。
いわゆる普通のSIMピンですね。
取扱説明書は、UQコミュニケーションズ販売だけあって、「au」と書かれています。…だからどう、と聞かれても何もありませんよ!?
つかう
接続設定をする
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiのコントロールパネルはこんな感じ。
全体的にグラフィカルなUIを採用しており、視認性・操作性のいずれも優秀。使用したデータ容量がインフォメーショングラフィック化されているので、ひと目でどれくらい使ったのかもチェックすることができます。
うーん、圧倒的『One UI』感ですなー。
なお、このGalaxy 5G Mobile Wi-Fiは、UQコミュニケーションズから販売されていることもあり、“1か月間”や“3日間”のような、UQ WiMAXの仕様に最適化された表示形式になっています。
ちなみに、ここのしきい値は変更可能なので、UQ WiMAX以外の携帯回線でも普通に利用できます(APN追加可能)。
Wi-Fiテザリングをする
■設定可能項目
- 周波数帯(2.4GHz or 5GHz)切替
- SSID変更
- 暗号化キー(Wi-Fiパスワード)変更
- ネットワーク名表示/非表示
Wi-Fiテザリングは最大10台まで対応。モバイルルーターとしては十分な最大接続台数を誇っています。
Wi-Fiテザリングは、Galaxy 5G Mobile Wi-Fi上にQRコードを表示させ、それをスマートフォン等のカメラで読み取って接続することが可能。QRコードからの接続だと、パスワードを入力する手間がはぶけるので、非常に簡単に接続することができます。もちろん、通常のSSIDとパスワードを入力する方法でもWi-Fi接続はできます。
Wi-Fiの周波数帯は、2.4GHzと5GHzの両方に対応。なお、同時に両方の周波数帯を飛ばすことはできません。このあたりは他社のモバイルルーターと同じ仕様。5GHz帯は電波法で屋内利用に限定されていますので、移動中は2.4GHz帯域を利用するようにしましょう。
Wi-Fiテザリング時のバッテリー消費ですが、筐体がスマートフォン並に大きいからか、思ったよりもバッテリー持ちが良い印象です。なお、バッテリー容量は5,000mAhとのこと。
いつも複数台の端末を、このGalaxy 5G Mobile Wi-FiにWi-Fiテザリングして利用しているのですが、1時間の利用で約5%減るぐらいのバッテリー持ち。中身がAndroidのそれなので、バッテリー消費が不安だったのですが、これは杞憂に終わりました。
私が以前使っていたモバイルルーターは、NECの『Aterm MR05LN』という製品(かなり有名なはず)でした。それと比較すると、筐体が大きいぶん、間違いなくGalaxy 5G Mobile Wi-Fiのほうがロングライフバッテリーです。
USBテザリングをする
USBテザリングは最大1台まで対応。前述した、Wi-Fiテザリングの台数と合計すると、全部で11台のデバイスと同時接続が可能になります。
Windows環境ではGalaxy 5G Mobile Wi-FiをUSB接続するだけで利用できるのですが、Mac環境の場合は別途ソフトウェアが必須。Mac用のユーティリティソフトに関しては、公式サイトからダウンロードできるようになっています。
USBテザリングをする機会はあまりないかもですが、一応1台だけは可能ということを覚えておくと、何かあったときに役立つかもしれません。
通信速度を測定する
4Gエリア | 5Gエリア | |
送信(上り) | 16.8 Mbps | 23.8 Mbps |
受信(下り) | 65.4 Mbps | 192 Mbps |
Ping | 32 ms | 37 ms |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi + WiMAX +5G の通信速度ベンチマーク実測値
※測定アプリ:Speedtest by Ookla|測定時間:20時台
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiは、UQ Communicationsで販売されているモバイルルーターなので、同社の『ギガ放題プラス(WiMAX +5G)』プランと組み合わせて、通信速度を測定してみました。
通信速度を左右するファクターは非常に多いので、一概にこれとは言えませんが、これだけの通信速度で実測値として出てくれるのであれば大満足。最近ではauの5G(Sub6)エリアも拡大しつつあるので、なおのこと速度の期待値高まってきます。
おもう
筐体のサイズ感は賛否アリ
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiの筐体は、スマートフォン並に大きい。
…これはメーカー的には“ウリ”なのですが、お世辞にもモビリティーは良くないので、このあたりはユーザーによっては賛否が分かれるところ。
その代わり、筐体のサイズと比例してバッテリー容量も大きいので、ロングライフバッテリーというメリットも。個人的には、バッテリー持ちのほうが筐体サイズよりも重要なので、長時間駆動できるのであれば、これくらいの筐体サイズは許容範囲内だったりします。
大画面 × One UI は正義
5.3インチというモバイルルーター最大級のディスプレイ、これがとにかく視認性抜群。UIも、Samsung独自の『One UI』が非常に使いやすく、良い意味でスマートフォンライクに操作できるのが素敵。
モバイルルーターにありがちな、タッチ操作してからワンテンポ遅れるラグのようなものも一切なく、ヌルヌルサクサクとはこのこと。大画面が正義すぎて、意味もなく触ってしまう魅力があります。
過充電防止機能搭載に歓喜
なんと、嬉しいことに…Galaxy 5G Mobile Wi-Fiには『バッテリーを保護』をいう設定項目があり、これをオンにすると85%をバッテリー充電の閾値として設定可能なのです。
モバイルルーターという特性上、充電しながらの利用も大いに想定されるもの。このバッテリー保護機能さえあれば、俗に言う『いたわり充電』が発動し、過充電を防止しながら使えるというわけです。これぞ、モバイルルーターに求めていた機能。
余談ですが、この過充電防止機能、Galaxyシリーズに結構採用されており、『Galaxy Tab S7』や『Galaxy Book 12″』にも同様の機能が搭載されています。
Galaxyシリーズは、みんなが思っている以上に芸が細かいんだよねー!良き!!
まとめ「もはやスマホな5Gモバイルルーター」
そういうわけで、Samsung『Galaxy 5G Mobile Wi-Fi』のレビューを総括すると、
- Android OS採用だけあってスマホ的操作が快適
- モバイルルーターとしては大きいサイズ感は賛否両論
- 5G通信はSub6のみ対応だけど別に不満はない
- いたわり充電的機能搭載なのが最高に嬉しい
…という感じ。
私はGalaxy大好きっ子で、Note20 Ultra、Tab S7、Watch3、Book 12″…とデバイスを揃えています。なので、“Galaxy”と名の付く本機を買わない理由はありませんでした。というか、このためにUQ WiMAXを契約した感も……。
それはともかく、モバイルルーターとしては非常に良い出来で、操作性も良好。モバイルルーターにありがちなモッサリ感もなく、ちょっと大きいことを除けば、万人受けしそうな機種な気がします。
5G対応モバイルルーターだけど、安価なのも嬉しいところですぞっ!
おまけ
このGalaxy 5G Mobile Wi-Fiみたいに、全部のモバイルルーターに過充電防止機能を入れてほしいよねー。
わかりみのわかりみやねんけど!
バッテリー交換不可の機種は特に思いますわね。
だから、モバイルルーターを出してる各社さん!過充電防止機能の搭載よろしくあーるっ!!
おわり
見た目は、ほぼスマホ!
実は中身も、ほぼスマホ!!