- 4大キャリアを網羅したギークな携帯回線のプランを考える!
- 主軸はdocomo回線でオンライン専用ブランド『ahamo』中心の構成!
- Apple Watch(ワンナンバー)を諦めるなら有力な選択肢!
4大キャリアを網羅したい!
4月から始まるMNO・MVNOの新プランに合わせて、ギークでヘビーユーザーな携帯回線の見直し案を考えてみます。今回はdocomoのオンライン専用ブランド『ahamo』中心編です。
…デジャブ感。
あ、docomo編の続きやね!
目次
はじめに
MNOの『オンライン専用ブランド』(ahamo・povo・LINEMO)のサービスインを皮切りに、MVNOも既存料金プランの改定や新料金プランを矢継ぎ早に発表しています。つまり、モバイルブロードバンド業界が大きく動くタイミングが来た、というわけです。
そこで、このタイミングで現在契約中の携帯回線を見直し、ギークが最大限に遊べそうでかつ、ヘビーユーザーが現実的な範囲内でのランニングコストで使える、新しい携帯回線の組み合わせを考えようというのが本稿の趣旨になります。
モバイルブロードバンド女王にあたいはなるっ!
また意味不明なことを言い始めましたわね……。
前提条件
- 4大キャリア回線網羅
- 5G対応回線必須
- eSIM対応
- データ容量繰越可能
4大キャリア(docomo・au・SoftBank・Rakuten)の回線を網羅するのが大前提。
その上で、5G通信に対応している通信事業者やeSIMに対応している通信事業者を積極採用していきます。それに加えて、MVNO(格安SIM)であれば、データ容量が繰り越しできることが絶対条件となります。
完成図
端末 | 通信事業者 |
iPhone 12 Pro Max | UQ mobile 楽天モバイル |
iPhone SE(第2世代) | y.u mobile |
Galaxy Note20 Ultra 5G | docomo |
Xperia 1 II | y.u mobile LinksMate |
iPad Pro 11インチ(第2世代) | LinksMate |
iPad mini(第5世代) | LinksMate |
Aterm MR05LN | FUJI Wifi |
利用中の端末に当てはめた完成イメージ
現在利用中の端末(スマートフォン・タブレット・モバイルルーター)と、今回想定する携帯回線を当てはめた完成図はこんな感じ。
スマートフォンは全部音声通話SIM
タブレットは予備的な格安データ専用SIM
…って感じの構成あーるっ!
そんなに電話番号持って、誰に電話するん!?
プライベート用と、仕事用と、えーと…んんんー!?
ギークな携帯回線案
docomo回線 | au回線 | SoftBank回線 | Rakuten回線 | |||||
通信事業者 | docomo | y.u mobile | LinksMate | UQ mobile | FUJI Wifi | 楽天モバイル | ||
分類 | MNO (オンライン専用ブランド) |
MVNO | MVNO | MNO (サブブランド) |
MNO (再販系) |
MNO (メインブランド) |
||
プラン | ahamo | シェアプラン 20GB (音声通話SIM) |
追加SIM (音声通話SIM) |
2GBプラン (データ通信のみ) |
追加SIM ×2枚 (データ通信のみ) |
くりこしプランM | SIM 50ギガプラン | Rakuten UN-LIMIT VI |
SIM | 音声通話 | 音声通話 | 音声通話 | データ | データ | 音声通話 | データ | 音声通話 |
利用料金 | 2,970円/月 | 4,378円/月 | 0円/月 | 418円/月 | 220円/月 | 2,728円/月 | 2,640円/月*1 | 0円–3,278円/月 |
データ容量 | 20GB | 20GB | 2GB | 15GB | 50GB | ∞GB | ||
超過時速度 | 1Mbps | 128kbps | 200kbps | 1Mbps | 128kbps | (1Mbps) | ||
データ繰越 | - | ○ (無期限*2) |
○ (1か月) |
○ (1か月) |
× | - | ||
備考 | 5分かけ放題付帯 | U-NEXT付帯 | 節約モード対応 | 節約モード対応 | - | eSIM対応 |
4大キャリア網羅の携帯回線案
※価格は割引オプション未適用時の場合ですべて税込表記。
※別途ユニバーサルサービス料が発生。
*1『お得デポコミコース』契約時の月額料金。
*2最大100GBまでストック可能。
■携帯回線(SIM数とデータ容量)
- docomo回線 ×6(42GB)
- au回線 ×1(15GB)
- SoftBank回線 ×1(50GB)
- Rakuten回線 ×1(∞GB)
■合計利用料金
- 最小:13,354円/月
- 最大:16,632円/月
docomoの『ahamo』を中心にした携帯回線案はこんな感じ。
ちょっと冗長感のある携帯回線構成なのが気になるところ。今回はお試しで構成を組んでみたのですが、y.u mobileとLinksMateはどちらか一方でもよいかもしれません。ここをIIJmioの『ギガプラン』にして、eSIMを増やしていくのも一興。
楽天モバイルの『Rakuten UN-LIMIT VI』は、利用するデータ容量によって月額利用料金が変動するタイプ。特に、Rakuten UN-LIMIT VIは、使い方によっては超ローコスト運用(実質0円/月)が可能なので、契約しておいて損はないでしょう。
今回主軸はdocomoも『ahamo』ですが、ここをどう活用していくかがキモ。実際に運用していくとなると、留守番電話サービスが使えないことがどこまで響くのかが気になるところ。できれば、povoやLINEMOみたく、eSIMを早く…というのもあります。
docomo『ahamo』
ahamo | |
---|---|
利用回線 | docomo |
利用料金 | 2,970円/月 |
データ容量 | 20GB |
超過時速度 | 1Mbps |
備考 | 5分かけ放題付帯 |
ahamoのプラン内容
※価格は税込表記。
本構成のメイン回線となるのが、docomoのオンライン専用ブランド『ahamo』を選択。
3大キャリアのオンライン専用ブランド(ahamo・povo・LINEMO)のどれを選択するか悩んだのですが、LINEMOは時間帯によって速度制限があることが判明したので選考外。povoとUQ mobileと併用するメリットも少ないのと、docomoのほうが5Gの対応バンドが多いので、無難にahamoにします。
ahamo・povo・LINEMOの全部がApple WatchのCellular通信非対応なのが痛いところあーる。
y.u mobile『シェアプラン 20GB』
シェアプラン 20GB (音声通話SIM) |
|
---|---|
利用回線 | docomo |
利用料金 | 4,378円/月 |
データ容量 | 20GB |
超過時速度 | 128kbps |
備考 | U-NEXT付帯 音声通話SIMが+1枚無料 |
シェアプラン 20GB(音声通話SIM)のプラン内容
※価格は税込表記。
ダークホース的に密かに期待しているのが、y.u mobile『シェアプラン 20GB』というもの。
このy.u mobileのシェアプランには、月額2,189円(税込)のU-NEXTがバンドルされており、音声通話SIMなら同料金のままSIMを2枚まで発行することが可能。なので、実質的には2,189円/月で、合計20GBの音声通話SIMを2枚持てる計算となるわけです。
y.u mobileはユーザー数が多くないからか、通信速度もMVNOの中では軒並み安定傾向なのも好印象。また、100GBまでなら、データ容量の繰り越しが無期限というのもメリット大。
LinksMate『2GBプラン』
2GBプラン (データ通信のみ) |
|
---|---|
利用回線 | docomo |
利用料金 | 418円/月 |
データ容量 | 2GB |
超過時速度 | 200kbps |
備考 | 追加SIM ×2枚:220円/月 |
2GBプラン(データ通信のみ)のプラン内容
※価格は税込表記。
iPad 2台とXperia1 IIにとりあえず挿しておく超サブ回線として利用するのが、LinksMate『2GBプラン』。
LinksMateはMVNOの中でも、
- MVNOの中では通信速度がとりわけ安定傾向
- 1回線で複数SIM発行可能でパケットシェアも可能
- データ容量繰り越しと節約モードが利用可能
- 5G通信のオプション料金が無料
- カウントフリーオプションを完備
という点から、かなり気に入って使っています。
2021年3月18日に価格改定が行われ、複数SIM発行のMVNOの中ではかなり安価に運用することが可能になりました。
個人的には、IIJmioみたいにeSIMも発行してほしいところですが、LinksMateのほうが通信速度が体感レベルで速い(両方とも契約経験有)ので、継続利用はLinksMateを選択。IIJmioの『ギガプラン』も気になるので、契約中のIIJmioを解約するかは悩みどころですが、やはり速度重視なのでLinksMateにします。
UQ mobile『くりこしプランM』
くりこしプランM | |
---|---|
利用回線 | au |
利用料金 | 2,728円/月 |
データ容量 | 15GB |
超過時速度 | 1Mbps |
備考 | - |
くりこしプランMのプラン内容
※価格は税込表記。
au回線には、UQ mobileの『くりこしプランM』という15GB/月のプランをチョイス。
同月額料金でpovoよりも5GB少ないのですが、UQ mobileにはデータ容量の繰り越しと節約モードの2つが存在するのが魅力。節約モード時も、くりこしプランM以上のプランならば、最大1Mbpsの速度で通信が可能。なので、使い方によってはpovoよりも優位性があると見ています。
FUJI Wifi『SIM 50ギガプラン』
SIM 50ギガプラン | |
---|---|
利用回線 | SoftBank |
利用料金 | 2,640円/月*1 |
データ容量 | 50GB |
超過時速度 | 128kbps |
備考 | - |
SIM 50ギガプランのプラン内容
※価格は税込表記。
*1『お得デポコミコース』契約時の月額料金。
モバイルルーターや4G回線のBand 8が使いたいとき用に、FUJI Wifi『SIM 50ギガプラン』も継続契約で用意。
4大キャリアを網羅するならSoftBank回線も必須…なのですが、LINEMOが時間帯により速度制限を行うとの記載があったので、LINEMOには移行せずに、引き続きFUJI Wifiを使うことにしました。なお、キャンペーン等で頻繁に価格変動するイメージなので、契約の際は逐一月額料金をチェックしておくのがおすすめ。
海外スマートフォンを使うならBand 8が掴むSoftBankと思っていたのですが、それは4G回線での話。5G回線だと、n78を掴むdocomoとauが良さげな印象に……。n77・n78・n79のSub6帯を掴むのはdocomoだけなので、5Gの周波数帯だけを見るとdocomoが圧倒的に優位かもしれません。
楽天モバイル『Rakuten UN-LIMIT VI』
Rakuten UN-LIMIT VI | |
---|---|
利用回線 | Rakuten |
利用料金 | 0円/月(1GB未満/月) 1,078円/月(3GB未満/月) 2,178円/月(20GB未満/月) 3,278円/月(20GB以上/月) |
データ容量 | ∞GB |
超過時速度 | (1Mbps) |
備考 | - |
Rakuten UN-LIMIT VIのプラン内容
※価格は税込表記。
4大キャリアの回線を網羅したいので…当然ですが、楽天モバイル『Rakuten UN-LIMIT VI』も用意します。
2021年4月1日から『Rakuten UN-LIMIT VI』にアップデートされ、1GB未満/月のデータ利用ならゼロコスト運用が可能となったので、契約しない手はないでしょう。使い放題の回線ではありますが、テザリング時にFTPS接続できないポート規制がかかっているため、この問題が解消されるまではサブ回線として運用する予定です。
まとめ「ギーク回線は『ahamo』で作る」
- docomo『ahamo』
- y.u mobile『シェアプラン 20GB』
- 追加SIM ×1枚
- LinksMate『2GBプラン』
- 追加SIM ×2枚
- UQ mobile『くりこしプランM』
- FUJI Wifi『SIM 50ギガプラン』
- 楽天モバイル『Rakuten UN-LIMIT VI』
…という、4大キャリア網羅のギークな携帯回線案ドデスカ!?
4大キャリアの回線は網羅したいのですが、本稿のプランニングだと、最低でも月額13,354円(税込)のランニングコストがのしかかってるのが痛いところ。データ容量的には、合算すると、107GB(無制限の楽天モバイルを除く)もあるのでそこは問題ナシなのですが……。
月額13,354円(税込)には、月額2,189円(税込)のU-NEXT代金が入っているので、厳密には、月額11,165円(税込)となる。できれば、ここを1万円以内に収めたいところ。
docomoがメインブランドで提供している『5Gギガホ プレミア』が最大月額7,315円(税込)で提供されることを考えると、損をしている気もしなくもない。もちろん、SIMの枚数が全然違うので正確な比較にはならないのですが、もう少しランニングコストについては検討しないといけない気が……。
音声通話SIMが多いのは嬉しいんだけど…ねー。
おまけ
そろそろ新プランが開始されるから、ちゃんと携帯回線を決めないといけないリミットが迫ってきていーる。
Apple Watch用eSIMがメインブランドでしか使えないので、そこが悩みどころですよね。
主軸がdocomo回線、っていうのも再考しなくていいん!?
うむぅ……。
おわり
の全部にSIMを挿すぞー!