- ahamo・povo・LINEMOはApple WatchのCellular通信非対応!
- メインブランドとオンライン専用ブランドの差別化要素は意外と大きい!
- 本当にApple WatchでCellular通信が必要なのか熟慮する必要がある!
最大の差別化要素!?
3大キャリアのオンライン専用ブランド(ahamo・povo・LINEMO)が、Apple Watch(Cellular)用のeSIMに対応しないことが確定してしまいました。
これだとサブブランドと変わらないんじゃ……。
全滅あーる…残念。
目次
オンライン専用ブランドはApple Watch用eSIM非対応
docomo | au | SoftBank | |
サービス名 | ワンナンバーサービス | ナンバーシェア | Apple Watch モバイル通信サービス |
利用料金 | 550円/月 | 385円/月 | 385円/月 |
Apple Watch(Cellular)用eSIM発行サービス
※価格はすべて税込表記。
Apple Watch単体でCellular通信するためのeSIM発行サービス、
が、それぞれが展開するオンライン専用ブランドでは対応しないことが分かりました。
docomo・au・SoftBankの既存プラン(メインブランド)加入ユーザーで、これらのApple Watch(Cellular)用eSIM発行サービスを契約中の場合は、各携帯キャリアともにオンライン専用ブランドに移行する際に、事前に本サービスの解約手続きをしておくことをアナウンスしています。
予想はしてたけど、この結果にはガッカリするよねー。
分かってたことではありますがね。
メインブランドとオンライン専用ブランドの差別化要素
メインブランド(例:docomoのギガプラン)とオンライン専用ブランド(例:docomoのahamo)との差別化要素としては、
- 留守番電話サービス
- キャリアメール
- Apple Watch(Cellular)用eSIM発行サービス
の3つが挙げられます。
もちろん、これらの3つのサービスが一切不要なユーザーも当然いるはず。逆に、留守番電話サービスやキャリアメールが使えないと困るユーザーもかなりいるでしょう。当然、今回のトピックである、Apple WatchでCellular通信が使えないと嫌だ、というユーザーも一定数います。
docomo・au・SoftBankともに、これらのサービスがユーザーにとって、比較的ウェイトが高いものだということは当然認識しているでしょう。だからこそ、これらをahamo・povo・LINEMOでは対応させなかったという意図が汲み取れます。しかも、絶対に必要なサービスとも言い切れないというところがミソ。まさに、携帯キャリアとユーザーとの間での駆け引きとしてオミットされてしまったサービスでしょう。
各携帯キャリアとしても、ahamo・povo・LINEMO(オンライン専用ブランド)だけでなく、既存プラン(メインブランド)への流入も図りたいし、既存プランからの流出も本音は防ぎたいことでしょう。だからこそ、こういう形で引き留めるファクターを残したというわけです。
今回の話で言えば、Apple WatchでCellular通信をしたいユーザーからすれば、ahamo・povo・LINEMOを契約するのを躊躇してしまうはず。少なくとも、私はオンライン専用ブランドを諦めて、既存のプランにしようかとも考えています。
このあたりのサービスの間引き方が上手と言えばそうなんだよねー。ユーザーにとっては嬉しくない話だけど……。
ahamoがワンナンバーサービス対応となれば、既存プランから流れてくるユーザーも少なくなかったでしょうからね。
まんまと、って感じやね。
不要な人からすればどうでもいいサービスだし、仕方ない部分はあるんだけどね。
キモはApple WatchのCellular通信の利用頻度
GPS + Cellularモデル | GPSモデル | ||
対応通信方式 | Wi-Fi | ○ | ○ |
Bluetooth | ○ | ○ | |
Cellular | ○ | × | |
GPS | ○ | ○ | |
Apple Watch単体利用 | ○ | × |
Apple WatchのGPS + CellularモデルとGPSモデルの違い
Apple Watchには『GPS + Cellularモデル』と『GPSモデル』の2種類が存在しています。そして、これらに搭載されている通信モジュールの違いは上表のとおり。
いずれのモデルも、Wi-FiかBluetoothでペアリングしたiPhoneと通信が可能なので、Apple Watchの『GPS + Cellularモデル』を購入したからといって、絶対に携帯キャリアとCellular契約を結ばないといけないというわけではありません。要するに、Apple Watch(Cellular)用eSIM発行サービスを契約しなかった場合は、Apple Watch(GPS + Cellularモデル)の通信に、GPSモデル同様iPhoneが必須となるというだけです。
それだと、Cellularモデルの意味はなくなっちゃうけどねー。
ですので、既存プランとahamo・povo・LINEMOで悩んでいるとするならば、Apple WatchをiPhoneなしで利用するシーンがどれだけ自分の生活スタイルの中に潜んでいるか、というのが1つの選択の指針になってくるでしょう。
Apple WatchとiPhoneを常時持ち歩くならば、別にApple Watch(Cellular)用eSIM発行サービスを利用する必要はなくなってきます。逆に、Apple Watchだけを身につけてコンビニに行ったり、ジョギングやワークアウトをするというのであれば、Apple Watch(Cellular)用eSIM発行サービスがあったほうがよいでしょう。
メインブランドとオンライン専用ブランドのどちらにするかを選択する1つの指針として、Apple WatchでCellular通信をする必要があるか否かというのを持っておいてもよいかもしれません。
まとめ「Apple WatchのCellular通信は既存プランの特権」
オンライン専用ブランド(ahamo・povo・LINEMO)が、Apple Watch(Cellular)用のeSIM発行サービスに対応しないことが、残念なことに確定事項となってしまいました。…予想どおりですが。
このことにより、
- Apple Watch(GPS + Cellularモデル):docomo・au・SoftBankの既存プラン
- Apple Watch(GPSモデル):ahamo・povo・LINEMO
という棲み分けがハッキリとしたことになります。
Apple Watchを使ってないユーザーやAndroidユーザーには無関係な話になってしまいますが、Apple Watchを利用してCellular通信がしたかったユーザーは、ある意味での究極の選択を迫られることになりました。
Apple Watchユーザーとしては、これは悩ましきところであーる。
おまけ
eSIM対応だから、ひょっとして…って思ったんだけどねー。
相対的にメインブランドの価値が上がりましたわね。
このあたりのプランニングが巧みすぎるやんね。
ずるいだけあーる。
おわり
メインブランドとの差別化ですわね。