ここが正念場かも。
mineoが5月の“通信の最適化問題”に次いで、またまた評判を落とす出来事が。今回は、顧客のデータ約6,400件を流出させてしまったようです。
計2回のmineo問題
人気MVNO事業者のひとつ『mineo』ですが、今回の顧客データ流出を含めて、計2回の“問題”を起こしたことになります。それらをもう一度、見てみることにします。
5月の“通信の最適化”問題
私たちmineoユーザーが、運営に対して不信感を持ってしまった出来事のひとつ。それが、“通信の最適化”問題です。
この通信の最適化とは、通信に掛かるデータ量を減らすために、通信内容を圧縮してデータの送受信を行うものを指します。
例えば、画像の解像度を自動で落としたり、YouTubeの画質を自動で落としたりすることです。
これについてmineoは謝罪を行ったのですが、通信の最適化に関しては引き続き行うことになりました。
そして同時に、HTTPS通信でも帯域制限(通信を制限して遅くすること)を行っているのでは、という疑惑まで浮上してきました。
これにはガッカリしたなー(汗)
8月の“顧客情報流出”問題
そして今月8月には、mineoに対して外部から不正アクセスがあり、その際に約6,400件の顧客情報が外部に流出してしまったようです。
この不正アクセスにより流出したデータは、mineo利用者の住所や氏名、電話番号があったそうです。
もちろん、不正アクセスする側が悪いのは当然ですが、いち企業としてサイバー攻撃に対し、このような体たらくではダメなのは明白。顧客の大切な個人情報ですからね。
幸い、口座番号やクレジットカード情報は流出していないということですが、もし流出していたら、どうするつもりだったのでしょうか…。
これではオススメできない
mineoはCM広告もかなり打っていますし、利用者を一気に増やしに掛かっている印象です。
しかし、顧客の増加ばかり求めており、4月に起きたトラフィック問題や今回のデータ流出など、いわゆる“ガバっている”部分。脆さが出てきているような気がします。
いちmineoユーザーとしても、これでは『UQ mobile』や『OCN モバイル ONE』をオススメせざるを得ない状況が、非常に悲しかったりします。
今後MVNOの求めるもの
これからMVNOにユーザーとして求めたいものは、“安かろう悪かろう”のイメージからの脱却です。
安いから通信速度が遅いのはしょうがないです。しかし、安いからといって今回のような不正アクセスや通信の最適化など、顧客の信頼を下げることはして欲しくはありません。
MVNO業界は“ジリ貧”の状態なのですが、そのジリ貧状態のしわ寄せがユーザーになってしまっては、元も子もないでしょう。
総評:厳しいMVNO戦争を勝ち抜くには…サービスしかない!?
繰り広げられているMVNO戦争。
そして、今回のようなmineoの問題。
結局は、安さ勝負には“しわ寄せ”が寄ってくるのかも知れません。
『LINEモバイル』が行っているデータフリーサービスもそうですし、結局はサービス面での勝負になってくると思います。価格競争だけだと、その末路は“市場の壊滅”だと思いますので。
一連のmineo問題は、mineoだけの問題ではないかも知れません。
おまけ
安さを求めてMVNOに移行したのは、我々ユーザーですからね。
でも、mineoには言い訳ナシで、これから改善していって欲しいなー。
どうなるんだろう…!?
おわり