- データシェア対応MVNOの“最安値”を調査!
- 3パターンから最安値をシミュレーション!
- Y!mobile・IIJmio・LinksMateがおすすめ!
“データシャア”
MVNO(格安SIM)の『データシェア』に対応した料金プラン比較を、3つのシミュレーションパターンから行ってみました。そこから、1枚あたり・1GBあたりの“最安値”を調査してみます。
イーノック先輩!
…え!?(そこはガンダムじゃないのですね)
目次
はじめに
『データシェア』とは何か、データシェアを提供しているMVNO(格安SIM)はどこか、これらについては割愛しますので、詳しくは上掲の記事リンクを読んでみてください。
説明が冗長すると良くないからねー。
…という名の手抜きやね?
ま、そうとも言う!
パターン別の料金プラン比較
データシェアに対応したMVNOの比較対象は上記のとおり。
このほかにも、『y.u mobile』や『BIGLOBEモバイル』もデータシェアに対応しているのですが、今回は比較対象から除外しています。
【パターン1】音声通話 + データシェアSMS(合計4枚)
- 音声通話対応SIM(親回線) ×1
- SMS対応SIM(データシェア) ×4
最初のパターンは、メイン回線に音声通話対応SIMを据えて、サブ回線としてSMS対応SIMを4枚発行する形を想定。なお、データ容量は 10GB 〜 20GB で比較します。
スマートフォン + タブレット という使い方でデータシェアをする場合が多いため、このパターンが一番オーソドックスで万人向けな気がします。
| Y!mobile | IIJmio | LinksMate | OCN モバイル ONE |
エキサイト モバイル |
イオンモバイル |
データ容量 | 15GB | 14GB | 14GB | 10GB | 20GB | 20GB |
親回線 | 3,278円/月 (シンプルM) |
1,518円/月 (音声) |
2,310円/月 (音声通話) |
1,760円/月 (音声対応) |
2,068円/月 (Flatプラン) |
2,508円/月 (さいてきプラン) |
データシェア | 539円/月 | 2,475円/月 (825円/月 ×3) |
726円/月 (242円/月 ×3) |
1,716円/月 (572円/月 ×3) |
1,386円/月 (462円/月 ×3) |
682円/月 (154円/月 ×2) (374円/月) |
月額利用料金 | 3,817円/月
内訳《音声通話(15GB)》 《SMS》 |
3,993円/月
内訳《音声通話(8GB)》 《SMS(2GB)》 |
3,036円/月
内訳《音声通話(14GB)》 《SMS》 |
3,476円/月
内訳《音声通話(10GB)》 《SMS》 |
3,454円/月
内訳《音声通話(20GB)》 《SMS》 |
3,190円/月
内訳《音声通話(20GB)》 《SMS(〜3枚目)》 《SMS(4枚目)》 |
発行枚数 | 4枚 | 4枚 | 4枚 | 4枚 | 4枚 | 4枚 |
1枚のコスト | 954円/枚 | 998円/枚 | 759円/枚 | 869円/枚 | 864円/枚 | 798円/枚 |
1GBのコスト | 254円/GB | 285円/GB | 217円/GB | 348円/GB | 173円/GB | 160円/GB |
データシェアの料金プラン比較
※価格は税込価格(小数点第一位で四捨五入)
※ユニバーサルサービス料・電話リレーサービスは別
- 【1位】LinksMate(3,036円/月)
- 【2位】イオンモバイル(3,190円/月)
- 【3位】エキサイトモバイル(3,454円/月)
- 【4位】OCN モバイル ONE(3,476円/月)
- 【5位】Y!mobile(3,817円/月)
- 【6位】IIJmio(3,993円/月)
各MVNOともに提供しているデータ容量に差異があるため、1枚あたりのコスト・1GBのあたりのコスト、これらも考慮すると、どれが得なのかは変わってきます。なので、上記の結果はご参考までにどうぞ。
【パターン2】最大枚数まで発行(最大限に安く)
2つめのパターンは、
- 上限までSIMを発行する
- 最安値になるプランで組む
…という2点に特化してみます。
とにかく「スマホのSIMスロットの空きが許せない!」という、ギークな人向けです。
| Y!mobile | IIJmio | LinksMate | OCN モバイル ONE |
エキサイト モバイル |
イオンモバイル |
データ容量 | 3GB | 20GB | 100MB | 3GB | 3GB | 4GB |
親回線 | 2,178円/月 (シンプルS) |
440円/月 (eSIM) |
165円/月 (データ通信) |
858円/月 (データ通信) |
770円/月 (Fitプラン・〜3GB) |
1,518円/月 (さいてきプラン) |
データシェア | 1,078円/月 | 3,960円/月 (440円/月 ×9) |
440円/月 (110円/月 ×4) |
1,760円/月 (440円/月 ×4) |
880円/月 (220円/月 ×4) |
440円/月 (0円/月 ×2) (220円/月 ×2) |
月額利用料金 | 3,256円/月
内訳《音声通話(3GB)》 《SMS》 |
4,400円/月
内訳《データ(eSIM/2GB)》 |
605円/月
内訳《データ(100MB)》 《データ》 |
2,618円/月
内訳《データ(3GB)》 《データ》 |
1,650円/月
内訳《データ(〜3GB)》 《データ》 |
1,958円/月
内訳《音声通話(4GB)》 《データ(2/3枚目)》 《データ(4/5枚目)》 |
発行枚数 | 4枚 | 10枚 | 5枚 | 5枚 | 5枚 | 5枚 |
1枚のコスト | 814円/枚 | 440円/枚 | 121円/枚 | 524円/枚 | 330円/枚 | 392円/枚 |
1GBのコスト | 1,085円/GB | 220円/GB | 6,050円/GB | 873円/GB | 550円/GB | 490円/GB |
データシェアの料金プラン比較
※価格は税込価格(小数点第一位で四捨五入)
※ユニバーサルサービス料・電話リレーサービスは別
ローコストで、かつデータシェアSIMを発行しまくりたい。そう思っているのであれば、『IIJmio』と『LinksMate』の一騎打ちになります。
なお、『Y!mobile』と『イオンモバイル』は、どうしても主回線が音声通話対応SIMになってしまうので、データ専用SIM縛りでデータシェアをしたい人は要注意。
【パターン3】データ専用eSIM(合計5枚)
- データ専用eSIM(親回線) ×1
- データ専用eSIM(データシェア) ×4
最後のパターンは、すべてデータ専用のeSIMで発行してみるというもの。完全にサブ回線特化です。
| IIJmio | LinksMate |
データ容量 | 10GB | 10GB |
親回線 | 440円/月 (eSIM) |
1,518円/月 (データ通信) |
データシェア | 1,760円/月 (440円/月 ×4) |
440円/月 (110円/月 ×4) |
月額利用料金 | 2,200円/月
内訳《データ(eSIM/2GB)》 |
1,958円/月
内訳《データ(10GB)》 《データ》 |
発行枚数 | 5枚 | 5枚 |
1枚のコスト | 440円/枚 | 392円/枚 |
1GBのコスト | 220円/GB | 196円/GB |
データシェアの料金プラン比較
※価格は税込価格(小数点第一位で四捨五入)
※ユニバーサルサービス料・電話リレーサービスは別
上表のとおり、同じ10GBのプランで組むのであれば、若干ながら『LinksMate』のほうが『IIJmio』より月額利用料金が安くなります。
ただし、LinksMateのeSIMは、iPhoneでデュアルSIM運用する場合には注意が必要。
詳しい説明は省略しますが、iPhoneの物理SIMスロットに『APN構成プロファイル』のインストールが不要なSIM(docomo・au・SoftBank・楽天モバイル等)を使っている場合にのみ、LinksMateのeSIMは同時運用できるという感じになっています。これは、同時にAPN構成プロファイルが1つしか入らないという、iPhoneの仕様ゆえ。
なので、iPhoneでデュアルSIM運用をするのであれば、APN構成プロファイルのインストールを求めないIIJmioのeSIMのほうが、物理SIMスロットの回線が何かを問われないため、よりおすすめです。
おすすめのキャリアと料金プラン
【おすすめ1】Y!mobile
- 主回線:シンプルM(3,278円/月)
- データシェア:SMS対応SIM ×3(539円/月)
メイン回線 + サブ回線 を1つのキャリアで賄うのであれば、『Y!mobile』がおすすめ。
ランニングコストこそ若干かかってきますが、SoftBankのサブブランド(≠ MVNO)ということもあり、他のMVNOよりも通信速度で優れています。
eSIM非対応(主回線のみeSIM対応)なのが惜しいのですが、5Gも対応していたり、PayPayユーザーへの優遇が手厚かったり、iPhoneでプロファイル不要だったり…と、結構なメリットがあります。コスト度返しなら、Y!mobileがベスト。
【おすすめ2】IIJmio
- 主回線:ギガプラン(2GB)/eSIM(440円/月)
- データシェア:ギガプラン(2GB)/eSIM ×4(1,760円/月)
デュアルSIM端末のサブ回線に徹するのであれば、『IIJmio』がおすすめ。
IIJmioのeSIMは5G通信非対応なのですが、その代わりに3G通信に対応。なので、その特性を活かし、ahamo併用時の3Gエリア用のサブ回線として非常に有用。
とにかくIIJmioは小回りが効くので、名バイプレーヤーなのです。
まとめ「データシェアは奥が深い」
MVNOのデータシェアを契約するにあたって、
- トータルの月額利用料金
- SIM 1枚あたりのコスト
- 1GBあたりのコスト
…という、3つのバランスを熟考したほうがよいでしょう。
ややこしくて大変なところもありますが、こうやって考える要素が多いので、それはそれで楽しかったりします。
比較表を作るの、疲れるのであーる。
おまけ
『OCN モバイル ONE』もeSIMに対応してくれればねー。
もちろん、プロファイル不要にしてほしいですよね。
そこなんだよねー。
うーん、eSIMを考え出すと大変やね。
おわり
一番いいシェアSIMを頼む!