筆圧感知ペン対応Androidスマホまとめ

筆圧感知ペン対応Androidスマホまとめ
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記事のポイント
  • 筆圧感知とパームリジェクションに対応したAndroidスマホを探した!
  • 絶対数こそ少ないものの数社は積極的にデバイスをリリースしている!
  • 購入時はデジタイザーペンのプロトコルに注目するといいかも!

スマホに筆圧感知ペンの力を!

iPhoneが一向にApple Pencilに対応しないので、Androidスマホでデジタイザーペン(筆圧感知やパームリジェクションが効くペン)対応の製品を調べてみました。うーん…やっぱり少ないのね。

二条ねこ

日本で買える端末はもっと絞られーる。

まの

ニッチなのですかね、やはり。

さたえり

あれば便利なんやけどね。

スマホ × 筆圧感知ペン

筆圧感知ペン対応Androidスマホ|スマホ × 筆圧感知ペン

——スマホで手書きメモを残したり、簡単なお絵描きをしたい!

ペンタブレットの絶対王者であるWacomの特許切れもあり、デジタイザーペン(筆圧感知やパームリジェクションが効くペン)とそのデバイスが、雨後の筍のごとく市場に出回っている。今回の話から逸れるのでこれ以上触れないが、板タブや液タブは数年前では考えられないくらいの低価格でAmazon等で販売されています。

そして、ペンタブレットだけでなくパソコンやタブレットでも、デジタイザーペン対応の端末が、少しずつではあるが増えてきています。タブレットだと、ご存知『iPad』シリーズの現行製品すべてが、デジタイザーペン(Apple Pencil)に対応。Androidタブレットでも、Samsung『Galaxy Tab』シリーズや、Huawei『HUAWEI MatePad』シリーズの一部製品がデジタイザーペンに対応しています。

ところが、スマホでデジタイザーペンに対応している製品はかなり少ない。スタイラスペンは大抵のスマホで使える(当たり前)のですが、それが筆圧感知やパームリジェクションが効くデジタイザーペンとなると、一気に希少端末と化するのです。

かねてから噂されていますが、新型iPhoneでのApple Pencil対応はまったく期待できない。ですので、Androidスマホで筆圧感知やパームリジェクションに対応するデジタイザーペン対応の製品を探してみることにしました。結果からすると…現行製品では非常に少なかったのです。

まの

相変わらず、前置きが長いですわね。

さたえり

いろいろ話したかったんやね……。

筆圧感知ペン対応スマホ

Galaxy Note20 Ultra 5G

Galaxy Note20 Ultra 5G

■ここがすき!

  • Wacom EMR対応
  • 本体にペン収納可能
  • 高いペン描画性能
  • 日本で容易に入手可能

■ここがうーん?

  • エッジスクリーン
  • リアカメラの突出

デジタイザーペンに対応したAndroidスマホの中で、もっとも有名なのがSamsungのGalaxy Noteシリーズでしょう。その最新モデルがGalaxy Note20 Ultra 5G

デジタイザーペン(S Pen)のプロトコルには『Wacom EMR』を採用しており、筆圧感知もパームリジェクションも申し分なし。また、Wacom EMRに対応したデジタイザーペンというのは市場にかなり流通しているので、いろいろ自分好みのペンを探すことができる点も良き。

好みの分かれる大きな要素が、リアカメラの突出の凄さとエッジスクリーンの2つ。この2つが許せないというのであれば、リアカメラの突出がマシでフラットディスプレイの下位モデル『Galaxy Note20 5G』がよいかもしれません。もちろんスペックは下がってしまいますが……。

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2020年10月5日

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2020年9月7日

Galaxy S21 Ultra 5G

Galaxy S21 Ultra 5G

■ここがすき!

  • Wacom EMR対応
  • 高いペン描画性能

■ここがうーん?

  • 本体にペン収納不可

Samsung Galaxyのデジタイザーペン対応スマホというのは、長らくGalaxy Noteシリーズの専売特許でしたが、Galaxy SシリーズであるGalaxy S21 Ultra 5Gが、新たにデジタイザーペンに対応しています。

残念ながら、デジタイザーペン(S Pen)はスマホ本体に収納できないのですが、この機構はGalaxy Noteだからできること。他社のデジタイザーペン対応スマホは、基本的に本体に収納できないので、そういった意味ではノーマルなペンデバイスという感じ。

とはいえ、このGalaxy S21 Ultra 5Gも、Samsungらしく『Wacom EMR』に対応したデジタイザーペンが利用可能。なので、筆圧感知やパームリジェクションの性能もバッチリ。Galaxy Note20 Ultra 5Gよりも、エッジスクリーンの“エッジ度”が若干緩やかなので、そこの好みで選んでもよいかもしれません。

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2021年1月16日

HUAWEI Mate 40 Pro

HUAWEI Mate 40 Pro

■ここがすき!

  • 付加機能が豊富

■ここがうーん?

  • 日本未発売
  • エッジスクリーン
  • 独自ペンプロトコル
  • 本体にペン収納不可

あまり認知度は高くないですが、HuaweiのHUAWEI Mateシリーズの一部はデジタイザーペンに対応しています。最新モデルだと、HUAWEI Mate 40 Proがデジタイザーペンに対応。

デジタイザーペンは、Huawei独自の『HUAWEI M-Pen 2』を利用。このHUAWEI M-Pen 2は、EMRやMPPではないものの、4,096段階の筆圧感知とパームリジェクション、そして傾き検知もしっかりと搭載されています。ちなみに、このHUAWEI M-Pen 2はHUAWEI Mate 40 Pro専用品ではなく、HUAWEI Mate 30やHUAWEI MatePad Proでも利用できるように一定の互換性は確保されています。

独自デジタイザーペンだけあって、HUAWEI HiPair、Multi-device Connection、Multi-function Button、のようなHuawei独自機能を豊富に搭載しています。入手性が悪いのが難ですが、気になる人はHUAWEI MatePad Proあたりを購入してペンの性能をチェックしてみてください。

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2020年11月14日

Surface Duo

Surface Duo

■ここがすき!

  • MPP(N-trig)対応ペン
  • 本体にペン装着可能
  • 2画面スマートフォン

■ここがうーん?

  • 日本未発売
  • 性能が一世代前

デジタイザーペン対応のAndroidスマホとしてかなり期待されているのが、MicrosoftのSurface Duo。2画面スマホとしても魅力的なデバイスです。

デジタイザーペンは既存のSurfaceシリーズと同じく『MPP(N-trig)』を採用。そういうわけで、筆圧感知もパームリジェクションも問題ナシ。MPPはWacom EMRに比べてジッター現象が発生しやすいので、ゆっくり描画する人にとっては気になるかもしれません。

とはいえ、最近のMPP対応デジタイザーペンとデバイスは、Surface Pro 3時代のような酷さはなく、“気になる人は気になる”レベルまで改良されています。Wacom EMRとは異なりバッテリーが必要なので、そこさえ気にならなければアリな選択肢でしょう。

二条ねこ

早く日本で発売してくれないかなー!?

まの

技適認証は取得済なのに出ませんわね……。

LG V60 ThinQ 5G

LG V60 ThinQ 5G

■ここがすき!

  • 日本での入手容易
  • 2画面スマートフォン
  • 1画面でも利用可能

■ここがうーん?

  • 質量がヘビー
  • 本体にペン収納不可

デジタイザーペン対応の2画面スマホといえば、Surface Duo。…なのですが、LG V60 ThinQ 5Gという選択肢も悪くないはず。あまり公式では触れられていませんが、ちゃんと筆圧感知対応のペンが使えます。

デジタイザーペン自体は『Wacom AES 2.0』のプロトコルを採用。なので、量販店やAmazonで売られているWacom AES対応デジタイザーペンでも大丈夫。もちろん、筆圧感知やパームリジェクションにも対応しています。

余談ですが、LG V60 ThinQ 5Gはオーディオ性能も高くて良端末だと思っています。ちょっと…というか、かなり斜め上なスマホなのでスルーされがちですが、ギークが喜びそうな要素を惜しげもなくつぎ込んだ意欲作なのです。ただ、かなり質量が重たいので、そこが気になるなら『LG VELVET』という下位機種がいいかも。ただし、オーディオ性能は落ちますが。

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2020年9月27日

LG WING

LG WING

■ここがすき!

  • 2画面スマートフォン

■ここがうーん?

  • 日本未発売
  • サブディスプレイはペン非対応
  • 本体にペン収納不可

LGはSamsungほどではないが、意外にもデジタイザーペン対応のスマホを数多くリリースしており、LG WINGという変わり種スマホもその1つ。

いわゆる2画面スマホなのだが、横開きタイプではなく、SHARP 905SHの『サイクロイド機構』を彷彿とさせる90°回転機構を持っている。…それはさておき、その奇抜なギミックに目が行きがちですが、やはりこちらもこっそりとデジタイザーペンに対応。

デジタイザーペンはLG V60 ThinQ 5Gと同じく『Wacom AES 2.0』を採用。こちらも当然、筆圧感知やパームリジェクションに対応。ちなみに、デジタイザーペンが対応しているのがメインディスプレイのみで、90°回転させたときに出現するサブディスプレイでは非対応になっています。

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2020年12月28日

比較表

  Galaxy Note20 Ultra 5G Galaxy S21 Ultra 5G HUAWEI Mate 40 Pro Surface Duo LG V60 ThinQ 5G LG WING
ペンプロトコル Wacom EMR Wacom EMR Others MPP Wacom AES Wacom AES
SoC Snapdragon 865 Plus
Exynos 990
Snapdragon 888
Exynos 2100
Kirin 9000 Snapdragon 855 Snapdragon 865 Snapdragon 765G
画面サイズ 6.9インチ 6.8インチ 6.76インチ 5.6インチ ×2 6.8インチ ×2 6.8インチ
3.9インチ

筆圧感知ペン対応スマホ比較表

筆圧感知やパームリジェクション対応と言っても、対応しているデジタイザーペンのプロトコルによって、使い勝手が変わってきます。

とはいえ、最近ではハズレのデジタイザーペンというのは、かなり少なくなってきている印象。なので、極端に気にする必要はなくなってきましたが、ここが好みの分かれるところ。ですので、購入前には対応しているプロトコルをチェックしてみてください。

二条ねこ

わたし的には、
EMR > AES ≧ MPP > Others
…かなー!?

まとめ「デジタイザーペンが使えるスマホの魔力」

まとめ「デジタイザーペンが使えるスマホの魔力」

デジタイザーペンに対応したAndroidスマホ。さすがに、パソコンやタブレットに比べると絶対数が少ないですが、探せば現行機種でもいくつかはある様子。

スマホの小さな画面でも、筆圧感知やパームリジェクションに対応しているだけで、表現力や利便性が大幅に向上してくると勝手に思っています。なので、もっとデジタイザーペンに対応したスマホが出てくれるとよいのですが…ね。

二条ねこ

Galaxy Note以外も選択肢があるのであーる!

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2021年1月23日

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

うん、日本未発売機種が多すぎるぞー!

まの

LG V60 ThinQ 5GやLG VELVETはデジタイザーペンに対応しているのに、あまり公式で謳っている感じもありませんよね。

さたえり

やっぱり、それだけニッチなのかもやね。

おわり