私がHUAWEI MatePad Proを買った理由。非GMSは“買い”なのか?

私がHUAWEI MatePad Proを買った理由。非GMSは“買い”なのか?
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記事のポイント
  • HUAWEI MatePad Proを予約購入した!
  • 買った理由は“新たなプラットフォーム”の魅力!
  • 万人におすすめはできないが面白みはある!

欲しかったのは新たな可能性。

話題(?)のAndroidタブレット、Huawei『HUAWEI MatePad Pro』を買いました。すでにiPad Pro 11インチ(2020)持ちな私。それでも本機を購入した理由を語り、そして“買い”なのかを考えてみます。

二条ねこ

タブレット仲間が増えたあーるっ!

まの

久しぶりのAndroidタブレットですわね。

さたえり

癖がある印象やけど…どうなんやろね!?

HUAWEI MatePad Proを買った

HUAWEI MatePad Proを買った

冒頭で話したように、HuaweiのAndroidタブレットHUAWEI MatePad Proを予約購入しました。ちなみに、発売日は2020年6月12日。

Huawei公式ショップで4点セットを購入。

Huawei公式ショップで4点セットを購入。

購入したのは楽天市場のHuawei公式ショップ

発売日までに予約購入すると、『HUAWEI M-Pencil』・『HUAWEI SuperCharge Wireless Charger』・純正端末カバー、という以上の3つが予約特典として貰えるという太っ腹っぷり。Amazonでも予約購入で安く買えるのですが、もし在庫が残っているのであれば、楽天市場のHuawei公式ショップから購入するのがおすすめ。

まの

おそらく、本気で日本のタブレット市場のシェアを取りに行くつもりなのでしょうね。

二条ねこ

Huawei社員と話す機会があったんだけど、かなりやる気みたいだったからねー。

HUAWEI MatePad Proを買った理由

——デジタイザーペンが使えるハイエンドなAndroidタブレットが欲しい!

これこそ、私がHUAWEI MatePad Proを買った理由。つまり、iPad“ではない”ハイエンドタブレットを触ってみたかったというわけなのです。しかも、デジタイザーペンが使えるとなれば、ペンデバイス好きな私としては買わない理由が見当たりませんでした。

Androidタブレットの日本市場は壊滅的

懐かしの『MOTOROLA XOOM』の裏面。

懐かしの『MOTOROLA XOOM』の裏面。

私はiPad 2(2011年発売)を購入してから、ずっと『タブレット』というデバイスにどっぷりハマっています。なので、iPadシリーズ各種はもちろん、REGZA Tablet(今は亡き)やXperia Tablet S、Xperia Tablet Z(こちらも今は亡き)なんかも買っていました。そうそう、MOTOROLA XOOM(またまた今は亡き)も持っていました。

二条ねこ

Android 3.x時代はスマホとOSが別物扱いだったから、当初はアプリが全然なかったんだよねー。

まの

Android 3.xのUIは3D感満載で独特な近未来感がありましたよね。

大好きだったREGZA TabletとXperia Tablet。

大好きだったREGZA TabletとXperia Tablet。

先程からご丁寧に「今は亡き」と書いてますが、そうです、REGZA TabletシリーズもXperia Tabletシリーズも、そのシリーズ自体が終了をしてしまっているのです。もっと踏み込んで言ってしまうと、ハイエンドAndroidタブレット自体が絶滅危惧種化しているというわけでして。世界ではぼちぼちあるのですが、日本では壊滅的。それほど、iPadシリーズの破壊力が絶大なのでしょう。

だからこそ、久しぶりに登場したハイエンドなAndroidタブレットに心惹かれてしまったわけなのです。

二条ねこ

気づいたら、 タブレット = iPad な構図になってたんだよねー。

iPadユーザーだからiPad以外が欲しい

こうやって話していくと、Androidタブレット推しと思われそうですが、実際はそんなことはなく、私はiPad ProもiPad miniもiPadも持っている熱狂的なiPadユーザーです。

さたえり

またの名を無駄買いやね……。

iPadは良いデバイスだが、それ一辺倒だと飽きるのもギークの性。

iPadは良いデバイスだが、それ一辺倒だと飽きるのもギークの性。

だから、というのも変なのですが、これだけiPadを使っていると“iPad以外”が欲しくなってしまうもの。これにはいろいろな要因があるのですが、その最たるものが、iPadというデバイスや、それをとりまくソフトウェア圏が成熟しきってしまっていて、ギークとしての魅力がなくなってきたということ。要するに、完成されてしまっているので、なんだか面白みに欠けるのです。ギークの性というか…わがままなだけですが。

HUAWEI MatePad Proでは『HMS』を利用。

HUAWEI MatePad Proでは『HMS』を利用。

後述するように、HUAWEI MatePad Proは諸般の事情から『GMS(Google Mobile Services)』が利用できず、代わりにHuawei独自の『HMS(Huawei Mobile Services)』というものを利用します。

いろいろ思うところはあるのですが、プラスに捉えるならば、AppleでもなくGoogleでもない、第3のモバイルプラットフォームが誕生したということ。そう考えてみると、ギーク的にそそるものがあったりします。

【レビュー】Apple『iPad Pro 11インチ(2020)』—Mac化×ARの第1段階デバイス

【レビュー】Apple『iPad Pro 11インチ(2020)』—Mac化×ARの第1段階デバイス

2020年5月26日

圧倒的コストパフォーマンス

『HUAWEI Kirin 990』というハイエンドSoCを搭載。

『HUAWEI Kirin 990』というハイエンドSoCを搭載。

HUAWEI MatePad Pro最大のポイントになるのが、『HUAWEI Kirin 990』というハイエンドSoCを搭載しながら、価格を65,780円まで抑えている(実売価格はもっと安い)という点にあります。

このHUAWEI Kirin 990というSoCは、Snapdragon 865やSamsung Exynos 990クラスに位置するフラグシップクラスのもの。このようなフラグシップ級のSoCと搭載するタブレットとして、真っ先に思い浮かぶのが『iPad Pro(2020)』(Apple A12Z Bionic搭載)なはず。ただ、このiPad Pro(2020)の価格は、93,280円〜となっている。

SoCだけの単純比較だけになってしまうのですが、HUAWEI Kirin 990はiPad Pro(2020)の2/3の価格で購入できてしまうわけなのです。これも購入を決めた大きな理由。

HUAWEI MatePad ProとiPad Pro 11″(2020)の3種目比較対決!

HUAWEI MatePad ProとiPad Pro 11″(2020)の3種目比較対決!

2020年6月10日

高性能デジタイザーペンが利用可能

HUAWEI MatePad Proは『HUAWEI M-Pencil』に対応。

HUAWEI MatePad Proは『HUAWEI M-Pencil』に対応。

そして、HUAWEI MatePad ProはHUAWEI M-Pencilというデジタイザーペンに対応している。これがかなり大きなポイントで、デジタイザーペン非対応だったら購入しなかったかもしれない。

  HUAWEI M-Pencil
充電 ワイヤレス
筆圧感知 4,096段階
パームリジェクション 対応

HUAWEI M-Pencilのスペック。

上表のように、HUAWEI M-Pencilのデジタイザーペンとしてのスペックは、なかなかのもの。筆圧レベル4,096段階の筆圧感知が可能。当然、パームリジェクションも対応している。

今や、ハイエンドタブレットはクリエイターのものと言ってもいいくらい。なので、この手のタブレットはデジタイザーペンありきだと思っている。そんなクリエイターのツボを抑えたデジタイザーペン対応タブレットに仕上がっているというのは、かなりHUAWEI MatePad Proのポイントになっているはず。

HUAWEI MatePad Proは買いなのか?

HUAWEI MatePad Proは買いなのか?

HUAWEI MatePad Proは前述のとおり、Googleのアプリプラットフォームである『GMS』が使えません。なので、GMSコアの『Google Play』も当然利用不可。ユーザーはHMSコアの『AppGallery』からアプリをインストールすることになります。

GMS・Google Playは利用不可。

GMS・Google Playは利用不可。

このことから分かるように、Androidタブレットだけど、いわゆる一般的なAndroidタブレットではないHUAWEI MatePad Pro。なので、この手のガジェット系に詳しくないユーザーは、正直手を出さないほうが無難でしょう。もちろん、それを理解した上で購入するのであれば、良い端末だとは思います。

iPhone等と併用すれば、案外問題はなかったりする。

iPhone等と併用すれば、案外問題はなかったりする。

新たなプラットフォームであるAppGalleryが、日本人にとって使いやすいものになるまでは、まだまだ分かっている人が買う端末というニュアンスになりそう。とはいえ、新たなプラットフォームというのは得てしてそういうものですし、すでに他社のスマートフォン(iPhoneやXperia等)を使っているのであれば、GMSが使えないので絶望的に困るという現象に遭遇する確率も低いはず。

そういう意味では、GMSが使えないスマートフォンをメイン端末として買うよりも、今回のHUAWEI MatePad Proを買うほうが、精神的な障壁は低いといってもよいかもしれません。

二条ねこ

価格も高くないし、HMS(AppGallery)をお試しで使ってみたいなら、案外アリな選択肢だと思うぞっ!

まとめ「第3のモバイルプラットフォームを楽しむデバイス」

まとめ「第3のモバイルプラットフォームを楽しむデバイス」

あれこれ話してきましたが、この『HUAWEI MatePad Pro』とは、AppleでもなくGoogleでもない、第3のモバイルプラットフォームを体感できるデバイスなのです。

変なバイアスは抜きにして、私のようなデザインや開発をしている者からすれば、プラットフォームが増えることにより、市場全体の競争原理が働くので歓迎したいところ。欲を言えば、日本でもこれくらいの規模感のモバイルプラットフォームがSonyあたりから生まれれば、もっと嬉しいのですが…ね。

二条ねこ

この未成熟で始まったばかり感がギークの心をくすぐるぞぞぞ……。

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

Huawei・OPPO・Xiaomiのモバイル三国志ですなー。

まの

OPPOとXiaomiの動向にも注目ですわね。

二条ねこ

うーむ、Huaweiだけ独自路線で行くのか、連合プラットフォームを作るのか…だねー。

さたえり

モバイルプラットフォーム界隈が動きそうな予感やね!

おわり