- iPad Pro 11″とHUAWEI MatePad Proを徹底比較!
- デザインもスペックもかなり拮抗した戦い!
- デジタイザーペンはHUAWEI M-Pencilが有利…かも!
ツッコミなしで真面目に比較。
どうしても比較したくなる(似てるので)、Apple『iPad Pro 11インチ(2020)』とHuawei『HUAWEI MatePad Pro』を“デザイン”と“スペック”と“デジタイザーペン”の3点をねっとり比較してみました。
フラットな目線で見るのは大事ですからね。
こうやってペンデバイスが増えるのは嬉しいことやもんね!
iPad Pro vs MatePad Pro
■iPad Pro 11インチ(2020)
- メーカー:Apple
- 価格:93,280円〜
- 発売日:2020年3月25日
■HUAWEI MatePad Pro
- メーカー:Huawei
- 価格:65,780円
- 発売日:2020年6月12日
これから、Apple『iPad Pro 11インチ(2020)』とHuawei『HUAWEI MatePad Pro』の比較を行っていくわけですが、簡単な概要は上記のとおり。
いろいろなツッコミはさておき、画面サイズもデザインもデジタイザーペンが使えるところも、とにかく類似している。にもかかわらず、価格差が圧倒的。そういうこともあり、OSやアプリの充実面などの面も含めて、どちらを選ぼうか、“マニア層”ならば悩んでいる人もいるはず。
両機種3種目比較対決
デザイン比較
iPad Pro 11インチ(2020) | HUAWEI MatePad Pro | ||
ディスプレイ | サイズ | 11.0インチ | 10.8インチ |
解像度 | 2,388×1,668 | 2,560×1,600 | |
画素密度 | 264ppi | 280ppi | |
縦横比 | 199:139 | 16:10 | |
サイズ | 横幅 | 247.6mm | 246.0mm |
縦幅 | 178.5mm | 159.0mm | |
高さ | 5.9mm | 7.2mm | |
質量 | 471g¹ | 460g |
iPad Pro 11インチ(2020)とHUAWEI MatePad Proのデザイン比較表。
¹Wi-Fiモデルの質量。Wi-Fi + Cellularモデルは473g。
iPad Pro 11インチ(2020)とHUAWEI MatePad Proのデザイン面での比較は上記のとおり。
iPad Pro 11インチ(2020)のアスペクト比は199:139、HUAWEI MatePad Proのアスペクト比は16:10。
iPad Pro 11インチ(2020)が、199:139…という妙なアスペクト比になっていますが、これは3:2のアスペクト比に近い感じになっています。なので、iPad Pro 11インチ(2020)のほうが、より紙に近いアスペクト比になっている感じ。
実際のサイズに合わせると、これくらいの違いがある。
iPad Pro 11インチ(2020)のサイズが 247.6×178.5×5.9mm で、HUAWEI MatePad Proのサイズが 246.0×159.0×7.2mm 。
両機種の横幅がほぼ同じなこともあり、サイズの違いは前述したアスペクト比の違いからくる縦幅の違いのみ。ただ、本体の厚みに関しては、iPad Pro 11インチ(2020)のほうが、1.3mm薄くなっている。
iPad Pro 11インチ(2020)のディスプレイサイズは11インチで、HUAWEI MatePad Proのディスプレイサイズは10.8インチ。
数値だけ見ると、HUAWEI MatePad Proのディスプレイのほうが、幾分か小さいように思えるのですが、こうやって比較してみると分かるように、案外サイズ感に差異はない様子。iPad Proのほうが横領域が広く、HUAWEI MatePad Proのほうが縦領域が広い。そんな感じ。
画素密度っていう面で考えると、HUAWEI MatePad Proのほうが高精細になーるっ!
スペック比較
iPad Pro 11インチ(2020) | HUAWEI MatePad Pro | ||
OS | iPadOS | EMUI | |
SoC | Apple A12Z Bionic | HUAWEI Kirin 990(8コア) | |
RAM | 6GB | 6GB | |
ROM | 128GB 256GB 512GB 1TB |
128GB | |
ディスプレイ | 画面サイズ | 11.0インチ | 10.8インチ |
画面解像度 | 2,388×1,668 | 2,560×1,600 | |
カメラ | フロント | 7MP | 8MP |
リア(超広角) | 10MP | - | |
リア(広角) | 12MP | 13MP | |
ToF | 搭載 | 非搭載 | |
ネットワーク | 無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) |
IEEE 802.11a/b/g/n/ac (Wi-Fi 5) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.1 | |
バッテリー | 28.65Wh | 26.825Wh | |
インターフェース | USB 3.1 Gen2 Type-C ×1 nanoSIMスロット¹ ×1 |
USB 3.1 Type-C ×1 NMカードスロット ×1 |
iPad Pro 11インチ(2020)とHUAWEI MatePad Proのスペック比較表。
¹Wi-Fi + Cellularモデル。
iPad Pro 11インチ(2020)とHUAWEI MatePad Proのスペック面での比較は上記のとおり。
細かいスペック面の違いは上表を参考にしてもらうとして、特に違いがハッキリ表れているのが、リアカメラの数とToFスキャナーの有無。
HUAWEI MatePad Proのリアカメラは、13MPの広角カメラ1つのみ、という非常にオーソドックスなスタイル。それに対し、iPad Pro 11インチ(2020)のリアカメラは、10MPの超広角カメラと12MPの広角カメラのデュアルカメラ。そして、LiDARスキャナというToFスキャナーを搭載している。
カメラ性能は、iPad Proのほうが期待できそうですなー。
デジタイザーペン比較
Apple Pencil (第2世代) |
HUAWEI M-Pencil | |
充電 | ワイヤレス | ワイヤレス |
筆圧感知 | ○ (筆圧レベル非公表) |
○ (4,096段階) |
パームリジェクション | ○ | ○ |
価格 | 15,950円 | 10,890円 |
Apple Pencil(第2世代)とHUAWEI M-Pencilの比較。
両機種ともデジタイザーペンに対応しており、iPad Proは『Apple Pencil(第2世代)』、HUAWEI MatePad Proは『HUAWEI M-Pencil』が、それぞれ利用可能となっている。
デジタイザーペンは実際に書き比べをしてみないとなんとも…なのですが、あくまでスペック比較だけ見ると、HUAWEI M-Pencilのほうが勝っている印象。Apple Pencilは筆圧レベルが非公表(1,024段階程度と噂されている)ので判断が難しいのですが、HUAWEI M-Pencilの4,096段階という筆圧レベルはかなり良好。
Apple Pencilはジッター(ゆっくり斜めに描画すると発生するガタつき)が発生しにくく非常に優秀なデジタイザーペンなので、このHUAWEI M-Pencilのジッター具合が個人的には気になるところ。もし、HUAWEI M-Pencilもジッターが少ないのであれば、お絵描きタブレットとしてもかなり良さげ。
まとめ「新たなハイエンドタブレットが誕生した!」
そういうわけで、Apple『iPad Pro 11インチ(2020)』とHuawei『HUAWEI MatePad Pro』を比較してみたわけなのですが、かなーり良い勝負をしている予感。
もちろん、スペックだけですべてが決まるなんてことはありえないので、手放しで評価することはできません。ただ、iPad一強となって久しい日本市場。そんな中で、やっと対抗馬としてまともに戦えそうなタブレットが他社から出てきてくれたのは嬉しい限り。
とはいえ、Huaweiは“脱Google”となっており、Huaweiの社員に伺ったところ、今後アメリカと和解しようがGMS(Google Mobile Service)を採用することはないそう。つまり、HMS(HUAWEI Mobile Services)一本で勝負をするということ。…これがどこまで日本の“一般層”に受け入れられるかというのが、勝負と評価の分かれ道でしょう。
いくらガワがハイエンドでも、大事なのはアンコ(アプリケーション)の拡充だからねー。
おまけ
ねこちゃんは、今年iPad Pro 11インチ(2020)を買ったあーる!
ええ、知っていますわ。
そして、HUAWEI MatePad Proも買ったあーる!
え!?
どちらも手を出すとは……。
おわり
色眼鏡なしで、ピュアにタブレット端末としての比較をするぞー!