- Acer『ConceptD 7 Ezel』はペンヲタ理想のPCだ!
- 広色域・低ΔE・低色差・EMRペン対応が良すぎる!
- VAIO Z Flip待ちの行き着く先はコレかもしれない!
“希少なWacom EMR機”
Web制作/開発、写真編集、お絵描き。これらを1台のノートパソコンで完結できないものか…と探していたら、Acer『ConceptD』を見つけた。その中でも『ConceptD 7 Ezel』が凄く良さげなのです、という話。


惜しいですわね。

今後リリース予定…とか!?
目次
Acer『ConceptD』とは?

Image:Acer
そもそも『ConceptD』とは、Acerが展開するクリエイター向けのパソコンや周辺機器のブランドだそう。
このConceptDがターゲット層としているのは、ハイパフォーマンスなパソコンを必要とする3DCGクリエイターや、高い色再現性を必要とするデザイナー・フォトグラファーなどなど。
ですので、ハイパフォーマンスと言っても、ゲーム用途やホビーユースの方向性ではなく、あくまでクリエティブな現場で使うことを目的としたシリーズとして展開されているようです。

ConceptDと競合するのは、ASUS ProArtとかHP Workstation Zになるかなー!?
ConceptDファミリー

Acer ConceptDファミリーは、
- Laptops(ノートブック)
- Desktops(デスクトップ)
- Monitors(モニター)
という、3つの基軸で製品展開がなされています。
本稿では、このAcer ConceptDファミリーのうち、『Laptops』しか触れませんが、ConceptD公式サイトには多数の製品が掲載されています。それくらいに、同社はConceptDに力を入れているということでしょう。


『ConceptD CP7』っていうモニターがあるんだけど、
- ΔE < 1
- Adobe RGB比99%
- DCI-P3 93%
- DisplayHDR 1000
- リフレッシュレート144Hz
- G-SYNC ULTIMATE
…だとかっ!

広色域もそうですが、ΔE 1未満でDisplayHDR 1000対応とは相当ですわね。

DisplayHDR 400は安いモニターでも対応している製品が多いけど、DisplayHDR 1000は直下型LEDを採用しないと厳しいから、このあたりはさすがプロ向けって感じだよねー。
ConceptD Laptopsの種類

| Normal | Pro | Ezel | Ezel Pro |
ConceptD 9 | ○ (ConceptD 9) |
○ (ConceptD 9 Pro) |
- | - |
ConceptD 7 | ○ (ConceptD 7) |
○ (ConceptD 7 Pro) |
○ (ConceptD 7 Ezel) |
○ (ConceptD 7 Ezel Pro) |
ConceptD 5 | ○ (ConceptD 5) |
○ (ConceptD 5 Pro) |
- | - |
ConceptD 3 | ○ (ConceptD 3) |
○ (ConceptD 3 Pro) |
○ (ConceptD 3 Ezel) |
○ (ConceptD 3 Ezel Pro) |
ConceptD Laptopsのラインナップ
ConceptD Laptopsのラインナップは、
- 製品グレード(9・7・5・3)
- 製品タイプ(Normal・Pro・Ezel・Ezel Pro)
という、2つの組み合わせによって大枠の仕様が決まってきます。
そんなConceptD Laptopsですが、今回注目しているのは2-in-1タイプの『ConceptD Ezel』シリーズなので、その部分だけさらに抽出して見ていきます。

ConceptD Ezelシリーズのラインナップ
ConceptD Ezelシリーズとしてリリースされているのは上表の4製品で、グレード違いで『Ezel』と『Ezel Pro』が1つずつ用意されているようです。
まずは、ConceptD 3とConceptD 7の違いを見てみると、搭載されているCPUやディスプレイのグレードが異なり、ConceptD 7のほうがより高解像度で高色域な画面パネルを採用しています。
つぎに、EzelとEzel Proの違いを見てみると、ConceptD 3とConceptD 7のいずれの場合においても、搭載されているGPUのグレードが変化します。Ezel ProのほうにはNVIDIA Quadroが採用されており、よりモバイルワークステーションとしての色が濃くなっています。
総じて言えることは、ConceptD Ezelシリーズに搭載されているディスプレイは、広色域で色精度の高いパネルが採用されているという点。また、モデルによってプロトコルは異なりますが、デジタイザーペンによる描画に対応している点が挙げられます。

- ConceptD 3 Ezel:AESペン・FHDのハイエンドノート
- ConceptD 3 Ezel Pro:AESペン・FHDのモバイルワークステーション
- ConceptD 7 Ezel:EMRペン・4K UHDのハイエンドノート
- ConceptD 7 Ezel Pro:EMRペン・4K UHDのモバイルワークステーション
…って感じですなっ!

しっかりと上位と下位の差があるわけですね。
狙いは『ConceptD 7 Ezel』

そんなConceptD Ezelシリーズの中でも、私が特に狙っているのが『ConceptD 7 Ezel』という製品。
最新モデルのConceptD 7 Ezelは、2021年5月に発表されたモデルになるのですが、グローバルでの発売は同年10月だそう。なお、販売価格は$2,499からとなっています。
現時点では、日本で予約購入をすることはできないのですが、日本のAcer公式サイトにも掲載はされているので、日本での展開に期待したいところ。

Image:Acer
■ConceptD 7 Ezelが欲しい理由
- Adobe RGBをカバーする広色域
- ΔE 2未満という少ない色差
- 希少なWacom EMRデジタイザーペン対応
- まだ手が届く$2,500という価格設定
この手のクリエイター向け2-in-1ノートパソコンは他社からも複数リリースされていますが、とりわけこのConceptD 7 Ezelが良さげだと感じたのが、広色域ディスプレイを搭載しており、なおかつWacom EMRデジタイザーペンに対応しているということ。

Image:Acer
デジタイザーペン対応の2-in-1ノートパソコンは多いのですが、その多くはバッテリーが必要なAESやMPPと呼ばれるプロトコルを採用したもの。
当然ながら、デバイスによって性能差があるので一概には言えないのですが、AESやMPPよりも、EMR方式のデジタイザーペンのほうが描画性能が高く、バッテリーも不要なので使い勝手も良いと個人的には思っています。

Image:Acer
しかも、このConceptD 7 Ezelは、広色域・低色差のディスプレイを採用している。
なので、デジタイザーペンが活きてくる場面が非常に増え、これ一台で写真のレタッチやデザインの入稿までできるわけです。

Image:Acer
こういったいわゆる“プロ機”は価格が高いのが常ですが、海外では25万円前後で販売されております。これでも決して安くはないのですが、頑張れば買える価格設定になっているのも嬉しいところ。
これが30万円オーバーなら見送りなのですが、20万円台半ばならばアリだというわけなのです。ですなの。

そもそもなんだけど、VAIO Z Flipのようなフリップヒンジ型の2-in-1機が好きなのであーる!

分かりますわ。
タブレット時に、キーボード面が地面や手に触れることがないですものね。
まとめ「ConceptD 7 Ezel = VAIO Z Flip改!?」

広色域・低色差・Wacom EMRデジタイザーペン対応・フリップヒンジ型2-in-1…そんなAcer『ConceptD 7 Ezel』こそ、後継機が出ないVAIO Z Flip改だと勝手に思っています。それくらいに、VAIO Z Flip好きには刺さるものがありまして……。
個人的には理想に近いクリエイター向けノートパソコンなのですが、約2.5kgとヘビーで、かつ230Wの電力を要するため、ほぼ据え置き利用になってしまうのがネック。とはいえ、これぐらいのスペックを搭載しているので、妥当と言えば妥当ではあります。
グローバルではまもなく発売となるわけですが、肝心の日本市場投入が気になるところ。日本のAcer公式サイトにも掲載されているので、ここはぜひ発売してほしいところなのです。ですなの。

前回はクラウドファンディングで出資受付してたけど、今回も同じ方式で行くのかなー!?
おまけ

デジタイザーペン対応の2-in-1パソコンの多くが、『AES』か『MPP』ということを考えると、『EMR』であるConceptD 7 Ezelの希少性は高いですよね。

そうなのであーる。
EMRペン対応って、ほかにはGalaxy Book系があるけど、こっちは日本で発売される可能性が限りなく低いから…うむむ。

素直に 液晶タブレット + ノートパソコン で行くのはダメなん?

それでもいいけど、最低限のモビリティーは確保したいんだよねー。
おわり
日本語サイトあるのに買えない…だとっ!?