- SHARPが国産折りたたみ有機ELを開発!
- 折り曲げの耐久性は30万回クリア!
- SHARP復活の狼煙となりそう!
Samsungより丈夫そう!
SHARPが国産の折りたたみ有機ELを発表しました。耐久性もSamsungやHuaweiより高い30万回。工作精度も高そう。これは…SHARPが日本初折りたたみスマホ……来るぞ!?
さすがに、それはパクリ感満載な気が…。
じゃあ、『AQUOS 2DS LL』だねっ!(おい)
目次
SHARPの折りたたみスマホ
折りたたみスマホ(折りたたみ有機EL)といえば、SamsungやHuaweiのような中韓勢が先行しているイメージを受けます。そんな中、日本のSHARPが“純国産”の折りたたみ有機ELを2019年4月10日に公開しました。
日本勢で最初に折りたたみスマホを発売するのは、SHARPの可能性大だねー!SHARPならSIMフリーも積極的に出してくれそうだし、かなり期待できるぞ〜!
ベースモデルは『AQUOS zero』
SHARPが公開した折りたたみ有機ELディスプレイ。
展示されていたモデルは、同社の『AQUOS zero』をベースにしているようです。
動画を見る限り、折りたたみスマホとしての工作精度はすでに高く、スマホを閉じたときにも“画面の浮き”は見られません。AQUOS zeroのアラミド繊維(カーボンっぽい背面のそれ)採用もありますし、軽量化にも期待ができそうです。
かなり工作精度が高そうですね。プロトタイプとはいえ、さすがは“液晶のSHARP”といった感じですね。まぁ、有機ELは液晶ではありませんが…。
ベースモデルは、最近SIMフリー版が出たばっかの『AQUOS zero』みたいだから、意外と早めの実用化を示唆しているのかもだねー!
SHARPの折りたたみ有機ELのスペック
画面サイズ | 6.18インチ |
アスペクト比 | 19:9 |
解像度 | 1,440×3,040(WQHD+) |
SHARP開発の折りたたみ有機ELディスプレイのスペック表。
こちらが今回展示されていた、SHARP製の折りたたみ有機ELディスプレイのスペック。
詳しい詳細はプロトタイプゆえに不明ですが、同社のAQUOS zeroベースだけあって、ディスプレイ上部にはノッチがありました。また、サイズも6.18インチよりも、大きくも小さくも作れるとのこと。国内メーカーであるSHARPらしいサイズ感を、製品化時には期待したい。(Mate Xは折りたたみ時でも大きい)
あとは、サクッとポイントを見ていくぞー!
内折りも外折りも両対応
今回SHARPが展示していたのは、動画のとおり“内折り”でしたが、SHARP曰く“外折り”も可能な模様。
つまり、Galaxy Fold風にもMate X風にも開発可能ってことだねっ!
純国産の有機ELディスプレイ
SHARPが国内メーカーかどうかの議論はさておき、今回の折りたたみ有機ELディスプレイは、純国産(三重工場と堺工場の生産)のようです。ジャパンディスプレイ(JDI)が死に体なので、鴻海を選んだSHARPはこれで良かったのかも…。
SHARP製の折りたたみスマホは、ひょっとすると日本製になるかもっ!?
折り曲げの耐久性は30万回
そして、かなり肝心な折りたたみスマホとしての“耐久性”の問題。
同社の発表によると、有機ELの折り曲げテストでの耐久性は、30万回とのこと。これは、SamsungのGalaxy Foldの20万回、HuaweiのMate Xの10万回を、大きく上回っている耐久性となる。
1日100回折り曲げたとしても、3,000日…9年ぐらいは大丈夫そうだねー。これなら、スマホを買い換える前に折りたたみスマホが故障するリスクも少なそうっ!
折りたたみスマホの課題
すでに折りたたみスマホは、Samsung(Galaxy Fold)とHuawei(Mate X)が先行しています。しかし、折りたたみスマホの課題も同時に見えてきました。
故障報告を早速耳にするくらいですからね…。
【課題1】折り曲げ部分の耐久性
Marques Brownlee氏のGalaxy Foldハンズオンレビュー。
まずは、折りたたみスマホのキモである、ディスプレイの折り曲げ部分の耐久性の低さ。
すでにご存知の人も多いかもしれませんが、Samsungがまもなく発売する『Galaxy Fold』が、ここに来て折り曲げ部分の故障・不具合を出しています。画面の半分が割れている状態の故障が多く、そのままお釈迦…とかとか。
本当は剥がしてはダメなフィルムを剥がしちゃった、ってのもあるみたいだけどねー。
折りたたみスマホのディスプレイは、ゴムみたいに柔らかいって聞くし、ちょっと取扱いに注意が必要そうやんね。
【課題2】折りたたみ時のシワと工作精度
反射すると目立つ折り目ジワ。
お次は、折りたたみによるディスプレイのシワがつくことと、そもそもの工作精度の低さ。
Galaxy Foldにしても、Mate Xにしても、一見良さそうには見えます。ただ、どうしても“革新的すぎて”技術が追いついていない感もある。折り曲げによる有機ELのシワが、その典型例だと思っています。つまり、まだまだプロトタイプ的で、工作精度としては改善の余地ありということ。日本企業がこれを出したら、リコールレベルな気がします。
エポックメイキングすぎた…のかもだねー。
ひょっとすると、Appleが折りたたみスマホを出すタイミングこそ、“フォルダブル元年”なのかもしれませんね。
【課題3】折りたたみスマホの低価格化
最後は、折りたたみスマホの価格の高さ。
Samsung『Galaxy Fold』は20万円。
Huawei『Mate X』は30万円。
誰がどう考えても、この価格は高い。おそらく、歩留まりが良くない気がします。というか、尋常ではないくらい歩留まりが悪そう…。レビュー用に先行して届いているものですら、前述のような不具合と故障祭りですからね。
低価格化をするには、まずは歩留まりを高くすることだねー!
それと、折りたたみ有機ELディスプレイ自体の量産化と低価格化やね!
ついに“スマホのSHARP”が復活しそう
話はSHARPの折りたたみスマホに戻ります。
SHARPの折りたたみ有機ELディスプレイの発表を見ている限り、先行している2社(Samsung・Huawei)のウィークポイントをしっかり研究している感じは見受けられます。なので、SHARP製折りたたみスマホが出るのは、もう少し先でしょう。ただ、日本の折りたたみスマホ第1号は、このままだとSHARPで確定だとは思いますが。
ねこさん的には、SHARPの折りたたみスマホはいつ発売されると思うん?
2019年中には出ると思うんだよねー。
イメージ的には、歩留まりと価格の問題が解決してからだから、今年の後半〜来年前半じゃないかなー!?
とにかく、“スマホのSHARP”が、ここに来て復活しそう!
WILLCOM自体から見てきている人からしたら、やっぱSHARPらしい、日本らしい、折りたたみスマホを望みたいよねー。プラズマクラスター搭載とかっ!!
プラズマクラスターは…いらないね。
総評「折りたたみスマホ時代到来でSHARPの大反撃が始まりそう」
SHARPが発表した折りたたみ有機ELディスプレイは、プロトタイプとはいえ、かなりの工作精度を誇っているように思えます。なんと言うか、日本メーカーとしての“意地”を感じました。純国産ですし。
最近、SHARPのスマホはSIMフリーモデルの増加に伴って、調子は以前より良さそうです。日本のメーカーでハイエンドSIMフリースマホを扱っているのが、SHARPぐらいしかないのも大きな要因でしょう。
——SHARPの反撃だ!
『目の付けどころがシャープでしょ。』なSHARP復活っ!…かも!?
この記事で紹介したガジェット
おまけ
SHARPもSonyも頑張ってほしいなー。
どうしても中国系メーカーに押されがちですからね。
まぁ、価格が尋常ではないくらい安いしね。
でも、アメリカともめもめしている今がチャンスだとは思うんだよねー!
おわり
製品名は『AQUOS X』か『AQUOS Fold』なのかなー?