- USB PD規格上最大出力の100Wに対応。
- USB PD対応USB Type-Cポートを2つ搭載。
- ゴム足があって置いてもズレにくい。
- コイル鳴きが皆無。
- 充電器としては価格が高価。
- USB Type-C同士の間隔が狭い。
- GaN(窒化ガリウム)技術は非採用。
100Wの衝撃!
USB PD対応で合計4ポート100W出力対応、Anker『Anker PowerPort Atom PD 4』をレビュー。急速充電も可能で、単体100W出力できる…これは“最強”のUSB充電器確定かも!?
まさかUSB PDの規格上限までいく充電器が出るとは…ですね。
これなら、MacBook Pro 15インチも余裕で充電できるあーるっ!
目次
Anker『Anker PowerPort Atom PD 4』とは?
Anker『Anker PowerPort Atom PD 4』の特徴
- USBポート数が合計4つ搭載。
- USB PD対応のUSB Type-C端子を2つ搭載。
- USB PDは規格上最上限の100W(20V/5A)に対応。
- USB Type-Aは急速充電(PowerIQ)対応。
今回レビューするのは、Ankerが新たに発売したUSB PD規格対応の充電器『Anker PowerPort Atom PD 4』です。Ankerといえば、USB充電器という人も多いはず。
その中でも、Anker PowerPort Atom PD 4は、USB PD規格の最大出力である100Wに対応。また、USB Type-Cポートを2つ搭載。そんな“ハイエンド”なUSB充電器になっています。
ノートPCを2台同時充電できるかの検証も、のちほど試してあるよー!
外観レビュー
本体
こちら、Anker PowerPort Atom PD 4の上面。
サイズは、110×85×34mmとなっているので、USB充電器としては大きめ。iPhone XSと比較すると、長さはこちらが短く、横幅はこちらが大きい感じ。ただ、このサイズ感にUSB PDの最大出力の上限である100Wの回路が組み込まれていると考えると…エモい。
こちら、Anker PowerPort Atom PD 4の下面。
今までのAnkerのUSB充電器とは異なり、四隅に“ゴム足”がついている。おそらく、据え置きとして使ってねとのことでしょう。
私はこれを持ち運ぶエクストリーマーだけどね〜♪
いよいよお出まし。Anker PowerPort Atom PD 4の前面。
左から、
- 電源ランプ
- USB Type-C ×2(USB PD対応)
- USB Type-A ×2(PowerIQ対応)
となっています。
詳しいUSB出力の仕様については、のちほど見ていくよー!
最後に、Anker PowerPort Atom PD 4の後面。
Anker PowerPort Atom PD 4はプラグ内蔵型ではないので、付属のACケーブルをこのメガネプラグに接続するタイプになっています。まぁ、このサイズですし、コンセント直付けはダメ(自重で端子が痛む)でしょう。
お次は付属品を見ていくぞJOJO〜!
付属品
Anker『Anker PowerPort Atom PD 4』の付属品
- ACケーブル
- 説明書
- 両面テープ
- ベルクロテープ
Anker PowerPort Atom PD 4本体以外の内容物はこんな感じ。
右上の英語いっぱいな四角いものが両面テープです。これで本体を両面テープで貼るみたいですが…まぁ、やめておくべき(貼り跡がベタつくので)でしょう。あと、Ankerはなぜかベルクロテープが2つ(白・黒)ついています。謎 is 謎…。
Anker製品には、毎回ロゴ入りのベルクロテープが付属してきますよね?
そだねー。
だから、家には10個くらいこのベルクロテープあるよー!わーいわーいっ!?
詳細レビュー
USB PD規格上最大出力の100Wに対応
このAnker PowerPort Atom PD 4の最大のキモであるのが、USB PD(USB Power Delivery)の規格上最大出力である“100W”に対応していること。
USB | USB Type-A | USB Type-C |
ポート数 | 2 | 2 |
最大出力 | 12W | 100W |
各USBポートの数と最大出力。
ちなみに、各ポートのUSB出力はこんな感じになっているよー!
Anker PowerPort Atom PD 4合計で100Wで、単体で100W出力できるのはUSB Type-Cのほうだからねっ!
仕様を確認したところで、実際に充電をしてみます。
MacBook Pro 13インチを充電してみた
まずは、MacBook Pro 13インチ(61W)を、USB Type-Cポートから充電してみます。
これだけ見てもピンと来ないと思いますが、ルートアールのUSBチェッカーで測定すると、20Vで出力されていました。つまり、ちゃんとUSB PDが動作しているということ。なお、A(アンペア)数は、保護システムにより、充電完了が近づくと電流量を減らすようになっています。良き良き。
あ、これは大きな注意点なんだけど、USB PDを使って100Wで充電したい場合は、USB PDの5A対応ケーブルを買わないとダメだよー!
▼USB PD対応5AケーブルのAnker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1 (Gen2) ケーブル。
iPhone XSを充電してみた
お次は、iPhone XSを、USB Type-Cポートから充電してみます。
iPhoneは付属のLightningケーブルでも充電可能だが、Anker PowerLine IIのようなUSB Type-C to Lightningケーブルだと、iPhoneを急速充電することが可能になっています。
ですので、早くiPhone・iPadを充電したいと思っている人は、USB Type-C to Lightningなケーブルを買うことをおすすめします。もちろん、MFI認証(Ankerのものは取得済)も購入時は要チェック。
▼Anker PowerLine II USB-C & ライトニングケーブルだと、iPhoneを急速充電可能。
パソコン2台を同時充電できる能力
このAnker PowerPort Atom PD 4は、最大出力100Wなので、パソコンを2台USB Type-C(USB PD)から充電しても余裕で充電できます。
特にMacBook Pro 15インチ(87W)のような大型ノートPCは、この手のUSB充電器で充電できないことが多いのですが、USB PDの最大出力である100Wに対応しているので、当然ですが余裕で充電ができます。かなり頼もしい。
私は東芝のDynaBook V82(45W)とMacBook Pro 13インチ(61W)を同時充電してみたけど、どっちもちゃんと充電されていたよー!
Anker独自の多重保護システムで過充電防止
高出力充電器となれば、過充電が気になる人も多いはず。しかし、Anker PowerPort Atom PD 4には、Anker独自の保護回路が搭載されているので、その心配は不要。
どのUSB端子にも保護回路があり、デバイスの充電完了が近づくと、自動的に電力供給量を下げてくれるようになっていた。検証時には、充電完了状態で放置しておくと、電流量をほぼ0まで下げていました。これなら、挿しっぱなしでのバッテリーへたりも気にしなくてよさそうです。
USB PDとPowerIQの2つの急速充電にも対応していて、さらに過充電防止もしてくれるから、“早くて安全”って感じですな〜。
GaN非対応と端子の距離が惜しい
ウィークポイントとしては、GaN(窒化ガリウム)の技術が使われていないことと、USB Type-Cポート同士の距離が近いことの2つ。
GaNを使えば、もう少し本体サイズを小さくできたはず。ただ、GaNが採用されると価格が1.5倍ぐらいになりそうなので、そこはトレードオフかも。
それよりも、USB Type-Cポートの距離が近いので、ケーブルによっては干渉しそうなのが懸念点かも…。
Anker特有な“ポートの距離感”が近いのが玉に瑕だよねー。
他のUSB充電器と比較
最後に、サイズ感を見ている人にも分かってもらえるように、
と比較してみます。
ほかの2つが、60Wと40Wということを考えると、Anker PowerPort Atom PD 4が100Wなのに、びっくりするくらいサイズが変わらないです。
重ねてみると、さすがに40WでUSB PD非搭載のAnker PowerPort 4には負けますが、60WでUSB PD ×1のAnker PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQとは、サイズ感がほぼ一緒でした。
モバイル向けとまではいかないけど、100WでUSB Type-Cが2つって考えると、かなり小さいほうってことだねー!
こんな人にオススメ!
Anker『Anker PowerPort Atom PD 4』をオススメできる人
- MacBook Proを充電したい人。
- USB Type-Cが2ポートの充電器を探している人。
- 100Wの衝撃を感じたい人。
- 急速充電という言葉にエモさを感じる人。
まさに、最強の大艦巨砲主義なUSB充電器って感じだぁああああ!
はぁ…うるさいです。
と、とにかく、USB-CでUSB PDで4ポートで急速充電で100Wっ!!
むりやり詰め込んできたね…。
まとめ「君は100Wの衝撃に耐えられるか?まさに大艦巨砲主義なUSB充電器」
たかが充電器、されど充電器。そんなUSB充電器ですが、MacBook Pro 15インチのような高出力を求めるデバイスを使っている人なら、Anker PowerPort Atom PD 4は“されど”な充電器でしょう。
もちろん、USB PDにこだわらない人でも、iPhoneなどのデバイスを急速充電したいなら、この充電器は買ってよしだと思います。ちょっとお高いですが、これはベストセラーになるね…絶対!
Anker PowerPort Atom PD 4で充電したいがために、100Wを求めるノートPCを買いたくなっちゃうっ!?
それは却下。
この記事で紹介したガジェット
おまけ
すでにかなり売れていて、Amazonでも凄いことになってるねー!
USB PD規格の最大出力100Wまで到達していますし、もうこれ以上のUSB充電器はしばらく出て来なさそうですものね。急速充電にも対応していますし。あとは、小型化・軽量化のみです。
さすがは“大艦巨砲主義”だっ!
艦これならぬ、あんこれ(Ankerこれくしょん)だぞーー!
…とりあえずはこれを買っておけ的なことが言いたいんやね。
おわり
ついに出た100W出力対応のUSB充電器〜♪