- Philips Hueは壮大なネットワークライティングシステム!
- 最新のHue製品はWi-Fi・ZigBee・Bluetoothを駆使する!
- ラインナップは多種多様でスマート電球の域を超えた!
スマート電球の金字塔『Hue』を総ざらい。
各社から発売されているスマート電球。その中でも、特に人気なのがPhilips Hueシリーズ。そこで今回、改めてPhilips Hueとは何か、どういう仕組みなのか、そして現行のラインナップをまとめて解説していきます。
ラインナップも豊富だもんねー!
うちの事務所もHueを照明に採用していますよね。
目次
Philips『Hue』とは?
この『Hue』とは、スマート電球を始めとするネットワークライティングシステムの総称。要するに、スマートフォンやスマートスピーカーでコントロールできる照明のいちブランドということになります。
PhilipsのHueというイメージですが、実際は『Signify』という企業の製品。このSignifyは、Philips Lightingから社名変更したもので、元Philipsという関係性だったりします。SignifyはPhilipsというブランド名を利用できるライセンス契約を結んでいるので、Philips Hueとなっているわけなのです。
Philips → Philips Lighting → Signify
…って、わけやね。
NokiaとWithingsの関係性みたいな感じですわね。
Hueの仕組み
Philips Hueの仕組みを図にしてみるとこんな感じ。
のちほど紹介しますが、基本的には画像中央にある『Hue Bridge』というハブとなる製品を中心にして、Philips Hueライティングシステムを構築してきます。なので、Hueのスマート電球を購入する場合には、原則Hue Bridgeが必須になってきます。
なぜHue Bridgeがほぼ必須になってくるかというと、Hueのスマート電球たちは『ZigBee』(IEEE 802.15.4)という近距離無線通信規格で相互通信を行っています。
このZigBeeという規格は、スマートフォンには基本的に搭載されていないものなので、スマートフォンなどから直接操作できないというわけなのです。なので、スマートフォンなどとHueのスマート電球を橋渡しするために、このHue Bridgeというのが必要となってくるというわけ。
ただし、最近のHueのスマート電球には“一部”Bluetoothが搭載されている製品があります。その場合は、スマートフォンから『Philips Hue Bluetooth』アプリを介して、直接操作が可能。
ただ、Hue Bridgeを介して操作する場合よりも、Bluetoothでの直接の操作は機能が少なくなっています。したがって、Hue Bridgeが絶対必要というわけではないですが、ないとHueをフル活用できないと言えるでしょう。
Hue Bridgeがシステムのポイントやね!
他社のスマート電球だと、こういう方式ではないですし、そういう意味では一番普及しているPhilips Hueが意外と特殊というわけですわね。
Hueの種類
- スターターセット
- 電球(シングルランプ)
- ライトリボン
- テーブルランプ
- アクセサリー
2020年6月現在、Philips Hueには、上記のような種類が製品ラインナップとして存在しております。これを今から、1つ1つ見ていくことにしてみます。
スターターセット
まだPhilips Hueを1つも持っていないユーザーは、まずはスターターセットから買うべきやよ!
このPhilips Hueスターターセットというのは、Hueスマート電球とHue Bridgeがセットになっている製品。ラインナップによっては、Hue Dimmerスイッチという製品も同梱されています。(各製品の詳細についてはのちほど解説)
Philips Hueを使うなら、Hue Bridgeは絶対に持っておきたいアイテムなので、これからスマート電球を設置したいと思っている初めてのユーザーは、まずはこのスターターセットから買うようにしましょう。
電球(シングルランプ)
照明として使いたいなら、基本はこの電球シリーズ(シングルランプ)を買うことになる感じやね!
Philips Hueの電球(シングルランプ)シリーズは、いわゆるスマート電球と呼ばれる製品群。最新のHueのスマート電球は、従来のZigBeeに加えて、新たにBluetoothでのライティングコントロールにも対応しています。
Philips Hueのスマート電球には、ホワイト(白色のみ)・ホワイトグラデーション(電球色〜白色の色温度調節可能)・フルカラー(白色&フルカラー)という、3つのラインナップが存在しています。普通に照明として利用するならば、『Hue ホワイトグラデーション シングルランプ』が価格的にも一番おすすめ。
なお、注意しておきたいのが、Philips Hueのスマート電球は基本的に『E26』というサイズの口金(ソケット)サイズになっています。日本だと『E17』という、ひと回り小さい口金もあるので、取り付けたい口金のサイズは調べておきましょう。(Amazon限定で、E17タイプのシングルランプが販売されています)
ライトリボン
DIYで間接照明化したり、自作パソコンに組み込むLEDとして使いたいときは、このライトリボンが便利!
■ラインナップ
Philips Hueのライトリボンは、いわゆるテープ型のLEDライトのこと。なお、“エクステンション”というほうは延長用で単体動作しないので注意。
例えば、ディアウォールなどで壁をDIYして、そこにライトリボンを貼付して間接照明にしたり、自作パソコンのケースの中にライトリボンを入れて、パソコンケース自体を光らせたり…そんな使い方が主な製品。なので、ちょっと癖のある製品かもしれません。でも、こういう製品ラインナップがあるのが、Philips Hueの他社との違いかもしれません。
そうそう、当然ですが、このPhilips ライトリボンも、ちゃんとHue Bridgeを使って、スマートフォンなどからライティングコントロールすることができます。
テーブルランプ
ちょっと小技を効かせたいときには、飛び道具的なテーブルランプがおすすめやね!
Philips Hueには、スマート電球だけでなく、単体動作するLED照明が存在します。それが、『Hue Go ポータブルライト』(画像左)と『Hue Play ライトバー』(画像右)という製品。なお、こちらも“エクステンション”と記載がある製品は、拡張用なので購入時はご注意を。
『Hue Go ポータブルライト』は、バッテリー内蔵のポータブルLEDランプ。最新モデルでは、従来のZigBeeに加えて、Bluetoothでのライティングコントロールにも対応しました。
『Hue Play ライトバー』は、AC電源接続タイプのスマート間接照明。こちらは、照明として使うよりも、部屋をおしゃれにするために使われることが多い。なぜか、海外のゲーマーから異常に人気があったりします。
アクセサリー
Philips Hueをフル活用するなら、アクセサリー類も揃えておきたいところやね!
■ラインナップ
- Hue Bridge
- Hue モーションセンサー
- Hue Dimmer スイッチ
- Hue Tapスイッチ(終売)
『Hue Bridge』は、Philips Hueのキモとなる部分。
最初に解説したとおり、これが各Hueのコントローラーになっており、スマートフォンやスマートスピーカーなどでのライティングコントロールは、基本的にこのHue Bridgeを介して行われます。なので、Hue Bridgeを持っていないと、何もできないと思っておいたほうがよいでしょう。
『Hue モーションセンサー』は、バッテリー内蔵型の人感センサー。
このHue モーションセンサーをHue Bridgeと連携させることによって、照明を自動でつけたり消したりできます。玄関やバルコニーにあると便利。
『Hue Dimmer スイッチ』は、Philips Hueのリモコン。
このHue Dimmer スイッチを使えば、Hue Bridgeなしで照明をつけたり消したりすることができます。また、Hue Bridgeと連携させることもでき、その場合はもう少し細かな設定が可能。このHue Dimmer スイッチも持っておくべきアイテムでしょう。
まとめ「Philips Hueは“遊べる”ライティングシステムだ!」
そういうわけで、Philips Hueの仕組みについての解説と、各製品ライティングを見ていきました。
製品が多くてややこしいイメージがあると思いますが、実際はそんなことはなく、一度設定さえしてしまえば、あとは普通の照明のように扱えます。むしろ、スマートフォンやスマートスピーカーとの連携によって、より便利でかつ防犯面でも役立ってくれます。
もし、これからPhilips Hueを導入するのであれば、まずはスターターセットである『Hue ホワイトグラデーション スターターセット』を購入して、システムを構築してみてください。
Philips Hueはとにかく楽しいスマート家電って感じやよ!
おまけ
個人的には、もうちょっと明るいスマート電球を作ってほしいんよね。
確かに、メインの照明にするには、明るさ的にも電球数が必要ですわね。
間接照明としては、かなり有用なんだけどねー。
おわり
奥が深いのがHueなんよね!