- 花粉症が部屋でも治らないので空気清浄機を探す!
- 花粉の粒径は大きいので風量(集塵能力)を重視したい!
- 高機能を求めるなら『cado』か『Electrolux』が良さげ!
“家も部屋も花粉だらけ”
部屋にいても花粉症がひどいので、花粉対策に『ハイテク空気清浄機』を探すことにしました。中には『花粉モード』を搭載した製品もあるようで…これが救世主なるか!?なのです。
おおー!
くしゃみの三段活用ですな!?
オノマトペ!?
目次
『火炎地獄』ならぬ『花粉地獄』
毎年、春になると嬉しくない来訪者がやってくる。…それが『花粉』。
本州・四国・九州に住んでいると、恒例行事のように『スギ花粉』や『ヒノキ花粉』が猛威を奮ってきます。毎年のように、ボジョレーヌーヴォーは「最高の出来」と言われているイメージですが、花粉もそれに負けず劣らず「最高の飛散量」と言われている気がしてます(まったく嬉しくないけど)。嗚呼、花粉大国。
私は、スギ花粉もヒノキ花粉もダメなタイプ。この時期になると、目は痒いし、肌も痒いし、鼻はズルズルするし、それはもう『火炎地獄』ならぬ『花粉地獄』なのでして。
「部屋にこもっていれば大丈夫」と言いたくなるのですが、屋内にいても普通に花粉症の症状が出ます。部屋の換気で入ってきたり、洗濯物に花粉が付着して入ってきたりするわけです。なので、外でも中でも『花粉地獄』だったのです。
この『花粉地獄』は通常魔法ですか?
相手ライフに500ポイントダメージを与え、自分は1000ポイントダメージを受ける。
…やね。
『火炎地獄』って、5,000ダメージだよね!?
それ、DM1だけやね。
『空気清浄機』こそ救世主
そんな、部屋にいても花粉地獄な状況をどうするか。その解決策は、想像のとおり『空気清浄機』を導入すること。
最近の空気清浄機ならば、花粉やPM2.5の除去ができるのは当たり前なので、常にいる部屋には空気清浄機はあったほうが当然良い。空気清浄機によっては、『花粉モード』(名称はメーカーによって異なる)という、花粉の除去に最適化したモードが搭載されている製品もあります。
『花粉モード』は、あってもなくてもやと思うけどね。
花粉の粒子が床に落ちる前に吸いこめれば、それで良いわけですからね。
空気清浄機は大して電気代もかからない家電なので、導入することによるデメリットらしいデメリットといえば、設置スペースがそこそこに必要、駆動音がうるさい、というくらい。あとは、おしゃれな空気清浄機を選ばないと、部屋のインテリアの妨げになることくらいでしょうか。
かくいう私も、空気清浄機の置き場所をどうすべきか、ということを悩んでおり、自室への導入を昨年は見送っていました。ただ、やっぱり花粉のシーズンに来ると、空気清浄機が欲しくなる。
なので、今年こそ空気清浄機という救世主に頼ろう、と画策中なのです。
あとは、部屋が謎にホコリっぽいから、それも改善されれば…って感じなんよね。
なるほど。
空気清浄機の購入候補
<日本>
- cado
- Panasonic
- SHARP
- アイリスオーヤマ
- 象印マホービン
- ダイキン工業
- ツインバード工業
- バルミューダ
- 日立製作所
- 富士通ゼネラル
<アメリカ合衆国>
- Austin Air
- Honeywell
<英国>
- Dyson*1
<スウェーデン王国>
- Blueair
- Electrolux
<オランダ王国>
- Philips
<大韓民国>
- Coway
- LG
- Samsung
<中華人民共和国>
- Airdog(贝昂科技)
- Xiaomi
*1現在はシンガポール共和国に移転
空気清浄機を製造・販売している主なメーカーは上記のとおり。
この中から、花粉症対策として効果的(どれを購入しても一定の効果は得られそうだけど)で、かつインテリアの邪魔をしない高いデザイン性を備えた空気清浄機をいくつか抽出してみます。
[1]バルミューダ『BALMUDA The Pure』
BALMUDA The Pure | |
---|---|
適用床面積 | 最大36畳 最大60m2 |
加湿機能 | - |
除湿機能 | - |
製品サイズ | 約260×260×700mm |
製品質量 | 約7.4kg |
バルミューダ『BALMUDA The Pure』のスペック
まずは、バルミューダ『BALMUDA The Pure』。
四角柱型の空気清浄機の先駆けのような存在で、このBALMUDA The Pureがリリースされてから、似たような製品がたくさん出てきたという印象があります。確かに、四角柱型の空気清浄機はフットプリントが少なく済むので、設置場所に困りません(吸気口用に周囲のクリアランス確保は必須だけど)。
このBALMUDA The Pure自体はシンプルな設計で、強弱を切り替えるモードのみ。花粉モードはありません。ただ、HEPAフィルター自体は、花粉やPM2.5にも対応していることが記載されています。
[2]cado『LEAF 120』
LEAF 120 | |
---|---|
適用床面積 | 最大15畳 最大25m2 |
加湿機能 | - |
除湿機能 | - |
製品サイズ | 約φ240×315mm |
製品質量 | 約4.4kg |
cado『LEAF 120』のスペック
お次は、cado『LEAF 120』。
こちらもよく見かけるようになった円柱形型の空気清浄機。LEAF 120はエントリークラスの小型タイプなので、サイズはゴミ箱Mac Proのふた周りほど大きい程度。フットプリントもA4サイズ程度なので、6畳ぐらいならこれがベストサイズ。
特段、花粉モードが設けられているわけではないが、米国家電製品協会のCADRテストをパスしているので、性能と小型なサイズ感で見るならばベストバイかもしれません。もちろん、花粉やPM2.5に対応したHEPAフィルターを採用。
ちょっと気になるのは、LEDの自己主張が激しいので、その光が目障りになりそうなこと。周辺光量に合わせてLEDの照度は落ちる設計なのですが、光触媒を兼ねている青色LED自体をオフにはできないようなので(消灯ボタンがない)、そこが気になるところ。
[3]SHARP『KI-LD50』
KI-LD50 | |
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適用床面積 | 最大21畳 最大35m2 |
加湿機能 | 搭載 |
除湿機能 | 搭載 |
製品サイズ | 約350×285×656mm |
製品質量 | 約13kg |
SHARP『KI-LD50』のスペック
そして、SHARP『KI-LD50』。
いかにも日本の白物家電という感じで、機能やモードを全部入りした感じの製品。そういうこともあり、風量設定の中に花粉に最適化したモードが搭載されています。そういう意味では、かなり花粉症向け。
このKI-LD50は空気清浄機ではあるが、加湿機能と除湿機能を両方備えており、オールシーズン活躍できるのも魅力。もちろん、プラズマクラスターもあります。
さて、これをオールマイティーと捉えるか、器用貧乏を捉えるか。ここが一番のポイントになってくるでしょう。とはいえ、自分の部屋用であれば、こういうタイプが邪魔にならなくて良いのかも(本来は別々のほうが当然良いが)。
[4]Electrolux『Pure A9.2』
Pure A9.2 | |
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適用床面積 | 最大43畳 最大71m2 |
加湿機能 | - |
除湿機能 | - |
製品サイズ | 約315×315×590mm |
製品質量 | 約7.9kg |
Electrolux『Pure A9.2』のスペック
スウェーデン勢として、Electrolux『Pure A9.2』。
まずこのデザイン。Bang & Olufsenのスピーカーを彷彿とさせる北欧らしい洗練された筐体が素敵すぎる(Bang & Olufsenはデンマークだけど)。いわゆる、スカンジナビアデザインで、レザーやファブリックを一部採用しています。
花粉はデフォルトで99.9%除去可能と謳っているので、これなら花粉症対策も万全そう。ちなみに、外出先からアプリ経由でリモート操作も可能。空気の状態も確認できるので、花粉症持ちとしてはかなり期待値高め。しかも、CADR値も公開されています。
惜しむらくは、ただただ“デカい”ということ。リビング向け製品なので、五角柱型ではあるものの、フットプリントが大きい。別途、除湿機や加湿器を設置することを考えると、もうひと周り小さいものが欲しかった。
[5]Dyson『Dyson Purifier Humidify+Cool』
Dyson Purifier Humidify+Cool | |
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適用床面積 | 最大36畳 |
加湿機能 | 搭載 |
除湿機能 | - |
製品サイズ | 約312×312×923mm |
製品質量 | 約8.05kg |
Dyson『Dyson Purifier Humidify+Cool』のスペック
最後は、Dyson『Dyson Purifier Humidify+Cool』。
花粉に対しては「Air Multiplier Technologyにより、浄化・加湿された空気を部屋全体に送り出します」としか書かれていないのですが、PM0.1を99.95%カットできる性能ということなので、粒子サイズを考えれば、花粉なんて余裕でしょう。ちなみに、PM2.5は2.5μm以下、PM0.1は0.1μm以下、スギ花粉は約30μm、という粒径です。
加湿機能についても、UV-Cライトで除菌してから加湿する設計になっているので、ものぐさな人にありがちな“加湿している水がそもそも汚い問題”もなさそう(「UV-Cライト自体に効果はない」と言う専門家の意見もあるが)。
最大のネックは価格が10万円弱ということ。あと、扇風機としての性能は、Dysonの他製品に比べて一息。そう考えると、加湿対応空気清浄機が10万円。…うーん。
純粋に『CADR』で選ぶべき
空気清浄機の純粋な性能を知りたい場合は、米国家電製品協会(AHAM:Association of Home Appliance Manufacturers)が定めている『CADR(Clean Air Delivery Rate)』のテスト結果を見るのが一番です。
なので、「変な機能は要らないから、高性能な空気清浄機が純粋に欲しい」というのであれば、このCADR値をチェックするのが最良でしょう。
そうなると、どこが良さそうなのですか?
まとめ「花粉対策なら集塵能力がすべてか」
踏み潰されたりしなければ、花粉の粒子はわりと大きい。なので、フィルター性能云々よりかは、単純に集塵能力が強い(= 風量が強い)空気清浄機を選ぶのが良さそうです。ですので、CADR値が参考になりそう。
花粉は床に落ちる前に空気清浄機で吸ってもらう、これに尽きるのでした。
そう考えると、Blueairが鉄板ではあるんよね。
おまけ
日本花粉学会によると、
- スギ:2月下旬 〜 4月上旬
- ヒノキ:3月下旬 〜 4月下旬
- イネ:5月上旬 〜 6月下旬
- ブタクサ:8月上旬 〜 9月中旬
- カナムグラ:9月上旬 〜 10月上旬
みたいやね。
もちろん地域差はあるけど、日本のどこに住んでも花粉は不可避なんよね。もちろん、スギ花粉やヒノキ花粉に弱いなら、北海道や沖縄に移住するっていう手もあるけど……。
沖縄には『モクマオウ科花粉症』がありますものね。
北海道も『ハンノキ花粉症』がありますぞ!
北米だと『ブタクサ花粉症』ですな。
“共生”って大変やね……。
おわり
くしゅん!
はっくしゅん!!
はぁっくしょぉおおおん!!!