- BOOX Max3はギークが夢見るデバイスだ!
- “書く”特化ならiPad Proよりも優秀!
- 求めていたのはガジェットではなく電子の紙だった!
紙派のためのデバイスですなの。
ずーっと前から気になっていた、Onyx International『BOOX Max3』という電子ペーパー(E Ink)タブレットを買いました。そこで、手書きタブを iPad Pro → BOOX Max3 にして変わったこと。電子ペーパーの魅力を語ります。
ついに買われたのですね。
これは、E Ink沼間違いなしやね……。
目次
BOOX Max3を買いました
冒頭で話したように、電子ペーパー(E Ink)界隈では有名なOnyx Internationalというメーカーの『BOOX Max3』という電子ペーパータブレットを購入しました。
製品名 | BOOX Max3 |
型番 | BOOX Max3 |
メーカー | Onyx International |
OS | Android 9 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 625(2.02GHz・8コア) |
RAM | 4GB(LPDDR3) |
ROM | 64GB(eMMC) |
画面サイズ | 13.3″(4:3) |
画面解像度 | 2,200×1,650 |
筆圧感知 | 4,096段階 |
ペンプロトコル | Wacom EMR |
無線LAN | ○(2.4GHz・5GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 |
バッテリー | 4,300mAh(最大4週間) |
インターフェース | USB 3.0 Type-C Micro HDMI |
サイズ | 309.8×227.8×6.8mm |
質量 | 490g |
備考 | 指紋認証 USB OTG搭載 GPS搭載 スピーカー内蔵 |
BOOX Max3のスペック。
BOOX Max3のスペックは上表のとおりで、電子ペーパータブレットの中では、2020年5月時点だと最高峰のスペックとなっています。サイズは13.3インチとなっているので、おおよそA4サイズ(縦横比が違うので、厳密にはA4寸法ではない)という感じ。
BOOX Max3は電子ペーパータブレットなので、当然ディスプレイにはE Inkが採用されています。キモであるデジタイザーペンについても、我らがWacom製のペンを採用。
ちなみに、デジタイザーペンの方式は、Galaxy Note10+やGalaxy Book 12″と同じ『Wacom EMR』を採用。なので、同機種を持っているユーザーはペンを使い回すことができます(検証済)し、市販のWacom EMR採用のデジタイザーペン(raytektabの三菱鉛筆9800 デジタイザペンなど)も使えます。
最高峰の電子ペーパータブレットを買ったということあーるっ!
iPad Pro → BOOX Max3 で変わったコト
これまでは、iPad Pro 11インチ(2020)でデジタルなメモを取っていたのですが、これを機にデジタルなメモをBOOX Max3に移行しました。
- 技術書や論文を電子書籍で読みたくなった。
- 書くことでのアイデアが生まれやすくなった。
- 充電の煩わしさと呪縛から開放された。
この iPad Pro → BOOX Max3 という移行で、私の中で変化したことが生まれました。それが上記のような事柄。
技術書や論文を電子書籍で読みたくなった
iPad Pro → BOOX Max3 で、個人的にもっとも恩恵を受けたのが、Kindle本で手に入る技術書類や、PDFで配布される論文を積極的に読みたくなったということ。
おそらく、iPadでKindle本を読まれる人は多いと思うのですが、iPadというデバイスでのKindle読書というのは、雑誌のような“動的”なカラー書籍を読むのに向いていて、技術書や小説のような“静的”なモノクロ(一部カラーもあるが)には向いていないと思っています。
特に、技術書を参照しながらパソコンで作業をする場合においては、画面焼けの心配がなく常時表示が可能でかつ、バッテリー駆動時間が圧倒的に長いBOOX Max3のほうが絶対的に向いているはず。言い換えると、このような利用状況下では、iPadで技術書を読むのはあまり向いていないということです。
書くことでのアイデアが生まれやすくなった
iPad Pro → BOOX Max3 で次に感じたのが、“書く”という所作に対し、向き合いやすくなり、よりアイデアが生まれやすくなったということ。
おそらく、実際の紙とペンが好きな人なら分かってくれるはずなのですが、iPadのような煌々とした画面とにらめっこしてのアイデア出しやブレインストーミングって、目がチカチカしてきて、紙のときよりも疲れるし雑念が多い感じ。
ところが、BOOX Max3は電子ペーパーなので、画面は煌々としてないし、液晶や有機ELのようなデジタルなドット感もそこまでありません。ガジェットライクではなく、文具に近い感じ。なので、普通の紙とペンに近い所作が体験でき、書くことに真剣に向き合えるようなりました。その結果、雑念が減り、アイデア出しがしやすくなったというわけです。
充電の煩わしさと呪縛から開放された
iPad Pro → BOOX Max3 で最後に感じたのが、文具には本来ない“充電”という煩わしい呪縛から開放されたということ。
iPadで前述したようなKindle読書やブレインストーミングをすると、画面を表示している時間が長くなるので、とにかくバッテリーがゴリゴリ減っていきます。なので、おのずと充電をする回数と頻度も増えてきます。そこで思ったのが、本来の書籍や文具では必要のない充電の煩わしさ。
BOOX Max3も電子ペーパーといえどデジタルなデバイスなので、充電は必要です。しかし、電子ペーパーのバッテリーライフはかなり長く、使い方によっては2〜3週間ぐらい充電しなくても平気だったりします。これでやっと、読書のたびに充電するという呪縛から開放されたのです。
iPad Proで読書すると、せいぜい3日しか持たないんだよねー。
BOOX Max3は電子ペーパー最高峰だと思う
ここまで、電子ペーパータブレットへの乗り換え(置き換え)で変わったことを話してきましたが、最後にBOOX Max3そのもののスペック的な魅力について少しばかり。
- 電子ペーパータブレットの中では動作が速い。
- OSがAndroidなので汎用性が高い。
- ジッターの少ないWacomデジタイザーペンを採用。
BOOX Max3について語りたいことはかなりあるのですが、他の電子ペーパータブレットよりも優れていると感じるのが上記の3つ。
その中でも特筆すべきなのが、従来の電子ペーパータブレットよりも高性能なCPU(SoC)を搭載しているということ。そのおかげで、 電子ペーパータブレット = 動作がモッサリ という構図は、BOOX Max3には当てはまらないと思っています。もちろん、iPadと比べるとアレですが、電子ペーパータブレットとしては圧倒的にサクサクしています。
あとは細かいところでいうと、採用しているデジタイザーペンが非常に優秀で、ジッター(斜めにゆっくり線を引くとガタガタする挙動)が非常に少ないのも大きなメリット。このジッターが許容できなくて、液タブをウロウロしていた私にとっては、まさに福音。ペーパーライクシートを貼れば、かなり紙っぽく違和感なく筆記できます。
まとめ「欲しかったのはガジェットではなく紙」
そういうわけで、以前から欲しかったBOOX Max3をついに買ってしまったのですが、iPadで技術書や論文を見ている人やブレインストーミングを行っている人は、BOOX Max3に乗り換えると幸せになるはず。私がそうなので。
主題が電子ペーパーなので、どうしてもBOOX Max3贔屓な話になっていますが、もちろんiPadはiPadで優れた部分があります。なので、適材適所でデバイスを使い分けるのが、もっともベストな方法でしょう。そういう意味で、読むや書くに最適化された、電子な紙が欲しかったのです。
これから、電子ペーパーネタをたくさん書いていくぞー!
おまけ
正直、iPadとかiPhoneには食傷気味だったけど、E Inkデバイスは楽しいっ!
これから成長していくデバイスという感じがしますからね。
そうなんだよー。
この成熟しきっていない感じが、ギークにはたまらないのであーる。
分かるような分からないような…!?
おわり
描くじゃなくて“書く”用途なら、
BOOX Max3 > iPad Pro
だと思うのであーる。