電子黒板も“戦国時代”に?
ギークなら一度は買ってたい電子黒板。古くはSHARP『BIG PAD』が有名でした。しかし、最近ではITの“巨人”同士が火花を散らしてるとか…。
目次
三者三様の電子黒板6つ
1.Microsoft『Surface Hub 2』
Microsoftの『Surface Hub 2』は、Windows 10を搭載した電子黒板。価格は、55インチモデルで103万円、84インチモデルで258万円。
- スタンドアローン型。
- Windows 10搭載。
- クラウドで同期可能。
- 最大4台連結してディスプレイの拡張可能。
- 指紋センサー搭載。
Surface Hub 2公式プロモーション動画。
現行の電子黒板と言われているカテゴリーでは、間違いなく性能はトップクラス。しかし、価格もトップクラス…というか個人では買えないレベル。
2.Google『Jamboard』
Googleの『Jamboard』は、GoogleがMicrosoftに対抗して作った電子黒板。価格はSurface Hub 2より安い56万円。
- スタンドアローン型。
- クラウドで同期可能。
- スマホやタブレットに投影可能。
- 文字や図形を認識して自動修正する。
- リアルタイムで連動する。
Jamboardの公式プロモーション動画。
Googleが電子黒板を作るとこうなったという感じ。Surface Hub 2に機能も酷似しているが、こちらのほうが安い。管理費が掛かるのはいただけないが、この辺も含めてGoogleらしい商売と言ったところ。
3.SHARP『BIG PAD』
SHARPの『BIG PAD』は、電子黒板ではかなり古参なイメージ。バリエーションも豊富。価格は見積もりを取ってからとなっている。
- 『Crestron Connected』に対応。
- 入出力ポートが豊富。
- PCやスマホと画面共有が可能。
- ペン先が細い。
BIG PADの公式プロモーション動画。
流石に古参だけあって、導入事例が多い。デザイン的には無骨な感じもあるが、入出力ポートの多さも含めて、作り込まれている印象。電子黒板とは言いつつも、用途がかなり企業に寄っている気がする。
4.NEC『Brain Board』
NECの『Brain Board』は、いかにも電子黒板なイメージ。価格は、ディスプレイタイプの65インチモデルで、70万円。
- 専用のスタイラスペンが不要。
- メディアプレイヤーとして利用可能。
学校利用を考えているためか、かなり外部との連携よりも頑丈さやシンプルさに特化している印象。ギークにはそそらない部分が多いと思うが、そもそもターゲット層ではないのでしょうがない。
5.内田洋行『SMART Board』
内田洋行の『SMART Board』は、外部サービスとの連携を考えられた電子黒板。価格は見積もりを取ってからの模様。
- スタンドアローン型だが映像入力も可能。
- 手書き文字をテキスト変換可能。
- ネットワークで連携可能。
- Android搭載。
- 映像の無線接続が可能。
意外かも知れませんが、MicrosoftやGoogleの電子黒板と同等かそれ以上の“高機能”っぷり。MicrosoftやAdobeとの連携も取れるようなので、さまざまな企業で導入する価値がありそうです。
6.SMART Technologies『SMART kapp』
SMART Technologiesの『SMART kapp』は、電子黒板というよりは電子“ホワイトボード”なイメージ。価格は8万円なので、個人でも手が届きやすい。
- 本物のマジックペンを使用。
- 直感的なインターフェース。
- シェア機能搭載。
- 価格が安価。
SMART kapp公式のプロモーション動画。
本物のホワイトボードを“スマートホワイトボード化”したわけだが、実はこれが一番使いやすい気がする。画面のON/OFFも無いわけだし、操作もプロモーションを見る限り簡単そう。何より…これなら買える!
Surface Hub 2とJamboardの比較
今回紹介した中でも、特に気になるMicrosoftとGoogleの電子黒板。
——ここでひとつ前置き。
2019年発売予定の『Surface Hub 2』ですが、スペックがまだ未公開なので、現行の『Surface Hub』と比較しています。
Surface Hub | Jamboard | |
画面サイズ | 84インチ/55インチ | 55インチ |
解像度 | 4K(3,840×2,160)/FHD(1,920×1,080) | 4K(3,840×2,160) |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
インカメラ | 内蔵 | 内蔵 |
スタイラスペン | 電池式 | 電池不要 |
価格 | 103万円/258万円 | 56万円 |
Surface Hub 2とJamboardのスペック比較表。
OSも全く違うので純粋な比較はできません。なので、今回はディスプレイ系統の比較をしてみました。
違いとしては、解像度とペンの電池有無。そして、価格でしょうか。リフレッシュレートがどちらも120Hzまで対応しているのは、褒めるべき点ですね。
総評:個人で買うには価格が高いかな?
電子黒板やスマートホワイトボード、インタラクティブボード…さまざまな呼ばれ方をしていますが、少しずつ競争が激しくなってきそうです。
海外メディアの『SMART kapp』レビュー。
今回紹介した中では、『SMART kapp』が一番個人で買いやすいと思います。使い勝手やメンテナンス性、そして価格が安価ですからね。
レビューを見ていると、手がホワイトボードに触れてしまうとダメなようなので、書くときに注意は必要ですが、ちゃんと消したところも連動しているのは良さそうです。
誰か…買ってください!
おまけ
おわり