体験会で使ってきました!
スティック掃除機のPanasonic『MC-SBU820J』を触ってきました!ネット上に“妙”なレビュー記事が多いので、Dysonユーザーとして結果を比較してお届けします。
目次
Panasonic『MC-SBU820J』のポイント
今回、MC-SBU820Jで一押しされているポイントを、3つにまとめてみました。実際の体験会でも、このポイントを中心に触ってきました。
- 最長駆動時間約65分。
- 本体重量2.5kgの軽量さ。
- 最大吸込仕事率200Wのハイパワー吸引。
最長駆動時間約65分
MC-SBU820JでPanasonicの担当者も、満を持しておっしゃっていました。
…って、どれくらい凄いの〜?
人気のDyson『Dyson Cyclone V10』が約60分。
話題の黒船Sharkの『EVOFLEX』が約66分。
Dyson Cyclone V10はコードレス掃除機で連続駆動時間が長いほうなので、今回のMC-SBU820Jはかなり長いですね。優秀。
本体重量2.5kgの軽量さ
MC-SBU820Jは、バッテリーを8セルも搭載しながら、本体重量は軽量。
Panasonicが謳っているポイントは確かに凄いです。
ただ、Dyson掃除機の進化が、最近急激に加速しているので、少々霞んで見えてしまう現実が…。
最大吸込仕事率200Wのハイパワー吸引
最大吸込仕事率…つまり、掃除機の吸引力を示す“と言われている”ものです。
この“吸引仕事率”ですが、All Aboutの記事をご覧いただければ分かるのですが、吸引の風量をパイプから測定したものであって、ヘッドブラシもゴミも計測には登場しません。あくまで、風量“のみ”の計測なのです。
あくまで、掃除機の一要素だと思ってもらえればと思います。
ライバル機種と性能比較
Panasonic最強の掃除機『MC-SBU820J』の特徴をご覧頂いたところで、ライバル機種であるDyson『Dyson Cyclone V10』と、Shark『EVOFLEX S30』を比較していきます。
MC-SBU820J | Dyson Cyclone V10 | EVOFLEX S30 | |
吸込仕事率 | 200W | 130W | 不明 |
駆動時間 | 約65分 | 約60分 | 約66分 |
充電時間 | 約3時間 | 約3.5時間 | 約3.5時間 |
バッテリー取り外し | × | × | ○ |
サイクロン性能 | × | ◎ | ○ |
ダストカップ取り外し | ○ | × | × |
重量 | 2.5kg | 2.58kg | 3.33kg |
ライバル機種との比較表。
Panasonicの自信作と聞いて、めっちゃ喜んで体験会に行ったんやけどね(汗)
意外や意外、ライバルであるDysonやSharkのフラグシップモデルと、そこまで性能は変わりませんでした。
ちなみに、サイクロン性能というのは、サイクロン機構の性能です。実は“真”のサイクロンはDysonしかなかったりします。
本物のサイクロンはDysonだけ?
まず、サイクロン掃除機のサイクロン機構には、以下の2種類が存在します。
- ルートサイクロン
- ハイブリットサイクロン
このルートサイクロンこそが、Dysonの特許であり、Dysonの掃除機が吸引力が落ちない理由なのです。
Dysonには掃除機に関する特許を、なんと500以上も取得しています。有名な『Root Cyclone Technology』もそのひとつ。
そして、当然のように他の企業は、サイクロン技術をDysonに抑えられてしまっているため、まともなサイクロン掃除機を開発するのに、大変苦労するわけです。
その特許の結果、国内メーカーはまともなサイクロン掃除機を作ることができず、大まかなゴミをサイクロンで遠心分離し、残りをフィルターで取る“ハイブリットサイクロン”方式を使っているのです。というか、使わざる得ないのです。
もちろん、日本メーカーもDysonの特許を使わない方法で、掃除機開発を進めています。
ひとつ言えることは、Dysonの掃除機と他メーカーの掃除機のサイクロン方式は“異なる”ということです。
実際触ってみて思ったコト
今回のPanasonicの掃除機『MC-SBU820J』を、実際に体験してきたので、そのレビューレポートをまとめてみました。
- 専用スタンドが大きくて邪魔。
- 音の静かさはDysonよりマイルド。
- 体感重量はDysonと変わらない。
- 電池が取れないのは残念。
- ヘッドブラシが足で取れるのが便利。
- ダストセンサーはイマイチ。
ごめんなさいPanasonicさん…。
Panasonicのコードレス掃除機といえば、前機種の『iT MC-SBU510J』が非常に好きでした。Dysonユーザーの私でも、ポチりたくなる感じでした。
ですが、今回の『MC-SBU820J』は、率直な感想を言ってしまうと“割高”です。
吸引力を会場のカーペット状で試したのですが、やはりDysonには勝てませんでした。あと、ダストセンサーの反応も今ひとつと感じました。そして、専用スタンドが大きすぎて邪魔です。
反対に、音はマイルドで静かさなのは良さげ。また、ヘッドブラシが足で簡単に着脱できるのは、Panasonicさんの目の付けどころが良かったです。
総評:これではDysonの牙城は崩せないかも
今回、発売前のPanasonicのコードレス掃除機『MC-SBU820J』を触らせてもらいました。触らせてもらっておいて“アレ”な評価で、大変申し訳ないのですが…。
Panasonicは好きですが、この9万円の強気価格でDysonのフラグシップモデルと戦うのは、正直“無謀”です。Dysonより高価なのはさすがに…。
Dyson『Dyson Cyclone V10』の吸引力や、Shark『EVOFLEX S30』の柔軟性が、Panasonic『MC-SBU820J』にも欲しかった印象です。
良い掃除機だとは思いますが、4万円が適正価格と感じてしましました。すいません。
おまけ
テレビはPanasonic最強やと思う!
正直、こことやり合うのが無謀なんかもやね。
後継モデルに期待!(発売前なのに)
おわり
Source:Panasonic