ニューノーマルな携帯回線考——テレワークのMVNO・ノマドワークのMNO

ニューノーマルな携帯回線考——テレワークのMVNO・ノマドワークのMNO
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記事のポイント
  • ニューノーマル時代における最適なMNO・MVNOを考えた!
  • オンライン専用ブランドの登場で携帯回線の多様化が加速!
  • 通信速度・月額料金・大容量・利便性…どれを取るかが問題だ!

携帯回線のニューノーマル。

仕事環境と生活様式が大幅に変化したことで、携帯回線の在り方も同様に変化しています。そこで、ニューノーマル時代に即したMNO・MVNOの扱い方を考えてみます。

二条ねこ

出社しなくなった人でも、“どこ”で仕事するかによって携帯回線も変わってくると思うんだよねー。

まの

自宅、カフェ、コワーキング…いろいろですものね。

さたえり

これぞ多様化って感じやね。

加速する携帯回線の多様化

加速する携帯回線の多様化
  MNO MVNO
メインブランド オンライン専用ブランド サブブランド
提供事業者 docomo
au
SoftBank
楽天モバイル
ahamo(docomo)
povo(au)
LINEMO(SoftBank)
UQ mobile(au)
Y!mobile(SoftBank)
IIJmio
LinksMate
OCN モバイル ONE
BIGLOBEモバイル
月額料金 高い
(約7,000円)
普通
(約3,000円)
やや安い
(約2,000円〜)
安い
(約500円〜)
通信速度 速い やや速い やや速い 遅い
データ容量 多い
(無制限が多い)
普通
(20GB)
普通
(3GB〜)
多種多様
(1GB〜)

携帯回線(モバイルブロードバンド)の分類

2021年現在、携帯回線(モバイルブロードバンド)の多様化は凄まじく、MNOの容量無制限プランの登場や、オンライン専用ブランドのローンチ、MVNOのさらなる値下げ・プラン拡充が行われてたりしています。

そのように携帯回線界隈というのは、かなり複雑なことになっているのですが、

  • MNO(大手キャリア:docomo・au・SoftBank・楽天モバイル)
  • MVNO(格安SIM:IIJmio・LinksMate・BIGLOBEモバイル等)

という、2種類のどちらかに基本的には分類ができます。

二条ねこ

MVNOについて掘り下げると、MNOから直接買い上げている事業者なのか、MVNEやMVNAを通じて卸してもらっている事業者なのかも分類できるけど、この違いについては…今回はスルーでっ!

まの

再販系のMNOもありますよね。

二条ねこ

うーん、複雑怪奇でややこしい!

…そんなスーパー多様化をしている携帯回線について再考し、ニューノーマルでテレワークな時代に最適化された事業者選びをしようというのが、今回のネタになります。

携帯キャリア料金プラン比較表 –MNO(メイン/サブ/オンライン専用ブランド)版–

携帯キャリア料金プラン比較表 –MNO(メイン/サブ/オンライン専用ブランド)版–

2021年2月4日

4大キャリア網羅のギークな携帯回線案 –ahamo中心編–

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2021年3月9日

4大キャリア網羅のギークな携帯回線案 –docomo中心編–

4大キャリア網羅のギークな携帯回線案 –docomo中心編–

2021年3月1日

ニューノーマル時代の携帯回線案

ニューノーマル時代の携帯回線案
オフィスワーカー フリーランス
出社 テレワーク 在宅 ノマドワーク
サードプレイス モバイルワーク 在宅勤務 サードプレイス モバイルワーク

生物分類学的階級風のワークスタイル分類

そういうわけで、これからニューノーマル時代の携帯回線について考えていくわけですが、各ワークスタイルを生物分類学的階級風に分類してみました。

オフィスワーカー科出社属

■オフィスワーカー科出社属

ニューノーマル時代でも、通常どおり会社に出社しなければならないオフィスワーカー。いわゆる一般的なワークスタイル。

オフィスワーカー科出社属だと、携帯回線を使う場面は、通勤時間や昼休みくらいなはず。会社でのネット環境は多種多様ですが、そもそもセキュリティーの問題や内規によって、社内での私用のスマートフォン等の利用を禁じている企業もあるでしょう。

ですので、携帯回線のプライオリティーはそこまで高くなく、通信速度や大容量よりも月額料金の安さを重視したいところ。そう考えると、IIJmioのような柔軟性の高いMVNO事業者を選ぶのがよいかもしれません。

オフィスワーカー科テレワーク属サードプレイス種

■オフィスワーカー科テレワーク属サードプレイス種

ニューノーマル時代になり、会社に出社するのではなく、サテライトオフィスやコワーキングスペースでテレワークを行うオフィスワーカー。

オフィスワーカー科テレワーク属サードプレイス種だと、携帯回線を使う場面は必然的に多くなるはず。ただ、サードプレイスには、しっかりとWi-Fi環境が整備されている場合が多かったりします。なので、上手にやりくりすれば、そこまで大容量な携帯回線でなくてもよいでしょう。とはいえ、外での通信が多くなるので、通信の質は重視したいところ。

ですので、携帯回線のプライオリティーはそこそこあると判断。また、通信容量と月額料金のバランスを考慮しつつ、通信速度の優秀さを最優先したい。そう考えると、MNOの中でも、ahamoのようなオンライン専用ブランドをチョイスするのがベストでしょう。

オフィスワーカー科テレワーク属モバイルワーク種

■オフィスワーカー科テレワーク属モバイルワーク種

ニューノーマル時代になり、会社に出社するのではなく、カフェやホテルでテレワークをするオフィスワーカー。フリーランスのノマドワーカーに近いワークスタイル。

オフィスワーカー科テレワーク属モバイルワーク種だと、いわゆるノマドワーク的なワークスタイルになるので、とにかく携帯回線が必要になってくる。とりわけ、通信速度・大容量の2つは必須事項。

ですので、携帯回線のプライオリティーは当然ながら高くなる。もちろん、月額料金は安いに越したことはないが、それよりも通信の質と量を重視したい。そう考えると、MNOの中でもdocomoの『5Gギガホ プレミア』のような、容量無制限で高速なプランを選ぶのが最適と言えるでしょう。

オフィスワーカー科テレワーク属在宅勤務種

■オフィスワーカー科テレワーク属在宅勤務種

ニューノーマル時代になり、会社に出社するのではなく、基本的には自宅でテレワークをするオフィスワーカー。

オフィスワーカー科テレワーク属在宅勤務種だと、基本的には自宅で作業をすることになるので、スマートフォン等を携帯回線に接続して使うことはないはず。もちろん、自宅に固定回線を引いていないのであれば話は別ですが、固定回線があるならば、当然そちらを使うはず。

ですので、携帯回線のプライオリティーはかなり低い。とはいえ、最低限の環境は整備しておきたい。そう考えると、月額料金を抑えて運用できるIIJmioLinksMateのようなMVNOがベストなはず。

フリーランス科在宅属

■フリーランス科在宅属

主に自宅で仕事をこなすフリーランス。事務所が自宅。

フリーランス科在宅属だと、当然ながら自宅での作業がすべて。なので、携帯回線を使う場面はそうそうないでしょう。特に、オンライン上で営業等を行っている人ならなおさらです。電話を使うかは、その人のスタイルによってさまざま。

ですので、携帯回線のプライオリティーはかなり低い。ニューノーマル時代では、実際に営業に赴く機会も減ってくるので、携帯回線のローコスト運用も無理なくできるはず。ですので、IIJmioLinksMateのようなMVNOを活用して、ランニングコストを削減するのが良さげ。電話を頻繁にするなら、UQ mobileにかけ放題をプラスするのもアリ。

UQ mobileに乗り換えた6つの理由—使える速度と専用アプリ不要かけ放題が有用

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2020年11月25日

フリーランス科ノマドワーク属サードプレイス種

■フリーランス科ノマドワーク属サードプレイス種

ノマドワークの中でも、サテライトオフィスやコワーキングスペースで仕事を行うフリーランス。いわゆるノマドワーカーのそれ。

フリーランス科ノマドワーク属サードプレイス種だと、作業をする場所が、自宅か事務所ライクな場所の2つになってきます。サテライトオフィスやコワーキングスペースというのは、インターネット環境を整備されていることが多いので、この場合は移動中での利用がメイン。

ですので、携帯回線のプライオリティーは中程度。ノマドワークを中心にする人は、携帯回線の利用頻度にブレがかなりある印象なので、一概にそれだとは言えないのですが、ahamoやpovoのような、オンライン専用ブランドを軸にして組み立てていくとよいかもしれません。

フリーランス科ノマドワーク属モバイルワーク種

■フリーランス科ノマドワーク属モバイルワーク種

ノマドワークの中でも、カフェやラウンジで仕事を行うフリーランス。これぞノマドワーカーという人。

フリーランス科ノマドワーク属モバイルワーク種だと、携帯回線こそ命綱、となってくるでしょう。もちろん、カフェ等で提供されているフリーWi-Fiを使うのも手ですが、暗号化されていないネット環境ということを、疑って利用しない人も多いかもしれません(httpsが主流となった今ではそこまで危険性はないが)。

ですので、携帯回線のプライオリティーは今回分類した中でもっとも高い。もはや、携帯回線が固定回線代わりという人も多いと思うので、ここは出し惜しみせず、docomoの『5Gギガホ プレミア』のような、テザリングも無制限で使えるMNOをメインに据えるのがおすすめ。そこにプラスして、複数のサブ回線(UQ mobile等)を持っておくとよいかもしれません。

フリーWi-Fi(カフェ等)の危険性の誤解とやるべきこと

フリーWi-Fi(カフェ等)の危険性の誤解とやるべきこと

2020年11月26日

料金・速度・容量のバランスは千差万別

料金・速度・容量のバランスは千差万別

ニューノーマルなワークスタイルを分類して、それぞれに適した携帯回線を考えていきましたが、月額料金・通信速度・データ容量のバランスをどう考えるのかは、本当に人それぞれ。なので、最終的には自分の胸に手を当てて考える必要があります

さたえり

それを言ったら終わりやけどね……。

ただ、総じて言えることは、MNOとMVNOにはメリット・デメリットが相互補完的に存在しているので、これらを上手に活用しないともったいないということ。そして、自分にとっての“ちょうどいい”を探すべきだということです。

まの

言うは易く行うは難し、ですがね。

二条ねこ

うーむ、確かにある程度のリテラシーがないと難しいよねー。

まとめ「ニューノーマルだからこそ携帯回線を見直したい!」

まとめ「ニューノーマルだからこそ携帯回線を見直したい!」

今回、私が行った分類というのは、あくまで私から見たニューノーマルなワークスタイルなので、へんてこな部分も多かったりします。なので、“こういう感じ”という気休めでどうぞ。

…それはともかく、携帯回線のプランも豊富になってきているので、今だからこそ、携帯回線の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

二条ねこ

自分のワークスタイルに合った携帯回線を選ぶのだっ!

この記事で紹介したガジェット

おまけ

まの

…ねこさんはどれにも当てはまらないですわね。

さたえり

というか、無駄に契約しすぎやね!

二条ねこ

わ、わたしは特別な存在なのですぞっ!

さたえり

寝言は寝て言え…やね。

おわり