理想のAndroidスマホにおける“細かすぎる”条件

細かすぎて伝わらないスマホ話
理想のAndroidスマホにおける“細かすぎる”条件
サイト内の外部リンクはアフィリエイト広告を含む場合があります(詳細はプライバシーポリシーを参照)
記事のポイント
  • 『DisplayPort Alternate Mode』対応は必須
  • アプリのフローティングウィンドウ表示対応も必須
  • デスクトップモードやビットパーフェクト出力も熱望

Androidスマホは森羅万象あるけれど、コレジャナイ感がいつもある。
そこで、理想のAndroidスマホにおける“細かすぎる”条件について、改めて整理してみることにしました。

二条ねこ

選択肢が多いからこそ、決め打ちで買いたいのであーる。

まの

だから、理想の条件を整理するわけですね。

さたえり

それにしても、“細かすぎる”って…どういうことなん!?

Androidスマホに求める“細かすぎる”条件

二条ねこ

そういうわけで、早速だけど語っていくあーる。

『DisplayPort Alternate Mode』に対応していること

条件①は、『DisplayPort Alternate Mode』に対応していること。

DisplayPort Alternate Mode

USB Type-Cを用いて、USB以外のプロトコルを伝送することが可能となる『Alternate Mode』のうちのひとつ。
SuperSpeedに対応したUSB Type-Cコネクタのうち、サイドバンド信号線・SuperSpeed信号線という、2種類のピンアサインをDisplayPortプロトコルとして利用する。
DisplayPort Alternate Mode(DisplayPort Over USB Type-C)は、『DP Alt Mode』や『DisplayPort Alt Mode』と短縮して記載されることが多い。

DisplayPort Alternate Modeに対応するということは、USB Ver.が『USB 3.0 Type-C』以上でないといけません。なのですが、これが案外少ないのです。エントリーモデルはともかくとして、ハイエンドモデルでも『USB 2.0 Type-C』止まりが結構あったりするのでして。

Xiaomi 13/Xiaomi 13 Proは“またも”『USB Type-C 2.0』

Xiaomi 13/Xiaomi 13 Proは“またも”『USB Type-C 2.0』

2023年3月9日

加えて、Google Pixelのように、『USB 3.0 Type-C』を搭載しているにもかかわらず、意図的にDisplayPort Alternate Modeを非対応にしているなんてことも。

そんな『DisplayPort Alternate Mode』ですが、Nreal Airに代表されるARグラスをフル活用するには、マストになってくるプロトコルなのです。だからこそ、筆者としては譲れません。

Google Pixel 7は『DP Alt Mode』非対応(もはや恒例)

Google Pixel 7は『DP Alt Mode』非対応(もはや恒例)

2022年10月28日

Google Pixelは何故『DP Alt Mode』非対応を貫くのか?

Google Pixelは何故『DP Alt Mode』非対応を貫くのか?

2023年1月31日

独自『デスクトップモード』が実装されていること

条件②は、メーカー独自の『デスクトップモード』が実装されていること。

Android 10以降には、PCライクなUIでAndroidデバイスを扱うことができる、『Desktop Mode(デスクトップモード)』という機能がOSレベルで実装されております。

メーカー独自のデスクトップモードの例

ですが、Android標準のデスクトップモードは使い勝手がイマイチなので、『Samsung DeX』のように、メーカー独自のデスクトップモードが実装されているのが理想なのです。

なお、デスクトップモードを利用するには、前述の『DisplayPort Alternate Mode』への対応がマストな場合がほとんどです。

PCモード対応Androidスマホを探す旅(DeX・Desktop Mode)

PCモード対応Androidスマホを探す旅(DeX・Desktop Mode)

2021年9月10日

ハイレゾ音源のビットパーフェクト出力に対応していること

条件③は、ハイレゾ音源のビットパーフェクト出力に対応していること。

まず大前提として、多くのAndroid端末では、AOSPの『SRC(Sample Rate Conversion)』という仕様により、オーディオ出力のビット深度やサンプリングレートが制限されており、ハイレゾ音源をそのまま出力できない場合が大半です。

ビットパーフェクト出力の例

しかし、一部のAndroidデバイスにおいては、このSRCを回避し、いわゆるビットパーフェクト出力が可能となっています。例えば、最近のXperiaシリーズがそれに該当します。ビットパーフェクト出力が可能となることにより、ハイレゾ音源をフルに満喫できるわけです。

Xperia PRO-Iは Cyber-shot + WALKMAN である → 欲しい

Xperia PRO-Iは Cyber-shot + WALKMAN である → 欲しい

2022年1月26日

フローティングウィンドウ表示に対応していること

条件④は、フローティングウィンドウ表示に対応していること。

フローティングウィンドウ表示の例

Androidデバイスは、OS標準で画面分割型のマルチウィンドウ表示である『Split-screen mode』をサポートしています。それに加えて、一部のデバイスでは、ポップアップ型のフローティングウィンドウが表示できるようになっているのです。例えば、Samsung Galaxyシリーズなどがそう。

アプリのフローティングウィンドウ表示ができると、小さな画面を効率良く扱うことができるため、筆者としてはマストすぎる機能なのです。

iPhone(iOS)だけ『Split View』非対応の謎

iPhone(iOS)だけ『Split View』非対応の謎

2022年1月13日

iPhoneでマルチウィンドウ(疑似Split View + 拡張PiP)を構築

iPhoneでマルチウィンドウ(疑似Split View + 拡張PiP)を構築

2022年1月21日

エッジディスプレイ“ではない”こと

条件⑤は、エッジディスプレイ“ではない”こと。

エッジディスプレイ好きの皆さん、ごめんなさい。筆者はエッジディスプレイが大の苦手なのです。

ちなみに『エッジディスプレイ』とは、ディスプレイ側面がフラットではなく、湾曲しているものを指します。湾曲率については、スマホによってさまざま。『Google Pixel 7 Pro』などが、エッジディスプレイを採用したスマホの代表例です。

『Google Pixel 7 Pro』エッジディスプレイが残念すぎる

『Google Pixel 7 Pro』エッジディスプレイが残念すぎる

2022年10月11日

『Google Pixel 8 Pro』エッジディスプレイを“廃止”

『Google Pixel 8 Pro』エッジディスプレイを“廃止”

2023年3月16日

まとめ「Androidだからこそ拘りたい」

まとめ
Androidスマホに求める“細かすぎる”条件
  1. 『DisplayPort Alternate Mode』に対応していること
  2. 独自『デスクトップモード』が実装されていること
  3. ハイレゾ音源のビットパーフェクト出力に対応していること
  4. フローティングウィンドウ表示に対応していること
  5. エッジディスプレイ“ではない”こと

ちょっと細かすぎる話なのですが、選択肢が豊富で、かつ自由度が高いAndroidスマホだからこそ、重箱の隅をつつくが如く拘りたくなってしまうのです。ですなの

二条ねこ

ま、そういうことなのであーる。

記事に登場したガジェット

おまけ

二条ねこ

でも、すべての条件を満たすAndroidスマホはなさそうですな。

まの

欲張りすぎですわね。

さたえり

……やね。

おわり