- 純正ならではの高品質と安定感は絶大!
- 価格が2万円というのはやっぱ高い!
- Magic Keyboardが出ると立ち位置が微妙!
Magic Keyboardが出ちゃうと…ね。
iPad Pro 11インチ用の純正カバー、Apple『Smart Keyboard Folio(2nd Gen)』をレビュー。ちなみに、日本での正式名は『11インチiPad Pro(第2世代)用Smart Keyboard Folio』で、米国での正式名は『Smart Keyboard Folio for iPad Pro 11‑inch (2nd generation)』。…うーん、な・が・い!


そんなことより…高い!高すぎるっ!!

物自体はいいんやけどね。高いやんね…。
目次
Apple『Smart Keyboard Folio(2nd Gen)』って?
Smart Keyboard Folio(2nd Gen)ってなに?
もはや説明不要なiPad Pro(2020)用のカバーにもなるキーボードフォリオ。
- 意外と打ち心地が良い。
- Appleマークがついた。
- 純正ならではの高い質感。
- 意外と軽いので携帯性抜群。
- Magic Keyboardよりは安いが価格が高い。
- iPad Proの側面は保護不可。
- お絵描きには不向きのスタンド角度。

クオリティーは高い!
…だけど、ちょっと価格が高いんだよねー。うーむ。
本体チェック
どっちが表面…か分からない(そもそも表裏の概念があるのかも謎)けど、表面は特に何もナシ。
なお、サイズは 248×179×15mm (実測値)で、質量は295g(実測値)でした。なので、iPad Pro 11インチ(2020)に装着すると、合計で768gという重さ。結構重たくなっちゃいますが、まだ許容範囲内という感じ。

Magic Keyboardは、593g(実測値)でカオスっ!
裏面には、旧型には存在しなかった“Appleマーク”が。
旧型のSmart Keyboard Folio(1st Gen)のときは、このAppleマークがなく、「カバーを装着すると、せっかくのAppleマークが見えない」と悲しみの声がチラホラ。きっと、そんなユーザーの声を汲み取って、Apple様が我々にAppleマークを与えてくださったのでしょう。

まさにApple信者な言い回しやね…。
今回はJIS配列を選択したので、こんな感じのキーボード配列。
キーのサイズは、例えば“た”の部分は15mm。“む”の部分は7mm。“Space key”は62mm。キーピッチは4.8mm。キーストロークは0.5mm〜1mmくらい。…という感じで、本格的なキーボードと比べるとかなり小さめ。ちなみにすべて実測値です。
■インターフェース
- Smart Connector
Smart Keyboard Folio(2nd Gen)は、iPad Proから直接給電して動作する仕組み。なので、給電用のSmart Connector(Pogo pin)がチラり。

それにしても、Smart Connectorは全然サードパーティーで使われないよねー。

Logicoolくらいですよね。
超絶余談ですが、以前の比較記事で話したように、旧型Smart Keyboard Folio(1st Gen)と比べて、色味が濃くなっています。光沢感も新型になり、抑えめになってよりシックになりました。
付属品チェック
■Smart Keyboard Folio(2nd Gen)の付属品一覧
- クイックスタートガイド
付属品はクイックスタートガイドのみ。まぁ、キーボードカバーですので……。
注目ポイント
■Smart Keyboard Folio(2nd Gen)のポイント概要
- キーボード:説明不要なキーボードになるカバーフォリオ
キーボード:説明不要なキーボードになるカバーフォリオ
もの記事を見ている人にとっては、もはや説明不要でしょうが一応。
このSmart Keyboard Folioの最大のポイントは、カバーフォリオでありながら、キーボードを備えていること。そして、そのキーボードはBluetooth接続とかではなく、iPad Pro背面のSmart Connectorで接続することによって、電池不要で動作するということ。
そして、Smart Keyboard FolioがiPad Proスタンドになる。もはや語り尽くされているので、ポイントでも何でもないですが…ね。

今でこそ当たり前だけど、初めてSmart Coverを見たときは発明だと思ったなー。

カバーがマグネットで装着して、スタンドになる。この方式は、今では各社が採用していますからね。
ここがすき!
キーボードのタイピング感が良き
好みがあるかもしれないけど、個人的には、このキータイピングのフィーリングはアリ。キー荷重自体はちょっと重たいけど、スコスコと小気味よくタイピングできます。
スタンド機構のマグネットは、かなりしっかりと装着される感じ。なので、膝上でのタイピングも問題なし。ちょっとモバイルでUMPCライクにタイピングするのには、かなり良好な使い勝手と言えるはず。
180°キーボードカバーが回転する
本当なら、「これから買うならMagic Keyboard一択」と言いたかったけど、そうならなかった理由が、Magic Keyboardは180°キーボードカバーが回転しないという点。そう、あっちはYogaってくれないのです。
なので、私みたいにApple Pencilを多用するユーザーにとっては、ちゃんとキーボードカバーが180°回転してくれる、Smart Keyboard Folioのほうが相性が良かったりします。このへんは悩ましいところ。
ここがうーん?
スタンドの角度がイマイチ
ちょっと気になるのは、スタンド機構の融通の利かないところ。
鋭角側のスタンドは約70°の角度。
鈍感側のスタンドは約55°の角度。
正直、鈍感側の55°でもかなり急な角度なので、鋭角側の70°のスタンド機構は使わないはず。この何とも言えない感じがあったらからこそ、角度調整が無段階のMagic Keyboardが出たのかも……。
側面はノーガード戦法
Smart Keyboard Folioの側面は、相変わらずノーガード戦法です。なので、気になる人はスキンシールなどで保護してあげるのがおすすめ。ただ、ノーガード戦法はMagic Keyboarでも変わらずでした。
トラックパッドが恋しくなる
Smart Keyboard Folio(1st Gen)も使っていたので、特に新鮮味はないのですが、キーボードが意外と打ちやすいのが高評価。こちらは前述のとおり。
iPadOSになり、フォントが自由にインストールできたり、IMEもある程度の融通が効くようになってくれたので、Smart Keyboard Folioとのコンビネーションも、より良くなってくれました。さすがに長文のタイピングや本格的な作業は厳しいものの、ちょっとした原稿作成やワイヤーフレームの作成には十二分に活躍してくれています。
そうなってくると、やはり必然的にトラックパッドが欲しくなってくるところ。
だからこそ、トラックパッドのあるMagic Keyboardが発売されたわけですが、あのずっしり重たいカオス質量が許容できれば、多くのユーザーはMagic Keyboardを選ぶ気がします。
Smart Keyboard Folio(2nd Gen)も製品単体では良いプロダクトだと感じますが、Magic Keyboardの存在を考えると、かなり立ち位置が微妙になってきたのも事実。スタンド機構もSmart Keyboard Folio(2nd Gen)のほうが劣っていますし。

Magic Keyboardがもう少し軽かったら、Smart Keyboard Folio(2nd Gen)はお蔵入りだったかもっ!?
まとめ「軽さを取るならSmart Keyboardもアリ」
今回のApple『Smart Keyboard Folio(2nd Gen)』のレビューを総括すると…
- キーボードの打鍵感は良い
- スタンド機構はお絵描きには使えない
- 価格はハッキリ言ってまだ高い
- Magic Keyboardが重たいと思うならコッチ
という感じ。
Magic Keyboardが完全にキラーになると思ったら、アッチはアッチで重たいし高いし…。でも、Smart Keyboard Folio(2nd Gen)には、トラックパッドがないし…。なんとも悩ましい感じです。

これは難しい悩みあーる。
おまけ

想像以上にMagic Keyboardが重たかったからねー。

こうなると、こっちは以前のSmart Keyboardに戻してほしいところですわね。差別化という意味でも。

まぁ、あれはあれで好みが出そうやけどね…。

うむぅ…。悩ましいっ!
おわり
11インチ用のJIS配列ですわね。