- iPhone SE(第2世代)でのHaptic Touchの挙動を調べた!
- 一部の機能がやはりオミットされていた!
- アップデートでの機能復活は期待が薄いかも!
Haptic Touchの検証。
iPhone SE(第2世代)では、触覚タッチである『Haptic Touch』の機能が、一部使えないと話題になっています。そこで、どの機能が使えて、どの機能が使えないかを、検証してみることにしました。


何か違いがあったわけやね。

Appleの悪癖が出てしまったわけですわね。
目次
iPhone SE(第2世代)とHaptic Touch
iPhone SE(第2世代)は、見た目こそiPhone 8と同じですが、搭載されているのは触覚タッチである『Haptic Touch』。iPhone 8で採用されていた『3D Touch』ではありません。
このHaptic Touchとは、いわゆる“長押し”のこと。この長押し機能を使うことによって、さまざまなアクションを発火させることができるようになっています。
余談ですが、3D TouchはiPhone 8・iPhone XSを最後に終了しています。
個人的には、長押しのHaptic Touchよりも、強押しの3D Touch派だったので、ちょっと悲しいところ。あれだけ開発に苦労していた機能をあっさり捨ててしまうのは、いまだに何だかもったいない気がしています。
検証結果
検証端末 | iPhone SE(第2世代) |
検証OS | iOS 13.4.1 |
検証した端末とOS。
そういうわけで、iPhone SE(第2世代)で、どこまでHaptic Touchが使えるのかを調べてみました。なお、検証環境は上表のとおり。
【検証1】Quick Action:○

アプリアイコンなどを長押しすると発動する、『Quick Action』機能。
こちらはiPhone SE(第2世代)でも利用可能でした。これが搭載されてなかったら、何のための…となるところだったのでひと安心。
【検証2】プレビュー:○

Safariや写真アプリで“チラ見”ができるプレビュー機能。
こちらもiPhone SE(第2世代)でも利用可能でした。Haptic Touchでの主要機能なプレビューも使えるようなので、こちらもとりあえずは安心。
【検証3】通知センター長押し:×

Web上で「使えない」と言われている、通知センターでの長押しをすることによる“通知のチラ見”機能。
やはり、各所で言われているとおり、いくら長押しをしても通知がうんともすんとも言ってくれませんでした(画像の最後のように、普通にアプリが起動してしまう)。やはり、通知センターでのHaptic Touchを使った長押しは、iPhone SE(第2世代)では使えないようです。
【検証4】トラックパッドモード:○

文字入力時にSpaceキー長押しで使える『トラックパッドモード』機能。
個人的にかなり重宝している機能なので、対応していなかったら…と思っていたのですが、トラックパッドモードはiPhone SE(第2世代)でも使えます。よしよし。
【検証5】QuickTake:○

写真撮影モード時にシャッタボタンを長押しすると、動画撮影にすぐに遷移できる『QuickTake』機能。
こちらはiPhone SE(第2世代)でも利用可能でした。地味ながら便利な機能のひとつなので、実装されていて何より。
【検証6】Live Photos:×

長押しすると壁紙が動いたり、ショートムービーが再生できる『Live Photos』機能。
なんと、iPhone SE(第2世代)の設定項目自体にLive Photosの項目が存在しないという結果に。こうなってくると、アップデートで利用可能というのも厳しそう。
検証から思うこと

Haptic Touchまでも廃止をする気か
後述する上位機種(iPhone 11・iPhone 11 Pro)との差別化要因でないとすると、長押し機能であるHaptic Touchを廃止しようとしているとも考えられる。
Appleは以前、iPhoneに『Taptic Engine』を搭載させて、3D Touchを前面に押し出していました。ただ、冒頭で話したように、現行のiPhoneではすべて3D Touchは廃止され、代わりにHaptic Touchを採用しています。
ただ、3D Touch時代に比べて、Haptic Touchが優れているかといえばそうではなく、単にコスト削減の面が強いはず。しかも、Haptic Touchになったから、この独自機能が使える…というのもありません。おそらく、今回のiPhone SE(第2世代)には非対応ということも含め、機能としてのプライオリティーが低いのでしょう。
ひょっとすると、Apple的にはHaptic Touchまでも廃止しようとしている可能性も無きにしもあらず。

やめるときは一瞬なAppleやもんね。

それがAppleらしさだけど、バッサリいくときは情も何もないからねー。
変な差別化はやめてほしい
当然、今回検証した機能はすべて、iPhone 11 Proでは使える機能になっています。つまり、iPhone SE(第2世代)“だけ”使えないようになされているということ。
もちろん、iOSのアップデートで、非対応機能についても有効化される可能性もある。ただ、Live Photosの項目をまるごとオミットしていることから察するに、アップデートで機能が増える(iPhone 11 Proと同等になる)という可能性はちょっと期待薄。
正直、こういうことをされると、iPhone SE好きとしては興ざめ。Special Editionとは一体何だったのか、名前だけのお飾りなのかと、残念で仕方なかったりします。

変なところが、iPhone 8より劣化するってねー。

腑に落ちないですよね。
まとめ「謎の機能制限にガッカリ」

iPhone SE(第2世代)でのHaptic Touchの挙動を調べてみたのですが、
- Quick Action:○
- プレビュー:○
- 通知センター長押し:×
- トラックパッドモード:○
- QuickTake:○
- Live Photos:×
という結果に。
うーん、通知センターの長押しでのチラ見が使えないのが痛すぎる。アップデートで機能復活しないなら、iPhone SE(第2世代)を積極的に使いたくなくなってしまいました。

うーん、これは悲しき……。
おまけ

こうなってくると、iPhone SE(第2世代)の使いづらさが…ねー。

通知センターで長押しが使えないのが、キツすぎるやんね。

iPhone XS買いなおそっかなー!?

そ、それは…。
おわり
結論…謎の差別化はやめてほしいっ!