- 新旧ZenBook Duo 14を比較すると分かる最高の進化!
- Thunderbolt 4搭載でUSB PD対応で死角がなくなった!
- 現行と同等価格で日本市場への投入を期待したい!
今年のモデルこそ完全体。
ASUSが2画面ノートパソコンの新型『ZenBook Duo 14(UX482)』を発表したので、現行の『ZenBook Duo UX481』を比較しながら違いを見てみます。結論から言うと…ウィークポイントが解消されました。嬉しい!


Thunderbolt 4があって、DCジャックがない…ということは?

ついに『USB PD』に対応したんやね!
目次
ZenBook Duoとは?
本題に入る前に、少しだけ『ZenBook Duo』シリーズについての簡単なおさらい。
ASUS ZenBook Duoシリーズは、一般的なノートパソコンに搭載されているディスプレイに加えて、キーボード側にも『ScreenPad Plus』というサブディスプレイが搭載されたクラムシェル型の2画面ノートパソコン。
ZenBook Duoシリーズのディスプレイは、デジタイザーペン(MPP)に対応しており、資料に脚注を加えたり、デザインの編集作業がしやすくなっている。なお、本シリーズは2-in-1ではありません。つまり、タブレット状態では使えないので、本格的なお絵描きには不向き。あくまでメインは1デバイスで2画面あることなので、この2つのディスプレイをどう使って作業効率を高めていくかがキモなデバイスになっています。
ちなみに、現行の『ZenBook Duo UX481』は2020年5月発売で、新型の『ZenBook Duo 14(UX482)』は、まだ発表段階で日本市場への投入は未定とのこと。
新旧スペック比較
現行のZenBook Duo UX481から、新型のZenBook Duo 14(UX482)に代替わりし、いくつかスペックアップした点があります。特に注目すべき点はのちほど…ということにして、まずは両者のスペックを比較表にして見てみます。
ZenBook Duo 14(UX482) | ZenBook Duo UX481 | ||
カラー | Celestial Blue | Celestial Blue | |
OS | Windows 10 Home Windows 10 Pro |
Windows 10 Home Windows 10 Pro |
|
CPU | Intel Core i7-1165G7(2.8GHz・4コア8スレッド) Intel Core i5-1135G7(2.4GHz・4コア8スレッド) |
Intel Core i7-10710U(1.1GHz・6コア12スレッド) Intel Core i7-10510U(1.8GHz・4コア8スレッド) Intel Core i5-10210U(1.6GHz・4コア8スレッド) |
|
GPU | iGPU | Intel Iris Xe Graphics | Intel UHD Graphics 620 |
dGPU | NVIDIA GeForce MX450(2GB・GDDR6) | NVIDIA GeForce MX250(2GB・GDDR5) | |
RAM | 32GB(LPDDR4X) 16GB(LPDDR4X) 8GB(LPDDR4X) |
16GB(LPDDR3) 8GB(LPDDR3) |
|
ROM | SSD | 1TB(NVMe PCIe) 512GB(NVMe PCIe) 512GB(NVMe PCIe) + 32GB(Optane Memory) |
1TB(NVMe PCIe) 512GB(NVMe PCIe) 256GB(NVMe PCIe) 512GB(NVMe PCIe) + 32GB(Optane Memory) |
メインディスプレイ | 画面パネル | LCD | LCD |
画面サイズ | 14インチ(16:9) | 14インチ(16:9) | |
画面解像度 | 1,920×1,080(FHD) | 1,920×1,080(FHD) | |
サブディスプレイ | 画面パネル | LCD | LCD |
画面サイズ | 12.65インチ | 12.65インチ | |
画面解像度 | 1,920×515 | 1,920×515 | |
カメラ | フロント | HD (Windows Hello対応) |
HD (Windows Hello対応) |
ネットワーク | 無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver. | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
バッテリー | 70Wh | 70Wh | |
インターフェース | データ | Thunderbolt 4 ×2 USB 3.2 Type-A ×1 |
USB 3.1 Type-A ×1 USB 3.0 Type-A ×1 USB 3.1 Type-C ×1 |
ビデオ | HDMI ×1 | HDMI ×1 | |
オーディオ | 3.5mmステレオミニジャック(コンボ) ×1 | 3.5mmステレオミニジャック(コンボ) ×1 | |
ネットワーク | - | - | |
その他 | microSDカードリーダー ×1 | microSDカードリーダー ×1 DCジャック ×1 |
|
サイズ | 324.0×222.0×16.9–17.3mm | 323.0×223.0×19.9mm | |
質量 | 1.57kg–1.62kg | 1.50kg–1.65kg |
ZenBook Duo 14(UX482)とZenBook Duo UX481のスペック比較
CPUやGPUの世代が刷新されたのは当然として、インターフェースがかなり変更されていることが分かります。ただ、特徴であるディスプレイに関しては変更はありません。ちなみに、新旧ZenBook DuoともにPantone認証済です。当然、どちらもデジタイザーペンに対応。
スペックだけを見ると、ZenBook Duo 14(UX482)はZenBook Duo UX481から、いくつかの改良を加えたマイナーチェンジモデルという感じになりそう。しかし、その数点の改良が大きなアップデートになっており、より使いやすく、よりモダンになっています。
ZenBook Duo 14の改良点
【改良点1】ScreenPad Plusのチルト対応

ZenBook Duo 14(UX482)の分かりやすい改良点として、サブディスプレイ『ScreenPad Plus』が、パソコン本体を開くと自動的にチルトするようになりました。
現行のZenBook Duo UX481は、ScreenPad Plusがキーボードとベタ付けだったので、排熱面で不利でした。新型のZenBook Duo 14(UX482)では、ScreenPad Plusのチルト対応により、エアフローが49%改善されたとのこと。また、チルトで傾斜がつくようになったので、視認性も向上しました。
このチルトするScreenPad Plusは、すでに『ROG Zephyrus Duo』で採用済。なので、この機構を発売前に確認するのであれば、ROG Zephyrus Duoの展示機を見に行ってもよいかもしれません。
【改良点2】Thunderbolt 4とUSB PD対応

今回のZenBook Duo 14(UX482)登場で、個人的に一番嬉しいアップデートがここ。インターフェースにThunderbolt 4が搭載され、しかもUSB PDに対応したという点。
ZenBook Duo 14(UX482) | ZenBook Duo UX481 | |
I/O | Thunderbolt 4 | USB 3.1 Gen 2 Type-C |
ポート数 | 2 | 1 |
USB PD | ○ | × |
ZenBook Duo 14(UX482)とZenBook Duo UX481のインターフェース比較
現行のZenBook Duo UX481でとにかく残念だったのが、USB Type-Cポートを搭載しながらも、USB PDには非対応だったこと。2020年発売のノートパソコンなのに、本体への充電が専用のACアダプターだったのです。

それで購入を見送ったのですね?

そうなのであーる。
USB PDが使えないのは痛すぎるからねー。
そのネックすぎるウィークポイントが、ZenBook Duo 14(UX482)では完全に解消。搭載されているポートがThunderbolt 4に刷新され、ちゃんとUSB PDにも対応してくれました。“やっと”モダンなノートパソコンの完全になったというわけです。
嬉しいことに、Thunderbolt 4は合計2ポート搭載。なので、ちゃんと本体を充電しながら、Thunderbolt/USBアクセサリーを同時利用可能。Thunderbolt 4ドッキングステーションが家に転がっている私としては、 USB 3.1 Type-C → Thunderbolt 4 へのインターフェース変更はまさに福音なのです。

Macのために集めたThunderboltアクセサリーが使えるのだっ!
プロマシンとして実用的でギーク的

この手のギミック感満載のノートパソコンは、どうしてもギークが好む“オモチャ”止まりになってしまうもの。しかし、このZenBook Duo 14(UX482)は、動画編集・画像編集・開発などをするに即した、非常に実用的な設計になっている。
サブディスプレイであるScreenPad Plusに、編集系アプリのランチャーや開発言語のリファレンスなどを設置しておけば、メインディスプレイを効率的にフル画面で活用できるわけです。ディスプレイ自体もPantone認証済なので、ある程度までの仕上げ作業までは持っていける点も良き。
見た目こそギーク的な飛び道具ですが、設計思想がクリエイター向けにしっかりとしている(Adobe CC対応)ので、思っているよりも実用的。それが、ZenBook Duo 14(UX482)に代替わりし、より使いやすくなったというわけです。

イメージ的には、MacBook ProのTouch Bar巨大版って感じかなー!?

ZenBook Duoのほうは普通のセカンダリディスプレイ扱いだから、ディスプレイの取り回しは、ZenBook Duoに分がありそうやけどね。
まとめ「ZenBook Duo 14の早期発売を希望」

現行の『ZenBook Duo UX481』を買おうと悩んでいたけど、USB PD非対応がネックすぎて手が出なかった私からすると、今回の『ZenBook Duo 14(UX482)』は、まさに理想どおりのデバイス。
基本的な設計思想はそのままに、
- ScreenPad Plusのチルト対応と冷却性能向上
- Thunderbolt 4搭載とUSB PD対応
という、パワーアップが実に素晴らしい。
日本市場への発売時期と価格がまだ未定とのことなので、できれば早期発売をしてほしいのと、現行のZenBook Duo UX481と同じくらいの価格設定で出してくれれば嬉しい限り。Thunderbolt 4を搭載したから、価格がプレミアムになった…とはならないことを祈って発売を待っています。

モバイルは無理な重さだから、家での開発機として欲しいのであーるっ!
おまけ

ちょうどテレワークに移行しているから、そこまで重さも気にならなーいっ!

あとは価格と発売時期だけですわね。

…え、本当に買うん?

ThinkPad X1 Titanium Yogaと悩むところだけど…うむむ。
おわり
日本市場への投入はまだ決まってないけど、16万円くらいなら買うぞっ!