確かに、その進化はミニじゃないや。
10月の『Apple Special Event』で発表された、新型Mac mini。想像以上の“プロ仕様”で、私たちを驚かせました。こうなってくると、『iMac 5K』と“どちらが買いか”悩みますなぁ…。
価格やスペックを考えて、どっちがベストバイか考えてるぞJOJO〜!
目次
各Macのスペック
まずは、『iMac 5K 2017』と『Mac mini 2018』のスペックを、簡単に見ていきたいと思います。
『iMac 5K』2017年モデル
iMac 5K 2017 | ||
モデル | 吊るし最上位 | CTO最上位 |
CPU | i5-7600K 3.80GHz(TB 4.20GHz) 4コア4スレッド 6MBキャッシュ |
i7-7700K 4.20GHz(TB 4.50GHz) 4コア8スレッド 8MBキャッシュ |
GPU | Radeon Pro 580 8GB VRAM |
Radeon Pro 580 8GB VRAM |
RAM | DDR4 8GB 2,400MHz |
DDR4 64GB 2,400MHz |
ROM | 2TB Fusion Drive(HDD 2TB+SSD 128GB) | 2TB SSD |
価格 | 274,104円(税込) | 630,504円(税込) |
『iMac 5K 2017』の吊るしとCTOの各最上位スペック。
iMac 5Kは、2018年モデルが10月現在発売されなかったので、最新モデルは2017年モデルです。各所でレビューされてますが、それらは“2017年モデル”なのでご注意を。
『Mac mini』2018年モデル
Mac mini 2018 | ||
モデル | 吊るし最上位 | CTO最上位 |
CPU | i5-8500 3.00GHz(TB 4.10GHz) 6コア6スレッド 9MBキャッシュ |
i7-8700B 3.20GHz(TB 4.60GHz) 6コア12スレッド 12MBキャッシュ |
GPU | Intel UHD Graphics 630 8GB VRAM |
Intel UHD Graphics 630 8GB VRAM |
RAM | DDR4 8GB 2,666MHz |
DDR4 64GB 2,666MHz |
ROM | 256GB SSD | 2TB SSD |
価格 | 132,624円(税込) | 500,904円(税込) |
『iMac 5K 2017』の吊るしとCTOの各最上位スペック。
先日発表された『Mac mini 2018』の主要スペックです。
GPUこそIntel内蔵で貧弱(ボトルネック)ですが、CPUは第8世代Coreプロセッサーになり、コア数が増加。RAMも周波数が上がっています。
比較
それでは、それぞれのMacのスペックを見てもらったところで、いよいよ比較していきます。
CPU—ほぼ互角!
両者のCPUの比較は、Geekbenchより引用させていただきました。
CPU比較の結果は、“ほぼ互角”といった感じです。
シングルコアスコアでは『iMac 5K 2017』が勝ち、マルチコアスコアでは『Mac mini 2018』が勝ちました。
吊るし最上位
吊るし最上位モデルでは、ほぼ互角です。
ちなみに、『Mac mini 2018』に関しては、製品単体でのベンチマークが存在しなかったので、“相当のCPU”を比較対象としています。なので、正確なスコアではありませんのでご了承を。
CTO最上位
CTO最上位でも、ほぼ互角ですね。
こちらに関しては、『Mac mini 2018』をフライングしてベンチマークを計測されたものを掲載しております。ですので、100%正確かは不明です。あくまで、参考値としてお考えください。
GPU—『iMac 5K 2017』の圧勝!
両者のGPUの比較は、PassMark Softwareより引用させていただきました。
GPUの比較は、『iMac 5K 2017』の圧勝でした。
GPUに関しては、吊るし最上位モデル・CTO最上位モデルのどちらでも、同じGPUが使われています。
結果は当然ですが、専用のグラフィックチップ(Radeon Pro 580)を搭載している『iMac 5K 2017』の圧勝でした。
各Macのメリット・デメリット
両者の主要なスペックの比較を見てもらったところで、『iMac 5K 2017』と『Mac mini 2018』それぞれの、メリット・デメリットを考えていきます。
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○ 周辺機器を揃える必要が皆無。
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○ 高色域を持つ5Kディスプレイ。
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× 全部盛りにすると超高価。
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× 吊るしモデルではSSDモデルが購入不可。
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○ 本体価格が高スペックだが安価。
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○ I/OがiMac 5Kより多い。
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× マウスもキーボードも別売。
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× ディスプレイの価格で総額が大幅に変化。
こんな感じで、フェアな目線で考えました。
それぞれ、もう少し掘り下げていくよっ!
『iMac 5K 2017』—買えばすぐに使えるのが魅力
- 『iMac 5K 2017』
そう、iMac最大の魅力は、iMac本体さえ買えば、ディスプレイもキーボードもマウスも付属(装備)していること。
メリット
『iMac 5K 2017』の最大のメリットは、やはり“高色域ディスプレイ”が一体型になっていること。Appleの採用した『P3カラー(Display P3)』は、sRGBを大きく上回る色域を持つ。
そして、5K。高色域で5Kディスプレイを単体で揃えることを考えれば、ディスプレイだけで“お得”と言えるであろう。
デメリット
CPUが1世代前なのは、スコア的にも気にしなくても良さそうなので、ここでは置いておく。
問題は、吊るしモデルの最上位でも、2TBのFusion Driveモデル(2TB HDD+128GB SSD)しか買えないこと。
もちろん、一般的な使い方なら問題はない。しかし、5KのiMacを買う層を考えると、128GBしかないSSD領域は心許ない。
そうなると、CTOで約2.5万の追加投資で512GBのSSDにするしかない。価格コムなどで調べて、“最安値”で購入したい層からすると、非常に頭の痛い話な気がします。
『Mac mini 2018』—高スペックを安価に入手できるのが魅力
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『Mac mini 2018』
-
『Magic Mouse 2』 or 『Magic Trackpad 2』
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ディスプレイ
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eGPU(必要なら)
Mac miniシリーズは、本体しか付属していないので、上記のように追加投資で周辺機器を購入する必要があります。
メリット
とにかくスペックの割に『Mac mini 2018』は安い。正直、“破格”と言ってもいいと思う。
しかし、当然だが、周辺機器を全て別途揃える必要があるMac miniシリーズなので、追加投資が必須。
おそらく、追加投資の最大のネックは、ディスプレイになると思う。
なので、ここさえこだわりを捨ててしまえば、かなりリーズナブルな高性能Macを手にすることが可能になる。もちろん、すでに持っている人なタダで済む。
▼FHDでDellでも、この安さであーる。
デメリット
とりあえず、これらを見て欲しい。
▼Appleが推奨しているLGのThunderbolt接続の5Kディスプレイ。
うん、高い。“ほぼ”純正だからね、仕方ない。
▼LGのウルトラワイドディスプレイで5K。
ううう…。
▼私が買おうとしているDellのウルトラワイドディスプレイ。
やっぱり、10万は超えますな。
とどのつまり、『iMac 5K 2017』のアイデンティティーであるディスプレイが“コスパ最強”なのである。仕方ないのあるよ。
真面目にウルトラワイドや5Kのディスプレイを揃えると、10万コースは覚悟しておかないとだね…。
つまり、5Kやそれ相当のディスプレイを別途用意するのは、容易ではない。それが、最大のデメリットです。
総評:ディスプレイを取るか、最新を取るか
要するに、
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『iMac 5K 2017』 → SSDはCTO必須だが、5Kディスプレイがある
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『Mac mini 2018』 → 全てが最新だが、GPUとディスプレイがネック
ということです。
私がどちらかを買おうとしているので、この記事を書いたのですが、調べれば調べるほどに、悩ましい結果に…。
私はディスプレイを複数台のPC(Mac)で“使い回す”予定です。なので、マルチチャンネル入力が使える外部ディスプレイが必須なので、『Mac mini 2018』を検討中です。
反対に、Macが1台でよかったり、見た目をスッキリさせたい人は『iMac 5K 2017』のほうが、コスパが高くなると思います。
あなたは、どっちを買いますか!?
おまけ
別に『iMac 5K 2017』でも、eGPUは使えるからね〜。
おわり
だから、ちょっと高性能なMacが欲しい人なら、『iMac 5K』か『Mac mini』が欲しいと思うんだよね〜。