ローラブルスマホの動向と期待

LGのスマホ市場撤退がかなり痛い
ローラブルスマホの動向と期待
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記事のポイント
  • 『フォルダブルスマホ』の次は『ローラブルスマホ』に期待
  • 画面解像度とアスペクト比の『リニアレスポンス』がキモ
  • 先に抜け出すのは…SamsungかOPPOかMotorolaかTCLか

フォルダブルスマホへの目新しさも薄れつつあるなか、期待したいのは『ローラブルスマホ』の登場。そこで、各社の動向を追いつつ、来たる未来について妄想してみます。

二条ねこ

フォルダブルとローラブルだとベクトルが異なるから、両方欲しいのであーる。

まの

折り畳むか、引き伸ばすか、の違いだけではないのですね。

さたえり

耐久性の問題に目処がついたら、リリースされる感じなんかな!?

各社のローラブルスマホの動向

まずは、現時点(2022年12月6日)における、ローラブルスマホ界隈の動向を振り返ってみます。

LG

LG Teases Rollable Phone!

LGがCES 2021で発表した、『LG Rollable』というローラブルスマホ。

実際に発売される…と思いきや、2021年4月に、肝心のLGがスマートフォン事業からの撤退を発表。ローラブルスマホ云々ではなく、LGが撤退したことに落胆したユーザーも少なくないはず。

ちなみに、なぜか一部流通したようで、どういうデバイスであったのかはハンズオン動画で確かめることができます。

OPPO

OPPO X 2021 Rollable Concept Handset

OPPOがOPPO INNO DAY 2020で発表した、『OPPO X 2021』というローラブルスマホ。

このOPPO X 2021は、技術アピールのための“コンセプトモデル”として発表されたデバイスなため、市場に流通することはありませんでした。

Motorola

Rollable Tech with Luca Rossi

Lenovo傘下のMotorola Mobilityは、Lenovo Tech World 2022でローラブルスマホのコンセプトモデルを発表。

LG RollableやOPPO X 2021とは異なり、こちらは縦方向にディスプレイが伸びるタイプ。巻き取り時は5インチ、展開時は6.5インチ、というディスプレイサイズになるとのこと。

TCL

Hands-on with TCL’s foldable and rollable phone concepts

TCLは『Fold 'n Roll』と呼ばれるコンセプトモデルを、2021年4月に発表しています。

Fold 'n Rollは フォルダブル + ローラブル という合わせ技を用いており、6.87インチのスマートフォンが、10インチのタブレットになるとのこと。

ローラブルスマホのキモ

フォルダブルスマホでは構造上できない、ローラブルスマホ特有のアドバンテージなのが、画面解像度とアスペクト比がリニアレスポンスであるということ。

ほぼすべてのフォルダブルスマホは、開いたときに使える大きな画面の『メインディスプレイ』、閉じたときに使える小さな画面の『サブディスプレイ』、という合計2つのディスプレイから構成されています。つまり、“開く”と“閉じる”しか選択肢がないわけです。

このフォルダブルスマホの構造上、画面解像度とアスペクト比というのは、1つのディスプレイにつき、1パターンしか存在しません。メインディスプレイで1パターン、サブディスプレイ1パターン。至極当然な話ではあるのですが、これだと見たいコンテンツによっては、いずれのディスプレイともアスペクト比が合わず、クロップやレターボックスが生じてしまうことも。

しかしながら、ローラブルスマホであれば、1つのディスプレイを引き伸ばす形になるので、画面解像度とアスペクト比をリニアに変化させることが可能となるわけです。そうすれば、コンテンツに応じた最適なアスペクト比で楽しむことが可能に。

ただ、各社のローラブルスマホのコンセプトモデルを見る限り、完全に伸ばす・完全に仕舞う、と2パターンしか今のところなさそうなのが残念。これが製品化の段階で、任意のサイズで固定できるようになれば……かなり面白くなってきそうなのですが。

二条ねこ

縦に伸びるローラブルスマホだったら、

  • 16:9モード
  • 16:10モード
  • 2.35:1モード

とかが、プリセットで選べたら面白そうですな。

まの

フォルダブルスマホでは不可能な芸当ですからね。

二条ねこ

製品化するときには、これぐらいは実装しそうだけどねー。

まとめ「フォルダブルとローラブルは別腹」

『フォルダブルスマホ』は、ファブレットやタブレットのような大画面デバイスに向いている。
『ローラブルスマホ』は、スマートフォンのような小画面デバイスに向いている。

こう分類しようとすること自体が野暮かもしれませんが、フォルダブルスマホとローラブルスマホは共存可能だと思っているので、それぞれが最適な進化をしていけば…なんて妄想を膨らませています。

二条ねこ

まずは、ローラブルスマホの製品化を早くっ!

記事に登場したガジェット

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おまけ

二条ねこ

中国勢とSamsungの一騎打ち、でしょうな。

まの

TCL、Huawei、OPPO、Xiaomi……どこも技術力が凄まじいですからね。

さたえり

Appleはこういう方向には行かなさそうやもんね。

二条ねこ

ま、iPhoneは撮影機材ですからなー。

おわり