- 約1.1kgの軽量2in1 PC。
- Wacom AESデジタイザーペン対応。
- Thunderbolt 3端子搭載。
- 指紋認証 + 顔認証 対応。
- 『eco充電モード』でいたわり充電可能。
- キーが少し小さい。
- ベゼルレスデザインではない。
- SDカードスロット非搭載。
- デジタイザーペンの収納機構がない。
東芝最後のdynabook。
dynabookとしては“最後の東芝”機であろう、東芝『dynabook V72』をかなり前に購入していたのでレビュー。約1.1kgと軽量で、しかもMIL規格準拠。さらにWacomデジタイザーペン対応な万能マシンです。
『さよなら、東芝。はじめまして、dynabook。ねこは語る!』で言っていたモデルですね?
そうそうっ!
時間は経っちゃったけど、しっかりレビューするぞー!
目次
東芝『dynabook V72』とは?
■dynabook V72のポイント
- 薄型・軽量・堅牢ボディー。
- Wacomデジタイザーペン対応2in1 PC。
- 急速充電対応で30分の充電で約6.5時間使える。
- 最大16.5時間駆動のバッテリー。
- Harman/Kardonスピーカー。
- HDRビデオ対応の超解像技術ディスプレイ。
今回レビューするのは、純粋な東芝としては最後のノートパソコン『dynabook V72』。
現在、東芝はdynabook株式会社になっており、こちらは東芝(東芝クライアントソリューション)時代に購入した『dynabook VZ62』というモデル。なお、現在は『dynabook V8/V7/V6』というモデルで販売されています。
私のdynabook Vは、dynabook V72に顔認証センサーを付けたカスタムモデルだよー!
本体
dynabook V72の本体はマグネシウム合金製。カラーは黒っぽく見えているが、実際は『オニキスブルー』という紺色のようなカラーリングになっている。
dynabook V72は『コンバーチブルタイプ』の2in1 PC。
つまり、360°本体が回転する“Yogaる”タイプです。なので、見た目としてはいたって普通な感じ。
本体上側面には端子類はなし。
左側面には、
- Thunderbolt 3(USB Type-C)
- ステレオミニプラグ(マイク・ヘッドホンのコンボ)
が備わっている。
右側面には、
- 電源ボタン(電源ON時ランプ点灯)
- USB 3.0 type-A
- ケンジントンロック
が備わっている。
付属品
■dynabook V72の付属品
- 取扱説明書
- ACアダプター
- USB Type-Cアダプター
- アクティブ静電ペン
- 替え芯
- 単6乾電池
- クリーニングクロス
dynabook V72の良いところとして、デジタイザーペンもUSB Type-Cドッキングステーションも最初から付属していることがある。特に、海外メーカーの2in1 PCはペン別売が当たり前になっているので、こういう配慮が国内メーカーらしさとも言えよう。
地味に嬉しいクリーニングクロスまで付属っ!(撮るの忘れた…)
ココがGOOD
質量:2in1が苦にならない軽量さ
とにかくdynabook V72は軽い。その質量は、2in1 PCの中でもトップクラスの1,099g。つまり、1kg台ということ。
さらに、本体の薄さも15.4mmと、これまた2in1 PCの中では薄めの部類に入る。
もちろん、軽さや薄さを追求した2in1 PCは、このdynabook V72に以外にもある。富士通のLIFEBOOK UH95の868gには負けるし、DellのXPS13 2-in-1の13mmにも負ける。でも、薄さと軽さのバランスはdynabook V72に軍配が上がるのではないかと思う。
バッテリー:長時間駆動&いたわり充電
ノートパソコンで気になるのが、バッテリーの駆動時間とAC電源に繋ぎっぱなしでバッテリーが痛む懸念という2つ。その2つを解消したのが、このdynabook V72。
詳細なベンチマーク結果はあとで掲載するが、公称値で16.5時間。これなら文句なしにモバイルが可能。ビジネス用途にもバッチリ。
さらに、『eco充電モード』というのがあり、バッテリーの充電閾値を80%で止められる機能が備わっている。これで、AC電源に繋ぎっぱなしでもバッテリーが痛む懸念がなくなったというわけ。
Thunderbolt 3:40Gbpsも4K出力もおてのもの
スペックをこだわる人には嬉しい『Thunderbolt 3』(USB 3.1 Type-C兼用)が備わっている。
これで40Gbpsの通信も4K出力もバッチリ。Thunderbolt特有のデイジーチェーンを使って、対応ディスプレイから数珠つなぎで外付けHDDに…なんていうデスクトップとのハイブリッド構成もできる。
デジタイザーペン:Wacom AESで紙のように書ける
dynabook V72はWacom AESのデジタイザーペンが付属しており、ペンデバイスで描画が可能。その使いやすさはディスプレイのノングレア加工と相まって折り紙つき。
dynabookといえば『TruNote』ということで、実際に書いてみました。
このTruNote、かなりの書き心地の良さなので、使えるユーザーはぜひつかってほしい。ちなみに、OneDriveと連携して同期も可能。そして、iOSアプリでメモの閲覧も可能。
なかなか良くできているけど…もっと認知度上がってほしいっ!
ココがBAD
ディスプレイ:ベゼルデザインにしてほしい
まぁ…見てもらうと分かるように、ベゼルデザインなんてどこ吹く風。16:9なのに3:2のように上下がでっぷりとしている。このへんのスタイリッシュさに関しては、海外メーカーの洗練さを見習ってほしいところ。
キーボード:ストロークは良好だがキーが小さい
dynabook V72に搭載されているキーボードは、
- キーピッチ:約19mm
- キーストローク:約1.5mm
と12インチクラスのモバイルノートPCにしては、非常によく作られている。これならネイルをしていても大丈夫そう。
ただ、肝心のキー自体が少し小さめ。AppleのMacBookまでとは言わないが、もうちょっと大きめにしてほしかった。
キーボードにバックライトがあるのは、おけおーだけどね〜。
ベンチマーク
主観的なレビューはひととおり終わったので、ここからはみんな気になるベンチマークを掲載していきます。
内部のスペックは…いかにっ!?
システム評価
プロセッサ | 8.8 |
メモリ | 8.8 |
グラフィックス | 6.9 |
プライマリハードディスク | 8.2 |
Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。
グラフィックスがIntel CPU内蔵型なのでちょっと弱いが、それでも2in1 PCとしては良好な結果でした。
CPU性能
■搭載CPU
Intel Core i5-8250U(1.60GHz・4コア8スレッド)
CPUベンチマークにはおなじみの『Cinebench R20』を使用。dynabook V72のCPUスコアは682でした。
SSD性能
■搭載SSD
Samsung MZNLN256HAJQ 256GB(SATA)
CrystalDiskMark
読み込み | 書き込み | |
シーケンシャル | 551.0MB/s | 520.5MB/s |
ランダム | 403.7MB/s | 337.8MB/s |
CrystalDiskMarkで1GiBで計測した結果。
CrystalDiskMark(1GiB)でのスコアはご覧のとおり。
Samsung製のSSDなので、SSDとしては良いものを搭載している。ただ、PCIe接続ではなくSATA接続なので、爆速とまではいかなかった。
AS SSD Benchmark
AS SSD Benchmarkでのスコアは、1,071でした。1,000を超えればハイエンドと呼ばれる中で、SATA接続のわりには検討したイメージ。さすがはSamsung製。
バッテリー駆動時間
BBenchでdynabook V72のバッテリー駆動時間を計測した結果、10時間25分でした。驚異のロングライフバッテリー。
なお、バッテリーの明るさは25%、Wi-Fi・Bluetoothはオン、電源モードは『より良いバッテリー』にして計測しています。
まとめ「東芝の集大成にふさわしい2in1ノート」
東芝…今はdynabookですが、この『dynabook V72』(dynabook Vシリーズ)は、まさに東芝の集大成にふさわしい2in1ノートパソコン。薄軽で高性能な2in1ノートパソコンが欲しいなら、検討する余地は大いにアリな存在でしょう。
Thunderbolt 3がありハイエンド志向だが、SSDがSATAなのが唯一のネック。そこさえ気にならないなら、なかなかにおすすめだと言えるパソコンです。
USB Type-Cで充電できるし、使い勝手がいいのであーるっ。
おまけ
スペックだけだと、前回レビューした『Surface Book 2 12インチ』なんだけど、dynabookもいいのであーる。
さすがはフラグシップという感じですね。
それはいいとして、もっと早くレビューしようね。
あははー。レビューが溜まってるあーる……。
おわり
これが日本が誇る最強モバイルなのだっ!(某アスキー風)