- Pixel 6/6 Proのスペックとデザインを比べた!
- “Pro”だからギークはこっち…と言い切れない!
- Googleの売り方がとにかく巧妙すぎて困る!
“まさに究極の二択”
Pixel Fall Launchで完全発表となった、『Google Pixel 6』と『Google Pixel 6 Pro』。一体、どちらを買うべきなのか。それを、スペックとデザインを比較して考えていきます。


iPhone 13以上に悩ませる選択肢ですわ。

サイズは両方とも、そこそこ大きいんやね。
目次
悩める『Pixel 6』と『Pixel 6 Pro』

2021年8月に先んじてお披露目されていた、『Google Pixel 6』と『Google Pixel 6 Pro』という、2つのGoogleの最新スマートフォン。
それらがついに、Pixel Fall Launchイベントにて、その全貌が明らかになりました。そして、同時に予約購入も可能になっています。なお、発売日は2021年10月28日とのこと。

今回のGoogle Pixelは、“Pro”と“非Pro”の2ラインナップとなっており、iPhoneやGalaxyよろしく、上位と下位でデザインやスペックに大きな差をつけ、展開されるようになりました。
こういうヒエラルキー的分類をされると、「ギークなら“Pro”と銘打つものを買うべき」。…そう思ってしまうもの。
ところが、このGoogle Pixel 6とGoogle Pixel 6 Pro、かなり巧妙に差別化されており、Pixel 6のほうが魅力的に映る要素もかなり多い。つまり、むしろ“非Pro”を選びたくなることもある、というわけです。
だからこそ、スペックとデザインを存分に比較し、どちらが自分に最適なのかを熟慮する必要があるわけなのです。ですなの。

語りたいことはあるけど、それはのちほど!
まずは両者を比較して、購入に必要な情報を整理していくのであーる。
スペック比較
まずは、両者のスペックを比較していきます。
Google Pixel 6とGoogle Pixel 6 Proのスペック比較
※表記価格:Google Store直販・税込価格
Google Pixel 6・Google Pixel 6 Proのスペックは上表のとおりで、比較して優れている部分に関しては、そのセルにの色を付けています。
スペック比較のまとめ
■Google Pixel 6
- 価格が約4万円安価
- 3g差ではあるが軽量
■Google Pixel 6 Pro
- RAMが4GBぶん多い
- 120Hzリフレッシュレート
- ペリスコープ望遠カメラ搭載
- 5G周波数帯がミリ波対応
- Ultra-Wideband(UWB)対応
スペック比較表から、より際立つ部分を抽出したのが上記になります。
上位モデルである『Google Pixel 6 Pro』のほうが、スペック的に優れている部分が多い。これは至極当然なこと。ですが、リアカメラが1つ多いという点を除けば、そこまで実利用で体感できる差がないように思えます。
デザイン比較
お次は、両者のデザインを比較していきます。
『Google Pixel 6』はフラットディスプレイ、『Google Pixel 6 Pro』はエッジディスプレイ。ディスプレイ側面の処理が大きな違いになっています。
『Google Pixel 6』はポップテイストなカラー、『Google Pixel 6 Pro』は上品で落ち着いたカラー。このカラーリングの思想も大きく異なる。
『Google Pixel 6』は側面非光沢、『Google Pixel 6 Pro』は側面光沢。側面のフィニッシュにも差をつけています。
デザイン比較のまとめ
■Google Pixel 6
- ポップなカラーリング
- 若干太いベゼル
- フラットディスプレイ
- マットフィニッシュな側面
■Google Pixel 6 Pro
- 上品なカラーリング
- 若干細いベゼル
- エッジディスプレイ
- 光沢フィニッシュな側面
両者のデザインを比較し、より際立つ部分を抽出したのが上記になります。
今回のGoogle Pixel 6シリーズは、『Material You』というデザイン思想に基づいて、システムUIを設計しています。それが筐体デザインにも反映されており、細部のフィニッシュこそ大きく変えつつも、全体として統一感が感じられるようになっています。
ここで大事なのは、その“細部のフィニッシュ”こそが、Google Pixel 6にするか、Google Pixel 6 Proにするかを悩ませるポイントになっているということです。

…という感じの比較ですな!

上位モデルと下位モデル、こう単純に片付けられるものではなさそうですわね。

可愛さと安さのPixel 6。
上品さと性能のPixel 6 Pro。
…うん、難しい!
どちらを選ぶべきか

カラーバリエーションの悩み
Google Pixel 6 | Google Pixel 6 Pro |
Sorta Seafoam Kinda Coral Stormy Black |
Cloudy White Sorta Sunny Stormy Black |
カラーバリエーションの比較
1つめの悩みが、カラーリングの方向性の違い。
Google Pixel 6のポップで可愛いカラーを選ぶか、Google Pixel 6 Proの上品でゴージャスなカラーを選ぶか、ここがかなり悩ましいところ。この差、まるでiPhone 13とiPhone 13 Proのよう。
もちろん好みの問題にはなるのですが、Googleがチョイスしているカラーリングが絶妙で、即決できないくらいに惑わせてくれます。しかも、その人が好きそうであろうカラーを、Pixel 6とPixel 6 Proに1つずつ対になるように用意しているのが、さらに悩ませるいやらしさ(褒めてる)。
エッジディスプレイの悩み
Google Pixel 6 | Google Pixel 6 Pro |
フラットディスプレイ | エッジディスプレイ |
ディスプレイフィニッシュの比較
2つめの悩みが、ディスプレイ側面のフィニッシュの違い。
iPhone 13とiPhone 13 Proのように、共通してフラットディスプレイ採用なら良かったのですが、Google Pixel 6とGoogle Pixel 6 Proでは、モデルごとにディスプレイ側面の処理を変えています。
こちらも好みの問題なのですが、「Google Pixel 6 Proが欲しいけど、エッジディスプレイは許せぬ」と思う人もきっといるはず。もちろん、この逆も然りです。
パフォーマンスの悩み
Google Pixel 6 | Google Pixel 6 Pro |
リフレッシュレート:最大90Hz リアカメラ:超広角・広角 5G通信:Sub6 Ultra-Wideband:非対応 |
リフレッシュレート:最大120Hz リアカメラ:超広角・広角・望遠 5G通信:Sub6 + mmWave Ultra-Wideband:対応 |
パフォーマンスの比較
最後の悩みが、各種パフォーマンスの違い。
細かい部分を見ていけばもっと違いはあるのですが、大きくスペック的に異なっているのが上記の4項目。そして、両者の価格差は約4万円。
その4万円の価値を、このスペック差に感じることができるのか。ここで、どちらを選択するのかも変わってくるでしょう。
私は○○を選びたい

——さて、私はどのGoogle Pixelを買うべきか。

フラットディスプレイでKinda Coralカラーな、『Google Pixel 6 Pro』が欲しいっ!

いや、そんなのないから!
本来ならば、全部盛りな『Google Pixel 6 Pro』を選びたい。いや、“Pro”とネーミングされているだけで、何も考えずにこちらを選んでいたはず。
ところが、Google Pixel 6 Proに採用されているディスプレイは、エッジディスプレイ。これが私は大の苦手。保護フィルム(保護ガラス)が縁ギリギリまで攻められないし、画面両端の表示が曲がっているのが受け付けない。もちろん、没入感の高さや、持ったときの薄さを感じやすいことは認めますが……。
そういうわけで、スペックは『Google Pixel 6 Pro』が好き、その他は『Google Pixel 6』が好き、という脳内押し問答がグルグルと巡っているのです。

買うのは確定なのですね……。

で、どれにするん?

あ、えーと…もうちょっと悩ませて!
まとめ「絶妙な分類と究極の選択」

『Google Pixel 6』と『Google Pixel 6 Pro』は、スペック的には上位・下位を明確に分類することができる。ところが、その他の要素(カラーリング・ディスプレイの側面処理)が加わってくることにより、単に上位・下位ではない“絶妙な分類”になっています。
その結果、「スペック的には『Google Pixel 6 Pro』だけど、エッジディスプレイが苦手」や「カラーリング的には『Google Pixel 6』だけど、望遠カメラがないの困る」、という“究極の選択”を迫られるのです。
つまり、Googleは売り方が巧い。おそらく、Apple以上に……。

うわぁあああ!悩むぅうううう!!
おまけ

きっと、これはGoogleがギークに両方を買わせようとしている罠だっ!

ないない。

ねこさんが自ら罠に嵌っているだけですわ……。
おわり
デザインとフラットディスプレイが素敵なPixel 6。
ペリスコープカメラとUWBが素敵なPixel 6 Pro。
…うーむ。