- 先日発表の『HUAWEI Mate Xs 2』がエモい!
- Galaxy Z Fold3と同じくデジタイザーペン対応!
- 折りたたみ時もペンが使えるのが素晴らしい!
— 価格は9,999人民元から —
Huaweiが、折りたたみスマートフォン『HUAWEI Mate Xs 2』を発表しました。本機はなんと、デジタイザーペン『HUAWEI M-Pen 2s』にも対応。…気になるので仕様を調べてみます。
来る『Galaxy Z Fold4 5G』では、閉じた状態でも使える…なんて話もありますがね。
それを先にHuaweiがやり遂げたわけやね!
目次
『Mate Xs 2』と『M-Pen 2s』が発表
Huawei Mate Xs 2 Official Introduction - YouTube
Huaweiが2022年4月28日(CST)、同社の折りたたみスマートフォンの新製品となる『HUAWEI Mate Xs 2』、HUAWEI Mate Xs 2に対応した専用デジタイザーペン『HUAWEI M-Pen 2s』、をそれぞれ発表しました。
すでに『HUAWEI Mate Xs 2』は、中国国内向けに発売がなされており、京东(JD.com)などで購入が可能。販売価格は9,999人民元(約19.5万円)からとなっています。
なお、デジタイザーペンとは、一般的なスタイラスペンとは異なり、筆圧感知・傾き検知・パームリジェクション(手が画面に触れていても反応しなくなる機能)、を備えたデジタルペンのことを指します。
各製品の概要
HUAWEI Mate Xs 2
現在、折りたたみスマートフォンの主流は、Galaxy Z Foldシリーズのような“内折り”の構造になっていますが、この『HUAWEI Mate Xs 2』は“外折り”の構造。なので、常に折りたたみディスプレイが外に向いていることになります。
外折り構造なので、耐久性は気になるところですが、先代のHUAWEI Mate Xsと比較して、耐落下性は2.5倍、耐衝撃性は2.8倍、に向上しているとのこと。
ディスプレイ自体の耐久性も向上しており、ペンによる筆圧に耐えられるような構造に進化しているそうです。
以下、HUAWEI Mate Xs 2の主なスペック。
HUAWEI Mate Xs 2 | |
---|---|
OS | HarmonyOS 2 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 888 4G |
RAM | 8GB/12GB |
ROM | 256GB/512GB |
画面パネル | OLED |
画面サイズ | Unfold:7.8インチ Fold:6.5インチ |
画面解像度 | Unfold:2,480×2,200 Fold:2,480×1,176 |
フロント カメラ |
10.7MP └ f/2.2 |
リア(超広角) カメラ |
13MP └ f/2.2 |
リア(広角) カメラ |
50MP └ f/1.8 |
リア(望遠) カメラ |
8MP └ f/2.4 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 └ IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Cellular | 4G FDD-LTE/TD-LTE 3G W-CDMA/CDMA2000 2G GSM/CDMA |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 └ SBC・AAC・LDAC |
バッテリー 搭載容量 |
4,600Ah/4,880mAh |
インターフェース | USB Type-C ×1 └ USB 3.2 Gen 1 |
本体サイズ | Unfold:約139.3×156.5×5.4–11.1mm Fold:約75.5×156.5×11.1mm |
本体質量 | 約255g/約257g |
HUAWEI Mate Xs 2のスペック
HUAWEI M-Pen 2s
『HUAWEI M-Pen 2s』は、HUAWEI Mate Xs 2に対応している純正デジタイザーペン。
Huawei他製品への対応については今後アナウンスされるとのことで、2022年5月8日時点では、正式にサポートされているのは『HUAWEI Mate Xs 2』のみとなっています。
デジタイザーペンの仕様としては、充電が必要なタイプ(USB Type-Cで充電)。また、USB Type-CでHUAWEI Mate Xs 2と接続してペアリングをすることから、従来と同じくHuawei独自のペンプロトコルが採用されているものと予想されます。
筆圧感知は4,096段階となっており、この手のスマートデバイス対応のデジタイザーペンとしては、優秀な描画性能を誇っているとスペック上では言えそうです。
以下、HUAWEI M-Pen 2sの主なスペック。
HUAWEI M-Pen 2s | |
---|---|
筆圧感知 | 4,096段階 |
傾き検知 | 対応 |
プロトコル | 不明 |
サイドボタン | 1 |
テールボタン | - |
駆動方式 | 充電式 |
駆動時間 | 連続:約10時間 スタンバイ:約40日 |
インターフェース | USB Type-C ×1 |
本体サイズ | 約φ8.9×143.87mm |
質量 | 約17g |
HUAWEI M-Pen 2sのスペック
思ったこと
ここまでで、『HUAWEI Mate Xs 2』と『HUAWEI M-Pen 2s』の概要について、ひととおり目を通してきました。
なので、あとはペンデバイスヲタとして思ったことをつらつらと……。
閉じた状態でも書けるのは強い
Galaxy Z Fold3 5Gユーザーとして一番羨ましいのが、『HUAWEI Mate Xs 2』はスマートフォンを閉じた状態(= 折りたたんだ状態)でも、ペンでの描画に対応しているということ。
Galaxy Z Fold3 5Gには、メインディスプレイとサブディスプレイという2つの画面があるのですが、このうちペン(S Pen)に対応しているのは、メインディスプレイのみ。なので、スマートフォンを閉じた状態だと、ペンで描画できないわけです。
閉じた状態だとペンが使えない。これがGalaxy Z Fold3 5Gのネックなので、開いても閉じても使えるHUAWEI Mate Xs 2というのが、かなり羨ましかったりします。
重要なのはペンのプロトコル
「ペンで書ければ何でもよい」ということではなく、やはり描画性能が重要。ホバー性能、ジッター、などなど…注目すべき点は多々あります。
例えば、Galaxy Z Fold3 5Gは『EMR(他機種と互換性のないWacom feel IT technologies)』を採用し、Surface Duo 2は『MPP(こちらは他機種と互換性アリ)』を採用しています。
HUAWEI Mate Xs 2とHUAWEI M-Pen 2sについては、ペンのプロトコルが言及されていないのですが、おそらくは従来と同じく、自社デバイスでしか使えない独自方式でしょう。有名どころだと、Apple Pencilも独自方式なので他社と互換性はありません。
そうなると、どれくらい実用レベルの描画性能を持っているのか、というところについては気になってしまいます。
超欲しいけどOSが最大のネック
デバイスとしてはかなり魅力的なものになっていますが、『HarmonyOS 2』というのが、やはり最大のネック。
『HarmonyOS 2』自体、実際に使っていて、使い勝手という面ではiOSとAndroidの良いとこ取りという感じで悪くない。いや、むしろ使いやすいと思ってしまうほど、痒い所に手が届くUI/UXになっています。
ただ、やはりアプリ面でかなり苦労することが多く、超定番の『CLIP STUDIO PAINT』も非対応(iOS/Android/Galaxy/Chrome OS版はあるけど、HarmonyOS版だけない)。手書きメモアプリはそこそこ充実しているのですが、OSの都合上、他デバイスとの同期に苦労します。
HarmonyOSのエコシステムにガッツリ浸れば…という感もあるのですが、メインにはしづらいOSだけあり、なかなかに難しかったりします。
まとめ「欲しいけど惜しい」
折りたたみスマートフォン『HUAWEI Mate Xs 2』は、デジタイザーペン『HUAWEI M-Pen 2s』に対応している。…ということで気にはなるのですが、やっぱり手は出しづらいのです。
価格も約20万円と高価ですし、HarmonyOS 2の扱いも難しい。人民元/円レートも、ドル/円レートと同様に円安傾向なので、タイミング的にも惜しかったりします。
日本円換算で15万円くらいなら、って感じあーる。
おまけ
欲しい気持ちはあるけど、やっぱり『Galaxy Z Fold4 5G』待ちですな。
気にはなりますがね。
入手性もそうだし、中国系のAndroidは扱いが大変やもんね。
うーむ、むむむ……。
おわり
『Galaxy Z Fold3 5G』もペン対応(S Pen)だけど、閉じた状態だと使えないのがネックあーる。