- 密かにHUAWEI MatePad 11(2021)を買っていた!
- HarmonyOSは意外と使えるけど何かが物足りない!
- HUAWEI MatePad “Pro”なら手元に残していたはず!
“MatePad Proなら……”
発売日に『HUAWEI MatePad 11(2021)』を買っていたのですが…結局、使わずじまいに。なので、手放す前にレビューっぽい感想だけ残しておきます。


アプリはAmazon Appstoreを使えば大丈夫!
HUAWEI M-Pencilも描画性能が高くて描きやすい!
…だけど、ねー。

GMS非搭載なのが、評価の分かれ道ですね。
目次
『HUAWEI MatePad 11』を買ってました

2021年7月23日に発売された、HuaweiのHarmonyOS搭載タブレット『HUAWEI MatePad 11(2021)』。…これを密かに、発売日に買っていました。
HUAWEI MatePad 11(2021)は、GMSではなくHMS(Huawei Mobile Services)搭載機。なので、Google Playはありませんし、Google系のサービスも基本的には使えません。そういうこともあり、かなり癖のあるタブレットにはなっています。
ただ、非GMS機という点以外はよくできており、高いディスプレイ性能(120Hz駆動・ΔE < 1・DCI-P3 100%)を持っていたり、デジタイザーペン(HUAWEI M-Pencil)対応だったり、マルチウィンドウやHUAWEI Shareによるマルチタスクやコラボレーションも可能だったりします。

でも、ほぼ使ってないんやんね?

えーと、2日ぐらいは使った!

…え!?
レビュー的な感想
HarmonyOSは人を選ぶけど面白い

搭載OSはAndroidではなく、Huawei独自の『HarmonyOS(HarmonyOS 2)』というもの。
この時点で拒否反応を起こす人もいそうですが、このHarmonyOS 2、予想していた以上に良い出来で、しっかりと作り込まれています。率直に言うと、「人を選ぶ感はあるけど、第3のOSとしては面白いし便利」。

HarmonyOS 2では、スマートフォンサイズのミニウィンドウを、最大2つまでフローティングさせて常駐が可能。

画面分割(iPadでいう『Split View』)をしながらも、ミニウィンドウをフローティングも可能。

- 画面分割(左)
- 画面分割(右)
- ミニウィンドウ(1)
- ミニウィンドウ(2)
…という状態が、マルチウィンドウができる最大の状態。
実際にここまでするのかは別として、HarmonyOS 2はマルチタスクにかなり最適化されたOSになっています。
とはいえ、この手のマルチウィンドウは、Samsungの『One UI』でも可能ですし、Appleの『iPadOS 15』でも、それっぽいことは普通にできます。ただ、ピュアAndroid OSよりは拡張性が高いので、そういう意味ではHarmonyOS 2は良い部類に入るでしょう。
GMS非搭載でも何とかなる
米国からの制裁後のHuawei端末なので、GMS(Google Mobile Service)非搭載となっているわけですが、サブ端末ぐらいの感覚であれば、意外とGMSがなくてもやっていけます。

“サブ端末”、ですか。

メインで使うには、それ相応の覚悟が必要だと思われーる。

Huawei公式の『HUAWEI AppGallery』はアプリ数が少なく、基本的には別のアプリストアやサイドロードに頼ることにはなります(それでも当初よりはかなり増えた)。
なので、通常のAndroid端末に比べると、アプリ入手における煩わしさがあることは否めません。とはいえ、アプリ入手のフローが増えて面倒というだけで、アプリ自体は意外と何とかなる、という感じ。

ちなみに、安全にアプリを入手するのあれば、Amazonが提供している『Amazon Appstore』を利用するのがおすすめ。
ただ、Amazon Appstoreのアプリラインナップはお世辞にも多くないため、これがGoogle Playの代替になるかと言われたら…ならないでしょう。
とはいえ、安全にアプリを入手できる貴重な外部ストアなので、HUAWEI MatePad 11(2021)ユーザーであれば、ひとまずインストールをしておくのをおすすめします。

リスク承知であれば、『Gspace』や『APKPure』を活用すると、完璧とまではいかなくてもGMS搭載機に近いことができるようになります。
ただ、Gspaceはやってることにグレーな感アリ。さらに、APKPureにいたっては、以前に公式クライアント内に悪意のあるコードが見つかっています。
ですので、GspaceやAPKPureを利用すれば、普通のAndroidタブレットに近づけることはできるものの、それにともなうリスクがあることは理解しなければなりません。あまり乱用したくない表現ですが、いわゆる“自己責任”の世界になります。

ここまでするなら、Androidタブレットを買えば?

…うっ!?
『PCモード』非対応の誤算

HUAWEI MatePad 11(2021)には、『PCモード(HarmonyOS Desktop Mode)』は搭載されていません。これが個人的には大きな誤算。

去年、日本で発売されたMatePadは『HUAWEI MatePad Pro』。そして、今年は『HUAWEI MatePad 11』。そう、去年モデルは“Pro”、今年モデルは“無印”。
すでにお察しですが、どうやら“Pro”でないと、PCモードには対応していないようです。スペック的には動きそうなものですが、ここが上位と下位のヒエラルキーなのでしょう。これがとっても残念なところ。
Qiワイヤレス充電非対応の誤算

HUAWEI MatePad 11(2021)には、Qi規格のワイヤレス充電モジュールも搭載されておりません。当然、リバースチャージも不可。
こちらも、HUAWEI MatePad Proには搭載されていて、本機には搭載されてないことから、上位と下位の差別化として非搭載になっているようです。ちなみに、2021年モデルのHUAWEI MatePad Pro(日本未発売)は、去年モデルと同様にQi対応。
第1世代HUAWEI M-Pencil対応

HUAWEI MatePad 11(2021)に対応しているデジタイザーペンは『HUAWEI M-Pencil(第2世代)』となっていますが、1つ前の『HUAWEI M-Pencil(第1世代)』も対応しています。
スペック的にはHUAWEI M-Pencil(第2世代)のほうが優れているので、あえて第1世代を使う理由はないのですが、使い回しができるということは覚えておくと便利かもしれません。
購入を悩んでいる人へ

GMS非搭載で生活できるのか
GMS非搭載で生活できるのかと聞かれたら、「できなくないけど、それ相応の手間とリスクを承知できるのか」という答えになります。
実際に使った感想からすると、HMSのプラットフォームだけでは、やっぱり物足りなくて不自由。使い物にならない…とまではいきませんが、決して快適とは言えないでしょう。
なので、他のアプリストア(Amazon Appstore等)や、アプリのサイドローディングに頼ることになるのですが、ここが面倒と思うならば、購入は控えたほうがよいでしょう。もちろん、APKPure等を使ってサイドロードをする場合には、セキュリティーリスクを理解しないといけません。
同価格のiPadでよくないか
これを言ってしまうと元も子もないのですが、この『HUAWEI MatePad 11(2021)』は、約5万円前後で販売されています。ならば、同価格のiPadを買うほうが…となってきます。
好みの問題は当然あるとして、特にこだわりがないのであれば、iPad Air(約7万円〜)やiPad(約4万円〜)を検討してもよいでしょう。端末のスペックというのも大切ですが、アプリの充実度はもっと大切なので。
まとめ「非常に評価が難しい1台」

この『HUAWEI MatePad 11(2021)』の感想をひとことで表現すると、「これがMatePad Proならば手放さなかった」なのです。
私は、2020年に発売された『HUAWEI MatePad Pro』も持っているのですが、遊べる度合いで言ってしまうと、QiやPCモードがあるぶん、こちらのほうが勝っていると感じてしまう。ただ、なぜかこっちはEMUIのまま。HarmonyOS 2に対応してほしい……。
というわけで、変な話ですが、型落ちのHUAWEI MatePad Proを残して、最新のHUAWEI MatePad 11を手放すことにしました。おしまい。

『HUAWEI MatePad Pro(2021)』を日本で売ってほしかったぞっ!
おまけ

ちょっと失敗した買い物だったかも……。

そういうこともありますわ。

ポテンシャルはありそうやけどね。

そうなんだよねー。
とにかく、人によって合う合わないが激しい端末だったのは確かかも!
おわり
買ってたんやね!?