- 結局発売されなかったNECのUMPC『LAVIE MINI』
- 求めているのは“キーボード搭載”で“軽量”なUMPC
- 『VAIO P』が復活すれば貴重な軽量UMPCになるかも
「『VAIO P』が復活するのでは?」と囁かれてますが、思い返せば『LAVIE MINI』は“なかったこと”にされています。
昨今のUMPC界隈は重量級なゲーミング一色なので、シンプルなキーボード搭載の軽量機種、その登場を今か今かと待ち望んでいるのです。ですなの。


パフォーマンス重視ゆえに、モバイルノート並に重量級になってしまっていますわね。

結局は、枕詞として“ゲーミング”が付いてるから、軽量化は無視されがちなんやろうね。
コンセプトで終わった『NEC LAVIE MINI』というUMPC
『NEC LAVIE MINI』というUMPC、覚えていますでしょうか。
このLAVIE MINIは、2021年1月に発表されたNECのUMPCです。Intel Core i7-1180G7 CPU。16GB RAM。256GB SSD。画面サイズは8インチ。質量は約579g。ゲーミング市場を意識したゲームパッドも装着可能な、コンバーチブル型の2-in-1機となっております。
残念ながら、LAVIE MINIはコンセプトモデルとしてのみ発表され、そのまま製品化されずに終わってしまいました。確か、発表されたときには「反響があれば製品化も検討する——」という話があった気がするので、実際はそこまで欲しいユーザーが多くなかったのかもしれません。
とはいえ、コンセプト自体は素晴らしく、オチとしては日本企業にありがちな“時代が早すぎた”製品だったとも。昨今のゲーミングUMPCブームを目の当たりにすると、製品化されなかったのが実に惜しいデバイスだと痛感しております。

画像を見てもらえれば分かるように、ハンドヘルド機にもなるけど、ちゃんとラップトップスタイルでキーボードが搭載されているのが、素晴らしいところなのであーる。

最近のUMPCは、キーボードそのものをオミットしてしまう傾向にありますからね。

どうしても、ゲーミング偏重だから…ねー。
キーボード搭載機で考えても、『AYANEO SLIDE』はゲーミング寄りだし、前述した『GPD WIN Max 2 2023』は重たすぎるのであーる。

ニュアンスとしては『pomera DM250』が近いやんね。
まぁ、ポメラはUMPCどころか、PCですらないけど。

pomera DM250ちゃん、Linux入れられるから一応PCあーるっ!!
LAVIE MINIの夢は『VAIO P』の復活に託された
LAVIE MINI製品化の夢は残念ながら潰えたわけですが、『VAIO P』が復活する可能性はゼロではありません。
来年でVAIO株式会社が“設立10周年”を迎えるわけですが、そのタイミングで何かしらのアニバーサリーモデルが登場するはず。そこでひょっとすると、『VAIO Z Canvas』や『VAIO P』などのファンが多い名機が復活するかもしれません。
実際、VAIO株式会社の代表取締役である山野正樹氏が、VAIO Pの復活を示唆するようは発言もしておりますし、“キーボード搭載”で“軽量”なUMPCの夢は『VAIO P』に託したいところ。ちなみに、当時のVAIO Pの質量は600g弱でした。なので、これが500g台になって復活すればなお良し。
このあたりは人によりけりですが、ハンドヘルド型のゲーミングUMPCは『Steam Deck』『ROG Ally』『Lenovo Legion Go』でお腹いっぱい。なので、もうそろそろ良いかなと。メジャーなASUSやLenovoからリリースされたので、もう参入余地もないでしょうし。
それよりも、ゲーミングUMPCの流行によって手薄となった、キーボード搭載で軽量の“本来のUMPC”を数多くリリースしていただきたい。それが、VAIOのような日本メーカーなら嬉しさ一層なのです。ですなの。

もし発売されないなら、『Lenovo Legion Go』のディスプレイ部分と外付けキーボードで、なんちゃってUMPC運用をしようと考えているのであーる。

『Lenovo Legion Go』、良いですよね。
ゲームパッド部分は着脱式になっているので、ピュアなWindowsタブレットとしても使えますし。

ま、もちろん『VAIO P』の復活こそ、ねこちゃんの本命だけどね!
まとめ「欲しいのは“本来のUMPC”」

ゲーミングUMPCと“本来のUMPC”は、まったくの別物。
ゲームパッドが搭載されると、質量が増すし、キーボードがオミットされたり極小化するので、ゲームパッドが非搭載のUMPCだって、ちゃんと需要がある。
そして、『LAVIE MINI』でも『VAIO P』でもいいので、復活させてください。
求めているのは“キーボード搭載”で“軽量”なUMPC。
『LAVIE MINI』の製品化は期待薄なので、『VAIO P』に託したいのです。この夢を。

15万円までなら、全然買うので!
おまけ

『VAIO P』復活の問題は、あんなウルトラワイドなディスプレイパネルをどこから調達してくるか、なのであーる。

Sony時代と違って、資金力も製造力も落ちましたからね。

ただ、あのウルトラワイドディスプレイで、なおかつフルキーボードだったからこそ、VAIO Pが名機と呼ばれているからねー。
ひとつ前世代の『VAIO type P』は、バッテリーのお漏らしが酷かったけど、論文作成にめちゃくちゃ役立った思い出があーる。

うーん、なところやね。
おわり
『GPD WIN Max 2 2023』が欲しくて調べてたんだけど、UMPCなのに質量が“1kg超”なんだよねー。かなり重たいのであーる。