- 約2年落ちの無印MacBookを今買うのはアリ!
- MacBook Proの超サブとしては有用なのだ!
- iPadにはない魅力がMacBookにはあるぞ!
12インチMacBookよ再び。
2019年、12インチMacBookの生産終了になった。そして、2020年。今のところ、新型12インチMacBookが出る兆しもない。「MacBook Airを買えば?」と言われそうだが、そうじゃないの。そんな、12インチMacBookが欲しい理由を語り、新型が出ない原因を考えます。


MacBook Pro 16″買ったばっかやん!

気持ちは分かりますが、約2年落ちですからね…悩ましいところですわね。
目次
12インチMacBook → 生産終了
12インチMacBookが登場したのが、2015年。
発売当時に何より驚いたのが、当時はまだ認知のが低かった『USB Type-C』を真っ先に搭載したこと。しかも、USB Type-Cが1つ・ステレオミニが1つという、とんでもなく割り切ったインターフェースで、とにかく開幕早々に賛否の嵐だった難産の子だった。
その後、2016年にMacBook Proが現行のスタイルに、2018年にはMacBook Airが現行のスタイルにと、それぞれモデルチェンジをしていった。これで、全MacBookシリーズが揃ってType-C形状になり、かのリンゴマークがもはや光ることもなくなった。
その先駆け的存在こそ、この12インチMacBookなのです。そう、MacBookシリーズで一番“攻めた”エポックメイキングなモデルだったというわけ。
そんな12インチMacBook、昨年、つまり2019年に生産終了となった。
これにより、現行のMacBookシリーズのサイズ構成は、13インチ(Pro・Air)・16インチ(Pro)という2サイズに“なってしまった”。そう、なってしまったなのです。一番小さいサイズが13インチ…。うん、腑に落ちない。腑に落ちない。

11インチMacBook Airも生産終了してるし、12インチMacBookも生産終了したし…Ultrabook(死語)なミニMacはどうするのだーーー!?

うるさいです。
そうそう、2018年にも12インチMacBookが登場していますが、単なるゴールドのリネーム版です。なので、最終モデルは2017年モデルということに事実上はなります。
▼12インチMacBookの最終モデルは2017年版
MacBook 12″が欲しい理由
私は13インチMacBook Pro(2018)も16インチMacBook Pro(2019)を所持しています。そう、すでにMacBookは2台持ち。それでも“古い”12インチMacBookが欲しい理由を語ります。
▼16インチMacBook Pro
【理由1】16インチMacBook Proの素晴らしいサブ
まず、1つめの理由が、ハイスペック志向なMacBook Proの最高の相棒になるということ。ほんと、12インチって至高のサイズ感なのです。
理由があって、ちょうどパソコンを2台持ちしているのですが、16インチMacBook Proをメイン使いにして、13インチMacBook Proをサブとして持ち歩くと、私的には結構重たい。…というか、女性ならずとも男性でも、この2台持ちは苦行になるはず。
両方ともそこそこバッグの中でスペースを取るパソコンなので、この2台持ちとなると、2台同時に収納できるバッグ(バックパック)もかなり限られてくるのも難だったりします。
ところが、13インチMacBook Proを12インチMacBookにリプレースすると…最高に良きな相棒になってくれるのです。
ハイパワーだけど巨大な16インチMacBook Pro。
貧弱CPUだけど薄軽な12インチMacBook。
このコンビネーションこそ、16インチMacBook Proユーザーにとっての至高の選択。しかも、この組み合わせならMacBook Proに加えて、iPad Proを持っていくテンションで済むので、重さ的にも許容範囲内ですし、バッグの中のスペースもさほど取りません。我ながら素敵な考えだと思っています。

確かに、組み合わせとしてはベストですわね。

もともと、13インチと16インチのMacBook Proが若干キャラ被りしてるのも気になってたし、このリプレースはアリだと思うんだよねー!
【理由2】MacBook Air Retinaが微妙
そして、もう1つの理由が、2018年に刷新された13インチMacBook Airが、13インチMacBook Proユーザーにとっては微妙な立ち位置ということ。
ずっと思っていることなのですが、
- 12インチMacBook:真のMacBook Air
- 13インチMacBook Air:真の無印MacBook
だと思っています。そう、ネーミングが本当は逆なのです。

その理由を比較表にしてみるぞー!
MacBook(12″) | MacBook Air(13″) | MacBook Pro(13″) | |
画面サイズ | 12インチ | 13.3インチ | 13.3インチ |
画面解像度 | 2,304×1,440 | 2,560×1,600 | 2,560×1,600 |
サイズ | 280.5×196.5×3.5〜13.1mm | 304.1×212.4×4.1〜15.6mm | 304.1×212.4×14.9mm |
質量 | 0.92kg | 1.25kg | 1.37kg |
MacBookシリーズの比較表。
12インチMacBook、13インチMacBook Air、13インチMacBook Proのそれぞれのサイズを比較してみるとこんな感じ。そう、13インチMacBook Airと13インチMacBook Proのサイズ感って、さほど変わらなかったりします。
仮に、13インチMacBook Proを13インチMacBook Airとリプレースしたとしても、フットプリントは一緒。重さは約100gしか軽くなりません。そう、すでに13インチMacBook Proを持っているユーザーからすると、13インチMacBook Airをサブにリプレースする理由が弱すぎるというわけ。
MacBook(12″) | MacBook Air(13″) | MacBook Pro(13″) | |
CPU | Intel Core m3-7Y32 | Intel Core i5-8210Y | Intel Core i5-8259U |
シングルスコア | 635 | 806 | 888 |
マルチスコア | 1,116 | 1,570 | 4,009 |
Geekbench Browserによる各MacBookシリーズのベンチマークスコア。
ベンチマークで有名なGeekbench Browserのベンチマークスコアから見てみると、12インチMacBookに採用されている『Intel Core m3-7Y32』と、13インチMacBook Airに採用されている『Intel Core i5-8210Y』のベンチマークスコアにそこまで差がないことが分かる。つまり、Core mとCore i(Yシリーズ)とでは、思った以上にCPUスペックに差がないということ。
もちろん、MacBook Airは素晴らしいデバイス。
Windowsノートでこれよりもっと“Air”な機種がゴロゴロ出ていますが、それでもMacBook Airのスタイリッシュさ、スペックの絶妙さ、MacBookにはない『Thunderbolt 3』がある(ここ重要!)、と代えがたい唯一無二なモバイルMacです。
しかし、すでにMacBook Proを使っているユーザーからすると、このベストバランスなMacBook Airというのは、立ち位置がフワフワしてしまうのです。
昔みたいに11インチMacBook Air(Retinaになる前のモデル)が、現行のRetina化されたMacBook Airのラインナップにあれば話は別ですが、現行は13インチのみのラインナップ。なので、なおさら2台持ちする動機が薄くなるわけなのです。だからこそ、12インチMacBookをいまさら欲しくなるということです。

MacBook Airが万能選手故の悩みってわけやね。

そうなんだよー。
MacBook Air Proぐらいの立ち位置になってるから、2台持ちするにはちょっと手持ち無沙汰になっちゃいそうなんだよねー。超いいデバイスなんだけど…ね。
▼13インチMacBook Air
新型MacBookが出ない原因
そんな、生産終了した12インチMacBook。
きっと、私みたいにいまさらだけど欲しいと思っている人も少なくないはず。だとすると、どうして新型が出ないのでしょうか。
その大きな理由としてあるのが、『iPadOS』の存在でしょう。
2019年秋にリリースされた、新しいOS『iPadOS』。
今までのiPadはiPhoneと同じ『iOS』で動いていました。しかし、このiPadOSの登場により、iOSからフォークされ、よりiPadというタブレットデバイスに最適化されたわけです。
このiPadOSの登場により、ファイル管理やマルチタスクなどが、iOS時代のiPadとは見違えるほどに強化されました。このiPadOSの登場は、まさにiPadがmacOSの皮を被った瞬間なのです。それくらいに、iPadの立ち位置がしっかりと独立してきたというわけです。

iPadOSは、なかなかに面白いOSなんだよね〜♪
とはいえ、iPadOSはまだ若いOSで発展途上。iOSからフォークして進化はしましたが、決してmacOSの代替としてはなりえないと思っています。
特にそう思ってしまうのが、コーディング作業やデザイン作業のようなとき。
iPad版PhotoshopはAdobe CCを半強制で使わせてくるし、Pythonista 3のDropbox同期はHack的な手法で行う必要があります。そう、クラウドストレージに制約が多い。そして、iPadOSで使えるようになったマウスも業務では使い物にならない感じ。まぁ、iPadOSはまだまだ未成熟ということでしょう。
どちらにせよ、Appleがモバイルデバイス(iPhone・iPad)に力を入れているのは事実。ですので、Apple的には12インチMacBookよりもiPad Proを推したいのでしょう。そうなると、12インチMacBookの新型は出さなくてもよいと思ってしまうのかもしれません。macOSをタッチ化しないのも、iPadという存在があるからでしょう。
今更買うのはアリなのか?

個人的には、まだ12インチMacBookを買うのはアリだと思っています。
12インチMacBookの最終モデルは、2019年1月現在で2017年モデル。つまり、約2年落ち。パソコンにとっての2年は大きな2年なので、今のタイミングで買うのは、「いまさら?」と言われても仕方ないことでしょう。
ただ、13インチMacBook Air(2018)とスペック比較しても、そこまで差異はなさそうなので、2年落ちないまさら感満載とはいえ、意外と買うのは良い選択肢かもしれません。もちろん、バタフライ構造キーボードの問題については、しっかり吟味・検討しないといけませんが…。

キーボード問題…あったね。

そこは気になるポイントですわね。

新型が出るまでのつなぎにして、それまではキーボード修理プログラムにお世話になる全体で…って思えばアリかなー!?うーむ。
まとめ「iPad Proにはない超サブ感がMacBookにはある」

とにかく、12インチMacBookをいまさら買うのは意外とアリ(だと思う)。
MacBook Airも素敵なデバイスだけど、もっと軽くなって1kg切りしてくれると、MacBook Proユーザー的には嬉しいのですがね。MacBookとMacBook Airがちょうど良いポジションで融合したモデルが新型として出てくれたら、泣いて喜ぶのだけど…。そうなるまでは、無印MacBookでつなぐのも良きかもしれませんぞ。

今ならMacBookが10万円前後で買えちゃうのも悩みどころ…。
▼去年も同じことを言ってたり…ね
おまけ

16インチMacBook Proユーザーに向けて、新型MacBookが出ないかなー!?

そのニッチさが生産終了の原因では!?

あ…なるほど……。
おわり
新型が出れば、飛びついて買いたいほど『MacBook 12″』が欲しい!…止まらないこの衝動っ!!