『デジタイザーペン対応Androidタブレット』を選ぶ際のポイント

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『デジタイザーペン対応Androidタブレット』を選ぶ際のポイント
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記事のポイント
  • デジタイザーペン対応のデバイス好きとしての知見を語る
  • デバイスの性能も重要だがデジタイザーペン自体の性能はもっと重要
  • 伝えたいこと「何も考えずに『Galaxy Tab』を買ったほうが幸せ」

数多ある『デジタイザーペン対応Androidタブレット』を選ぶ際のポイント、これをデジタイザーペン沼の住人(?)が語っていきます。

二条ねこ
  • タブレット
    • 画面サイズ
    • 画面解像度
    • 色域(お絵描き用途の場合)
  • デジタイザーペン
    • 筆圧感知(お絵描き用途の場合)
    • 傾き検知(お絵描き用途の場合)
    • ジッター
    • ホバー性能
    • ON荷重(お絵描き用途の場合)
    • スキャンレート
    • プロトコル
    • ペン替芯

以上の事項に注目であーる。

まの

ややこしいですわね。

さたえり

それらを全部、Androidタブレットに求めるのは酷じゃないん?

結論:『Galaxy Tab』を買うのが正解

Galaxy Tab S8 Ultra

結論から言ってしまうと、『デジタイザーペン対応Androidタブレット』という縛りで探しているのであれば、Samsungの『Galaxy Tab Series』を購入されるのが正解だと、筆者の経験則から認識しています。

その理由としては、次のセクションで話すポイントの多くを満たしているため。もっと端的に言ってしまうと、「採用しているデジタイザーペンのプロトコルが『Wacom EMR (feel IT)』だから」です。

二条ねこ
  • 『Wacom EMR (feel IT)』対応のデジタイザーペン
  • その他のプロトコルを採用したデジタイザーペン

この2つだと、天と地ほど書き味が違ってくるのですぞ!ここ重要!!

以前であれば、Galaxy Tab Seriesは、直輸入をする必要がありました。なので、技適非認証による電波法違反の問題があり、倫理上の観点から、他人におすすめすることができませんでした。

しかしながら、日本でも公式で販売されることになったので、現在では非常に購入しやすくなっております。

選ぶ際のポイント

タブレットとしての基本性能

タイトル
ポイント
画面サイズ

大きければ大きいほど、キャンバスサイズは当然大きくなるので、大きい画面サイズのタブレットを選ぶのが理想。ただし、どこで主に利用するのかは、あらかじめ想定しておくこと。

画面解像度

可能な限り、高解像度なディスプレイを採用している製品を選ぶべき。

色域

理想は広色域パネルを採用しており、色温度が調節可能なタブレットだが、現実的には厳しい面も。「広色域パネルを採用」と謳っているのであればよい、くらいの思っておくのがベター。

PCや液晶タブレットとは異なり、プログレードな製品が数多くリリースされているわけではないため、あまり選択の余地はなく、多くを求めることはできません。

メモ書き程度なら何も気にすることはないのですが、本格的なイラスト制作やフォトレタッチをAndroidタブレットでするとなると、どうしても色再現性の問題が出てしまいます。ですので、ある程度の妥協が求められてきます。

二条ねこ

「どうしてもタブレットで描きたい」となると、『Display P3』を(カバー率の言及がないけど)サポートしている『iPad Pro』を選ぶのが理想かなー!?

まの

OSがAndroidではなくなってしまいますがね。

デジタイザーペンの描画に関わる性能

タイトル
ポイント
筆圧感知

筆圧感知レベルの段階は、当然ステップ数の多いほうが有利。

傾き検知

当然、傾き検知に対応しているのが理想。
複合的な要素(アプリケーション側の対応)が絡み合うため、対応状況はもれなく調べる必要がある。

ジッター

ジッターが生じない、もしくは少ないのが理想。

ホバー性能

ホバー性能が高いのが理想。
デジタイザーペンがホバー時に、カーソルが表示される端末とされない端末があるので、そこはお好みで。ただし、Androidタブレットの場合、ホバーカーソルは消せない場合が大半なので、表示される端末だから良いというわけでもない。

ON荷重

最小ON荷重は低いほうが良いが、最近のAndroidタブレットであれば、そこまで気にする必要性はない。

スキャンレート

Androidタブレットの場合、スペックシートに記載されていない場合がほとんどなので、気になる場合は要実機検証。

プロトコル

『Wacom EMR (feel IT)』が理想。次点で、『Wacom AES』『Microsoft Pen Protocol(MPP)』。ただし、AESやMPPにはバージョンが存在し、そのバージョンによって性能が変化するので注意。また、独自プロトコルを採用しているタブレットにも注意が必要。

ペン替芯

デジタイザーペンの替芯が単体販売されていない製品は、基本的におすすめしません。

デジタイザーペンのプロトコルはかなり重要で、これによって良し悪しがハッキリしてきます。

また、デジタイザーペンの替芯が単体販売されていないと、ランニングコストが非常に悪くなるので、ここはかならず確認しておきましょう(同プロトコルのデジタイザーペンで代替するというのも手)。

あれこれ書いていますが、結局のところ、実機を触ってみないと分からない箇所ばかりです。人によって好みの書き味も分かれてきますし、購入前には量販店で試すことをおすすめします。ただし、デジタイザーペンが展示されていないことが多々あるため、対応してそうなプロトコルのデジタイザーペンを何本か持参しておくのがベター。

二条ねこ

先にデジタイザーペンだけ買うという手も……。

まの

少々、ギャンブルになりますわね。

まとめ「理由がないならGalaxy Tabがベスト」

冒頭で話したとおり、特に理由がないのであれば、SamsungのGalaxy Tabを買うのがベストです。…身も蓋もなくなってきますが。

今回は『デジタイザーペン対応Androidタブレット』で縛ってますが、iPadやWindows PCも選択肢に入れてよいのであれば、もっと選びやすくなってくるでしょう。

二条ねこ

『Wacom EMR (feel IT)』が最強なのであーる。

記事に登場したガジェット

おまけ

二条ねこ

iPadもホバーカーソルが出れば、もっと使いやすくなるんだけどねー。

まの

カーソルが邪魔というユーザーもいますので、そこは好みですわね。

さたえり

やったら、表示/非表示を切り替えられるのが理想やんね。

二条ねこ

そうなのであーる。

おわり