答えは本家に聞くに限る!
新型Surfaceになって、一番変わったこと。それはWindowsのエディションが“Home”になったことでしょう。でも…どうして?それをMicrosoftに直撃しました!



目次
5から6で“Pro”が“Home”になった

『Surface Pro 6』は、昨年の10月に発表された、Surfaceシリーズの最新作です。気づいたら、もう6世代目になるのですね。(私は3世代目と5世代目を所有)
当然、CPUも進化しており、排熱システムも向上。さらに、新色である“ブラック”も追加された、まさに珠玉のモデル…なのですが。



製品名に“Pro”と入れているにもかかわらず、OSのエディションは“Home”とはこれいかに…。多くのメディアが発表当時、がっかりしていた覚えがあります。私もちょっぴりショックでしたなぁ。


それを今回Microsoftに聞いてみたんだよ〜!
Microsoftに聞いたPro → Homeな理由

そういうわけで、どうしてSurface Pro 6は『Windows 10 Pro』の採用をやめて、『Windows 10 Home』という“グレードが下”なエディションに変えたのかを、Microsoftの中の人に聞いてみました。
Q.どうしてHomeエディションに?

まず、どうしてHomeエディションに変更されたのでしょうか。
これについては、
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BitLocker
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Windows Update
が絡んできます。
以前のSurface Proは『Windows 10 Pro』を採用していたので、ユーザーがBitLockerでドライブを暗号化したり、Windows Updateの自動更新を強制無効にしたりできました。
特に前モデル(Surface Pro 2017年モデル)で、今まで以上に多くのライト層に普及したようで、それらを判断してProエディションは“不要”と判断し、Surface Pro 6ではHomeエディションにしたようです。


Q.なぜ今になって変更したの?

なぜ、6世代目というタイミングで、Homeエディションに変更したのでしょうか。
その答えは、前述した前モデル(Surface Pro 2017年モデル)のライト層への大幅な普及が、少し絡んでくるようです。
Surface Pro 2017年モデルがライト層に普及した結果、
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BitLockerで暗号化して戻せなくなった件の問い合わせ
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自動更新を無効にして不具合が出た件の問い合わせ
が、Microsoftにかなり多くなったそうです。


要するに、ライト層に普及したことを考えて、ユーザーが使いやすいように(言い換えると、余計なことをしないように)、“あえて”エディションをHomeにしたようです。
Q.これって“劣化”では?



多くのユーザーにとってProエディションは不要なので、Homeエディションにしたぶん価格を下げて、購入しやすくしたそうです。
なので、Proエディションにしたい人は、ユーザー自身でMicrosoft Storeにてアップデートしてくださいとのこと。以前よりは、数千円割高になる計算ですが、それはご理解して欲しいとのことでした。


Microsoftの思惑

これは私の見解なのですが、Surface Pro 6でHomeエディションに変更した思惑には、Windows Updateを自動更新して欲しいというものがあると思います。

Appleもそうですが、原則としてサポートというのは、最新のOSにアップデートをしていることを前提としています。
なので、メーカー側(Microsoft)的にも、余計なサポートの手間を増やしたくないのもあり、強制的にアップデートがされるHomeエディションに誘導したいのでしょう。ライト層が購入するなら、それはなおさらです。


なので、ギークな人からすると、エディションは“Pro一択”になるわけで…。
総評:思惑隠れるSurfaceの販売戦略

今回、Microsoftの中の人に、Surface Pro 6が『Windows 10 Home』になった理由を聞いてみました。するとそこには、Microsoft的にOSをアップデートして欲しい思惑が隠れているように思えます。


おそらく、Windowsがナンバリング(XP・Vista・7など)をやめて、macOSと同様のスタイルを取り始めたからこそ起きたことだと思います。強制的にアップデートをさせることによって、サポートコストを抑えることができますし、セキュリティーリスクも低減できますからね。

おまけ




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おわり