- Xperia PRO-Iは一粒で二度おいしいスマホ!
- RX0 IIとNW-A100の価格を考えれば意外と安い!
- 剛性感の高さが音質向上に寄与してるかも!
“夢のようなスマホ”
『Xperia PRO-I』をメインAndroid機として検討中なのですが、画質がCyber-shot(RX0 II級)、音質がWALKMAN(NW-A100級)、と考えると…約20万円という価格は悪くない。なので、画質と音質をもう少し真剣に調べてみました。
カメラ性能(24mm)は、
- 1インチセンサー搭載
- ZEISS Tessarレンズ
- 315点像面位相差検出AF
- 12bit RAW撮影
- 最高20コマ/sの高速連写
- f/2.0・f/4.0の可変絞り
- BIONZ X for mobile
…という感じですよね。
オーディオ性能は、
- ヘッドホン端子搭載
- DSEE Ultimate搭載
- Hi-Res Audio認証
- 360 Spatial Sound対応
- aptX Adaptive対応
- ビットパーフェクト出力可能
…やんね!
目次
TL;DR
『Xperia PRO-I』は約20万円とお高いけど、
- 5G対応ハイエンドスマートフォン
- Cyber-shot(RX100VIIかRX0 II)
- WALKMAN(NW-A100)
…という、3-in-One機と考えれば意外とリーズナブルなのです(もちろん高いけど)。
『RX0 II』が約9万円で、『NW-A100』が約3万円。だから…そゆこと!!
Xperia PRO-Iの導入検討中
冒頭でも話したとおり、Sonyのフラグシップスマートフォン『Xperia PRO-I』を、メインのAndroid機として導入するかを本気で検討中。
カメラ性能の高いスマートフォンとして、私はPixel 6 ProやiPhone 13 Proをすでに所有しており 使っています。もちろん、これらも満足度は充分高いのですが、それらとは趣の異なる“じっくり構えて作品と撮る”、という機材ライクなスマートフォンが欲しくなってきたのです。
加えて、Xperia PRO-Iは1インチセンサーを搭載しているということもあり、そのカメラ性能ばかりに注目されがちですが、実はSonyらしくオーディオ性能もすこぶる良質。その良さはXperia 1 IIで体験していたのですが、すでに同機を手放しており、またDAPスマホが欲しくなったというのもあります。
しかも、エッジディスプレイじゃない!
そう!それあーる!!
しかも、ストラップホールまである!!
Xperia PRO-IのCyber-shot感
フロントカメラ | ||
8MP f/2.0 |
||
リアカメラ | ||
超広角 | 広角 | 標準 |
16mm 12.2MP f/2.2 |
24mm 12.2MP f/2.0・f/4.0 |
50mm 12.2MP f/2.4 |
Xperia PRO-Iのカメラ仕様
Xperia PRO-Iが“I(= Imaging)”と冠している理由でもあるのがここ、リアカメラ(広角24mm)にRX100VIIと同じ1インチセンサー『Exmor RS』を採用しているという点。
Xperia PRO-I (広角24mm) |
RX100VII |
12.2MP | 20.1MP |
有効画素数の比較
今となっては既知の話ですが、Xperia PRO-Iに搭載されている1インチセンサーはRX100VIIと同じといえど、クロップされており、画素数的には1/1.3インチ相当となっている。
そのことから発表当初は「1インチ搭載は優良誤認ではないか」と一部ユーザーから指摘がありました。
Sonyの説明不足感があったから、こういう物議を醸す結果になった気がするんだよねー。
「最適化」で片付けてしまってますからね。
Xperia PRO-I (広角24mm) |
RX100VII |
約90% (315点) |
約68% (357点) |
像面位相差検出AFカバー率の比較
とはいえ、クロップをしていることで、Xperia PRO-Iのリアカメラ(広角24mm)は、撮像エリアの約90%をカバーできるようになっています(RX100VIIは約68%)。
また、有効画素数が抑えられていることにより、高速連写耐性も高い。レンズ設計も小型化が可能。しかも、電子手ぶれ補正において、未使用のセンサー領域を活用できることから、決して クロップ = 悪 ではないのです。
Xperia PRO-I (広角24mm) |
RX100VII | RX0 II |
12.2MP f/2.0・f/4.0 |
20.1MP f/2.8–f/4.5 |
15.3MP f/4.0 |
有効画素数とF値の比較
正直、「RX100VIIと同じ1インチセンサーと搭載しているよ!」と言うからややこしい事態になるのでして、「RX0 IIと同じ1インチセンサー(で同じくクロップ採用)だけど、こっちはF値可変でAFも強いよ!」と言うくらいが、今となっては個人的にはしっくりきています。
クロップという点ではRX0 IIも一緒(総画素数:21MP|有効画素数:15.3MP)ですし、こちらはF値も固定されてしまっている。しかも、RX0 IIのオートフォーカス性能は一息。でも、価格は約9万円ぐらいする。
そう考えていくと、Xperia PRO-Iの1インチセンサークロップというネガティブポイントが一気に解消される。さらに、約9万円のカメラモジュールが組み込まれている(しかもこちらは多眼カメラ)と考えると、一気にお買い得感が出てくるのです。
無理矢理な理屈ですがね。
でも、RX100VIIと同等っていう表現よりは良い気がするのであーる。
Xperia PRO-I | ||
超広角 | 広角 | 標準 |
12.2MP | 12.2MP | 12.2MP |
iPhone 13 Pro | ||
超広角 | 広角 | 望遠 |
12MP | 12MP | 12MP |
Xiaomi 11T Pro | ||
超広角 | 広角 | テレマクロ |
8MP | 108MP | 5MP |
Galaxy S21 Ultra 5G | ||
超広角 | 広角 | 望遠 |
12MP | 108MP | 10MP |
各スマートフォンの有効画素数
おまけに言うと、Xperia PRO-Iに搭載されているリアカメラ、有効画素数が総じて12.2MPとなっている点も素晴らしい。
有効画素数が揃っているため、あたかも1つのリアカメラで撮影しているような疑似体験ができるわけでして。この疑似体験、一眼カメラのレンズ交換に似てるかなと。加えて、異なるリアカメラで撮影した写真を一気に編集するときに、画素数が揃っているので楽なのです。
ここもSonyは狙ってると思うんだよね!
同じことはiPhoneでも言えますわね。
うぬ!
Galaxyのようなそれぞれが天元突破したカメラモジュールっていうのも好きなんだけど、機材としての取り回しという意味なら、XperiaやiPhoneのほうが使いやすいですな。
Xperia PRO-IのWALKMAN感
オーディオ出力 | φ3.5mmアンバランス |
音響補正 | DSEE Ultimate |
ハイレゾ | Hi-Res Audio Hi-Res Audio Wireless |
搭載技術 | 360 Reality Audio 360 Spatial Sound Dolby Atmos |
Xperia PRO-Iのオーディオ仕様
Xperia PRO-Iは、その高いカメラ性能ばかりが注目されがちですが、実はSony製品らしくオーディオ性能もしっかりとチューニングされている。この点も嬉しいところ。
ハイレゾの音頭を取っているSonyだけあり、有線・無線ともに日本オーディオ協会『Hi-Res Audio』をしっかりと取得している。また、AIを使って圧縮音源をハイレゾ級にアップコンバートする『DSEE Ultimate』も搭載。立体音響技術である『360 Spatial Sound』も完備。…まさにオーディオ性能も抜かりなし。
最近のハイエンドスマートフォンではオミットされがちな、φ3.5mmステレオミニジャックも搭載されているので、「音楽鑑賞はやっぱり有線でしょ」というワイヤード派にも優しい。
さすがにバランス出力には非対応ですが、ここはスマートフォンなので致し方なし(USB DACを使えば解決)。
Bluetooth codec | SBC AAC aptX aptX HD aptX Adaptive aptX TWS+ LDAC |
Xperia PRO-Iの対応Bluetoothコーデック
カメラがメインということもあり、当の公式サイトでもオーディオ性能について、詳細に言及されていないのが少々残念。
ただ、最近のXperiaらしく、Amazon Music HD等のハイレゾ音源をビットパーフェクト出力できるし、aptX Adaptiveコーデックにも対応しています。さすがはSony、抜かりなし。もはや、WALKMAN。
もちろん、バランス出力は非搭載ですし、専用のコンデンサが搭載されているわけでもないので、ハイエンドWALKMANと一緒と言い切るのは無理がありすぎる。とはいえ、約3万円のWALKMAN『NW-A100』のちょい下ぐらいのポテンシャルはあると思っています。
aptX Adaptiveが使えるWALKMANと思えば良し!
うーん…まぁ、そうかな!?
全部入りと思えば高くない価格
ソニーストア直販価格だと、Xperia PRO-Iは税込198,000円という価格設定になっており、Androidスマートフォンの中ではトップクラスで高価なのは紛れもない事実。
しかも、Galaxy Z Fold3 5GやSurface Duo 2のような派手なギミック感がないので、一見すると“普通の”ハイエンドスマートフォンに思われがち。なので、より高価なイメージが際立ってしまっている。もちろん、名前のとおりプロ機としての位置付けなので、高い・安いという議論はそれほど意味はないのは承知の上ですが。
ところが、今回のように仕様を細かく紐解いていくとあら不思議、“198,000円”がお安く見えてくる。…それはちょっと無理があるにしても、十分適正価格だと感じました。
玄人向けですわね。
筐体も剛性感が高いし、それもあってか音質もXperia 1 IIIより良い気がするんだよねー。
まとめ「Xperia PRO-Iは3-in-Oneスマホ」
『Xperia PRO-I』は、
- Cyber-shot(RX100VIIかRX0 II)
- WALKMAN(NW-A100)
にもなるのです!
そういうわけで、導入するか非常に悩んでいます。予算不足ですが……。
うむむむむむむ…欲しい。
おまけ
ソニーストアで、Xperia PRO-Iについて2時間も語ってしまったあーる。
ユーザーでも何でもない。
しかも、買ってもない。
冷やかし客やん!
うわぁあああ!
これは買わないといけないフラグではないかっ!!
おわり
カメラばかり注目されてるけど、オーディオも期待できるのではっ!?