- 1″センサー搭載の『Xperia PRO-I』が登場!
- Qiワイヤレス充電と5Gミリ波は残念ながら非搭載!
- センサーを 20MP → 12MP にした意味を考える!
“1″センサーはトリッキー仕様”
2021年10月26日、Sonyが『Xperia PRO-I』・『Xperia 1 III』(SIMフリー版)・『Xperia View』を発表しました。そこで本項では、各種仕様を比較しつつ、Xperia PRO-Iの疑問点について掘り下げます。
![](https://mupon.net/wp-content/uploads/2018/01/shijoneko_drop.png)
![](https://mupon.net/wp-content/uploads/2018/01/satakieri_wow.png)
約60%…減ってるやん!
![](https://mupon.net/wp-content/uploads/2018/01/mano_base.png)
ただ、画素ピッチは同じ2.4μm。
…ということは、ですわね。
発表イベントの概要
Xperia PRO-I Announcement – October 2021 - YouTube
■TL;DR
▼発表された製品
- Xperia PRO-I《XQ-BE42》
- Xperia 1 III《XQ-BC42》(SIMフリー版)
- Xperia View
▼各製品の概要
○Xperia PRO-I
- 価格は198,000円
- リアカメラ3基搭載(16/24/50mm)
- スマホ初の像面位相差AF搭載1″センサー搭載(24mmのみ)
- 1″センサーはRX100VIIを本機用に最適化して搭載
- 広角カメラは可変絞り対応(f/2.0とf/4.0)
- 3D iToFセンサー搭載
- ストラップホール搭載
- 動画撮影アプリ『Videography Pro』搭載
- 4K@120コマ/sのハイフレームレート撮影対応
- 専用モニター『Vlog Monitor』対応
- デュアルSIM対応
- eSIM非対応
- LDACコーデック対応
- Hi-Res Audio対応
- USB-CはUSB 3.2 Gen 2規格
○Xperia 1 III(SIMフリー版)
- 価格は159,500円
- SIMフリー版限定色『フロストグリーン』追加
- デュアルSIM対応
- eSIM非対応
- ミリ波非対応(キャリア版は対応)
- FMラジオ非対応(キャリア版は対応)
○Xperia View
- VRゴーグル
- 価格は29,700円
- Xperia 1 IIとXperia 1 IIIに対応
2021年10月26日(日本時間)に、YouTube上で行われたXperia関連の新製品発表会。そして、同時にひっそり行われた、サイレントアナウンスの概要は上記のとおり。
![Xperia PRO-I](https://mupon.net/wp-content/uploads/2021/10/xperia-pro-i-announce_1.jpg)
『Xperia PRO-I』の特長やポイントに関しては、Sony公式のティザーサイトに詳しく記載されているので、ここでは触れません。
なお、Xperia PRO-I最大のウリは、24mm広角リアカメラに『RX100VII』と同じ1インチセンサーを採用していること。
![Xperia 1 III(SIMフリー版)](https://mupon.net/wp-content/uploads/2021/10/xperia-pro-i-announce_2.jpg)
また、ずっと待たされていた『Xperia 1 III』のSIMフリー版、これがようやく登場しました。
ただし、キャリア版とは異なりミリ波(5G mmWave)がオミットされています。また、FMラジオも非搭載になっています。
![Xperia View](https://mupon.net/wp-content/uploads/2021/10/xperia-pro-i-announce_3.jpg)
![](https://mupon.net/wp-content/uploads/2018/01/satakieri_base.png)
あ、『Xperia View』は?
![](https://mupon.net/wp-content/uploads/2018/01/shijoneko_base.png)
21:9を活かした広視野角は良き!
でも、でも…『Oculus Quest 2』でよくないかなー。
スペック比較
今回発表された『Xperia PRO-I《XQ-BE42》』・SIMフリー版『Xperia 1 III《XQ-BC42》』と、2021年2月に発売された『Xperia PRO《XQ-AQ52》』のスペックを比較してみます。
Xperia PRO-I vs Xperia 1 III vs Xperia PRO
各機種を比較して、より優れていると感じる部分には、そのセルにの色を付けています。
今回登場した『Xperia PRO-I』のベースモデルは『Xperia 1 III』。ですので、搭載されているSoCに関しては同じもの(Qualcomm Snapdragon 888 5G)が採用されています。
ただし、当然ながら、リアカメラの構成はかなり異なっています。Xperia PRO-Iのリアカメラの画角を見てみると、テレ端でも50mmとなっています。思想的にはαユーザーのサブカメラとなっているため、レンズ構成が広角寄りになっているのでしょう。
また、広角カメラのみ1″センサーを搭載しており、物理的な可変絞り(f/2.0とf/4.0)を搭載。なお、AFは像面位相差式。そして、この1″センサーには同社の『RX100VII』のセンサーを、スマートフォン用にカスタムして搭載したとのこと。言わば、高級コンデジと化したスマートフォンなのです。
![](https://mupon.net/wp-content/uploads/2018/01/shijoneko_drop.png)
そして、この1″センサーが“奇妙”なのであーる。
Xperia PRO-Iの疑問点
![Xperia PRO-Iの疑問点](https://mupon.net/wp-content/uploads/2021/10/xperia-pro-i-announce_4.jpg)
さて、Xperia PRO-Iに搭載されているカメラ、なんだか奇妙な点が1つあります。
その奇妙な点とは、SonyのRX100VIIに搭載されている1″センサーを搭載していると謳っているのにもかかわらず、RX100VIIと有効画素数が異なるということなのです。
| Xperia PRO-I (広角24mm) |
RX100VII |
センサーサイズ | 1インチ | 1インチ |
有効画素数 | 1,220万 | 2,010万 |
画素ピッチ | 2.4μm | 2.4μm |
Xperia PRO-I(広角24mm) vs RX100VII
Xperia PRO-IとRX100VIIに搭載されている1″センサーを比較してみたのですが、有効画素数が 2,010万画素 → 1,220万 に減少しています。比率で言うと、約60%の有効画素数が減っています。
受光面積を大きくするために画素数を落とした…と最初は考えたのですが、よくよく調べると画素ピッチに関してはRX100VIIと変わっていません。どちらも2.4μmなのです。
![Xperia PRO-Iの疑問点](https://mupon.net/wp-content/uploads/2021/10/xperia-pro-i-announce_5.jpg)
画素ピッチは同じで有効画素数が落ちていると考えると、単純にクロップしているのでは、と思ってしまうわけでして。そうなると、センサーサイズはおおよそ1/1.3″換算に……。
ひょっとすると、手振れ補正のためにクロップしているとかかもしれません。または、搭載されているレンズの都合かもしれません。いずれにせよ、なぜこのような仕様にしたのかが気になるところ。
やはり、Xperia PRO-Iの1″センサーはクロップして利用しており、実際は1/1.3″相当のセンサーとして利用しているとのことでした。
Source:Engadget
![Xperia PRO-Iの疑問点](https://mupon.net/wp-content/uploads/2021/10/xperia-pro-i-announce_6.jpg)
製品画像を見てみると、1″センサーに対して搭載レンズが小さすぎる気もしなくもない。なので、スマートフォンとしての薄さを確保するために、こうなったとも考えられます。
真相はどうであれ、もしそういう理由でクロップしているのであれば、スマートフォンの枠内で高画質カメラを組み込むのではなく、高級コンデジをスマートフォン化するぐらいのぶっ飛んだ感があってもよかったかもしれません。
![](https://mupon.net/wp-content/uploads/2018/01/shijoneko_base.png)
LUMIX CM1 + ZenFone Zoom
…的なものを作ってほしいのであーる。
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1″センサーに光学ズームですね。
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そうそう!
それなら飛びついて買ったんだけど、こういう思考はニッチなのかなー!?
超広角 (16mm) |
広角 (24mm) |
標準 (50mm) |
12.2MP | 12.2MP | 12.2MP |
Xperia PRO-Iのリアカメラ
ただ、画素数が本来よりも落とされているおかげで、Xperia PRO-Iのリアカメラに搭載されている全部のカメラモジュールの有効画素数が、綺麗に1,220万画素で揃っています。
全部の有効画素数が揃っているので、撮影後に扱いやすいですし、あたかも1つのレンズ・1つのセンサーであるかのように撮影できるはず。下手に高画素化していないところも、玄人向けな感じで個人的には好印象だったりします。
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つまりはどういうこと!?
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これでいいんじゃないかなーってことですなっ!
まとめ「1″センサーの真相を知りたい」
![1″センサーの真相を知りたい](https://mupon.net/wp-content/uploads/2021/10/xperia-pro-i-announce_7.jpg)
『Xperia PRO-I』の製品名にあるとおり、“Pro”向け。そして、分かっている人向けなスマートフォンな気がします。
同じ“Pro”な『iPhone 13 Pro』と比べると、キャッチーさはゼロ。それくらい尖っていますし、とにかく硬派。こういうデバイスを出しているときのSonyは調子が良いので、かなり期待しています。
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1″センサーがどうしてこうなってるかは知りたいけどねっ!
おまけ
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うーむ…欲しいっ!
![](https://mupon.net/wp-content/uploads/2018/01/mano_base.png)
カメラ好きとしては気になりますよね。
![](https://mupon.net/wp-content/uploads/2018/01/shijoneko_drop.png)
ただ、HDMI入力がUSB経由になるんだよねー。
そうなると機材が増えちゃうから、やっぱり『Xperia PRO』が欲しいかな。値下げしないと買えないけど……。
![](https://mupon.net/wp-content/uploads/2018/01/satakieri_drop.png)
…お値段もProってわけやね。
おわり
Xperia PRO-Iの1″センサーは1,220万有効画素。
RX100VIIの1″センサーは2,010万有効画素。
…あれ?同じセンサーって言ったよね!?