- ノートPCのイヤホンジャック位置 → “右側”が多い謎
- ケーブルマネジメント的に“左側”の“奥”に設置すべき
- 解決案:ワイヤレス接続 or USB-Cからφ3.5mmに変換
ノートPCのイヤホンジャックは“筐体右側面”にあることが多いのですが、どう考えても“筐体左側面”にあるほうがUX的に優れている気がします。


イヤホンジャック自体、非搭載なノートPCも増えつつありますからね。

これも時代…なんかな!?
目次
ノートPCのイヤホンジャックは“左側”が理想

タイトルにもあるように、「ノートPCのイヤホンジャックは、どんな理由があっても“筐体左側面”の“奥”に設置すべき」と、かねてより思っております。

なーぜか、“筐体右側面”に設置されてる機種が多いんだよねー。

『MacBook Air (M2)』や『Surface Laptop Studio』も、イヤホンジャックは“筐体右側面”にありますものね。

そうなのであーる。
でも、『MacBook Pro (M1 Pro/M1 Max)』のイヤホンジャックは“筐体左側面”なんだよね。同じAppleなのに……。
“左側”にあるのが理想な理由

その理由は単純明快で、片出しコード方式を採用しているヘッドホンの大半が、ケーブルを左chから出すように作られているため。加えて、U字型イヤホン(= 左右のケーブル長が異なる方式のイヤホン)についても、ケーブルが左chから垂れ下がるように作られているためです。
このように、多くのイヤホン・ヘッドホンというのは、プレーヤーに接続する側のケーブルが左側に来るように設計されているわけです。言わば、これがオーディオ界のスタンダード。
したがって、ケーブルを綺麗に最短ルートで取り回すことができるという観点から、ノートPCのイヤホンジャックは“筐体左側面”にあるのが理想だというわけなのです。ですなの。

片出しヘッドホンの大半が“ケーブル左出し”なのに、なぜかSennheiserの『HD 25』は“ケーブル右出し”なんよね。

うーむ、あれはちょっと違和感ありますな。
ノートPCのイヤホンジャックが“右側”は不便

前述したように、多くのイヤホン・ヘッドホンはケーブルが左出しになっています。なので、ノートPCのイヤホンジャックも、“筐体左側面”にあると都合が良い。
しかしながら、そのことを知ってか知らでか(知ってるはずだけど)、多くのノートPCのイヤホンジャックは“筐体左側面”ではなく、“筐体右側面”に位置しています。
ハッキリ言ってしまうと、この仕様は使いづらいことこの上ないのです。

ノートPCの“筐体前面”にイヤホンジャックがある製品も、まれに見かけますよね。

Panasonicの『Let's note SV』が、まさにその仕様ですな。
“右側”にあるのが不便な理由①

なんとなく想像できると思われますが、ノートPCのイヤホンジャックが“筐体右側面”にあると、片出しコード式のヘッドホンを利用する際、ケーブルが眼前をクロスする形で横断することになります。
これによって何が問題になるのかというと、単純に視界にケーブルが映り込むので邪魔ということもありますが、キーボードやトラックパッドの操作がしづらくなるのです。
もちろん、ケーブルをノートPCの背面に迂回するような形で這わせることによって、ケーブルが眼前を横断しないようにすることも可能です。とはいえ、ノートPCのイヤホンジャックが“筐体左側面”にあれば、最初からそんなことをしなくてもよいのでして……。

そう考えると、不思議な仕様ですよね。

でしょー。
イヤホンジャックが“筐体右側面”でないといけない理由でもあるのかなぁ……!?
“右側”にあるのが不便な理由②

American Psychological Associationによると、世界人口の約87%が右利きです(左利きは約12%・両利きは1%未満)。つまり、矯正等がなければ、大半の人間がマウスを右手で操作することになります。
ノートPCのイヤホンジャックが“筐体右側面”にある場合、ストレートプラグを採用するイヤホンやヘッドホンを接続すると、マウス操作の邪魔になる可能性が出てきます。
もちろん、イヤホンジャックの位置にもよりますが、“筐体右側面”でかつ、“手前”であればあるほど、マウス操作の邪魔になってくるでしょう。
理想のイヤホンジャック位置は“左側”の“奥”

今までの内容を要約すると、ノートPCにおける理想のイヤホンジャックの位置は“筐体左側面”の“奥”。
これならば、片出しコード式のヘッドホンやU字型イヤホンを利用する際もケーブルが邪魔になることはありません。加えて、プラグが左側に来るので、マウス操作の邪魔になることもありません。
また、左利きの方がマウスを使うことも考慮すると、イヤホンジャックは“手前”よりも“奥”にあるほうが理想です。

イヤホンジャックを、USBポートの“手前”にするか“奥”にするか、これは悩ましいところであーる。
イヤホンジャックが“右側”にあるノートPCの解決策
ワイヤードのイヤホン・ヘッドホンを利用するのは諦めて、ワイヤレスのイヤホン・ヘッドホンを利用する。
『USB-C to φ3.5mm 変換アダプタ』を利用して、左側のUSB-Cポートからイヤホン・ヘッドホンを接続できるようにする。
『解決策①』は解決になってない感があるので、個人的には『解決策②』がおすすめ。
この手の『USB-C to φ3.5mm 変換アダプタ』の大半にはDACが搭載されているため(いわゆる『デジタル型』)、製品によってはPCのイヤホンジャックよりも高音質に出力することも可能です。実際、高音質化を謳った変換アダプタというのが、多数販売されております。
まとめ「イヤホンジャックは“左側”の“奥”にすべき」

何度も言うようですが、「ノートPCのイヤホンジャックは、どんな理由があっても“筐体左側面”の“奥”に設置すべき」に尽きるのです。
各社ともの、イヤホンジャック位置の重要性について理解を深めていただき、もっとUXに優れた位置にオフセットされることを願います。

AppleのMacBookですら、位置が統一されていないのが…ねー。
おまけ

そういうわけで、ちゃんと“筐体左側面”の“奥”にイヤホンジャックがあるノートPCを、これからは褒めていくのであーる!

ねこさんの理想系ですものね。

これきっかけで、使いやすい位置にイヤホンジャックがあるノートPCが増えればいいんやけどね。

まったくですな!
おわり
ノートPCにおけるイヤホンジャックの扱いって、年々適当になってる気がするあーる。