- 真のiPhone SE 2を感じさせる小型スマホの完成形!
- 小さいけれどカメラ性能に妥協がないのが素敵すぎる!
- iPhone miniシリーズはずっと出してほしいのだ!
これが小型スマホの完成形。
Apple『iPhone 12 mini』のハンズオン的ファーストインプレッション。最新のスペックで極小ボディ。ディスプレイも狭額縁。iPhone SE(第2世代)より小さい、小型スマホが完成された瞬間!…かも!!
これは、iPhone SE 3!?
春先のiPhone SEが霞んで…いく。
目次
新しい仲間:iPhone 12 mini
そういうわけで、Apple『iPhone 12 mini』を購入しました。こんにちは、小さいiPhoneさん。
iPhone Xな見た目なのに…うーむ、小さい!かわゆいっ!!
OS | iOS 14 | |
SoC | Apple A14 Bionic | |
RAM | 4GB | |
ROM | 128GB | |
ディスプレイ | 画面パネル | OLED |
画面サイズ | 5.4インチ | |
画面解像度 | 2,340×1,080 | |
カメラ | フロント | 12MP(f/2.2) |
リア(超広角) | 12MP(f/2.4) | |
リア(広角) | 12MP(f/1.6) | |
ネットワーク | 無線LAN | Wi-Fi 6 (IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax) |
Cellular | 4G LTE 5G NR(Sub6) |
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Bluetooth | Ver. | Bluetooth 5.0 |
バッテリー | 最大15時間(ビデオ再生) | |
インターフェース | I/O | Lightning ×1 |
SIM | nanoSIM eSIM |
|
その他 | Qi MagSafe NFC FeliCa |
|
サイズ | 64.2×131.5×7.4mm | |
質量 | 133g | |
備考 | IP68等級防水防塵 Face ID搭載 |
iPhone 12 miniのスペック表
購入先はApple Storeオンライン。ストレージ容量は128GBを選択しました。なので、購入価格は79,800円(税別)。iPhone 12シリーズは64GBスタートですが、64GBはさすがに少なすぎることに去年のiPhone 11 Proで気づいたので、今年は128GB。128GBにしてもリーズナブルなのが、iPhone 12 miniの良きところ。
欧米では微妙な予感がしますが、おそらくiPhone 12 miniの日本国内でのウケは良さげ。スマートフォン2台持ちユーザーなら、サブとして最高でしょう。もちろん、小型スマホ好きのメインとしても。スマートフォン5台持ち(減らしたい)の私なら…どのポジションになるかは分かりません。
ハンズオン的ファーストインプレッションをつらつらと書いていくわけですが、結論からすると“最&高”。今年の春に、iPhone SE(第2世代)を飛びついて買った私からすると、「この前のiPhone SEとは何だったのか……」と思いたくなるくらい、iPhone 12 miniは完成されています。最新のSEユーザーな私としては複雑な気分なのですが、あれはあれでいいですよ。Touch IDは世相的に便利。
iPhone 12 miniは、別名『iPhone SE 3』かもしれないっ!?
開封の儀
開封の儀(英訳:Unboxing)。
それにしても、すっかり耳にしなくなりました。それでも新しいデバイスを迎えたらならば、開封の儀は行いたいもの。そういうわけで、レビュー前の開封の儀を執り行いますぞ。
ラララー、iPhoneの箱の神々しきことーよっ!(DQ吟遊詩人風)
詩は別にして、特別感があるやんね。
『おもてなし箱』と呼ばれてるくらいですからね。
iPhone 12/12 miniのパッケージは、iPhoneらしいホワイトなボックス。iPhone 12 Pro/12 Pro Maxは同じiPhone 12シリーズでも、ブラックでマットなパッケージだったので、こういうところに微妙な違いがあるようです。
“Pro”を象徴するブラックなパッケージもクールですが、ホワイトなボックスのほうがiPhoneらしい気もします。実際は使い始めると見なくなってしまうパッケージ。だからこそ、こういうときにしっかりと目に焼き付けておきたいところ。
iPhoneというは、箱も本体なのですぞっ!
うーん、やっぱり“Hello”はいません。Not hello。
■付属品一覧
- USB Type-C to Lightningケーブル
- クイックスタートガイド
iPhone 12 miniの付属品はこんな感じ。すっかりのスッキリ。
Appleステッカーが、ついに1枚だけになっていたあーる。時代ですなー。
今回のiPhone 12シリーズから、従来付属していた、USB充電器とEarPods with Lightning Connectorが付属しなくなりました。Apple曰く、環境への配慮ということ。付属品を使うとリセールに影響しちゃうので、使わない派というのはWeb上ではマジョリティな予感。
充電器に関しては、USB PDの仕様のややこしさの観点から混乱を招かないためにも、付属しておいたほうが親切な気もしますがね。
ニッチなデバイスじゃないから、そのほうがいいとは思うんだけどねー。大半のiPhoneユーザーは、PDOなんて言葉知らないだろうし……。
iPhone 12 mini、登場。うーん、小さい!
シックなカラーバリエーションなProとは異なり、こちらはポップなカラーが多い。ですが、今回はシンプルに『ホワイト』をチョイス。最近はカラーバリエーションが増えて Apple = 白 ではなくなってきましたが、やっぱりAppleを象徴するカラーだけあって、似合っています。
Apple信者はホワイトとシルバーしか選んではいけないぞっ!
iPhone 12 Pro Max、ゴールド選んでるやんっ!
裏面のフィニッシュはカメラ周りだけマットなガラスになっていて、あとは光沢感のある作り。このデザイン思想は、iPhone 12 Pro/Pro Maxとは逆というか対になっています。だからどう…ということはないのですが、ロジックを感じるデザイン思想にしていることに改めて気づきます。
Proシリーズとは異なり、iPhone 12 miniの側面はマットなアルミニウム。
今回はホワイトを選んだので、側面はシルバーのカラーリング。なんだか、側面だけ見ていると、それこそiPhone 5や初代iPhone SEのそれを彷彿とさせます。これはきっと、側面がラウンドではなく、フラットなデザインに回帰したからでしょう。
劇場版★帰ってきたiPhone XII…2020年秋公開!
つ、つまらなさそうですわね……。
ファーストインプレッション
■ここがすき!
- 初代iPhone SEを彷彿とさせるデザイン
- 片手操作が苦にならないサイズ
- 充分満足できるカメラ画質
- Air感のある本体質量
■ここがうーん?
- ツライチではないリアデザイン
- そこまで持たないバッテリー
到着して数週間が経過。ここでひとまずのiPhone 12 miniのファーストインプレッションはこんな感じ。
待望の小型スマホ化されたiPhone 12 mini。もはや、これだけで満足したくなりますが、miniなサイズでも妥協しないカメラ性能やSoCのスピードは特筆モノ。iPhone 12 Pro Maxと比べるとカメラは弱い。でも、小型スマホの中ではトップのトップ。小型スマホはこうあるべき、それを感じさせてくれる満足度なのです。ですなの。
サイズ:最大公約数は小型スマホの完成形
iPhone 12 mini最大のアイデンティティ、それは製品名にあるように小さいということ。これだけで、小型スマホ好きにはたまらない響き。
大きいは正義!だけど、小さいも正義!!
完全にダブルスタンダードですわね……。
最初に手に持って感じたのが、手に収まる最大公約数なサイズということ。これ以上小さくなると使いやすさが損なわれるし、これ以上大きくなると片手操作は厳しい。その小型スマホの“ちょうど良さ”を表したのが、このiPhone 12 miniな気がしています。
iPhone 12 mini | iPhone SE (第2世代) |
iPhone SE (第1世代) |
|
幅 | 64.2mm | 67.3mm | 58.6mm |
高さ | 131.5mm | 138.4mm | 123.8mm |
厚さ | 7.4mm | 7.3mm | 7.6mm |
質量 | 133g | 148g | 113g |
各小型iPhoneの本体サイズ比較
私は小さいiPhoneが好きで、
iPhone SE → iPhone SE(第2世代)
と渡り歩いてきました。
iPhone 5サイズだったiPhone SE(第1世代)がとにかく好きだった私。それもあり、iPhone SE(第2世代)は、ちょっと納得のいくサイズでなかったのが本音。気に入ってはいるのですが、どうしてもiPhone 8っぽさがチラついてしまいます。なんというか…絶妙に微妙。小型スマホ好きとしては解せぬ感じでした。
女性の手からすると、iPhone SE(第2世代)の横幅は、ケースを着けちゃうと片手操作が微妙につらおなんだよねー。
わずかなサイズ差でも、結構持ちやすさが変わるものやもんね。
それがiPhone 12 miniでは一気に解消。iPhone SE(第2世代)比で、わずか3.1mmのシェイプアップですが、この数mmの違いで手に馴染む感じが段違い。これぞ、小型スマホの完成された形と思わんばかりのサイズ感とフィット感。
このフィット感というところでは、おそらく側面がフラットに戻ったこともあるはず。掴んだときのガシっとしたホールド感がiPhone 12 miniではあり、片手操作で落としてしまうかも…という心配がかなり減ってくれました。
ディスプレイ:5.4インチに見づらさは感じない
iPhone 12 miniは本体サイズが小さい。だから、必然的にディスプレイサイズも小さい。けれども、全然見づらさは感じませんでした。このディスプレイサイズでも超アリ。
miniなのにminiじゃなかったっ!(某トトロ風)
iPhone 12 mini | iPhone 11 Pro | iPhone SE (第2世代) |
|
サイズ | 5.4インチ | 5.8インチ | 4.7インチ |
解像度 | 2,340×1,080 | 2,436×1,125 | 1,334×750 |
各iPhoneのディスプレイサイズ比較
iPhone 12 mini(と同時購入したiPhone 12 Pro Max)に乗り換える前は、iPhone 11 Proを使っていました。そして、iPhone SE(第2世代)も同時利用していました。
インチ数は対角での考え方になるので、iPhone SE(第2世代)とはアスペクト比が異なることから、 4.7インチ → 5.4インチ という0.7インチの差は、ほぼすべて縦幅に吸収されています。分かりやすく言えば、インチ数ぶんだけ縦の表示領域が増えたということ。
だったら、iPhone SE(第2世代)とそこまで変わらないのでは、と思いたくなるのですが、実際はこの増えた縦の表示領域が効いている感じ。
また、iPhone 12 miniは従来よりも狭額縁化しているので、より没入感が高まっています。それらがミックスされて、iPhone SE(第2世代)よりも視認性が良く、iPhone 11 Proを使っていたときに比べても、違和感のないディスプレイサイズというイメージ。
ディスプレイも、今やモダンなデザインであるべきですよね。
ほんとねー。
一回、ベゼルレスに慣れちゃうと、もう元には戻れない。あの頃の2人には戻れなーい。
いろいろ意味不明やね……。
カメラ:最高ではないがトップクラス
iPhone 12 miniのカメラ性能の立ち位置としては、
12 Pro Max ≧ 12 Pro > 12 = 12 mini
という感じで、もっともベーシック。
画素数 | フロント | 12MP(f/2.2) |
リア (超広角) |
12MP(f/2.4) | |
リア (広角) |
12MP(f/1.6) (光学式手ぶれ補正) |
|
ズームレンジ | 光学:2倍 デジタル:5倍 |
|
機能 | ポートレートモード ナイトモード Deep Fusion |
iPhone 12 miniのカメラスペック
そうはいっても、リアカメラは超広角・広角という2カメラ体制だし、ポートレートモードもナイトモードもある。Apple ProRAW、ナイトモードポートレート、LiDARスキャナ、これらは非搭載だけど、夜景を中心にこだわって撮影する人じゃなかったら全然問題ないかなというイメージです。
とりあえず、いくつか撮影してきたから、作例にもならない作例をどぞー。
超広角〜広角〜デジタルズーム5倍…と同ポジションで撮影。
光学ズームレンジは2倍。最近のスマートフォンはペリスコープ構造を搭載したりして、スマートフォンのカメラとは思えないくらいの光学ズームレンジを稼いでいますが、iPhone 12 miniはいたってシンプル。
日中なら問題ないくらい綺麗に写ります。ただ、暗所になると、iPhone 12 Pro MaxやSamsung Galaxy Note20 Ultra 5Gに比べて、ベターっとした塗り絵っぽくなる感じ。とはいえ、そこはカメラに定評のあるiPhone。たとえ、miniだとしても充分に綺麗です。あくまでPro MaxやNote20 Ultraとかと比較した話。
ただ、iPhone 12 Pro Max比で顕著に感じたのが、ズームしたときの顔認識率の悪さ。ここはLiDARスキャナの有無が効いていることを実感します。iPhone 12 Pro Maxは、少し暗めの室内で横顔に近い状況でもキビキビと顔認識をしてくれるのですが、iPhone 12 miniではあまり認識してくれない様子。このあたりの顔認識の性能は、ポートレートを中心に撮影したい人は注意かもしれません。
私はポートレート撮らないから問題なーしっ!
MagSafe:家より外で使いたいネオワイヤレス充電
今回のiPhone 12シリーズから新搭載された『MagSafe』という規格。
私は普段からQiに対応したワイヤレス充電器を家で使っており、現時点ではわざわざ“Qi互換”なMagSafeにリプレースしようとは考えていません。ただ、これは家での話。実際使ってみると、MagSafeは家よりも外で真価を発揮してくれました。
MagSafeは文字どおり、マグネットでiPhone本体とドッキングしワイヤレス充電を行う規格。これが外でちょっとだけiPhone 12 miniを充電したくなったときに、すっごい便利だったのです。
Qiのワイヤレス充電というのは、急速充電できるスイートスポットが結構狭く、置き方によっては、充電時間のわりに全然充電されてなかった…なんとこともしばしば。外で充電するときというのは、大抵がバッテリーピンチ状態のときなので、そういうことがあるとかなり不安。
そこでMagSafeの出番。マグネットで確実にスイートスポットに当てることができ、充電したいときにしっかりワイヤレス充電。しかも、Lightningケーブルでの充電とは違って、iPhone側の端子を傷めない。結構、MagSafeのマグネットは強力なので、外での充電はMagSafeにしようかな…なんて考えています。
5G:Sub6で充分
日本向けのiPhone 12 mini(iPhone 12シリーズすべて)は、5GのSub6のみ対応。ミリ波(mmWave)は米国版のみ。
ちょっとガッカリ…と言いたいところですが、5Gのエリアを考えると、2020年秋〜2021年秋のモデルとなるiPhone 12シリーズで対応してもあまり意味がなかったはず。ただ、4G LTEだけだと寂しいですし、気持ちだけでも5G対応スマートフォンを持っているのは嬉しくなる。なので、今回はSub6で充分すぎるというアンサー。
まとめ「カメラに妥協しない小型スマホの完成形」
小型スマホがマイノリティになりつつある昨今。そんな中で、iPhone 12 miniを使って感じるのが、小型スマホはただ小さければよいというものではないということ。小ささの中に大きさを入れるのが、小型スマホの意義なのです。
iPhone 12 miniのサイズ感は、女性が片手操作できる最大公約数なベストサイズ。ディスプレイも狭額縁で、小型ボディながらある程度の没入感がキープ。操作性も損なわれていません。そして、カメラもPro Maxと比べなければ文句ナシ。
とにかくiPhone 12 miniのサイズ感は絶妙で、小さいスマホ好きなら一瞬で虜になること必至。iPhone SE(第2世代)を使っているユーザーも、iPhone 12 miniを触ってしまうと、すぐにでも移行したくなる完成度の高さと凝縮された美しさがそこにはあります。
iPhone 12 miniは、iPhone SE 3だったのであーるっ!
おまけ
さーて、iPhone 13が出るまでのメインのiPhoneをどっちにすべきか…悩ーむっ!
…究極の選択ですわ。
うちなら、iPhone 12 Pro Maxやね!カメラは大事!!
うぬ!じゃあ、iPhone 12 miniにするぞっ!!
ちょ、なんでそうなる!?
おわり
現時点での感想は、
…そんな感じの感想あーる。