- MagSafe充電器ユーザーにマストなApple純正USB PD充電器!
- 18Wから2W増えたけどサイズはそのままで軽くなった!
- ピュアなUSB PD充電器なので1つ持っておいても損はナシ!
iPhone 12とMagSafe充電器のお供に。
最大20W出力のUSB PD充電器、Apple『20W USB-C電源アダプタ』をレビュー。ついに、新型iPhoneではUSB充電器が別売りに。ならば、まず純正を買いましょうぞ。MagSafe充電器にもピッタリですなの。


USB PDの規格どおりだったわけですね。

The Apple純正品って感じやんね。
目次
Apple『20W USB-C電源アダプタ』って?
20W USB-C電源アダプタってなに?
先代(18W USB-C電源アダプタ)から、2W増えた最大20W出力可能なUSB PD充電器。今回からiPhoneに付属しなくなりました。
- 規格違反のないUSB PD仕様
- 美しいデザイン
- 高いビルドクオリティ
- スイングプラグ非採用

iPhone 12やMagSafe充電器のユーザーは買うべしべしっ!
…とりあえずビール的な、1つは持っておきたい純正USB PD充電器だぞー!
本体チェック
20W USB-C電源アダプタ(20W USB-C Power Adapter)のサイズは 42×42×27mm で、重さは58g(ともに実測値)。窒化ガリウムパワー半導体(GaN Power IC)は当然非搭載なので、とにかく普通なサイズ感。
Apple純正のUSB充電器はとにかくフィニッシュが美しく、高いビルドクオリティを持っているのが特徴的。特に、このホワイトな部分の光沢感にウットリ……。

その代わり、擦り傷が目立っちゃうんだけどねー。

Appleあるあるやね。
■インターフェース
- USB Type-C
USBは本体前面にある、USB Type-Cが1ポート。これでおしまい。Apple純正品なので、とにかく潔いポート構成です。
余談ですが、20W USB-C電源アダプタのUSB Type-Cポートをよーく見てみると、ちゃんと端子の内部もホワイトなカラーリングになっています。うーん、このあたりがAppleらしいというか、細かい部分にこだわっているなぁ、と関心してしまいます。

MacのUSBポートもそうだけど、見える部分すべてのカラーリングに配慮しているってところが、なんともAppleらしさだよねー。

その気持ち、同意ですわ。
■インターフェース
- ACプラグ
20W USB-C電源アダプタはコンセント直挿しタイプ。なので、本体後面には、ACプラグが鎮座。
それにしても、相変わらずの“非”スイングプラグ。前モデルの18W USB-C電源アダプタもそうでしたが、そろそろスイングプラグにしてくれると嬉しいんですけどね。同じApple純正のUSB PD充電器でも、96W USB-C電源アダプタはスイングプラグですし……。
本体左右面はこーんな感じ。MoMAに寄贈したくなる美しさよ。

関係ないけど、MoMA Design Storeは表参道派であーる。
あ、でも…京都店もいいよね。趣が違うから悩むんだよー。

本当に関係ないやつやね……。
Apple純正品“風”なUSB PD充電器も巷では見かけますが、やっぱり純正品は純正品。全体の質感、バリのなさ、塗装…すべてが美しく感じます。数千円の安価な充電器でも、Appleの息吹が感じ取られるのです。
USB Type-C | |
合計最大出力 | 20W |
最大出力 | 20W |
ポート数 | 1 |
20W USB-C電源アダプタのUSBポート数・最大出力
20W USB-C電源アダプタに搭載されている、USBポートの仕様については上表のとおり。
合計最大出力は20W。というか、USB Type-Cが1ポートのみというシンプルな構成なので、特に説明する必要もないはず。そういった意味では、シングルポートのUSB PD充電器は分かりやすいですね。
付属品チェック
■20W USB-C電源アダプタの付属品一覧
- クイックスタートガイド
20W USB-C電源アダプタの付属品は、クイックスタートガイドのみ。

付属品はないに等しいのに、外箱を取っておきたくなる謎。

Apple製品の魔力やね!
ベンチマーク

USB PD充電器の選び方については、こちらの記事からどぞー。
Vbus Hot
チェッカーで確認したところ、シンク(デバイス)未接続時にはソース(20W USB-C電源アダプタ)から電圧がかかっていないことが確認できました。なので、こちらはVbus Hotではありませんでした。
Bridged CCs
USB-IF認証済のeMarkerチップ搭載の5Aケーブル(Anker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1 (Gen2) ケーブル)を接続したところ、20W USB-C電源アダプタで接続が検出され、充電が開始されていました。
PDO
Revision | Power Delivery 2.0 |
PDO | 5V・3A 9V・2.22A |
20W USB-C電源アダプタのPDO
20W USB-C電源アダプタのPDOは上表のとおり。Revisionは『Power Delivery 2.0』でした。
テスターで測定したところ、出力されたPDOは、本体裏面に記載されているものと差異はありませんでした。また、5V出力時にちゃんと3Aが出力されています。にしても、Appleは頑なにRevisionを“2.0”で止めてきますね……。

そろそろ、USB PD 3.0にしてもいいと思うんだけどなー。
急速充電規格
USB Type-C(USB PD対応)から、Quick ChargeやApple 2.4Aのような、スマホベンダー独自の急速充電規格は検出されませんでした。

うんうん、素晴らしいのであーるっ!
使ってみた
USB PD充電器のノームコア
この20W USB-C電源アダプタをひとことで表すとすれば、まさにノームコア。究極に普通なUSB PD充電器。
半導体が窒化ガリウムというわけでもないし、スイングプラグでもない。何か特殊な出力体系を持っているわけでもない。…とにかく普通に普通なUSB PD充電器なのです。でも、デザインは美しい。それもAppleらしさ。

何もない、これが良きですなー。うんうん!

禅の精神を感じますわね。
安心できる使い勝手とサイズ感
20W出力が可能なUSB PD充電器としては、特段小型というわけでもないのですが、だからといって大ぶりで邪魔と感じることもない。つまり、ほどよい小ささが使いやすいということ。
USB PD周りで規格違反があるわけでもないので、心配や使いにくさも感じない。さすがに、この20W USB-C電源アダプタで、MacBook Proを充電しようとはしないですが、iPhoneやiPadの充電用途なら余裕の出力。とはいえ、ゆっくりでいいならば、ノートパソコンも充電できなくはないです。
なので、メインのUSB PD充電器としては使えないですが、頼れるスーパーサブとしては超有用。スイングプラグが邪魔といえば邪魔だけど、ガジェットポーチに忍ばせておける手頃なサイズ感は嬉しいところ。
MagSafe充電器の相棒
20W USB-C電源アダプタと一緒に登場した、いわば“相棒”とも言えるのが『MagSafe充電器』の存在。
MagSafe充電器の推奨充電器として、Appleはこの20W USB-C電源アダプタを挙げており、MagSafe対応のiPhone 12シリーズをワイヤレス充電するならば、持っておきたいセット。
MagSafe充電器のUSB周りには謎な部分が多く、今回の20W USB-C電源アダプタを利用しないとフルパワーで充電できないとの情報もある。ここについては要検証なのですが、そういうこともあるので、ひとまずは20W USB-C電源アダプタを買って利用するのがベター。
補足
18W USB-C電源アダプタとの比較
20W USB-C電源アダプタ | 18W USB-C電源アダプタ | |
最大出力 | 20W | 18W |
サイズ | 42×42×27mm | 42×42×27mm |
質量 | 58g | 61g |
20W USB-C電源アダプタと18W USB-C電源アダプタの比較表
すでに生産終了となった、前モデル(18W USB-C電源アダプタ)とのサイズ比較はこんな感じ。
サイズはそのままで最大出力が2Wアップ。しかも、デジタルスケールで重さを測定すると、新モデル(20W USB-C電源アダプタ)のほうが、ちょっとだけ軽くなっているという結果に。なので、18W USB-C電源アダプタのユーザーは、積極的に乗り換える価値アリ。

MagSafe充電器を使うなら、素直に乗り換えるべきであーる。
まとめ「MagSafeユーザー必須のApple純正USB PD充電器」
そういうわけで、今回のApple『20W USB-C電源アダプタ』のレビューを総括すると…
- 前モデルと同サイズで2W増えた
- USB PD周りの仕様に何の問題もナシ
- 感じるAppleイズムとノームコア
- そろそろスイングプラグにしてほしい
という感じですなの。
MagSafe充電器が、この20W USB-C電源アダプタの存在価値を高めているというか…MagSafe充電器の仕様が謎っぽいので他製品に手が出しにくいという事実。ただ、充電器自体に問題も不満もないので、とりあえずはこれでOKかな。
MagSafe対応のiPhoneユーザーなら、MagSafe充電器も使うと思うので、とりあえずは一緒に20W USB-C電源アダプタも買っておきましょう。相棒なのです。

「相棒」って言うと、あのジングルが脳内再生されーる。
おまけ

今回から付属品じゃなくなったから、結構買う人が増えそうな予感がするーる。

詳しくない人からすれば、一番手が出しやすいUSB PD充電器ですものね。

そうなると、事実上はiPhone 12って…数千円の値上げ!?
おわり
シンプルイズベストっ!