【レビュー】Apple『96W USB-C電源アダプタ』—表記は変だけどオーソドックスなUSB PD充電器

【レビュー】Apple『96W USB-C電源アダプタ』—表記は変だけどオーソドックスなUSB PD充電器
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記事のポイント
  • オーソドックスなUSB PDの仕様で使いやすい!
  • 本体や説明書の出力表記は気にしないほうがいい!
  • 価格の高さとデカ重なのがネックではある!

純正品が一番良いのかも!?

96W出力のUSB PD充電器、Apple『96W USB-C電源アダプタ(96W USB-C Power Adapter)』をレビュー。いろいろツッコミどころはあるんだけど、ちゃんと作られてます。高出力なUSB PD充電器を求めるなら、Appleユーザーでなくてもアリかも!?

二条ねこ

実は“96W”じゃないっぽいんだけどねー。(オチは後半で)

さたえり

どういう…こと……なん!?

まの

…開幕から不穏な空気がしてますわね。

Apple『96W USB-C電源アダプタ』って?

Apple『96W USB-C電源アダプタ』全体画像。

Apple『96W USB-C電源アダプタ』全体画像。

96W USB-C電源アダプタってなに?

Apple純正の最大96W出力可能なUSB PD充電器。MacBook Pro 16″に付属しているものと同じ製品。

9
  • 最大96Wの高出力。
  • クリーンなUSB PD出力。
  • ACプラグが延長可能。
  • 完璧なビルドクオリティー。
  • GaN非採用なのでデカ重。
  • 記載されている出力表記が変。
二条ねこ

MacBook Pro 16インチユーザーはもちろんアリ!
そうじゃないユーザーでも、全然アリなUSB PD充電器であーる!

スペック表
製品名 96W USB-C電源アダプタ
96W USB-C Power Adapter
型番 A2166
メーカー Apple
最大出力 96W
インターフェース USB Type-C ×1
USB PD ○(USB PD 2.0)
急速充電 -
USB-C出力 USB PD 5.2V・3A
9V・3A
15V・3A
20.5V・4.7A
サイズ 80×80×29mm¹
質量 298g¹
備考 PDO上は最大94W出力

¹実測値。

本体チェック

96W USB-C電源アダプタ前面。

96W USB-C電源アダプタ前面。

■インターフェース

  • USB Type-C ×1

96W USB-C電源アダプタ前面のサイズは、 80×80×29mm で、重さは298g(いずれも実測値)。90W超のUSB PD充電器なので仕方ないのですが、昨今の同等の出力を持つUSB PD充電器に比べると大きめ。

96W USB-C電源アダプタのポート構成は、USB PDに対応したUSB Type-Cが1ポートのみ。今回は単品購入をした(すでに持ってるのに)のですが、基本はMacBook Pro 16インチの付属品扱い。なので、USB Type-Cが1ポートのみなのは致し方なし。なお、LEDインジケーターはありません。

96W USB-C電源アダプタ後面。

96W USB-C電源アダプタ後面。

■インターフェース

  • ACプラグ

96W USB-C電源アダプタの後面には、可動式のACプラグ(スイングプラグ)を搭載。このACプラグ部分は、Appleおなじみの着脱可能な仕組みになっています。

また、ここに製品名の記載があります。日本では『96W USB-C電源アダプタ』として販売されていますが、本来は『96W USB-C Power Adapter』という製品名。なお、型番は『A2166』です。

96W USB-C電源アダプタ上面。

96W USB-C電源アダプタ上面。

96W USB-C電源アダプタ上面は何もナシ。

いたって普通の上面ですが、そこはApple。バリも接着ズレもなく、非常にビルドクオリティーが高い。価格は高いですが、納得のクオリティーと言ったところ。

96W USB-C電源アダプタ下面。

96W USB-C電源アダプタ下面。

96W USB-C電源アダプタ下面には、仕様や認証の記載が印字されています。

後で話すのですが、この充電器に記載されているUSB PDの仕様は案外むちゃくちゃで、実際のUSB PDの出力(PDO)と合っていません。なので、この記載はとりあえず気にしないほうが良さげ。

96W USB-C電源アダプタ左面。

96W USB-C電源アダプタ左面。

96W USB-C電源アダプタ左面には、神々しきAppleロゴマーク。

96W USB-C電源アダプタ右面。

96W USB-C電源アダプタ右面。

96W USB-C電源アダプタ右面にも、愛しのAppleロゴマーク。

このAppleロゴマークの部分だけ、サラサラとしたフィニッシュになっているあたり、Appleのデザインへのこだわりが垣間見れます。

付属品チェック

96W USB-C電源アダプタ付属品。

96W USB-C電源アダプタ付属品。

■96W USB-C電源アダプタの付属品一覧

  • クイックスタートガイド

今回は、96W USB-C電源アダプタを単体で購入したので、クイックスタートガイドが付属しています。こちらにも、USB PDの出力の記載がありました。やっぱり、PDOとは違うけど……。

96W USB-C電源アダプタのパッケージ。

96W USB-C電源アダプタのパッケージ。

ちなみに、96W USB-C電源アダプタのパッケージはこんな感じ。

この手のUSB PD充電器を単体で購入することは少ないので、ある意味では本体よりもレアなパッケージかもしれません。なので、このパッケージが欲しいために単体で購入するのもアリ…だと思う。

さたえり

うーん、意味不明やね。

まの

MacBook Pro 16インチを持っているのに、単体購入していますからね。

二条ねこ

付属品は未使用のまま取っておきたいからねー。

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2020年5月30日

ベンチマーク

二条ねこ

USB PD充電器の選び方については、こちらの記事からどぞー。

Vbus Hot

チェッカーで確認したところ、シンク(デバイス)未接続時にはソース(96W USB-C電源アダプタ)から電圧がかかっていないことが確認できました。なので、こちらはVbus Hotではありませんでした。

Bridged CCs

USB-IF認証済のeMarkerチップ搭載の5Aケーブル(Anker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1 (Gen2) ケーブル)を接続したところ、96W USB-C電源アダプタで接続が検出され、充電が開始されていました。

PDO

Revision Power Delivery 2.0
PDO 5V・3A
9V・3A
15V・3A
20V・4.7A

96W USB-C電源アダプタのPDO。

96W USB-C電源アダプタのUSB PDのRevisionは、Apple公式に記載されていませんが、『Power Delivery 2.0』でした。また、テスターで確認したPDOは上表のとおり。

PDOに関して言うと、テスターで確認できたものがUSB PDの規格としては正しいものです。つまり、PDO的には特に問題なし。つまり、96W USB-C電源アダプタ本体やクイックスタートガイドに記載されている出力表記が謎に変だったということ。

そして、最大出力なのですが、PDOメッセージでは最大94W(20V × 4.7A = 94W)ということに。ただ、海外の情報では、PDOメッセージ上は94W出力だけど、実際は96.35W(20.5V × 4.7A = 96.35W)出力とも言われていたり……。うーむ。

二条ねこ

『94W USB-C電源アダプタ』に改名してほしいのであーる。

まの

これが冒頭で話していたことですわね。

急速充電規格

USB Type-Cポート(USB PD)は、Quick Charge・Samsung AFC・Huawei FCP・Huawei SCP、いずれの急速充電規格にも非対応でした。

使ってみた

ピュアなUSB PD充電器

本体の記載は変だけど、仕様自体はUSBの規格に従順。

本体の記載は変だけど、仕様自体はUSBの規格に従順。

このUSB PD充電器界隈というのは、カオスの中のカオス。気にしない人は気にしないかもだけど、気にする人にとっては、まさに地獄のような状況。常にアタリハズレを探すような世界になっています。

ベーシックに良いUSB PD充電器だと思う。

ベーシックに良いUSB PD充電器だと思う。

そういう意味では、今回の96W USB-C電源アダプタは、まさにUSBの規格に従順な作り。本体の記載が意味不明になっているだけで、出力自体は普通。でも、この普通でいいのです。USB PD充電器は変なことをされるより、普通が一番。そう思ってしまうくらい、96W USB-C電源アダプタはベーシックに良い作り

美しきApple純正品

充電器の性能には無関係だけど、工芸品のように美しい。

充電器の性能には無関係だけど、工芸品のように美しい。

とにかく、96W USB-C電源アダプタは美しい

白いモノリス。いや、充電器。

白いモノリス。いや、充電器。

USB PD充電器に美しさなんて必要ないけど、このビルドクオリティーの高さは、ずっと見ていて飽きない感じ。すっかり、USB PD充電器コレクターになってしまった私ですが、トップクラスにお気に入りになる予感。それくらいうっとりする美しさなのです。ですなの。

デカ重なのは気にはなる

唯一のウィークポイントは“デカ重”なこと。

唯一のウィークポイントは“デカ重”なこと。

かなり気に入っているのですが、唯一気になる点があるとすれば、96W…もとい、94W(?)出力のUSB PD充電器としては、特に小型でも軽量でもないこと。

96W USB-C電源アダプタのパワー半導体は普通のシリコン(だと思う)なので、普通にデカ重。最近の主流になっている、窒化ガリウム半導体搭載のUSB PD充電器と比べれば、全然コンパクトではない。

HyperJuice 100W GaN USB-C Chargerとサイズ比較。

HyperJuice 100W GaN USB-C Chargerとサイズ比較。

例えば、HYPER『HyperJuice 100W GaN USB-C Chargerと比べると…ご覧のとおり。

HyperJuice 100W GaN USB-C Chargerは、最大100W出力。しかも、USB Type-Aが2ポート、USB Type-Cが2ポートもある。96W USB-C電源アダプタよりも、少しW数が多いし、ポート数も豊富。

【レビュー】HYPER『HyperJuice 100W GaN USB-C Charger』—MacBook Proの相棒!100W対応USB PD充電器

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2020年5月21日
RP-PC128とサイズ比較。

RP-PC128とサイズ比較。

もうひとつ比較として、RAVPower『RP-PC128とのサイズをどうぞ。

RP-PC128は最大90Wなので、ちょっと96W USB-C電源アダプタよりも出力は低め。だけど、このサイズ感よ。うーん、これは悩ましい……。ちなみに、RP-PC128には5Aケーブル(E-Markerチップ有)が付属しています。96W USB-C電源アダプタも良いけど、RP-PC128もなかなかに良きなのです。

二条ねこ

RP-PC128のレビューはこちらからどんぞいっ!

まとめ「お手本のようなオーソドックスなUSB PD充電器」

Apple信者…じゃなくても、これは買いである!

Apple信者…じゃなくても、これは買いである!

そういうわけで、今回のApple『96W USB-C電源アダプタ』のレビューを総括すると…

  • 最大96W出力表記だけど、PDO上は最大94W出力
  • 急速充電の競合もPDOが変なこともない
  • Appleらしいビルドクオリティーの高さ

という感じでした。

本体やクイックスタートガイドに記載されている出力表記がヘンテコなので怖かったのですが、PDOは普通で安心。本当は94W(もしくは、96.35W)と表記してほしいところですが、充電器自体はオーソドックスで良い作り。Appleユーザーじゃなくても、意外とアリなUSB PD充電器かもしれません。

二条ねこ

Appleブランドだから、ちょっと価格が高いのは気になるけどねー。

この記事で紹介したガジェット

おまけ

二条ねこ

充電器としてはちゃんとしているけど、微妙にツッコミどころがある…Appleらしくないぞっ!

まの

まぁ、普通に5VのFixed Supply PDOも“5V・3A”と記載してほしいですよね。

さたえり

いわくつきっぽそうで、実はそうじゃないってわけなんやね。ややこしい……。

おわり