この記事はCIO様よりレビュー用サンプルを頂いて記事を書いております。
- サイコロキャラメルなUSB PD充電器だ!
- 最大20Wという控えめ出力なのが実は良い!
- “デバイスに合わせた充電器”こそ解である!
“大艦巨砲主義に一石を投じる逸品”
最大20W出力・USB-C 2ポート搭載のUSB PD充電器、CIO『CIO-PD20W2C』をレビュー。「え?イマドキ20W出力しかないの!?」と思いがちですが、これぞ本当に欲しかった製品なのです。


小型で USB-C ×2 、これが意外とないのですよね。

“待望の”なわけやね!
目次
本日のレビュー:CIO-PD20W2C
CIO-PD20W2Cってなに?
クラウドファンディング発の超小型サイズのUSB PD充電器。最大20W出力。USB Type-Cポート2基搭載。
- 超小型&超軽量な筐体
- USB-Cを2ポート搭載
- 着脱しやすい筐体形状
- ACプラグキャップ同梱
- 非スイングプラグ
CIO-PD20W2C | |
---|---|
型番 | CIO-PD20W2C |
メーカー | CIO |
合計最大出力 | 20W |
インターフェース | USB Type-C ×2 |
急速充電 | |
USB Type-C | USB PD 3.0 |
USB Type-C出力 | |
USB PD[1] (PDO) |
5V・3A 9V・2.22A 12V・1.67A |
USB PD[2] (PDO) |
5V・3A 9V・2.22A 12V・1.67A |
ボディ | |
サイズ | 28×28×30mm |
質量 | 45g |
CIO-PD20W2Cのスペック

iPhoneやiPadを充電するのに、100Wの超弩級充電器はデカ重すぎる!
だからこそ、本機の小型なサイズ感と絶妙な出力が素晴らしきあーる!!
デザイン
本体

サイズ | 約28×28×30mm |
質量 | 約45g |
CIO-PD20W2Cのサイズと質量
ファーストインプレッションは…小さい!小さすぎる!!
本機は“指乗りサイズの最小級充電器”という触れ込みなのですが、その言葉に嘘偽りナシ。本当に指の上に乗せることができるのです。なんというか、サイコロキャラメル感がある可愛らしいサイズ感よ。

サイコロキャラメルって、現在は北海道限定販売になってるんですな。

その情報…充電器と関係なくない!?
本体前面には、
- USB Type-C(×2)
本体後面には、
- ACプラグ
をそれぞれ搭載。
超小型筐体ながら、USB Type-Cポートを2つも搭載しています。なお、いずれのType-Cポートも、しっかりと『USB PD 3.0』に対応しています。
ACプラグはストレート形状になっており、いわゆるスイングプラグではありません。
筐体のフィニッシュはサラりとした非光沢加工で、傷が付いても目立ちにくそうなのが好印象。また、両側面にあるデボス加工された「CIO」のロゴ。これがデザインのワンポイントアクセントになっています。
これは狙ってなのか分かりませんが、このロゴの部分がちょうど良い指の引っ掛かりになっており、充電器を抜き挿しする際のホールド感向上につながっています。
USBポート

| USB Type-C |
合計最大出力 | 20W |
最大出力 | 20W |
ポート数 | 2 |
CIO-PD20W2CのUSBポート仕様
CIO-PD20W2Cに搭載されている、USBポートの仕様は上表のとおり。
充電器自体の合計最大出力は20Wとなっていますが、USB Type-Cポートを2つとも使用すると、合計最大出力が15Wに下がる点には注意が必要です。
なお、単ポートでの使用であれば20W出力されるので、このあたりはうまく工夫したいところ。
付属品

- 取扱説明書
- ACプラグキャップ
取扱説明書

日本企業だけあって、日本語にフル対応した取扱説明書が同梱されています。
ACプラグキャップ

これは付属品にカウントしないかもしれませんが、充電器本体にはACプラグキャップが取り付けられていました。

うーむ、この芸の細かさよっ!
測ってみた

USB PD充電器の選び方については、こちらの記事からどぞー。
Vbus Hot
テスターで確認したところ、シンク(デバイス)未接続時には、ソース(CIO-PD20W2C)から電圧がかかっていないことが確認できました。なので、こちらはVbus Hotではありません。
Bridged CCs
USB-IF認証済でE-Markerチップ搭載の5Aケーブル(Anker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1 (Gen2) ケーブル)を接続したところ、CIO-PD20W2Cで接続が検出され、充電が開始されていました。

CIOから『CIO-SL30000-CC』っていう、超しなやかな5A対応USB-Cケーブルが発売されたから、そちらもぜぴ!!

ちゃっかりしてるなぁ……。
PDO
Revision | Power Delivery 3.0 |
PDO | 5V・3A 9V・2.22A 12V・1.67A |
CIO-PD20W2C(USB Type-C[1])のPDO
こちらは、本体上側に搭載されているUSB Type-CポートのPDO。
Revision | Power Delivery 3.0 |
PDO | 5V・3A 9V・2.22A 12V・1.67A |
CIO-PD20W2C(USB Type-C[2])のPDO
こちらは、本体下側に搭載されているUSB Type-CポートのPDO。
いずれのUSB Type-Cポートにおいても、筐体や説明書に記載されている内容と同じPDOが検出されました。また、5V出力時に3A出力が行えることも確認できました。
したがって、特にPDOに関して問題がある部分はないと言えるでしょう。

さすがCIO、安定した作りですわ。

まさに質実剛健ですな!
急速充電規格
USB Type-C[1] | USB Type-C[2] |
USB PD 3.0 | USB PD 3.0 |
CIO-PD20W2Cに搭載の急速充電規格
CIO-PD20W2Cに搭載されている急速充電規格は上表のとおり。
そうです、『USB PD 3.0』のみ。Quick Charge等のベンダー独自の急速充電規格には(良い意味で)対応しておりません。

おおおー!すばらすっ!!
使ってみた
MagSafe充電器の良き相棒

このCIO-PD20W2Cの最大出力は20W。
…そう、この出力にピッタリなアイテムがある。それこそ、Apple純正の『MagSafe充電器』。

Apple純正のMagSafe充電器では、20WのUSB PD出力に対応した充電器が推奨されています(厳密には、推奨している20W充電器はApple純正品。充電条件としては9V・2.22A以上が求められる)。

仕様的にも、MagSafe充電器に最適。まさに誂えたかのような相棒感。
カラーがホワイト同士なので、コーディネート的にもピッタリ。そして、何よりMagSafe充電器を使いつつ、他のデバイスをもう一方のUSB Type-Cポートで同時充電できるのが心強いのです。

2台同時充電したいときは、MagSafe充電器側に割り当てられる電力量を気にしたいところっ!
Apple純正からリプレース推奨

もし、Apple純正のUSB充電器を使っているのであれば、すぐにでもCIO-PD20W2Cに乗り換えてしまうのがおすすめ。それくらい、圧倒的な差があるのです。

CIO-PD20W2C | 20W USB-C Power Adapter |
約28×28×30mm | 約42×42×27mm*1 |
約45g | 約58g*1 |
CIO-PD20W2C vs 20W USB-C Power Adapter
*1実測値
Appleには『20W USB-C電源アダプタ(20W USB-C Power Adapter)』という、最大20W出力のUSB PD充電器が純正品として用意されています。
そう、今回のCIO-PD20W2Cと同じ最大20W出力。ただ、Appleの20W USB-C電源アダプタのほうには、USB Type-Cポートは1基しかありません。しかも、本機のほうがコンパクト。もはや、リプレースしない理由はないでしょう。

CIO-PD20W2C | 5W USB Power Adapter |
約28×28×30mm | 約26×26×28mm*1 |
約45g | 約23g*1 |
CIO-PD20W2C vs Apple 5W USB Power Adapter
*1実測値
同じく、Appleには『Apple 5W USB電源アダプタ(Apple 5W USB Power Adapter)』という、最大5W出力のUSB充電器があります。以前、iPhoneに付属していたおなじみの充電器です。
そもそも、Apple 5W USB電源アダプタは、USB PD非対応で5V・1Aでしか出力できないものです。そんな低出力な充電器と、ほぼほぼ同じサイズなのが凄いところ。これぞ、隔世の感というものなのです。

かがくのちからってすげー!
非スイングプラグの賛否

ちょっと残念なのが、スイングプラグではないところ。

ただ、前述したように、律儀にACプラグキャップが付属しているので、一応ではありますが端子の保護は完璧。
とはいえ、やっぱりスイングプラグだったら…と思うわけでして。もしスイングプラグが搭載されていたならば、100点が120点になっていたはずです。

ほんの少し大きくなってもいいから、次回作ではぜひスイングプラグの実装をお願いしたいっ!
規格違反のないピュア充電器

気になる人は異常に気になってしまう、USB PD 3.0プロトコルを遵守しているかというあれ。
CIO-PD20W2Cでは、バッチリ規格違反なく作られています。良きです。

CIO製のUSB PD充電器は“当たり”が多くて、非常にありがたいのであーる。
まとめ「小型USB PD充電器の最適解」

- サイコロキャラメルサイズなのに2ポート搭載は凄い。
- 最大20Wという絶妙な出力が最高すぎる。
- MagSafe充電器を使ってるなら100%買い。
- 100W充電器のサブとして併用するのもあり。
- ACプラグは同梱のキャップで保護すればセーフ。
今回レビューした、CIOのUSB PD充電器『CIO-PD20W2C』。ひとことでまとめると、「小型USB PD充電器を探してるのならマストバイ」という感じ。
ウィークポイントは、ACプラグが非スイングプラグという一点のみ。そのほかは、お世辞でもおべっかでもなく、追い求めていた理想の逸品そのもの。
意外と 控えめな出力 × コンパクト × USB-C 2ポート という、USB PD充電器ってなかったりするので、きっと欲しいと思っていたユーザーは多いはず。とにかく、おすすめのおすすめ。

1ポートじゃなくて、2ポートっていうのが良きあーる!
おまけ

いつの間にか、USB PD充電器メーカーの雄となっていたCIOさん!

彗星の如く現れて、他者をごぼう抜きしていきましたよね。

それが日本企業っていうのが嬉しいやんね!

ほんとそれ!そこ重要っ!!
おわり
むしろ、今までなかったのが不思議なくらい!