『週刊ガジェットニュース斜め読み』とは?
一週間のガジェット系ニュースを曜日ごとに振り返り、特にがじぇっと部が気になった事象をピックアップして語る記事です。
- 今週は“BALMUDA Phone正式発表”な一週間だ!
- BALMUDA PhoneとROG Phone 5sの価格がほぼ一緒!
- Belkin『CONNECT Pro Thunderbolt 4 Dock』が気になる!
“ゲーミングかミニマルか”
2021年第47週は…macOS版『Amazon Prime Video』リリース、『BALMUDA Phone』正式発表、QualcommがApple Silicon対抗SoC開発予告、『ROG Phone 5s』発売開始、AMDとMediaTekがWi-Fi 6Eモジュール共同開発、な一週間でした。
あ、エラーマンの番組!!
番組末期はOPが一緒でしたものね。
目次
今週のガジェットニュース回顧
<11月14日(日)>
- Snap Inc.がApp Tracking Transparencyリスク軽視で投資家からの訴訟に直面
<11月15日(月)>
- NTTドコモが電波オークション導入に前向きな姿勢へと方針転換
<11月16日(火)>
- TikTok for iOSがSharePlayでFaceTime通話中に『For US』ページを追加
- Twitterが不具合修正により仕様変更を実施
- Ankerが65W対応USB PD充電器『Anker PowerPort III 2-Port 65W』を発売
- Appleのホームサービス責任者Sam Jadallah氏が同社を退職
- AmazonがmacOS用の『Amazon Prime Video』ネイティブアプリを発表
- BALMUDAがAndroidスマートフォン『BALMUDA Phone』を正式発表
- スマートウィンドウ『Atmoph Window 2』でISSからの独自映像を配信開始
- 東京大学工学部が万能な光量子プロセッサを開発
<11月17日(水)>
- SHARPがSIMフリー版『AQUOS sense6』を発売
- Microsoftが『Windows on ARM』x64エミュレーションをWindows 11専用でリリース
- QualcommがWindows向けのARMアーキテクチャSoCの2023年までに発表すると公表
- MicrosoftがWindows 11向けの新『Media Player』をDev Channel向けに公開
- 富士通(FSM)が100兆回の書込みを保証する8MビットFRAMを開発
<11月18日(木)>
- Googleが『Pixel 6』『Pixel 6 Pro』の指紋認証改善アップデートを実施
- アーキサイトがMistelのPCキーボード『BAROCCO MD770 JP』『BAROCCO MD770RGB JP』を発売
- Appleがセルフ修理サービス『Self Service Repair』を開始(海外)
- Huaweiが2-in-1タブレットPC『MateBook E 2-in-1』を発表(海外)
<11月19日(金)>
- Googleがワイヤレス充電器『Google Pixel Stand (2nd gen)』の予約開始
- Googleが『Pixel 6』『Pixel 6 Pro』の充電に関する見解を公式発表
- ASUSが『ROG Phone 5s』『ROG Phone 5s Pro』を国内発売
- AMDとMediaTekが共同で『AMD RZ600 Series Wi-Fi 6E Modules』を開発
<11月20日(土)>
- Androidの『Google Messages』でiMessageの反応を絵文字で表示できるとの噂
今週(2021年第47週)のガジェットニュースはこんな感じ。
——まずは、今週のベストトピック。
BALMUDA The Toasterでおなじみの電機メーカーBALMUDAが、同社初のスマートフォンとなる『BALMUDA Phone』を正式発表しました。すでに予約開始をしており、発売日は2021年11月26日。
早速、実機を触ってきたのであーる。
は、早い……。
好きですわね、ほんと。
——続いて、国内ネタ。
NTTドコモの井伊基之氏が総務省主催の有識者会議にて、周波数オークション(電波オークション)制度の導入に前向きな姿勢を示しました。そして、数日後には、楽天の三木谷浩史氏が同制度の導入を「愚策」と反対の意を表明しています。
総務省の資料を見ると分かるのですが、この『周波数オークション』には通信だけではなく“放送”も含まれています。なので、しばらくは動向を追っておきたいところ。
ドイツではすでに5G周波数のオークションがあったんだけど、当局サイドと事業者サイドで評価が分かれてるみたいですなー。
落札額が高騰して、MNOの負担が大きかったのですよね。
日本で実施するなら、そのあたりの調整が必要やんね。
——そして、海外ネタ。
Appleが自社製品を消費者個人で修理できるようにするサービス、『Self Service Repair』を発表しました。順次サービス提供国は拡大するそうですが、まずは2022年初頭から米国にて提供されます。
現状、Self Service Repairに対応しているのは、iPhone 12/iPhone 13シリーズだけのようですが、M1 Macも対象になると記載されています。これにより保守性が高くなり、ThinkPadのような感じになってくれれば嬉しいところ。
Tim CookになったからのAppleって、かなり柔軟になってきてる感じがする!
Steve Jobsとは違うカリスマ性がありますなっ!
がじぇっと部が気になった物事
【第3位】QualcommがApple Silicon対抗SoCの開発予告
Qualcommが投資家向けイベント『Investor Day 2021』にて、Apple Silicon(Apple M-series)に対抗したWindows PC向けのSoCを、2023年までに開発することを予告した。
同イベントにて、Qualcommの最高技術責任者であるJames Thompson博士は、2023年に新SoCがリリースされるのに先立ち、一部の顧客に先行してサンプルを提供することを目標としているとも述べています。
また、この新SoCはNuviaチームが設計と開発を担当。このNuviaは、Qualcommが2021年1月に14億ドルで買収しておりました。
QualcommのWindows PC向けSoCといえば、Snapdragon 8cxシリーズやMicrosoft SQシリーズがありますが、Apple Mシリーズに比べて“しょっぱい石”という印象。なので、この新しいSoCが、どれくらいApple Silicon(やIntel・AMD)に肉薄できるのかに注目。
また、ちょうど『Windows on ARM』のx64エミュレーションがリリースされたところで、これが追い風となりそうな予感。…やっと、という感じもありますが。あと、5月に『Snapdragon Developer Kit』も登場しているので、開発環境も整ってきています。
MacがARMに大舵を切ったことが影響して、WindowsでもARMへの対応や移行するアプリケーションが増えていってほしいものです。
Qualcomm SoC搭載Windows機は微妙。
…って言われなくなる日も近いかもっ!期待!!
Intelもうかうかしてられませんわね。AMDの勢いも凄いですから。
【第2位】ASUS『ROG Phone 5s/5s Pro』国内発売
2021年11月17日、ASUS JAPANがゲーマー向けのAndroidスマートフォン2機種、『ROG Phone 5s』と『ROG Phone 5s Pro』を発表した。発売日は『ROG Phone 5s』(104,800円〜)が11月19日、『ROG Phone 5s Pro』(142,800円)が11月26日となる。
ROG Phone 5s/5s Proは、既存のROG Phone 5シリーズがベースとなるが、SoCが『Snapdragon 888 Plus』に刷新されている。これにより、従来機よりも25%のパフォーマンス向上が見込めるという。
また、タッチセンサーである『Air Trigger 5』も大幅に強化されており、1つのボタンで複数の操作を割り当てることが可能となった。
ここ数年、スマートフォン価格のインフレが凄いことになっているので、超ハイエンドである『ROG Phone 5s Pro』の価格が142,800円と聞いても、「あれ?意外と安い!?」と思ってしまうのが恐ろしいところ。
それにしても、ASUSのスマートフォンラインナップが謎の謎。というのも、すでに発売されている、『Zenfone 8』も『Zenfone 8 Flip』も、ハイエンドな位置付け。そして、今回のROG Phone 5sシリーズも当然ハイエンド。そう、ラインナップが全部ハイエンドなのです。
このハイエンド極振り戦略、お手頃価格時代のASUS製スマートフォンを知っている人からすると、少々驚きを隠せません。低価格帯ではXiaomiやOPPOが強いから、高価格帯で勝負する…ということなのでしょうか。
ラインナップの偏りがカオスですわ。
低価格帯は儲からないのかもですなー。
SRC回避でビットパーフェクトに対応してたら、DAPスマホとして飛びつきたいんやけどね。
うーむ、それはXperiaの特権的な感じだもんね。
【第1位】BALMUDA『BALMUDA Phone』正式発表
2021年11月16日、BALMUDAが新ブランドBALMUDA Technologiesの第1弾製品として、Androidスマートフォン『BALMUDA Phone』を正式発表した。発売日は11月26日となる。
本体価格は販売チャネルによって異なり、SoftBank版は143,280円、SIMフリー版は104,800円、となる。
本機は「コンパクト。そしてエレガント。」という触れ込みで、初代iPhone SE級となる小型なサイズ感と、直線のない丸みを帯びたデザインが特徴。また、小型筐体ながら、FeliCa・5G・Qiに対応している。
発売前から賛否両論(“否”が多い印象)ですが、それだけ話題性のあるスマートフォンとも言えます。もちろん、いろいろ思うところはありますが、チャレンジ自体は評価すべきところ。
『Android』というOS、『Snapdragon』というSoC、これらの汎用品を採用している限り、どうしても価格とスペックのバランス(いわゆる『コスパ』)の勝負になりがちなスマートフォン界隈。なので、オリジナルアプリだけで戦い抜くには、かなり厳しい予感もしています。
個人的には欲しいと思っているのですが、やはり10万円という価格では手が出ないのが本音。
進化の緩やかな家電と異なり、スマートフォンは1年後に陳腐化する時限爆弾のようなガジェット。なので、ある瞬間に大きな値崩れをしそうな感がして、それもまた躊躇する要素になってしまっています。
家電は壊れるまで使えますが、スマートフォンは壊れるまで使えない、ですよね。
そうなんだよねー。
ハードが元気でも、OSのアップデートでバッサリの切られたりもするし、製品寿命が家電に比べて短すぎるのであーる。
赤外線モジュール搭載で家電リモコンになったり、IoTのハブになる…的な要素があっても面白そうだったんやけどねぇ。
うーむ、デバイスとしては好きだから、やっぱり価格…ですな。
今週の気になるガジェット
今週の気になるガジェットは、大好きなBelkinから発売されているThunderbolt 4ドッキングステーション、『CONNECT Pro Thunderbolt 4 Dock』であーるっ!
同じくBelkinから発売されているThunderbolt 3ドッキングステーション、Thunderbolt 3 Dock Proを使っているのですが、ちょっと挙動不審なところがあるのが悩み。なので、Thunderbolt 4へのステップアップも兼ねて、新モデルにリプレースしたいところ。
ただ、Thunderbolt 4規格のドッキングステーションでありながら、Thunderbolt 4ポートが入力と出力の合計2ポートしかないのがネック。ただし、SDカードスロットやLAN端子があるのは良き。
私はOWCのThunderbolt 4ドッキングステーションも持っている(ほぼ使っていないけど)のですが、こちらは逆にThunderbolt以外のI/Oが弱いのです。
…なかなかにドッキングステーション選びも、“底なし沼”な予感がしてきました。
うーむ、またデイジーチェーンになっちゃうあーる。
編集後記
SIMフリー版の『BALMUDA Phone』が、104,800円。
最廉価版の『ROG Phone 5s』は、104,800円。
比べるものではないかもしれませんが、『BALMUDA Phone』ではなく、『ROG Phone 5s』が欲しくなってきました。
本命は『ROG Phone 5s Pro』なんだけどねっ!
おまけ
ゲーミングスマートフォン、良きですなー。
普通のスマートフォンにも、食傷気味になってきたところですものね。
え…買うの!?
予算次第であーる。
おわり
▽Source
9to5Mac, AMD, Anker, Apple, ASUS JAPAN, Atmoph, Gizmochina, Google, Google Store, MacRumors, Qualcomm, Reuters, SHARP, The Verge, Twitter, Windows Blog, Windows Insider Blog, アーキサイト, 東京大学工学部, 日経クロステック, 富士通セミコンダクターメモリソリューション
テーテテッテーレッレー!
朝まで生テレビ!…と見せかけての、パソコンサンデー!