- 左手デバイスとして良さげな『お絵描きツール』を探す!
- ペンタブ用のコントローラーが王道な左手デバイス!
- 小型のゲーミングコントローラーが穴場だけど使えそう!
— JoyToKeyを使えば何でもアリ —
デザイン業務やお絵描きに有用そうな『左手デバイス』を探索しました。今回はそのお絵描きツール編(という名の“番外編”)です。
アプローチする角度によっても変わってきますからね。
お絵描き目線、写真編集目線、3DCG目線…って感じやね。
目次
はじめに
本稿は『Adobe Creative Cloud(Adobe CC)』や『CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)』を利用しているユーザーに向けた、左手デバイスの探索記事になります。
お絵描きユーザー向けのまさに、左手デバイスといった製品。本来は左手デバイスとして使うことを想定してないけど、アプリケーションを使えば左手デバイスとして使える製品。…そんなノンジャンルな感じでチェックしていきます。
選考基準
- ボタン数
- カスタマイズ性
左手デバイスとしてお絵描きツール等を探すにあたって、重視したのが上記の2点。
本来、左手デバイスとして使うことを想定していない製品であっても、『JoyToKey』や『JoyKeyMapper』のようなアプリケーションを使えば、左手デバイスとして振る舞ってくれます。なので、使いやすそうであれば、正直“何でもアリ”です。
左手デバイスとしてのお絵描きツール候補
[1]CELSYS CLIP STUDIO TABMATE
CLIP STUDIO TABMATE | |
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接続方式 | 無線(Bluetooth 3.0) |
対応OS | Windows(Windows 8.1以降) macOS(macOS 10.14以降) Android(Android 9以降) |
本体サイズ | 約25–34×117×28–44mm |
本体質量 | 非公表 |
CLIP STUDIO TABMATEのスペック
CELSYS『CLIP STUDIO TABMATE』は、CLIP STUDIO PAINT DEBUT/PRO/EX専用の左手デバイス(JoyToKeyを使えば他アプリへの流用も可能)。
初代CLIP STUDIO TABMATEは、Wiiのヌンチャクのようなジョイスティック搭載のコントローラーだったのですが、新型ではジョイスティックは廃止され、代わりにホイールが搭載されています。また、接続方式も 有線 → 無線(Bluetooth) に刷新。
手に持って使える左手デバイスは少ないので、かなりアリな予感。細長い形状をしていてコンパクトなので、他の左手デバイスと併用しても良さそう。本命候補。
[2]HUION Mini Keydial KD100
Mini Keydial KD100 | |
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接続方式 | 有線(USB Type-C|メス) 無線(2.4GHz) |
対応OS | Windows(Windows 7以降) macOS(macOS 10.12以降) |
本体サイズ | 約92.9×146×10.8mm |
本体質量 | 約115g |
Mini Keydial KD100のスペック
HUION『Mini Keydial KD100』は、HUION製品向けのテンキーパッドライクな左手デバイス。
有線接続・無線接続の両方に対応しているのがウリ。また、キーは無刻印なので、見た目的にもスッキリしている。ラベルライターで作成したステッカーを貼りやすいキー形状なのも良き。
キーの同時押しに非対応、ドライバが不安定、という2点が気になるものの、テンキーパッドにジョグシャトルが搭載されている製品は少ないので結構アリな気も。
[3]TourBox NEO
TourBox NEO | |
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接続方式 | 有線(USB Type-C|メス) |
対応OS | Windows(Windows 7以降) macOS(macOS 10.11以降) |
本体サイズ | 約116×101×44mm |
本体質量 | 約370g |
TourBox NEOのスペック
TourBox Tech『TourBox NEO』は、クリエイター向けに特化された左手デバイス。
形状の異なるダイヤルやボタンが絶妙に配されており、手探りで操作できるように作られている。左手デバイスとしては後発になるのですが、プロモーションの影響もあってか、かなりユーザー数が多い印象。そういう意味では、取っ付きやすさもある。
販売価格が2万円強と、左手デバイスとしてはお値段が張るのがネック。また、上位機種として『TourBox Elite』がリリースされるのも悩ましいところ。
[4]TourBox Elite
TourBox Elite | |
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接続方式 | 有線(USB Type-C|メス) 無線(Bluetooth 5.1) |
対応OS | Windows(Windows 7以降) macOS(macOS 10.11以降) |
本体サイズ | 約116×101×44mm |
本体質量 | 約376g |
TourBox Eliteのスペック
TourBox Tech『TourBox Elite』は、前掲した左手デバイス『TourBox NEO』の最新版。
筐体のベースはTourBox NEOと同じなのですが、本機はBluetoothによる無線接続にも対応。また、各部品の改良も施されているという。
有線・無線の両方に対応しており、対応アプリケーションも多いので、左手デバイスの大本命でしょう。ただ、価格がかなり高くなっており、公式直販で約3.5万円。左手デバイスとしては、最高クラスに高くなってしまいました。
[5]任天堂 Joy-Con
Joy-Con | |
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接続方式 | 無線(Bluetooth 3.0) |
対応OS | Windows(JoyToKey利用) macOS(JoyKeyMapper利用) |
本体サイズ | 約35.9×102×28.4mm |
本体質量 | 約49g |
Joy-Conのスペック
任天堂『Joy-Con』は、ご存知『Nintendo Switch』専用のゲームコントローラー。
このJoy-ConをWindows・MacとBluetooth接続し、左手デバイス化するという方法は、お絵描き界隈では有名な使い方のひとつ(先人たちに感謝)。
もちろんそのままでは使えませんが、Windowsなら『JoyToKey』、Macなら『JoyKeyMapper』を別途インストールすれば、ボタンにショートカットをアサインして使うことができます。お手軽かつ、安価に導入できるという意味では、かなりアリな選択肢。
[6]8BitDo Lite
8BitDo Lite | |
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接続方式 | 有線(USB Type-C|メス) 無線(Bluetooth) |
対応OS | Windows(JoyToKey利用) macOS(JoyKeyMapper利用) |
本体サイズ | 約120×66.2×16.2mm |
本体質量 | 約84g |
8BitDo Liteのスペック
8BitDo『8BitDo Lite』は、汎用的なゲームコントローラー。
こちらもJoy-Conと同様に、Windowsなら『JoyToKey』、Macなら『JoyKeyMapper』、を使ってショートカットを割り当てる形。価格も安価(約3,000円)なので、手を出しやすいのも魅力。
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まとめ「アプリを使えば何でもアリ」
そういうわけで、『左手デバイス』として使えそうなお絵描きツール等を探してみました。
最後のほうは無理矢理——な感じですが、ゲームのコントローラーを左手デバイス化するという手法はアリ。専用デバイスではないので、価格的にリーズナブルなのも魅力のひとつ(ダメなら諦めがつく価格)。
お絵描きに特化した左手デバイスは、専用だけあってかなり便利そう。ただ、少々価格がネックになりそうな予感も。このあたりは悩みどころかもしれません。
左手で使えるなら、それはすべて『左手デバイス』ってわけですな。
おまけ
『TourBox NEO』は導入するかも!
高価なだけあって、良さそうですものね。
でも、3万円以上するんやね。
うーむ、そこには目を瞑るしか…ねー。
おわり
専用デバイスからそうでないものまで!
左手デバイスの世界も奥が深いですなー。