Wacom AES対応デジタイザーペンの“最強”はどれだ?

Wacom AES対応デジタイザーペンの“最強”はどれだ?
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超絶マニアックです。

仕事上、デジタイザーペンを使うことが多い私。なので、こだわりも多い!…だから、『Wacom AES』に対応したデジタイザーペンで、一番良さそうなものを探してきたぞ!

さたえり
そんなペン(装備)で大丈夫なん?
四条ねこ
問題ない。一番いいのを頼むっ!
まの
エルシャダイ…ですね。

私と『Wacom AES』なデジタイザーペン

私と『Wacom AES』なデジタイザーペン

Surfaceなどの普及によって、デジタイザーペンに対応したWindows PCが非常に増えました。デザイン関係や絵師さんなら、この恩恵を大きく受けているはず。

そんなデジタイザーペンの中でも、私は『Wacom AES』というペンプロトコルが採用されているペン・PCが気に入っていて使っています。その中でも、いろいろペンが出ているので、一番良さそうなペンを探してみようと思ったのが、今回の趣旨です。

デジタイザーの“ジッター”問題—MPP・AESからお絵描きタブの最適解を考える

デジタイザーの“ジッター”問題—MPP・AESからお絵描きタブの最適解を考える

2018年11月9日
四条ねこ
ちなみにPCは、東芝の『dynabook V62』を使ってるよー!

ペンのプロトコルについて

ペンのプロトコルについて

そもそもデジタイザーペンには、ペンによってプロトコル(方式)があって、それらによる細かな違いがあります。今回はその中でも、Wacomのデジタイザーペンについてを話していきます。

四条ねこ
詳しい違いは過去の記事を参考にしてねー!
お絵かきペンは“Wacom>N-trig>Synaptic”だと思う!—デジタイザーとWindowsタブについて想うコト

お絵かきペンは“Wacom>N-trig>Synaptic”だと思う!—デジタイザーとWindowsタブについて想うコト

2019年2月3日

AES 1.0とAES 2.0の違い

AES 1.0とAES 2.0の違い

Wacom AESには『Wacom AES 1.0』『Wacom AES 2.0』という、プロトコルのバージョンが存在します。うんうん、ややこしい。

この違いについては、PC Watchによると『Wacom AES 2.0』には、傾き検知4,096段階の筆圧検知にあるようです。ちなみに、2.0には下位互換性があって、1.0のプロトコルとしても機能するそう。ただ、その場合は先程の傾き検知などは使えない模様。

四条ねこ
うーむ、詳しい情報が少なかったんだよねー。

主なAES対応デジタイザーペン

主なAES対応デジタイザーペン

それでは、2019年現在で入手性が高そうな『Wacom AES』に対応したデジタイザーペンについてまとめてみました。

Wacom『Bamboo Ink』

真っ先にWacom AES対応のデジタイザーペンで思い浮かぶのが、Wacom純正の『Bamboo Ink』というもの。

単6乾電池使用で、4,098段階筆圧感知、傾き検知は非搭載、MPP(Microsoft Pen Protocol)にも対応、というスペックです。

東芝『アクティブ静電ペン』

アクティブ静電ペン(PADPN004)
東芝

私の所有している『dynabook V62』に付属していたのが、こちらの東芝『アクティブ静電ペン』というもの。

単6乾電池使用で、2,048段階筆圧感知、というスペック。傾き検知についての記載が公式サイトにないが、筆圧感知レベルからおそらくAES 1.0と推測し、傾き検知がないと思われる。

四条ねこ
使ってて、傾き検知がある感じもしないし、多分…ないはずっ!

Dell『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』

Dellの『XPS 15 2-in-1』というノートPCに付属しているのが、この『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』というもの。

単6乾電池使用で、4,098段階筆圧感知、傾き検知も搭載、MPP(Microsoft Pen Protocol)にも対応というスペック。公式にもAES 2.0との記載があるので、ほかのWindows PCとの互換性があるならば、かなり有力な候補になりそう。

ちなみに、Dellではさまざまなデジタイザーペンを発売しているが、本製品は『PN579X』という型番なので、購入する際は要注意。

▼本来は『XPS 15 2-in-1』に付属するデジタイザーペン。

ペンの比較

ペンの比較

先程紹介した3つのWacom AES対応デジタイザーペンの主なスペックを、以下の簡単な表にまとめてみました。

製品名 Bamboo Ink アクティブ静電ペン Dellプレミアム・アクティブ・ペン
筆圧感知 4,098段階 2,048段階 4,098段階
傾き検知 なし 不明 あり
ボタン数 3(1つはBluetooth接続用) 2 3
備考 AES・MPP両対応
ペン先は3種類存在
おそらくAES 1.0 AES・MPP両対応
AES 2.0

各デジタイザーペンの比較表。

まの
スペック的にも“答えが見えている”ような!?
四条ねこ
特に問題がなければ『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』が、良さそうな感じだよね〜。

ここでひとつお断りなのですが、Wacom・東芝・Dellそれぞれの担当者に伺ったのですが、他のPCで使う際の“互換性の有無”に関しては保証しないとのこと。ちょっと変ですが、汎用品として謳っているWacomも、公式では細かな対応状況はお答えしかねるとの回答でした。なので、動作確認が取れていないPCに関しては、あくまで自己責任でお願いします。

四条ねこ
それを踏まえて検証してみたよー!

書き味

書き味に関しては、かなり好みが分かれる部分だと思います。ちなみに、私は硬めなほうが好みです。

あくまで私感ですが、
アクティブ静電ペン ≦ Bamboo Ink(ソフト芯) < Bamboo Ink(ミディアム芯) < Dellプレミアム・アクティブ・ペン ≦ Bamboo Ink(ハード芯)
な感じの書き味(小さいほうが柔らかい)でした。

dynabook V82付属の『アクティブ静電ペン』は、かなりソフト寄りな書き味です。なので、芯の減りが早いのが使っていて感じます。
店頭で試しただけですが、『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』は“少し硬め”な感じで、ボールペン的な感じでした。

持ちやすさ

持ちやすさに関しても、手の大きさや好みがあるので一概には言えない部分ではあります。でも、一応は感想を書いておきます。

こちらも私感ですが、
アクティブ静電ペン < Dellプレミアム・アクティブ・ペン < Bamboo Ink
な持ちやすさ(小さいほうが持ちづらい)でした。

『アクティブ静電ペン』はメモ用途向けっぽいので、イラストやデザイン制作に使うには、少々長さが短い感じです。
『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』は、Surface Penライクで、いたって普通。
『Bamboo Ink』は、公式でエルゴノミクスを謳っている通り、かなり持ちやすかったです。イメージは『かきかた鉛筆』を持った感じに近いですね。

ベストは『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』かも?

ベストは『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』かも?

スペック比較や使用感を考えると、個人的なベストバイWacom AES対応デジタイザーペンは、『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』な気がします。

もちろん、公式にはDellの当該対応製品しか動作サポートしていません。なので、Surface Proやdynabook V82、VAIO A12などで使うのは自己責任です。でも、凄く良さげなので、私は買ってしまいそうです…

四条ねこ
これぞ人柱〜♪
さたえり
という名の“無駄遣い”やんね…。

総評:最強はDellのデジタイザーペン!?

総評:最強はDellのデジタイザーペン!?

スペック的にも使用感(書き味やグリップ感)的にも、Dellの『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』が一番良さげなWacom AES対応のデジタイザーペンな気がしました。

AESにもMPPにも対応していますし、AESも2.0と公式で記載がある安心感。

四条ねこ
本当はXPS 15 2-in-1と一緒に使うのがベストなのだけどねー。

ただ…入手性が悪いのです。うむむ。

おまけ

四条ねこ
完全に“誰得記事”になっちゃったー!
まの
マニアックにも程がありますよね。
四条ねこ
あははー。
問い合わせしたときも「何言ってるんだ?この人は?」って感じの反応だったよ〜。
さたえり
完全にヤバい人って、思われてそうやね…。

おわり