超絶マニアックです。
仕事上、デジタイザーペンを使うことが多い私。なので、こだわりも多い!…だから、『Wacom AES』に対応したデジタイザーペンで、一番良さそうなものを探してきたぞ!
目次
私と『Wacom AES』なデジタイザーペン
Surfaceなどの普及によって、デジタイザーペンに対応したWindows PCが非常に増えました。デザイン関係や絵師さんなら、この恩恵を大きく受けているはず。
そんなデジタイザーペンの中でも、私は『Wacom AES』というペンプロトコルが採用されているペン・PCが気に入っていて使っています。その中でも、いろいろペンが出ているので、一番良さそうなペンを探してみようと思ったのが、今回の趣旨です。
ペンのプロトコルについて
そもそもデジタイザーペンには、ペンによってプロトコル(方式)があって、それらによる細かな違いがあります。今回はその中でも、Wacomのデジタイザーペンについてを話していきます。
AES 1.0とAES 2.0の違い
Wacom AESには『Wacom AES 1.0』と『Wacom AES 2.0』という、プロトコルのバージョンが存在します。うんうん、ややこしい。
この違いについては、PC Watchによると『Wacom AES 2.0』には、傾き検知と4,096段階の筆圧検知にあるようです。ちなみに、2.0には下位互換性があって、1.0のプロトコルとしても機能するそう。ただ、その場合は先程の傾き検知などは使えない模様。
主なAES対応デジタイザーペン
それでは、2019年現在で入手性が高そうな『Wacom AES』に対応したデジタイザーペンについてまとめてみました。
Wacom『Bamboo Ink』
真っ先にWacom AES対応のデジタイザーペンで思い浮かぶのが、Wacom純正の『Bamboo Ink』というもの。
単6乾電池使用で、4,098段階筆圧感知、傾き検知は非搭載、MPP(Microsoft Pen Protocol)にも対応、というスペックです。
東芝『アクティブ静電ペン』
私の所有している『dynabook V62』に付属していたのが、こちらの東芝『アクティブ静電ペン』というもの。
単6乾電池使用で、2,048段階筆圧感知、というスペック。傾き検知についての記載が公式サイトにないが、筆圧感知レベルからおそらくAES 1.0と推測し、傾き検知がないと思われる。
Dell『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』
Dellの『XPS 15 2-in-1』というノートPCに付属しているのが、この『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』というもの。
単6乾電池使用で、4,098段階筆圧感知、傾き検知も搭載、MPP(Microsoft Pen Protocol)にも対応というスペック。公式にもAES 2.0との記載があるので、ほかのWindows PCとの互換性があるならば、かなり有力な候補になりそう。
ちなみに、Dellではさまざまなデジタイザーペンを発売しているが、本製品は『PN579X』という型番なので、購入する際は要注意。
▼本来は『XPS 15 2-in-1』に付属するデジタイザーペン。
ペンの比較
先程紹介した3つのWacom AES対応デジタイザーペンの主なスペックを、以下の簡単な表にまとめてみました。
製品名 | Bamboo Ink | アクティブ静電ペン | Dellプレミアム・アクティブ・ペン |
筆圧感知 | 4,098段階 | 2,048段階 | 4,098段階 |
傾き検知 | なし | 不明 | あり |
ボタン数 | 3(1つはBluetooth接続用) | 2 | 3 |
備考 | AES・MPP両対応 ペン先は3種類存在 |
おそらくAES 1.0 | AES・MPP両対応 AES 2.0 |
各デジタイザーペンの比較表。
ここでひとつお断りなのですが、Wacom・東芝・Dellそれぞれの担当者に伺ったのですが、他のPCで使う際の“互換性の有無”に関しては保証しないとのこと。ちょっと変ですが、汎用品として謳っているWacomも、公式では細かな対応状況はお答えしかねるとの回答でした。なので、動作確認が取れていないPCに関しては、あくまで自己責任でお願いします。
書き味
書き味に関しては、かなり好みが分かれる部分だと思います。ちなみに、私は硬めなほうが好みです。
あくまで私感ですが、
アクティブ静電ペン ≦ Bamboo Ink(ソフト芯) < Bamboo Ink(ミディアム芯) < Dellプレミアム・アクティブ・ペン ≦ Bamboo Ink(ハード芯)
な感じの書き味(小さいほうが柔らかい)でした。
dynabook V82付属の『アクティブ静電ペン』は、かなりソフト寄りな書き味です。なので、芯の減りが早いのが使っていて感じます。
店頭で試しただけですが、『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』は“少し硬め”な感じで、ボールペン的な感じでした。
持ちやすさ
持ちやすさに関しても、手の大きさや好みがあるので一概には言えない部分ではあります。でも、一応は感想を書いておきます。
こちらも私感ですが、
アクティブ静電ペン < Dellプレミアム・アクティブ・ペン < Bamboo Ink
な持ちやすさ(小さいほうが持ちづらい)でした。
『アクティブ静電ペン』はメモ用途向けっぽいので、イラストやデザイン制作に使うには、少々長さが短い感じです。
『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』は、Surface Penライクで、いたって普通。
『Bamboo Ink』は、公式でエルゴノミクスを謳っている通り、かなり持ちやすかったです。イメージは『かきかた鉛筆』を持った感じに近いですね。
ベストは『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』かも?
スペック比較や使用感を考えると、個人的なベストバイWacom AES対応デジタイザーペンは、『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』な気がします。
もちろん、公式にはDellの当該対応製品しか動作サポートしていません。なので、Surface Proやdynabook V82、VAIO A12などで使うのは自己責任です。でも、凄く良さげなので、私は買ってしまいそうです…。
総評:最強はDellのデジタイザーペン!?
スペック的にも使用感(書き味やグリップ感)的にも、Dellの『Dellプレミアム・アクティブ・ペン』が一番良さげなWacom AES対応のデジタイザーペンな気がしました。
AESにもMPPにも対応していますし、AESも2.0と公式で記載がある安心感。
ただ…入手性が悪いのです。うむむ。
おまけ
問い合わせしたときも「何言ってるんだ?この人は?」って感じの反応だったよ〜。
おわり