- PC環境における音質の悪さを改善したい!
- 小型でAll-in-OneなPCスピーカーを探す!
- 意外と「これだ」と思える製品に出逢えない!
“テーマ:小型All-in-One”
PCモニター(PD3220U)にある内蔵スピーカーの音質がイマイチなので、USB接続できる小型PCスピーカーを探しています。題して、『PCモニター音質改善計画』なのです。ですなの。
難しいですわね。
てか、そんな製品ないと思う。
目次
『PCモニター音質改善計画』の概要
PCモニター内蔵のスピーカーというのは、往々にして音質が悪いものが大半です。そして、音質云々の前に、スピーカーが搭載されていないPCモニターも少なくありません。
かくいう私が使っているPCモニター(BenQ PD3220U)の内蔵スピーカーも、音質はおまけレベル。スピーカー出力が 2W + 2W しかないので、これでは音質が悪いのも仕方ありません。…いや、そもそも、PCモニターに高音質を求めるほうが酷でして。
そういうわけで、PCモニターの音質を強化すべく、小型で多機能なPCスピーカーを探すことにしたわけです。それが、今回の『PCモニター音質改善計画』のあらまし。
外付けPCスピーカーの条件
“小型で多機能なPCスピーカー”とひとくちに言っても、その数は多く、間口も広すぎる。
モニター内蔵スピーカーのちょい上ぐらいの音質ならば、数千円で買えるELECOMやCreative Technologyを買えば事足りる。逆に本格的なPCオーディオ環境を揃えるならば、数万円クラスの小型ブックシェルフスピーカーを据えつつ、USB DACやオーディオインターフェースで脇を固める必要がある。
…そんな感じで、PCスピーカーを選ぶにあたって、もう少し明確なテーマを設定する必要があるわけです。
そういうわけで、“機能性”と“デザイン性”の2項目を中心軸として、理想の小型PCスピーカーの選定条件を考えていきます。
機能性の条件
- USB入力端子搭載(AUX INは必須)
- Wi-Fi/AirPlay対応(できれば)
- Bluetooth対応
- バスパワー駆動(できれば)
小型PCスピーカーに求める機能性はこんな感じ。
単にPCスピーカーとしてしか使えないのでは面白みに欠ける。なので、USBやBluetoothを筆頭に、多彩な入力系統があると嬉しいところ。とにかく、小型でAll-in-OneなPCスピーカーというのが理想系なのです。
あ、大前提として『アクティブスピーカー』(アクティブ + パッシブ な半アクティブ含む)ですぞ!
デザイン性の条件
- 可能な限り少ない配線
- インテリアと調和する筐体
- 圧を感じないサイズ感
小型PCスピーカーに求めるデザイン性はこんな感じ。
デスク周りの配線をあまり増やしたくはないので、できるだけ少ない配線で済むようにしたいところ。
ただ、いくら少ない配線が理想とはいえ、PCとの接続をワイヤレス(BluetoothやWi-Fi)にしてしまうと、動画視聴時にリップシンクが気になる。ですので、有線接続は絶対。そこの折り合いをどうするか、これがキモになってきそうな予感。
外付けPCスピーカーの候補
そういうわけで、理想っぽい小型PCスピーカーの候補を4つまで絞ったあーる!
[1]Razer『Razer Nommo Chroma』
タイプ | 左右分離型 |
最大出力 | 非公表 |
接続方式 | AUX IN(φ3.5mm) USB |
電源方式 | AC電源 |
Razer Nommo Chromaの主なスペック
- 個性的な筐体デザイン
- Razer Chroma RGB対応
- USBオーディオ入力対応
- 地味に大きいサイズ感
- USBケーブルが着脱不可
- ワイヤレス接続非対応
1つめの候補は、Razerの『Razer Nommo Chroma』。いわゆる、ゲーミング系のスピーカー。
Razer Nommoには、LED搭載モデル・LED非搭載モデルがあるのですが、LED搭載モデル(Razer Nommo Chroma)にのみ、USB入力が搭載されているということで、選考対象に入れてみました。
全体的には良さげなのですが、いろいろと惜しいとも。USBが筐体に直付けで取れないことや、筐体自体が結構大きいのが残念。コンセプトは良いのですが、オーディオという軸で見てしまうと、いろいろ大味な作りに感じてしまいます(でも、TIMEDOMAIN miniっぽいデザインは好み)。
USBとAUX INの両方に対応している小型PCスピーカーって、あんまりないんだよねー。
[2]Olasonic『IA-E55BT』
タイプ | 左右分離型 |
最大出力 | 10W + 10W |
接続方式 | AUX IN(φ3.5mm) USB Bluetooth |
電源方式 | USBバスパワー |
IA-E55BTの主なスペック
- USBバスパワー駆動対応
- 少ないケーブル配線で設置可能
- BluetoothがaptX HDやLDACに対応
- 好みの分かれるデザイン
2つめの候補は、Olasonicの『IA-E55BT』。約10年続く、卵型スピーカーの現行機種。
デザインは好みがハッキリ分かれそうな感じ(個人的には『Scandyna Micropods SE』のような振り切った感がもっとほしい)なのですが、使い勝手はかなり良さげ。
USBバスパワー駆動可能なので、PCとの接続はUSBケーブルだけ。配線全体で見ても、左右のスピーカーユニットをつなぐ、1本のオーディオケーブルがあるくらい。なので、とにかく取り回し抜群。何よりACアダプターが不要というのが素晴らしい。Bluetoothも搭載しており、潰しも効く。
ほんと、デザインだけ。同じOlasonicだと『TW-D7IP』(2011年発売)をまだ持っているのでしが、筐体デザインはこちらのほうが好みでした。
コンセプトは好きだから、かなり欲しい寄りなんだけど…うーむ。
[3]Audioengine『A2+ Wireless』
タイプ | 左右分離型 |
最大出力 | 30W + 30W |
接続方式 | RCA IN AUX IN(φ3.5mm) USB Bluetooth |
電源方式 | AC電源 |
A2+ Wirelessの主なスペック
- シンプルで美しいデザイン
- USBオーディオ入力対応
- Bluetooth接続対応
- ACアダプターのサイズ感
2つめの候補は、Audioengineの『A2+ Wireless』。ちなみに、Audioengine社は米国のメーカー。
端的に言うと、 普通のブックシェルフ型アクティブスピーカー + USB入力 + Bluetooth という感じの製品。普通と言えば普通なのですが、グロッシーな塗装とシンプルなデザインがとにかく好み(ミーハー感は否めないが)。
惜しむらくは、ACアダプターのサイズが大きいこと。しかもDCジャックが特殊形状なので、USB PD駆動化する魔改造も難しそう。ギリ小型PCスピーカーと言えるサイズ感だからこそ、ACアダプターのサイズ感が妙に悩ましい。
MacにもWindowsにも調和する筐体デザインは捨て難いあーる。
[4]Libratone『ZIPP 2』
タイプ | 左右一体型 |
最大出力 | 100W |
接続方式 | AUX IN(φ3.5mm) USB(USBメモリ用) Bluetooth Wi-Fi(AirPlay 2/Spotify Connect対応) |
電源方式 | バッテリー駆動 |
ZIPP 2の主なスペック
- 北欧らしいデザイン
- 360°スピーカー設計
- Wi-Fi/AirPlay 2対応
- DLNA対応
- Bluetooth対応
- Amazon Alexa搭載
- USBの接続先が限定的
最後の候補は、Libratoneの『ZIPP 2』。最近、完全ワイヤレスイヤホンでお馴染みのLibratoneです。
PCスピーカーとして使うのは間違ってる感アリアリなのですが、個人的にはこれくらい“らしさ”がないほうが好み。ただ、PCとはφ3.5mm接続になるので、USB接続をするにはひと工夫(USB-C to φ3.5mm変換を噛ませる等)が必要になってくる。ここが最大のネック。
ZIPP 2自体のポテンシャルは高く、BluetoothやWi-Fiはもちろん、AirPlay 2・Spotify Connect・DLNAなど何でもござれ。しかも、Amazon Alexaも搭載されているそう。
PCスピーカーの裾野を広げると、何でもありになってきますな。
まとめ「決定版が見つからない」
- 小型で省スペース
- 多機能で複数系統入力対応
- 圧迫感を感じないデザイン
…という条件で絞っていくと、思ったよりも小型PCスピーカーの決定版が見つからない。非常に困ってます。
ふと思いついたのですが、『Echo Studio』や『Echo(第4世代)』に搭載されているAUX INを使うという手も。というわけで、もう少し考えてみます。
考えれば考えるほど、iMacって取り回しが楽なデスクトップなんだよねー。
おまけ
本当はSonyの『SRS-ZR7』が欲しかったのに…ディスコン!!
サウンドバーとしても使えるワイヤレススピーカーですわね。
そうそう!
USB接続・Bluetooth・Wi-Fi・HDMI ARCの全部盛りで良かったのに、どうして後継機種を出さないのか疑問あーる。
最近のSonyの小型スピーカーは、謎にパリピ思考やもんね……。
そうなんだよねー。困ーる。
おわり
…で、小型なのが欲しいっ!