- 充電用におすすめなUSB Type-Cケーブルが降臨!
- 最高峰のしなやかさ・柔らかさを持っているぞ!
- この取り回しやすさで5Aケーブルという凄みよ!
“Ankerよりも柔らかい!”
5A対応USB Type-C to USB Type-Cケーブル、CIO『CIO-SL30000-CC』をレビュー。柔らかいUSBケーブルは多々ありますが、これが“頂点”かもしれません。


…え!?

つまり、それだけ柔軟性に富んでいるわけですね。

Bottom line
「しなやかすぎて絡まない」が謳い文句だけあって、とにかく取り回し抜群。このケーブルの柔らかさでUSB PDの5A充電に対応しているのも良き。ただ、コネクタの抜き差しが若干固いのが気になるかも。
Score
- Usability 7
- Price 8
- Design 8.5
ここがすき!
- 柔らかケーブルの頂点
- 最高に取り回し抜群
- ケーブルバンド同梱
- USB PD 5A充電対応
ここがうーん?
- 抜き差し固めのコネクタ
目次
本日のレビュー:CIO-SL30000-CC
CIO-SL30000-CCってなに?
「しなやかすぎて絡まない」が謳い文句のUSB Type-C to USB Type-Cケーブル。しかも、USB PDの5A出力にも対応。これぞ革命である。

とーーーにかく、や・わ・ら・か・い!!
柔らかくて取り回しやすい、5A対応USB Type-Cケーブルを探してるならぜぴっ!!
スペック表
CIO-SL30000-CC | |
---|---|
型番 | CIO-SL30000-CC |
メーカー | CIO |
プロトコル | |
転送速度 | USB 2.0 └ 最大480Mbps |
対応出力 | 最大5A └ 最大100W |
ボディ | |
ケーブル長 | 1.0m |
ケーブル径 | φ4mm*1 |
ハウジング | 11×29×11.5mm*1 |
質量 | 31.9g*1 |
備考 | |
Alternate Mode | N/A |
E-Marker | ○ |
CIO-SL30000-CCのスペック
*1実測値
デザイン
本体

サイズ | ケーブル長 | 1.0m |
ケーブル径 | φ4mm*1 | |
ハウジング | 11×29×11.5mm*1 | |
質量 | 31.9g*1 |
CIO-SL30000-CCのサイズと質量
*1実測値
ファーストインプレッションは…しなやかの中のしなやか。
すでに世の中には、柔らかくて取り回し抜群なことを売りにしたUSBケーブルが数多出回っています。そんな数ある“柔らかいケーブル”の中でも、このCIO-SL30000-CCは群を抜いて柔らかい。

カラーは、2色(ホワイト・ピンク)。
ケーブル長は、2種類(1m・2m)。
…という展開あーる。
ケーブル

皮膜 | シリコン皮膜 |
硬さ | とても柔らかい |
曲げ癖 | 普通 |
CIO-SL30000-CCのケーブル質感
このCIO-SL30000-CCは、ケーブル被膜に軟質なシリコンを採用しており、まさに紐のような柔らさで、非常に取り回しに優れている。また、手触りも上品なシルキータッチで、絡みづらいのも良き。
ここは賛否あるところですが、ケーブル径がφ4mm(実測値)と太く、耐久性に優れているように感じる。実際、30,000回の折り曲げテストをパスしているのだとか。なので、断線の心配はまずなさそう。
ケーブル自体が柔らかいのもそうなのですが、変な曲げ癖が付くことがないのも美点。このしなやかさで、USB PDの5A充電に対応しているというのだから驚き。

5Aケーブル = 硬くて太い
…は、もはや過去のものとなった!
プラグ

コネクタ | USB Type-C to USB Type-C └ USB PD対応(5A) |
通信プロトコル | USB 2.0 └ 最大480Mbps |
CIO-SL30000-CCのコネクタ/通信プロトコル仕様
コネクタは両端USB Type-C形状。当然、USB PDにも対応しています(両端Type-Cケーブルは、須らくUSB PD対応)。
本機はE-Markerチップが搭載されているので、USB PDの3A充電だけでなく、5A充電(最大100W)にも対応しています。少しずつUSB PD 3.1の足音が近づいてはいますが、デバイスが対応するのは2022年後半ぐらいだと思うので、しばらくはこの仕様で問題ナシ(240W対応ケーブルは極太になりそうな予感)。
データ通信は『USB 2.0』なので、最大転送速度は480Mbps。ですので、本機を通信ケーブルとして使うことは、緊急時以外はまずないでしょう。

ぜひCIOさんには、USB PD 3.1仕様で柔らかケーブルを出してほしいところっ!

縁のある日本企業なので、頑張ってほしいですものね。

そうなのであーる。
あと、今回と同じシリーズで“L字コネクタ版”も作ってほしい!お願い!!

欲深やね……。
付属品

- ケーブルバンド
- 取扱説明書
ケーブルバンド

付属…ではないのですが、ケーブル本体に“CIOロゴ”入りのケーブルバンドが取り付けられていました。
ケーブルバンドは面ファスナー(ベルクロ)タイプ。だからどう、というのはないのですが、こういう地味な心配りが嬉しいところです。
取扱説明書

CIOは日本企業なので、付属の取扱説明書はちゃんとフルで日本語対応になっています。
ほとんどの人が読んでいない気がする、USBケーブルの取扱説明書。だけど、ちゃんと事細かく仕様が記載されています。しかも、分かりやすく。なんというか…健気な感じも。

一部のマニアは読むんだけど…ね。

検証で、でしょ!?
測ってみた
抵抗値
- Apple*1
- 181mΩ
- Belkin*2
- 150mΩ
- Anker*3
- 140mΩ
- 本製品
- 127mΩ
CIO-SL30000-CCの抵抗値(GND+VBUS)
※測定機器:Bit Trade One USB Cable Checker2
*1Apple USB-C Charge Cable (1 m)
*2Belkin 3.1 USB-C to USB-C Cable
*3Anker PowerLine II 3ft USB-C to USB-C 3.1
ケーブルの抵抗値を測定してみたところ、127mΩ(±15mΩ)という結果でした。
抵抗値に関しては、工業製品ゆえの個体差もあるため、 母数 = 1 では強く言えない部分もあります。ただ、比較的抵抗値が低いというのは事実なので、充電時のロスというのはあまりないと思っていてよさそうです。
E-Marker
本製品はUSB PDの5A充電に対応となっているので、E-Markerチップ搭載ケーブル(E-Marked Cable)である必要があります。
こちらについてもテスターで調べてみたのですが、ちゃんとE-Markerが搭載されていることが確認できました。なので、このCIO-SL30000-CCは、ちゃんと5A充電ができるE-Marked Cableということになります。

よし!おっけい!!
使ってみた
最高峰のしなやかさ

このCIO-SL30000-CCは、ケーブルシースにシリコンを採用していることもあり、非常にしなやかで取り回しやすい。

なので、写真のように、クルクルと巻いてもケーブルが暴れたりしない。もちろん、わざわざ巻き癖をつけなくても、綺麗なとぐろを巻くことができる。これが何よりの美点。

ただ単にしなやかで柔らかいUSB Type-Cケーブル…というわけではなく、この取り回しやすさで、5A対応ケーブル(E-Marked Cable)というのが革命的なところ。
5A対応ケーブルは3A対応ケーブルと比べると、ゴワゴワ硬くて取り回しづらい。そんな常識を、このCIO-SL30000-CCが覆してくれました。
はっきり言って、本機よりも取り回しづらい3Aケーブル(同じUSB 2.0対応)、世の中にかなりあります。それらを全部リプレースしてしまいたくなる衝動に駆られる。それがCIO-SL30000-CCが持つ魔力なのです。

ちなみに、競合する柔らかケーブルには、Anker『Anker PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cable』があります。それと比較すると、本機のほうがタッチの差ではありますが、柔らかさとしなやかさで勝っていました。
絡まないはノンストレス

CIO-SL30000-CCは、ただ単に柔らかいUSB Type-Cケーブルというだけではなく、非常に絡みづらいようになっているのも嬉しいところ。
複数本のケーブルを同時に持ち歩いていると、ケーブルのスパゲッティ現象(天体物理学のSpaghettificationではない)に悩まされるのが常。それがCIO-SL30000-CCだと、適度なケーブルの太さが奏功して、ほぼ生じないのが素晴らしい。

ケーブルシースがシリコンと聞いてしまうと、一旦絡まってしまうと摩擦抵抗の高さから、なかなか解きづらいのではないかと思ってしまうところ。
ところが、CIO-SL30000-CCに採用されているシリコン素材は、触っていても意外と摩擦抵抗を感じない。しかも、前述したように適度な太さがあるので、ケーブルがもし固結び状態になったとしても、すぐに解くことができます。
ちなみに、写真はわざと固結びした状態。ケーブルに不要な負荷を与えることになるので、こういうことは意図的にしないでおきましょう。
抜き差しの固いコネクタ

かなりベタ褒め状態ですが、ちょっと気になる点がひとつ。搭載されているType-Cコネクタが抜き差しするときに固いこと。
もちろん緩すぎるよりは全然良いのですが、気持ち固すぎる感も否めない。
人によっては、これくらい強固なクリック感が好ましいと思う人もいらっしゃるでしょう。ただ、少なくとも私としては、もう少し抜き差しがしやすいほうが好みでした。このあたりのクリックは、もう少し研究してほしいところ。

固すぎる → ポートを壊しそうで怖い
緩すぎる → そもそも信頼性に欠ける
…難しいんだよねー。

絶妙なさじ加減が必要なわけやね。
まとめ「USB-Cケーブルの柔らか革命」

- 最高峰の柔らかさとしなやかさが素晴らしい。
- この取り回しやすさで5A対応ケーブルは素敵。
- 適度な太さがあるから絡みづらいし解きやすい。
- コネクタ抜き差しの固さが少し気になるかも。
今回レビューした、CIOのUSB Type-C to USB Type-Cケーブル、『CIO-SL30000-CC』。ひとことでまとめると、「コネクタの固さ以外は完璧」という感じ。
圧倒的なしなやかさを持つ、Anker PowerLine III Flowよりもワンランク柔らかい。これだけで、このCIO-SL30000-CCを購入する価値は大いにあります。しかも、本機のほうが少しだけホコリが付きづらい感もあり、そこも良きです。
コネクタの固さに関しては工業製品なので個体差はあると思うので、たまたま引き当てただけかもしれません(2本購入したら、どちらも固かったけど)。また、この固さが好ましいという人もいるでしょう。なので、話半分でどうぞ。

ま、コネクタはもう少し緩いほうが好みだけどねっ!(まだ言う)
おまけ

柔らかいシリコンケーブルも好きだけど、ファブリックシースなケーブルも好きなんだよねー。

手触りの良さや高級感がありますものね。

そうなのであーる。

コーヒーとかジュースをこぼすと大変そうやけどね。

うわっ…ぁぁあああっ!!
おわり
柔らか&しなやかだから…縄跳びもできーる!