- 最高に取り回し抜群なUSB Type-C to USB Type-Cケーブルだ!
- 通信プロトコルはUSB 2.0なので充電用ケーブルとして使うが吉!
- 5A対応ケーブルと考えると異常なまでに柔らかいのであるぞ!
充電用USB-Cケーブルのベストバイ。
USB Type-C to USB Type-Cケーブル、Anker『PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cable』をレビュー。「かつてない柔軟性」の謳い文句どおり、驚きのしなやかさを持つケーブルで…これぞ究極なのだ!
突然のシャドウゲイト先輩!
絶対、わざと間違えましたわね……。
目次
本日のレビュー:PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cable
PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cableってなに?
ケーブルシースにシリコン素材を採用した、驚くほど柔らかいUSB 2.0規格のUSB Type-C to USB Type-Cケーブル。E-Markerチップ搭載なので、USB PDの5A出力にも対応。
- 驚愕のしなやかさ
- 柔らかなケーブルシース
- ケーブルバンド付属
- 可愛いカラーリング
- 若干太めのケーブル
Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル (PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cable) |
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型番 | A8552011(Midnight Black・0.9m) A8552021(Cloud White・0.9m) A8552061(Mint Green・0.9m) A85520Q1(Lavender Grey・0.9m) A8553011(Midnight Black・1.8m) A8553021(Cloud White・1.8m) A8553061(Mint Green・1.8m) A85530Q1(Lavender Grey・1.8m) |
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メーカー | Anker | |
コネクタ | USB Type-C - USB Type-C | |
通信プロトコル | USB 2.0 | |
サイズ | ケーブル長 | 0.9m 1.8m |
ケーブル径 | φ4mm*1 | |
ハウジング | 10.5×28.5×11mm*1 | |
質量 | 29g(0.9m) 64g(1.8m) |
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備考 | Alternate Mode | N/A |
E-Marker | ○ | |
その他 | USB Power Delivery対応 |
PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cableのスペック
*1実測値
これが5A対応ケーブルとは思えない!
…それくらいに、驚きの柔らかさと取り回しやすさを持っているぞ!レコメンドでおすすめっ!!
デザイン
本体
サイズ | ケーブル長 | 0.9m |
ケーブル径 | φ4mm*1 | |
ハウジング | 10.5×28.5×11mm*1 | |
質量 | 29g |
PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cableのサイズと質量
※ケーブル長:0.9m
*1実測値
このPowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cable(Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル)には、長さが0.9mと1.8mの2種類が存在。カラーバリエーションは、各ケーブル長ともに4種類ずつ用意されています。
なお、今回レビューしているものは、0.9mの『Cloud White』になります。
ケーブル径がφ4mm(実測値)と太いものの、本機は5A充電に対応しているので、それを考慮すれば普通の太さという印象。ハウジング部分も、ケースを装着したスマートフォンでも干渉しづらいサイズ感になっています。
カラーバリエーションについては、販売ページを見てくださりー!
ケーブル
皮膜 | シリコン皮膜 |
硬さ | とても柔らかい |
曲げ癖 | 付けにくい |
PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cableのケーブル質感
ケーブル皮膜には、軟質なシリコン素材のものを採用。なので、手触りとしてはしっとりした感じ。ビニール系の被膜とは異なり、ケーブル自体もかなり柔らかく、非常にしなやかに作られています。
そうなると、かなり柔らかく作られているぶん耐久性が不安…と思いがちですが、ケーブル内部の銅線をグラフェンでカバーして補強しているそう。Anker曰く、約25,000回の折り曲げ耐性を持っているとのこと。なので、通常の利用で断線するリスクも低いでしょう。
曲げ癖は、皮膜自体が異常なまでに柔らかいので、付けにくい…というか“ほぼ付かない”です。イメージとしては、ちょっと太めの紐やゴムバンドという感じ。
姉妹品として『PowerLine III Flow USB-C with Lightning Connector』があるけど、5A充電に対応しているぶん、こっちのほうが若干ケーブルが硬い気がする…かなー!?
プラグ
コネクタ | USB Type-C to USB Type-C |
通信プロトコル | USB 2.0 |
PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cableのコネクタ・通信プロトコル
コネクタは両端『USB Type-C』で、ちゃんと『USB Power Delivery(USB PD)』に対応。また、本機にはE-Markerチップが搭載されているので、3Aだけではなく、5Aでも充電も可能になっています。
なお、通信プロトコルは『USB 2.0』なので、最大転送速度は480Mbps。ですので、高速なデータ通信をするのには向かないでしょう。また、USB 2.0なので、当然ながら各種Alternate Modeには対応していません。
さすがにUSB 3.x系のプロトコルに対応させると、この柔らかさを維持するのは無理でしょうね。信号線も一気に増えますので。
USBケーブルは“大は小を兼ねる”けど、実際のところは、用途に応じて使い分けるのがベストだと思っているのであーる。
付属品
■付属品一覧
- 結束バンド
- 小冊子
結束バンド
PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cableには、嬉しいことにシリコン製の結束バンドが付属しています。なお、このシリコンバンドは、最初からケーブル本体に装着済。
ちょっと気の利いたメーカーだと、USBケーブルと一緒に、面ファスナー製の結束バンドが同梱されていますが、シリコン製だとなお嬉しい(面ファスナーでも充分嬉しいのですよ)。余談ですが、シリコンの結束バンドだと、MOOYの『CLINGMAN』が使いやすくておすすめです。
小冊子
Ankerおなじみの“Happy?”で“Not happy?”なカード。
もちろん、こちらも同梱されていました。これが書かれていたからって…と思ってしまうのですが、Ankerのアイデンティティーではあるので、このまま“Happy?”と“Not happy?”を貫き通してもらいたいところ。
貫き通してどうなるん!?
うーん…特に“ない”かなっ!気持ちの問題!!
ほんと、適当ですわね……。
測ってみた
抵抗値
- Apple MUF72AM/A*1
- 181mΩ
- Belkin F2CU052bt1M-BLK*2
- 150mΩ
- Anker A8485011*3
- 140mΩ
- Anker A8552021*4(本機)
- 196mΩ
PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cableの抵抗値(GND+VBUS)
※測定ツール:Bit Trade One USB Cable Checker2
*1Apple USB-C Charge Cable (1 m)
*2Belkin 3.1 USB-C to USB-C Cable
*3Anker PowerLine II 3ft USB-C to USB-C 3.1
*4Anker PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cable
ケーブルの抵抗値を測定してみたところ、その抵抗値は196mΩという結果でした。
本機はUSB-IF認証に関する記載がなかったのですが、他社製品と比べても抵抗値的に劣っているということはありません。これくらいの低い抵抗値であれば、充電時のロスもそこまで生じないでしょう。
E-Marker
本製品はUSB PDの5A充電に対応となっているので、E-Marker搭載(E-Marked)である必要があります。
そこでケーブルテスターで調べたところ、ちゃんとケーブルにE-Markerが搭載されていることが確認できました。なので、PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cableは、正式にUSB PDの5A充電に対応したE-Marked Cableとなります。
これなら問題はなしであーるっ!ちょき!!
使ってみた
5A対応ケーブルとは思えない柔軟性
このPowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cableは、とにかくケーブルが柔らかい。Anker自身が「かつてない柔軟性」と謳っているが、仰るとおりのフレキシビリティー。まさに、“看板に偽りなし”なのです。
しかも、この柔らかさで、USB PDの5A充電に対応しているのが素晴らしいところ。
5A充電に対応しているUSB Type-C to USB Type-Cケーブルで、ここまで『超ひもQ』のようにフニャフニャした柔軟性はそうそうありません。グミのような柔らかさ。
あ、超ひもQと違って食べられないからね!?
そんなん言わなくても分かるでしょ!
5A対応ケーブル(E-Marked Cable)は、3Aのみ対応のケーブルに比べて、総じて硬くてコシが強い印象だったのですが、そのイメージを覆すかのような柔らかさ。
これなら、ケーブルの硬さからくる取り回しの悪さや、端子を痛めてしまう懸念も一切ありません。素晴らしき。
手触りも取り回しも抜群
ケーブルシースにシリコン素材を使っていることもあり、ケーブル自身の手触りの良さや曲げ癖の付きづらさも嬉しいところ。
5A対応ケーブルとしては細くて使いやすいと思っている、Apple純正の『USB-C充電ケーブル(1m)』と比べてみました。
ケーブルの細さこそ、Apple純正ケーブルのほうが勝っているのですが、ケーブルの柔らかさや取り回しの良さは、本機のほうが圧倒的に上。Apple純正ケーブルも、個人的にはおすすめのUSB Type-Cケーブルの1つではあるのですが、使いやすさ的には本機に軍配。
お次は、同じくAnkerからリリースされている『Anker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1 (Gen2) ケーブル』と比べてみました。
こっちは5A対応は同じなのですが、信号線が多くなるUSB 3.1 Gen 2に対応したUSB Type-Cケーブルなので、フェアな比較にはなっていません。なので、“こんな感じの太さ”というイメージをしてもらえれば……。
ちなみに、ハウジング部分のサイズ感は、Apple純正ケーブルと比べるとこんな感じです。
ブッシュ部分もちゃんとしてるし、これなら根元部分で断線することも少なそうかなー!?
嬉しいE-Marked Cable
個人的に思う最大のレコメンドポイントなのが、ただ単にケーブルがしなやかというだけではなく、この柔軟性をキープしたまま5A対応になっているということ。
ちゃんとしたE-Marked Cableなので、スマートフォンは当然として、16インチMacBook Proのような、3Aケーブルだと電力不足になってしまうものにも使えます。
5A対応のUSB Type-Cケーブルは、往々にして硬くて取り回しが微妙なものが多く、その取り回し難から、仕方なく3Aケーブルを使っていたこともありました。それが、このPowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cableにリプレースすることによって、そんな充電ケーブルに対するストレスがかなり軽減されました。
まとめ「しなやかな5Aケーブルの決定版」
そういうわけで、今回のAnker『PowerLine III Flow USB-C to USB-C 100W Cable』のレビューを総括すると、
- この柔軟性で5A充電対応というのが凄い
- 変な曲げ癖が付きづらく使いやすい
- しなやかケーブルなので端子を痛めない
- もう少し細かったらさらに完璧になった
…という感じ。
USBの通信プロトコルは『USB 2.0』なので、データ通信には向きません。ただ、USB PDの5Aには対応しているので、充電用のケーブルとしては申し分なし。もちろん、USB 2.0転送でも構わないなら、データ通信も可能です。
個人的にかなり気に入ったので、同じものを色違いで数本購入しました。カラーバリエーションが豊富(しかも可愛いカラーリングが多い)なので、用途や充電機器に応じて色分けしても面白いかもしれません。
これはかなりおすすめなのであーるっ!文句なしだぞ!!
おまけ
こうなったら、このシリーズでUSB 3.2版とかUSB4版を作ってほしいっ!
USB 3.x系で柔らかいケーブルって、そうそうありませんものね。
もしそれが出たら、USBケーブル探しの旅も完結やね!
あ、それはそれでつまらないぞっ!?
…え!?
おわり
これぞ『プーロ』!
…もとい、『ロープ』のような柔らかケーブルなのであーる!!