- 規格違反のないピュアなUSB PD充電器で使いやすい!
- 18WなのでサブのUSB PD充電器としてならアリ!
- スイングプラグじゃないのが超惜しい!
美しきApple純正USB PD充電器。
18W出力のUSB PD充電器、Apple『18W USB-C電源アダプタ(18W USB-C Power Adapter)』をレビュー。Apple純正品らしく、とにかく“普通”な充電器。窒化ガリウムもスイングプラグもない充電器ですが、そこには美しさと安心感がありました。
…なにそれ!?
意味深ですわね……。
目次
Apple『18W USB-C電源アダプタ』って?
18W USB-C電源アダプタってなに?
Apple純正の最大18W出力可能なUSB PD充電器。iPhone 11 ProやiPad Proに付属しているものと同じ製品。
- クリーンなUSB PD出力。
- 高いビルドクオリティー。
- スイングプラグ非採用。
- 18W出力としては価格が高価。
サブで規格違反のないUSB PD充電器が欲しい!
…そんなユーザーのための隠れた名USB PD充電器なのであーる。
本体チェック
■インターフェース
- USB Type-C ×1
18W USB-C電源アダプタのサイズは、 42×42×27mm で、重さは61g(いずれも実測値)。最大出力は18W。窒化ガリウムパワー半導体は非搭載なので、サイズは出力を考えるとそこまで小さくはない。
18W USB-C電源アダプタのポート構成は、USB PDに対応したUSB Type-Cポートが1ポートのみ。最大出力が18Wということを考えても、かなりシンプルで割り切ったUSB PD充電器であることが伺えます。…まぁ、付属品ですので。
iPhone 11 Pro付属の充電器だから、ポート構成はこういうものだよねー。
ちなみに、日本では『18W USB-C電源アダプタ』という名前で販売されていますが、海外では『18W USB-C Power Adapter』という名前です。
■インターフェース
- ACプラグ ×1
18W USB-C電源アダプタの後面には、ACプラグを搭載。残念ながら、ACプラグは可動式であるスイングプラグではありません。
また、ちょうどグレー色になっている部分に、仕様や認証関係が印字されています。
18W USB-C電源アダプタの上下面は何もなし。
18W USB-C電源アダプタの左右面も…同じく。
とにかく、18W USB-C電源アダプタは、Appleらしいシンプルで美しい作り。あくまでUSB充電器なので、そこまで自己主張も不要。だからこそのシンプルデザインなのかもしれません。これぞモノリス。
まぁ、この光沢感のある白いデザインは、ある意味目立っていますけどね。
かなり出回っているから、“例のUSB充電器”って感じだよねー。
付属品チェック
■18W USB-C電源アダプタの付属品一覧
- クイックスタートガイド
今回レビューしている18W USB-C電源アダプタは単品で購入しているので、上画像のようなクイックスタートガイドが付属しています。
家にいっぱいあるけど、ちゃんと単品でも買いましたぞっ!
「ちゃんと」の意味が分からないんやけど……。
こっちが本体!充電器は…おまけなのであーる!!
ベンチマーク
USB PD充電器の選び方については、こちらの記事からどぞー。
Vbus Hot
チェッカーで確認したところ、シンク(デバイス)未接続時にはソース(18W USB-C電源アダプタ)から電圧がかかっていないことが確認できました。なので、こちらはVbus Hotではありませんでした。
Bridged CCs
USB-IF認証済のeMarkerチップ搭載の5Aケーブル(Anker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1 (Gen2) ケーブル)を接続したところ、18W USB-C電源アダプタで接続が検出され、充電が開始されていました。
PDO
Revision | PDO |
Power Delivery 3.0 | 5V・3A 9V・3A |
18W USB-C電源アダプタのPDO
18W USB-C電源アダプタのUSB PDのRevisionは、Apple公式に記載されていませんが、『Power Delivery 2.0』でした。また、テスターで確認したPDOは上表のとおり。
同じくApple純正の『96W USB-C電源アダプタ』では、PDOメッセージがややこしいことになっていましたが、今回の18W USB-C電源アダプタはスペックシートと同様のPDOメッセージ。要するに、“ちゃんとしていた”という感じです。
急速充電規格
USB Type-Cポート(USB PD)は、Quick Charge・Samsung AFC・Huawei FCP・Huawei SCP、いずれの急速充電規格も検出されませんでした。
うーん、素晴らしいぞっ!
使ってみた
シンプルで純粋なUSB PD充電器
ベンチマーク結果でも分かるように、PDO・急速充電器ともにUSB-IFから規格違反することもなく、とってもシンプルでピュアな作り。至極普通なことですが、これが守られていないメーカーが多かったりするので、そういう意味ではアタリなUSB PD充電器と言える。
もちろん、人によってはQuick Charge 4+も欲しい、とかはありそうですが、Appleデバイスで揃えていると、Quick Chargeとは無縁の生活を送ることになるので、むしろ無いほうが相性問題とかを気にせず使うことができるので、個人的にはこっちのほうが好み。
18W出力はサブUSB PD充電器
そもそもがiPhone 11 ProやiPad Proの付属品なので、MacBook Air/Proの充電には適していません。なので、18W USB-C電源アダプタは、あくまでサブのUSB PD充電器。
サブだからこそ、スイングプラグを採用してほしかったのが本音。同じApple純正品でも、96W USB-C電源アダプタなどはスイングプラグを採用しているので、ぜひとも小型タイプも全部スイングプラグにしてほしいところ。プラグむき出しは邪魔だし、何よりデバイスに当たると傷を付けてしまいそうなので、ちょっと不安なのです。
とはいえ、このコンパクト感は捨てきれない。他社のUSB PD充電器なら、これよりも高出力でかつコンパクトな製品がありますが、ピュアでかつコンパクトというのは希少性が高いと思われるわけでして……。
ちょうどいいサイズ感
どうして、わざわざ18W出力しかない18W USB-C電源アダプタを購入したかと言うと、ガジェットポーチに忍ばせておけるサイズ感のものが欲しかったため。
AirPodサイズのかわゆい充電器であーる!
私は普段、Incaseの『Nylon Accessory Organizer』というガジェットポーチを使っているのですが、ここに60Wや100W出力といったUSB PD充電器を入れるのは、ちょっとサイズ感的に合わないのです。
また、プラグがストレートに出てくれているので、カフェやホテルのちょっと奥まったコンセントでも、干渉することなく挿せるという点もポイントが高い。
90W超のUSB PD充電器も普段は一緒に持ち歩いているのですが、こちらは挿す場所によっては干渉してしまって奥まで挿さらなかったり、自重で垂れ下がってきたりして、ちょっと取り回しという面では不便でした。そういった意味でも、あえて18Wという割り切った感じのサイズ感は、実はスーパーサブとして活躍してくれたりします。
確かに、奥まったコンセントもありますからね。
そうなんだよねー。
外で使うからこそ、こういうサイズ感のUSB PD充電器も持っておいたほうが安心であーる。
まとめ「ピュアでスーパーサブなUSB PD充電器」
そういうわけで、Apple『18W USB-C電源アダプタ』のレビューを総括すると…
- 18W出力としては普通な作りとサイズ感
- サブのUSB PD充電器としての取り回し抜群
- スイングプラグでないのがプチ残念
- 規格違反を気にする人ならかなりアリ
という感じでした。
iPhone 11 ProやiPad Pro 11″/12.9″を購入すれば自動的に付属してくるので、個別に買う必要性がないと思ってしまいますが、スーパーサブとして活躍できるので、複数買っておくのもおすすめ。
ちゃんと、5V・3A出力でQuick Chargeが出ていないUSB PD充電器は意外と少ない。なので、規格違反がどうしても気になって避けている…という人なら、1つは持っておくとよいかもしれません。
実は、隠れてたおすすめのUSB PD充電器って気がするぞっ!
おまけ
ぜひ、次回作はスイングプラグでオナシャスっ!
……。
ぜひ、次回作はスイングプラグでお願いしますっ!
良くできました。
あはは……。
おわり
何もない…それがむしろUSB PD充電器では良いことなのであーる!