- 新型『iPad (10th Gen)』は Lightning → USB-C に刷新
- しかし『Apple Pencil』は“Lightning”な第1世代のほう
- メリットが少ないので『iPad Air (第5世代)』の購入推奨
新型『iPad (第10世代)』は、Lightningを廃止し、USB-Cを採用しています。ところが、専用ペンは“Lightning”な『Apple Pencil (第1世代)』のほう。……ここに、最低最悪なiPadが生まれてしまいました。
今回のロジックが通用するなら、iPhoneも『Apple Pencil (第1世代)』に対応できそうですがね。
単なる『Apple Pencil (第1世代)』の延命措置……やんね。
目次
はじめに
iPad (第10世代)
↓
USB-C to USB-C ケーブル
↓
Apple USB-C - Apple Pencilアダプタ
↓
Apple Pencil (第1世代)
“どうしてこんなことになるか”、それはこれから説明するとして、こんなことになっているあーる。……ひどお。
『iPad (第10世代)』フルモデルチェンジ
発売日 | 2022年10月26日 |
価格 |
|
カラーバリエーション |
シルバー
ブルー ピンク イエロー |
Appleは2022年10月18日(PDT)、『iPad (第10世代)』を発表しました。
新型iPad (第10世代) では、狭額縁ディスプレイを採用。指紋認証である『Touch ID』は、筐体上側面のトップボタンと統合されました(顔認証である『Face ID』は非搭載)。
これにより、現行のiPad Pro/iPad Air/iPad miniと、デザイン思想が揃うことに。そして、ついにiPadシリーズから『ホームボタン』が消滅しました。
ここで注目したいのが、インターフェース。
今回のiPad (第10世代) では、長らく採用されていた『Lightning』を廃止し、他のiPadファミリーと同様に『USB Type-C』が採用されています。
他のiPadファミリーでは、すでに『USB Type-C』が採用されており、残すところは無印iPadのみとなっておりました。それがようやく、iPad (第10世代) の登場により、iPadファミリーから『Lightning』が消滅したというわけです。
ただ、『iPad (第9世代)』も併売されてるから、完全にLightning搭載iPadが消滅したわけじゃないのであーる。
……粘りますわね。
『iPad (第10世代)』のApple Pencil仕様
「『iPad (第10世代)』は『USB Type-C』だから、デジタイザーペンは新型の『Apple Pencil (第2世代)』に対応してるんだよね?」と思ったあなた、それは大きな間違い。
なんと、iPad (第10世代) 、USB Type-C搭載(= Lightning非搭載)にもかかわらず、対応デジタイザーペンは……まさかの旧型『Apple Pencil (第1世代)』なのです。
iPad (第10世代) の端子は、『USB Type-C』。
Apple Pencil (第1世代) の端子は、『Lightning』。
「これじゃ、ペアリングができないよね?」とお思いになるはず。
そこで、Appleは考えた。
その結果、iPad (第10世代) と Apple Pencil (第1世代) を接続するためだけに『Apple USB-C - Apple Pencilアダプタ』という、トンデモなアクセサリーを生み出したのです。この離れ業には、ピコ太郎もビックリ。
iPad (第10世代)
↓
USB-C to USB-C ケーブル
↓
Apple USB-C - Apple Pencilアダプタ
↓
Apple Pencil (第1世代)
iPad側が『USB Type-C』、Apple Pencil側が『Lightning』、このようになっているおかげで、とんでもなくチグハグで不恰好なスタイルが確立されました。
iPad (第10世代) の側面に、Apple Pencil (第2世代) とペアリングができる充電部分を用意すれば、こんなことにはなりません。そんな簡単なことなのに、そうは問屋が卸さない理由でもAppleにはあるのでしょうか。とはいえ、あっても理解できかねますが。
この仕様のおかげで、レガシーなApple Pencil (第1世代) を切り捨てることはできなくなりますし、UXが著しく低下するのは想像に難くない。
Lightningに家族を人質にでも取られているのか。それとも、Lightning教を崇拝しているのか。ライセンスか。既得権益か。……理由は何であれ、これが社内稟議を通ったと考えると、ゾッとします。
そうそう、『Apple USB-C - Apple Pencilアダプタ』は単体販売もされていますが、次期出荷分から『Apple Pencil (第1世代)』に同梱されております(本来はiPad側に同梱すべきではないか?)。
しかも、iPadにApple Pencilが装着できないではないか!ひどいっ!!
そう考えると、何もかもが凶悪な仕様ですわね……。
余談
『iPad (第10世代)』のAppleレート
| iPad (10th Gen) |
Smart Folio for iPad (10th Gen) |
Magic Keyboard Folio for iPad (10th Gen) |
日本価格 | ¥62,545から | ¥11,636 | ¥35,273 |
米国価格 | $449から (≒ ¥66,979から) |
$79 (≒ ¥11,785) |
$249 (≒ ¥37,144) |
Appleレート | $1 = ¥139.2 | $1 = ¥147.3 | $1 = ¥141.7 |
『iPad (第10世代)』のAppleレートは、上表のとおり。(※日本価格は税別換算で計算)
ついに大台の $1 = ¥150 が近づいております。
為替レートに関しては、米国FRBの金融引き締め次第ですが、ドル高政策に転換するフェーズはまだ先と予想されており、当面は“高値安定”となりそうです。
『iPad Air』『iPad mini』が値上げ
| iPad Air (Wi-Fi) (5th Gen) |
iPad Air (Cellular) (5th Gen) |
新価格 | ¥92,800から | ¥116,800から |
旧価格 | ¥84,800から | ¥106,800から |
| iPad mini (Wi-Fi) (6th Gen) |
iPad mini (Cellular) (6th Gen) |
新価格 | ¥78,800から | ¥102,800から |
旧価格 | ¥72,800から | ¥94,800から |
こっそりと、『iPad Air (第5世代)』と『iPad mini (第6世代)』の価格が値上げされております。
これは『iPhone 13 Pro』も値上げしそうですな。
まとめ「“公式が病気”なネタと信じたい」
『iPad (第10世代)』のトンデモ仕様、“公式が病気”なネタと信じたいレベルで酷すぎます。
そこにはUXなんて存在しません。価格も無印iPadにしては割高ですし、iPadが欲しいのであれば『iPad Air (第5世代)』を買いましょう。そのほうが、よっぽど幸せになります。
もし、iPad (第10世代) の購入を検討しているなら、Apple Pencilではなく、『Logicool Crayon for iPad』をチョイスするほうがよいかもしれません。
……怒る気力もなくなったあーる。
おまけ
わたしがクック船長なら、考案者は左遷ですな!
……お怒りですわね。
今回の『iPad (第10世代)』は、Appleの悪い癖が出た感じやんね。
おわり
「新型iPadが『Apple Pencil (第2世代)』対応なら、買ってたのに」
…って、思ってる人が多そうあーる。