- 『Apple Event “Far Out”』の内容を時系列でチェック
- 新型iPhone・新型Apple Watch・新型AirPodsが登場
- 円安ドル高の影響もあり…価格は超エクスペンシブになった
2022年9月7日午前10時(PDT)に開催された、秋のApple新製品発表イベント『Apple Event “Far Out”』。ここで発表された内容を、3分で読める程度に圧縮して総括します。
日本円のみならず、世界的にドル高の流れになってますからね。
うーん、ちょっと買いづらいやんね。
目次
TL;DR
- iPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Max
- iPhone 14/iPhone 14 Plus
- Apple Watch Ultra
- Apple Watch Series 8
- Apple Watch SE (第2世代)
- AirPods Pro (第2世代)
- 2022年9月9日午後9時
- 2022年9月16日
- 日本価格:
- iPhone 14 Pro:¥149,800から
- iPhone 14 Pro Max:¥164,800から
- 米国価格:
- iPhone 14 Pro:$999から
- iPhone 14 Pro Max:$1,099から
- 2022年9月9日午後9時
- iPhone 14:2022年9月16日
- iPhone 14 Plus:2022年10月7日
- 日本価格:
- iPhone 14:¥119,800から
- iPhone 14 Plus:¥134,800から
- 米国価格:
- iPhone 14:$799から
- iPhone 14 Plus:$899から
- 2022年9月8日
- 2022年9月23日
- 日本価格:¥124,800
- 米国価格:$799
- 2022年9月8日
- 2022年9月16日
- 日本価格:
- GPS:¥59,800から
- GPS + Cellular:¥74,800から
- 米国価格:
- GPS:$399から
- GPS + Cellular:$499から
- 2022年9月8日
- 2022年9月16日
- 日本価格:
- GPS:¥37,800から
- GPS + Cellular:¥45,800から
- 米国価格:
- GPS:$249から
- GPS + Cellular:$299から
- 2022年9月9日午後9時
- 2022年9月23日
- 日本価格:¥39,800
- 米国価格:$249
『Apple Event “Far Out”』振り返り
Apple Event — September 7
- 00:00:00:Introduction
- 00:06:40:Apple Watch Series 8
- 00:20:17:Apple Watch SE
- 00:23:01:Apple Watch Ultra
- 00:40:18:AirPods Pro
- 00:48:11:iPhone 14
- 01:09:27:iPhone 14 Pro
①Introduction
オープニングムービーが終わると、Tim Cook CEO登場。
Apple Watchが生み出した命を守るエクスペリエンスについて、ユーザーからの手紙を基にしたムービーを朗読ドラマ仕立てで紹介。
②Apple Watch Series 8
Jeff Williams COO登場。
Apple Watchは、7年連続で世界でもっとも売れたスマートウォッチとのこと。
『Apple Watch Series 8』が発表。
常時表示可能なRetinaディスプレイを搭載。ガラス部分は耐亀裂性の高い素材を採用。バッテリー駆動時間は18時間。低電力モードを有効にすると、最大36時間までバッテリーの延伸が可能。
皮膚温センサーを2つ(ディスプレイ直下 + 背面)を搭載。皮膚温測定機能により、推定される過去の排卵日の通知を受け取ることが可能。月経の予測精度も向上。
iCloudでバックアップ管理しているメディカルデータについては、E2EEで暗号化され管理される。明示的な承認がある場合にのみ、健康データが共有される仕組み。共有する項目もユーザーが任意で設定可能。
新たに衝突事故検出を搭載。内部の気圧計やGPSなどの情報から衝突事故を検知。重大な衝突事故を検出すると、ユーザーに通知が入り、応答がない場合は緊急通報サービスに電話が発信される。
Apple Watch Series 8は、今日から予約販売開始で9月16日発売。
GPSモデルが399ドルから。GPS + Cellularモデルが499ドルから。
③Apple Watch SE
『Apple Watch SE (第2世代)』が発表。
Apple Watch Series 8やApple Watch Ultraと同じ、S8 SiPデュアルコアプロセッサを搭載。これにより、第1世代より20%高速化。衝突事故検出も搭載。
バックケースのデザインが刷新。本体カラーとマッチする、ナイロン複合材を採用。これにより軽量化。
Apple Watch SE (第2世代)は、今日から予約販売開始で9月16日発売。
GPSモデルが249ドルから。GPS + Cellularモデルが299ドルから。
④Apple Watch Ultra
『Apple Watch Ultra』が発表。
Apple Watch Ultraは、耐久レース・探検・冒険のために作られた、まったく新しいプロ向けのApple Watch。
バッテリー駆動時間は最大36時間。今後提供される、新しい低電力設定を利用すると最大60時間まで延伸可能。
前面のガラスは、サファイア前面クリスタルを採用したフルフラット仕様。ウォッチケースは49mm、チタニウムボディを採用。
ディスプレイはApple Watch史上もっとも明るい、最大2,000nitのRetinaディスプレイ。
音量を上げるために、2つ目のスピーカーを新設。強風時の音声通話の品質も向上。
新しくカスタマイズ可能なアクションボタンを搭載。これにより、瞬時に目的の機能にアクセス可能。また、手袋をした状態でもアクセスがしやすい、サイドボタンとDigital Crown形状に変更。
新しい文字盤としてウェイファインダーを追加。
ウェイファインダーでは、多くの情報を一度に表示可能。目盛り盤にはコンパスが組み込まれている。文字盤は目的に応じたカスタマイズも可能。ナイトモード表示機能も搭載。
Apple Watchとしては初めて、高精度2周波GPS(L1 + L5)を搭載。
新しい測位アルゴリズムも搭載し、よりトラッキング精度が向上。「Apple Watchで最も正確なGPSを搭載」とのこと。
目的地を目指す探検家のために、ウェイポイントも作成および記録可能。
WR100の耐水性能を搭載。EN13319に準拠し、ダイバーウォッチとしても利用可能。
水深アプリケーションを搭載し、現在の水深・水温・水中の時間・最大水深も確認できる。
Apple Watch Ultraは、今日から予約販売開始で9月23日発売。
GPS + Cellularモデルのみで799ドル。(※GPSモデルはありません)
⑤AirPods Pro
Mary-Ann Rau Senior Manager, Product Operations登場。
『AirPods Pro (第2世代)』が発表。
Bluetooth SoCが、Apple H2にアップグレード。これにより、アクティブノイズキャンセリング性能と、外部音取り込みモードの性能が大幅に向上。
バッテリー駆動時間も前世代よりも6時間長く、充電ケースと併用すれば最大30時間の再生が可能。イヤホン単体では最大6時間の再生が可能に。
空間オーディオはパーソナライズ可能に。測定にはiPhoneのTrueDepthカメラを利用。
従来の感圧センサーを摘んで操作するUIに加えて、新たに上下スワイプジェスチャーにも対応。スワイプにより、イヤホン側でボリューム調節ができるように。
充電ケースは耐汗耐水性能を搭載。内蔵スピーカーも搭載し、充電ケースを紛失した際に探しやすくなった。
Lightning・Qi・MagSafe for iPhoneだけでなく、Apple Watch充電器でも充電できるように。また、ストラップホールも新設。
AirPods Pro (第2世代)は、9月9日から予約販売開始で9月23日発売。
販売価格は249ドル。
⑥iPhone 14
Kaiann Drance VP, WW Product Marketing登場。
『iPhone 14』『iPhone 14 Plus』が発表。
小型な“mini”は廃止され、新たに大画面の“Plus”が追加。iPhone 14は6.1インチ、iPhone 14 Plusは6.7インチ。
SoCはApple A15 Bionic。
5コアGPU、6コアCPU、16コアNeural Engine、専用のISP、を搭載。
メインカメラは、12MP・F1.5・1.9μmピクセル。
インカメラは、12MP・F1.9。
Photonic Engineにより、超広角カメラでは最大2倍、TrueDepthカメラでは2倍、メインカメラでは2.5倍、という性能向上を果たしている。動画撮影時には、新しいアクションモードにより、ジンバルのような振動に強い映像が撮影可能。
米国ではSIMトレイがない、eSIM専用モデルが登場。
Apple Watchと同じく、衝突事故検出と衛星経由の緊急SOS機能を搭載。
iPhone 14/iPhone 14 Plusは、9月9日から予約販売開始。
発売日は、iPhone 14が9月16日、iPhone 14 Plusが10月7日。
販売価格は、iPhone 14が799ドルから、iPhone 14 Plusが899ドルから。
⑦iPhone 14 Pro
Greg “Joz” Joswiak SVP登場。
『iPhone 14 Pro』『iPhone 14 Pro Max』が発表。
常時表示ディスプレイに対応。ノッチが廃止され、ピル型のパンチホールディスプレイに変更。
ピル型のパンチホールディスプレイは、Dynamic Islandと呼ばれる。
各モジュールを小型化することで、ベゼルから切り離すことに成功。とりわけ、TrueDepthカメラの占有面積を減らした。
Dynamic Islandはサブディスプレイのように振る舞い、リアルタイムで通知やアクティビティを表示できる。同時に複数のインフォメーションも表示可能。
リフレッシュレートは最低1Hz駆動、電力効率を高めるテクノロジーと合わせて、史上初となる常時表示ディスプレイを実現。
ProMotionを備えた、新しいSuper Retina XDRディスプレイを採用。Pro Display XDRと同水準のHDRのピーク輝度と、最大2,000nitの輝度を誇る。これはiPhone 13 Proの2倍の明るさに相当。
SoCはApple A16 Bionic。
5コアGPU、6コアCPU、16コアNeural Engine、専用のISP、を搭載。
メインカメラは、48MP・24mm・F1.78・2.44μmピクセル。
超広角カメラは、12MP・13mm・F2.2。
望遠カメラは、12MP・77mm(3倍望遠)・F2.8。
新しい48MPメインカメラが搭載。第2世代のセンサーシフト光学式手ぶれ補正が採用された。メインカメラは48MPだが、4つのピクセルを1つにまとめており、12MPとして基本は利用する(2.44µm相当のクアッドピクセル化)。
12MPの“まま”で利用できる2倍ズームも搭載。
ProRAW撮影では、48MPをフル画素で利用可能。
メインカメラだけでなく、すべてのカメラ性能が飛躍的に向上している。
iPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Maxは、9月9日から予約販売開始。
発売日は、9月16日。
販売価格は、iPhone 14 Proが999ドルから、iPhone 14 Pro Maxが1,099ドルから。
まとめ「かなり良いけどかなり高い」
米国目線だと“価格据え置き”のテンションですが、世界的なドル高によって、日本での価格は……“エクスペンシブ”に。
為替レートの怖さを感じた『Apple Event “Far Out”』でした。
なーんて言いつつ、買ってしまうから恐ろしいぞぞぞ。
おまけ
“far-out”って、“ヤバイ”って意味のスラングでもあるようですな。
半世紀以上前に流行ったスラング……もはや死語のようですがね。
……ひょっとして、これがダブルミーニングってやつ!?
うーむ、真相はAppleのみぞ知る、ですな!
おわり
完走した感想は、「米ドル価格なんてアテにしてはいけない」であーる。